「我は絶対神…我が内に宿るは、虚無と飢餓…」(Stage.46)
「限りを迸る…疼き、掻きむしる…… 我が内に虚無と飢餓が逆巻いている… 我が虚無を満たせ、マジトピアよ!」(Stage.47)
「魔法も、その元になる勇気も、私の餌でしかないのだ」(Stage.48)
データ(プロフィール)
概要
地底冥府インフェルシア最強の冥獣である「冥獣帝ン・マ」がインフェルシアの神である冥府十神達の頂点に立つ主人、即ち主神である「絶対神」へと転生した姿。一人称は「私」(初登場時は我)。
外見
冥獣帝としてのタコの意匠はそのまま残り、鬼と悪魔を合わせたような魔人の姿に変貌している。
長い頭部の中には無数のドクロ(インフェルシアの怨念であろう)があり極めてグロテスクである。
能力
絶対的な闇の魔力と強大な戦闘力を併せ持つが、その能力は言ってしまえば「食べる」ことに特化している。
口から触手を伸ばし敵の攻撃をからめとって捕食することが可能(この口は冥獣帝の名残でタコの口のようになっている)。
ン・マ自身が底なしの虚無と飢餓を内包しているため、吸収できる絶対量は有限でこそあるものの、魔法使いの「単なる全力」では吸収した端から活動エネルギーとして消費されるため、実質無限に近い。
これを打ち破らない限り=吸収上限を振り切らせない限りン・マを倒すことは不可能である。
さらに単純な物理的攻撃力も非常に高く、魔力の嵐や赤い光の触手を自在に操り、天空聖者ですら歯牙にもかけない圧倒的な破壊力を持つ。
経歴
最初は冥獣帝ン・マの姿で登場したが、この姿のままブレイジェルに封印されかけたために闇の呪縛転生で自身の片目を与えてブレイジェルを縛り、ウルザードへと変えた。
インフェルシアが復活するとウルザードを僕とし、地上界へ攻め入る事を企むブランケンに門の鍵を探させ、ブランケンの死後は天空聖者の裏切り者であるライジェルに自分の爪と力を与えてメーミィへと変えて仲間に引き入れると、自分自身が直接復活するために地上界の人間を生贄にするように指示を出して暗躍させた。
その後、マジレンジャーから奪ったレジェンドパワーを利用して不完全ながら復活しかけるも記憶を取り戻したブレイジェルによって再封印され、魂も取り込まれたまま転生できずにいたが、冥府十神達によってインフェルシアの全ての歴史上初めて絶対神として転生を果たした。
転生後の活躍
依代に選ばれた冥府神ティターンの肉体を食い破って誕生し、一旦インフェルシアに戻った後にマジトピアに侵攻。破壊の限りを尽くして天空大聖者マジエルの最大魔法すらも食べることで無効化して撃退してしまった。さらにそこに現れたブレイジェルとサンジェルと戦うが、この2人すらもあっさりと返り討ちにして殺害してしまう。
冥府神スレイプニルを倒したマジレンジャー達の前にその姿を現し、圧倒的という言葉すら過ぎる程の力で追い詰め、さらには時間を食べることで自らの手によって破壊された未来へとマジレンジャーを連れて行き、さらに自らが殺したブレイジェルとサンジェルの死体を見せることで彼等を絶望させる。
しかし、そんな中でも最後まで諦めなかったマジレッドが発動した「フェイタル・ブレイド」で腹を貫かれ、飲み込んだものを全て吐き出す呪文の力で時間をも吐き出されて元いた世界に戻された。
そして現れた冥府神スフィンクスと小津深雪によって冥府神ダゴンの死を伝えられ、さらに倒したブレイジェルとサンジェルがバンキュリアの手で生き返ったのを見て怒りに任せて超巨大化。
世界の全てを喰い尽くそうとしたが小津一家全員の最強最大魔法「マージ・マジ・マジェンド」を撃たれ、それすらも喰らおうとしたが喰べ切ることができず、「これが満たされるということか…満ちていく…満ちていくぞ…!」と「満たされる」という初めて知る感覚に歓喜しながら消滅し、最期を迎えた。
余談
作中では魔法や時間すらも飲み込んで世界もマジトピアも一度滅ぼし、サンジェルやブレイジェルすらも難無く手に掛けたことからマジレンジャーのみならず多くの視聴者に絶大な恐怖と絶望感を植え付けた。
しかも彼の行動動機は世界を滅ぼすとか支配するとかではなく、あくまで「自分の満たされない飢餓を満たす」ことにあり、ぶっちゃけ世界を滅ぼしたのはそのために邪魔なものを排除しつつ手当たり次第に自分を満たしてくれそうなものを喰らっていたら結果的に世界が滅びたというだけである。最期に自分がマジレンジャー達に圧倒されて倒されることすら初めて自分が満たされる感覚を覚えた事で進んで受け入れており、彼にとっては自分の腹さえ満たされれば世界もインフェルシアも、自分の命すらもどうでも良かったということが窺える。
そのある種善悪という概念すら超越した在り方や最早強い弱いなどという概念すら超えた圧倒的過ぎる力は誇張抜きで正しく「神の力と視点」に他ならず、その力を知る冥府十神達(特にリーダー格のダゴン)が一貫して「ン・マの力は絶対である」としていたのはこの上なく正しかったと言える。
これらの事から歴代スーパー戦隊シリーズ史上最強のラスボス候補に毎回名前が上がる常連である。
声を演じた浪川大輔氏は、前作でデカレッド候補のギョクを演じており、2008年にはスピードルを演じている。何故か赤いキャラばかりだが…
モチーフはクトゥルフ。
ただし、篠原保は冥獣帝ン・マを描いた時点では意識しておらず、インフェルシアの最深部の窓から触手などの体の一部が見えるというイメージからまずタコをモチーフにした事からの発展だという。
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ラスボス 神 邪神 最強 チート 最強の敵 どうあがいても絶望 勝てる気がしない