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冥府神ティターン

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めいふしんてぃたーん

ここでは『魔法戦隊マジレンジャー』に怪人として登場するティターンについて説明する。(メイン画像右のアフロのような頭のキャラクター)

「ありがとう芳香お兄ちゃん(Stage.46)

データ

身長63.5m(縮小時:282cm)
体重34.9t(縮小時:155kg)
武器ウラヌスとガイアの怒り
得意能力
  • ティタノマキアの光
  • ディオネを守る壁
CV小形満

概要

冥府十神の1柱で、その中でも五武神と呼ばれるグループに属する冥府神。原典通り10柱の中で1番の巨体を誇り、緑の身体にを思わせる装飾が随所に見られ、頭部はまるでキノコ(※あるいは核爆弾が爆発した時に生じるキノコ雲)を思わせる。

を操る能力の持ち主で、10柱の中で最大の巨体も決して伊達では無く、純粋なパワーだけなら二極神スレイプニルにも匹敵する程の怪力を誇る。

武器は稲妻の形状をした両刃が特徴の槍「ウラノスとガイアの怒り」で、手からティタノマキアの光と呼ばれる電撃を放つ他、水色の波動であらゆる攻撃を防ぐバリアであるディオネを守る壁を持つ。

だが、こうした冥府神の名に恥じぬ力を持ちながらティターン本人は至って無口で争いを好まない性格をしており、無益な殺生はせず、時にはナイとメアの2人を気に掛ける程の心の余裕すら持ち合わせているが、日頃から余り自己主張せず、真意を明かす事は無い。その姿勢はワイバーンからも「一番の力持ち! だけど何考えてるのか分かんないヤツ」と評される程。

神罰執行の際に成り行きでマジレンジャー芳香と交流する事となるが、その時彼女からは「アフロ君」と呼ばれた(おそらく頭が髪型のアフロに似てるからと思われる)。また、長兄の蒔人のことを「お兄ちゃん」と呼んだが、これは彼の名前が蒔人だと知らずに「オニイチャン」と言う名だと勘違いしたためである。

そもそも冥府十神自体が家族呼び方の知識に疎いようで、作中では冥府神トード冥府神スフィンクスに教えてもらうまで小津兄弟である小津深雪に対して用いてる『母さん』と『母親』が同じ意味の言葉だと知らなかった

劇中での活躍

上述の通り普段は自身の真意を中々他者に明かさない物の、当初は絶対神ン・マの転生が正しい事と信じており、ダゴンに連れられワイバーンと共に自らの体にン・マの魂を封じ込めたブレイジェルからン・マの魂の奪還に赴く。

その後、あっさり返り討ちに遭ったワイバーンの後を引き継ぎブレイジェルと交戦して圧倒、そのままダゴンが背後から不意討ちする隙を作り、見事に勝利する。

やがて自身が第六の神罰執行神に選ばれると、「巨大な光球で地上の電気を吸収し、その力が溜まり切ったところで一気に落下させ、一瞬で地上界を滅ぼす」というルールを定め出現。

しかし、元は純粋で冥府十神の中で唯一命の大切さを知る性格だった為、寄ってきた子犬を殺さなかった事からあらゆるものを先入観無しに見る芳香にその優しさを知られる事となる。そして芳香との交流を経て命の尊さを更に深め、友情を教えられ、彼女の説得を聞き入れ神罰を解除する。これまで盲目的に従っていた絶対神の転生が、実は多くの命を失わせてしまう事実に気づいた瞬間であった。

だが、自身の間違いに気づいたも束の間、残酷な運命が彼に降り掛かることとなる。

偶然にも自身の体がン・マの転生のための依り代に選ばれてしまったのである。芳香との交流を経て命の尊さをより深く学んだティターンは当然それを拒絶したため、残りの冥府神から裏切り者として追われる身となってしまう。

