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冥府神ワイバーン

めいふしんわいばーん

ここでは『魔法戦隊マジレンジャー』に登場する冥府十神の1柱たるワイバーンについて記述する。
目次 [非表示]

「早くその命、ン・マに差し出しなよ」(Stage.45)

「笑わせんじゃねーぞ、てめー等雑魚が俺に敵う訳がねぇ!」(Stage.46)


データ編集

身長50.5m(縮小時:224cm)
体重23.0t(縮小時:102kg)
武器刹那槍(せつなそう)
得意能力
  • 飛竜剣法・散弾月(ひりゅうけんぽう・さんだんづき)
  • 飛竜剣法・華富呪(はなとみじゅ)
CV佐々木望

概要編集

冥府十神の1柱にしてその中の五武神の一角。

翼を持つ竜の戦士の冥府神とされており、その肩書き通り竜人の如き姿を持つ。

ダゴンスレイプニルと共に絶対神ン・マの転生を一際強く願う冥府神。


気さくでお喋りな性格をしており、普段の言動もまるで少年の様な優しい物腰で仲間に冗談を飛ばしたりするムードメーカー。その姿勢は自分達より格下のバンキュリアに対しても一緒で、彼女に対しても砕けた態度で接するためにバンキュリアからも気安い相手と言う印象を受けた。


が、闇の戒律や戦いのこととなると性格が豹変し、更に一度気が触れる事があれば一人称が「僕」から「俺」に変わり、言葉遣いも乱暴になる等凶暴で残忍な性質が一気に噴出する。

しかもこうなると自分でも押さえが利かず、普段は仲の良いバンキュリアを躊躇なく攻撃し、後述するウルザードファイヤーには以前万全の状態ではないウルザードに手痛い一撃をもらったにもかかわらず、激情のままに突撃してまるで相手にならずに敗北している。

他にもわがままを言って暴れるドレイクと戦った際は当初こそ余裕な態度を取っていたものの、ドレイクの防御力の高さに自慢の槍さばきが通用せずジリ貧になっている。


総じて実力の高さ故に油断や慢心をしやすく、感情が昂っている時や残虐さが表に出ている際は短絡的な行動が目立ち、逆転を許したり単調な罠にかかったりと浅慮な部分が見受けられる。


ただ、そんな自身の性格を自分でも分かってはいるらしく、一通り暴れた後に額のバイザーを撫でることで冷静さを取り戻すと言うセルフコントロール法はキチンと持ち合わせている模様。ちなみに同じ五武神であるサイクロプスも『苛立った時は顎を撫でることで心を落ち着かせる』という精神統一方法がある。


普段は他の冥府神の面子を評する観察眼の持ち主であり、五武神のまとめ役の立ち位置を担っているが本人の実力も相応に高い。

戦闘では背中の竜の翼で自在に空を飛翔し、超スピードで相手に襲い掛かる戦法を取る。ダゴン曰く、「冥府神で一番のスピードと多彩な技を持つ」と評されている。実際、槍による攻撃だけでなく刃の雨のような飛び道具や手から稲妻を発したり、凄まじい威力のエネルギー弾を放出する攻撃も可能である。

空中を自分のテリトリーとして制空権を掌握し、常に相手の死角を突く事で戦いの主導権すら握ろうとする他、上記の通り笑いながら相手を切り刻む事を好む残虐性すら見せつける。



活躍編集

初登場からStage.42までは自身が神罰執行神に選ばれないまでの間は他の冥府神の戦いを見守る中、バンキュリアに自分達のことを説明したり、勝手な行動を起こしたドレイクを探して注意しに行こうと様々な雑務を買って出ながら過ごしていた。


Stage.43、44でティターンと共にブレイジェルの元に現れ、ダゴンに「僕一人で十分」と言い切り真っ先に交戦し最初は優位に立つも逆転されて劣勢になってしまう。本気を出そうとするも、途中でダゴンに止められてしまう。


