轟天
ごうてん
黄金騎士の召喚する魔導馬。冴島鋼牙・冴島雷牙父子が使用する。
魔導馬はホラーを100体討滅した魔戒騎士に与えられる「心の中の内なる魔界で自分の影と戦い勝利する」という試練をクリアすることで初めて召喚することが認められる。冴島父子以外では涼邑零や山刀翼も魔導馬を召喚できる。
魔導具と同じく動物の死体に魔獣の死体を封印した者であり、魔導馬には動物型のホラーが封印されている。
騎士の馬として主人である牙狼を乗せて疾走し、時には空を飛び水の上を駆けることもできる。
また蹄音の力で牙狼剣を巨大な剣・牙狼斬馬剣という斬馬刀に変化させ、装甲の硬いホラーでも斬り伏せる事が可能となる。
また、現世と魔界・異界を自在に行き来する能力もあり、『RED REQUIEM』で鏡の世界に駆けつけ、『蒼哭ノ魔竜』ではモノの世界に駆けつけている。足も非常に早く『薄墨桜-GARO』では魔導馬を走らせて3日はかかる場所へ、魔界を走り抜いて即座に辿り着いた。
なおカラーは黄金騎士と同じく金色だが、初登場時はブロンズ色だった。
牙狼はもともと子供向けヒーロー番組として企画されており、その企画の中には「陸海空それぞれの場所に対応した馬・鮫・鳥型マシンをカードで召喚する」というものがあった。
大人向け作品になるにあたって予算の都合から鮫と鳥はリストラされ馬だけが残る形になったが、毎回仮面ライダーのバイクのようにビークル感覚で呼びだして乗り回すような扱いは無理でかなり登場回数が絞られることが確定的となるも、「プロデューサーの思惑や予算の縛りをできないことの言い訳にしてはいけない」という雨宮慶太監督の抵抗で同じ乗り物でも単純な移動手段ではなく、ここ一番の切り札や大技の一部という発想の転換が行われ、結果としてこの路線が成功することとなった。