ン・マ転生の瞬間を見せろとせがみに来たスフィンクスとワイバーンから芳香と蒔人と共に逃走。スフィンクスの方は魔法使いの強さの秘密を知りたくて蒔人と芳香以外のマジレンジャーを自身のマルデヨーナ世界へ連れ去った為に何とか振り切れたが、ワイバーンは執拗にティターンを突け狙う。

その後、トラベリオン内での激戦で蒔人とも交流を深め、蒔人の冥府神は全て敵という考えを改めさせると、ン・マを転生させないため、入った者は時間が止まりあらゆる干渉を受けず、永遠の眠りに就くとされる眠りの湖のあるマルデヨーナ世界を目指す。

芳香の変身魔法と蒔人の撹乱作戦でワイバーンを騙すことに成功し、眠りの湖に到着すると、湖に入って自身を永遠に眠らせようとするが、その直前に待ち伏せていたダゴンから奇襲を受け、体内に転生した絶対神ン・マに体の中から食い破られ葬られると言う無残な最期を遂げてしまう。

余談

モチーフはそのままティーターン

彼は雷を操る能力を使うが、神話の方のティーターンが暴れると地震が起こるとされるので創作では、同モチーフは地属性に分類される事の方が多い(戦隊側では蒔人が該当)。

武器の名前は彼らの両親の名前から(形状は明らかにゼウスの雷霆)、バリアの名前はティーターンに数えられる女神の名前から。

『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』(グライドメディア)の篠原保氏のコメントによれば巨大感(ジャンボマックスや『超神ビビューン』のシンドなどのイメージらしい)を出す為に雲にまで届く巨人のイメージでデザインされた(つまりアフロや模様は雲がモチーフ)。顔を付けて欲しいというオーダーもあったようだが、断ったという。

今作はシリーズでも恒例のヒーローと敵怪人の交流回となった。

声を演じた小形氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となり、続く5年後の『天装戦隊ゴセイジャー』ではUFOのザルワックを演じる事となる。

スーツアクターは主に福沢博文氏が担当していた。しかし彼がメインとなる回は福沢氏のメイン担当であるマジグリーン(蒔人)の出番が多いことに加え、終盤も終盤ゆえ翌年度戦隊の撮影も既に始まっており、そうした都合で岡元次郎氏や中川素州氏など撮影日ごとに中の人が変わっていたとか。

テン・テラーズ(冥府十神の一人、マトゥーンボーとして登場。

車に轢かれそうになった子供を助け、それを目撃したピンクレンジャー・ヴィダと友好を深めるが、その直後にマスター(絶対神ン・マの依り代へと選ばれてしまう。グリーンレンジャー・ザンダーの援護も受け、眠りの湖で眠りにつこうとするが、その直前にスカルピン(冥府神ダゴンの攻撃を受け倒され、マスターへと変貌してしまった。

以上のようにほぼマジレンジャー本編と同じ展開を辿り非業の最期を遂げた……と思いきや、マスターが倒された後、何事も無かったかのように復活。レコード店ロック・ポリアムにて、ヴィダと共にDJとして働いていた。

これは悲劇的な結末を嫌うアメリカの風土から来ているものと思われる(彼のみではないが、日本版と海外版では設定や出自が異なるので外見が同じなだけの別人である事は留意しなければならない)。

なお、声を演じていたのは1作前のパワーレンジャー及びそのネタ元においてグリーンポジションを演じた伊藤陽佑氏である。

関連タグ

魔法戦隊マジレンジャー 地底冥府インフェルシア 冥府十神 五武神

雷属性 哀しき悪役 善玉怪人

ドーラタイタン:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場したタイタン繋がりの先輩。

デギウス:『星獣戦隊ギンガマン』において、同じく戦隊メンバーと心を通わせて改心するも、結局は組織の目的のための人身御供にされてしまった悲劇の善玉怪人繋がり。

冥王ジルフィーザ:救急戦隊ゴーゴーファイブの終盤にて冷酷な本性を表した敵首領に反旗を翻すも処刑されてしまい、今際に戦隊メンバーと心を通わせて改心した敵幹部。

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