Stage.46「湖へ向かえ~ゴール・ゴル・ゴル・ゴルディーロ~」編集

裏切ったティターンを処刑しようと現れ、それを邪魔する芳香蒔人と戦闘。芳香の機転で逃げるティターンを追いかけ交戦、倒しかけるも失敗に終わる。ティターンの処刑に失敗しバンキュリアに八つ当たりする等荒れていたが、ダゴンからチャンスを与えられたことと能力に裏打ちされた期待を受けた事で冷静さを取り戻し、再び追いかける(この時ダゴンはワイバーンに期待の言葉はかけているものの、実際はワイバーンを殆ど信用しておらず、いいように利用するための社交辞令であった)。

ワイバーンは途中、芳香がティターンに化けている事に気づき、蒔人から「自分の力を過信しすぎたようだな。だからこんな単純な策にハマるんだ!」と指摘された事で激昂。


「許さねえぇ!」

「許さねえぇぞぉぉ!」

「お前等死ねよぉ!!」

「もう終わりだよぉ!!」


上記の台詞と共に怒り狂い、猛攻により芳香、蒔人を追い込む(芳香に至っては首を締め上げたて倒れたところに何度も踏みつけては思い切り蹴飛ばす等、暴力性ではドレイクに全く引けを取らなかった)。


そこに現れたヒカルを含めた6人がかりの状況でさえもほぼ無傷で蹴散らし、全員の変身を一発で解除。五武神のまとめ役に恥じない強さで戦慄させ、上記の台詞を吐き捨ててマジレンジャーを愚弄する。


しかし止めを刺そうとした瞬間、妻《深雪》の介抱によって完全復活した小津勇が現れ、ウルザードファイヤーへと変身。先日の戦いで自身に傷を付けた彼に対して再戦の喜びと敗北の怒りが入り混じったアンビバレントな感情を爆発させ、リベンジに燃える。


ハハハハハッ!バッカじゃねぇのぉ?

でも感激だブレイジェル、またお前とやり合えるんだな。


この前の借りは、1000倍にして返してやる!!


しかし、上記の通り万全ではないウルザードにすら押されていたワイバーンが完全な状態であるウルザードファイヤーに勝てるわけがなく、一方的に押し切られた挙げ句必殺のブレイジングストームスラッシュを喰らい「嘘だ…こんなの…信じない…!」と、切に望んでいた神罰執行神に一度も選ばれることなく自身の敗北を受け入れられぬまま爆散した。


余談編集

モチーフは中世ヨーロッパで創作された、前足の代わりに巨大な翼を持つ飛竜ワイバーン

また、プロデューサーの塚田英明氏はイメージソースとして沖田総司を挙げている。実際に沖田総司は子供達に対して気さくな反面、敵対者には容赦ない一面を持っていた。

この他にも必殺技も沖田総司が得意としていたとされる「三段突き」と彼の辞世の句である「動かねば闇にへだつや花と水」に由来する。


『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 下之巻 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』(グライドメディア)における篠原保氏へのインタビューによればデザインは同じドラゴンモチーフのドレイクと比較し、ドラゴンよりも格下という事で爬虫類系、沖田総司のイメージで男前風のデザインに仕上げたという。

透明なフードやそこから伸びる緑色の髪の毛のようなものは謂わば仮面で素顔の設定画も存在するが、エルフ耳のような長い耳が生えたその顔は色も相まってドラゴンやワイバーンというよりゴブリンである。



声を演じた佐々木氏は『爆竜戦隊アバレンジャー』のハゲタカライチ以来2年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演であり、初の戦隊レギュラー出演である(その他東映特撮作品には本作以前に『テツワン探偵ロボタック』にて主人公のロボタックの声でレギュラー出演していた)。


関連タグ編集

魔法戦隊マジレンジャー 地底冥府インフェルシア 冥府十神 五武神

ワイバーン


ラダマンティス:『聖闘士星矢』に登場するワイバーン繋がりの敵幹部。こちらも所属は冥王ハーデスが支配する冥界でインフェルシアとは冥府繋がりである。


チェイス(仮面ライダードライブ):こちらも沖田総司ポジの人物。ただし、斎藤一の要素も入っている。

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