概要
それまでの約束・同盟・信頼関係などを捨て、寝返る等の行為を行った人。
転じて、想像とは違った、もしくは期待はずれな行為を行った相手のことも指すが、ニュアンスは当然異なるものになる。
「裏切り」という行為は、老若男女・古今東西を問わず、人間の怒りをかきたてる。大規模なものになると国家に対するものになり、国家への裏切りを行った人間は、最高刑及びそれに準ずる刑を課される(日本では外患罪となる)。
また、裏切りを経て別の陣営に渡った事が知れれば、渡った先でも再び裏切られる事を警戒され、信用・信頼されずに切り捨てられるケースは多々ある。
「一度裏切れば、必ず二度裏切る…」裏切り者は基本的にそう思われても仕方の無い立場なのである。
ただし最初から別の陣営側の人間であり、情報を得るため潜り込んでいたスパイだった場合は話は別であり、古巣に戻れば相応の報酬が出るし、作品によっては本来の仲間達からも汚れ役を任せてすまなかったと謝罪されたり、命懸けの行動で自分達のサポートを行ってくれたのを感謝されたりもしている。
内通者も裏切り者であるが、「これも自陣営から鞍替えした」か「元から他陣営だった」かで評価が変わるとも言える。
「裏切り者」として名高い人たちの一例
歴史上の人物
- イスカリオテのユダ ※イエス・キリストの13人目の弟子。
- 呂布
- 孟達
- 子密(彭寵の奴隷たち)
- ブルータス
- 源頼政
- 三浦義村
- 足利直義
- 松永久秀
- 陶晴賢
- 明智光秀
- 小早川秀秋
- 川路利良
- 田中隆吉 ※東京裁判にて東條英機らA級戦犯に不利な証言をしたことから。
架空のキャラクター
上述のように、敵陣に潜り込んだスパイである場合は純粋な裏切者とは言い難いため、リストには掲載しないものとする。
- 枢木スザク 日本を或いは友を裏切ったと蔑まれるが、これはどちらかといえば彼の『首相の息子』や『都合の良い友達』という彼らの身勝手。また、ブリタニア内部で度々主君を変えている点で裏切りとされるが、ブリタニアという国家は一度たりとも裏切っていない。
- デビルマン ※裏切り者の名を受けてで有名な、悪魔の力を身につけたヒーロー。
- ねずみ男 ※利害関係によっては鬼太郎たちに阿ったり、彼らを平気で裏切ったりする全く懲りない半妖怪。
- 峰不二子 ※「裏切りは女のアクセサリーなのよ!」と自ら嘯くくらいに、仲間たちを平気で裏切る希代な性悪女子。ちなみに彼女本人も外道などの第三者或いは寝返り先から最初から信用されていないために裏切りかえされることも多いが、性格が甘い彼らにその都度助けられるか泣きつくのがもはや日常茶飯事的なお約束。更には、一番甘いルパンすら不二子の裏切りを常に想定している始末。
- ラルフ・ウィーレック
- ネプチューンマン
- マンモスマン
- ピグマ・デンガー ※かつてはスターフォックスのメンバーだったが、欲に目がくらみアンドルフに寝返った(N64版以降の設定)。スターウルフ配属後も裏切りを重ねた挙句の果てにチームを追われる。
- 橘朔也 ※ただし最初の反目は誤解、二度目も洗脳によるものであり、本当に裏切ったとは言えない。
- アスラン・ザラ ガンダム界No.1の裏切りで知られる。主役側キャラなので綺麗な台詞になってるが理屈の通らない裏切りを繰り返すと見解も多くの人にされている。父親を裏切りオーブに加担。戦後オーブに属するもザフト側にヘッドハンティングされ所属を変える。その後の戦いで友人キラを殺そうともしたりオーブ内通を疑われれば自身の保身の為ザフトを脱走し、(ただし、ザフトからの二度目の脱走は騙されていた上に冤罪同然で殺されかけたという裏事情がある)オーブに寝返る。ネット上では多くの人に裏切りをネタにされてる。
- カイン・ハイウインド ※秀逸な台詞回しや戦線の離脱などが重なって知名度を上げたが、正しくは洗脳であり、自分の意志で裏切ったことは一度もない。
- クリボー ※設定ではクッパ軍団の侵略に対しキノコ王国を裏切った椎茸である。
- ユダ ※核戦争後に自らが属する南斗聖拳108派の間で平和を望む声が優勢と見るや、彼らを裏切って配下の23派を引き連れ拳王と同盟を結び、南斗六聖拳崩壊を引き起こしたため、世間で『裏切りの星』と謗られた南斗の裏切り者(ただし、彼にその崩壊を唆したのはサウザー)。
- 藍染惣右介 護廷十三隊を裏切り、陰謀を張り巡らせて霊王の座を簒奪しようとした大逆人。かなりスケールの大きい裏切り者であり、彼一人のクーデターによって現界・尸魂界・虚圏の三界が振り回されることになった。
- ぶりぶりざえもん クレヨンしんちゃんにおけるある種のお約束。アクション仮面やカンタムロボと共に助っ人として登場する。が、救いのヒーローを自称しているくせに「常に強い者の味方」と公言して、しんのすけ達の旗色が悪くなればすぐに寝返ろうとするも、それ自体を相手方にも認められず、場合によっては野原一家を始め敵味方双方から袋だたきにされるのがお約束。
- マーシャル・D・ティーチ 自らの夢のために、一味の仲間・義理の父親・(間接的にだが)直属の上司を殺害した大海賊。彼の裏切りによって、かつて一大勢力だった白ひげ海賊団は壊滅状態となった。
- ラチェット・アルタイル ※「サクラ大戦活動写真」にて紐育華撃団結成前に帝国華撃団に研修として来日するが、実際はこの時点で敵・ダグラス・スチュワート社と水面下で結託。内部崩壊を行っていたが最期用済みで殺されかける。また、アニメ本編では明確に裏切ったのを告白したのは舞台上のアドリブでのぼかした表現であった。
- エルウィン ※光輝及び真・光輝ルートでは所属軍を裏切らないが、帝国ルートでは一度、闇ルートでは二度、独立ルート及び派生ルートの破滅ルートでは三度所属軍を裏切った。
- ブローノ・ブチャラティ ※裏切者ではあるが「腐敗しきった組織を見限った」側面が強く、このリストの他のキャラとは一線を画す
- ジョルノ・ジョバァーナ ※最初からボスを潰す目的で組織に入っており、ブチャラティ同様にやや異質
- シンドイーネ ※仲間が首領が復活し、それを利用し、捕食をさせ、彼女はもう一人の仲間を取り込もうとする。
- リゾット・ネエロ ※上記2名よりは裏切り者らしいが、彼の行動原理にもボスに仲間を殺された復讐心があり自分の利益だけで裏切ってはいない。
- ハンターキラー ※銀河連邦警察に所属する宇宙刑事でありながら、先に地球に派遣されていた同僚のボイサーを裏切って宇宙犯罪組織マクーに引き渡しマクーの行動隊長に就任。しかし、マクーを率いるドン・ホラーの息子サン・ドルバとその母魔女キバの地球着任で立場が危うくなると二人の妨害をすべくボイサーの息子ギャバンあてにサン・ドルバ&魔女キバ攻略のヒントとなる暗号を打電。目論見通りキバ親子はギャバンに敗れて逃げ帰ってきたが、直後に裏切りがドン・ホラーにばれて暗黒銀河に追放されてしまった。
- スタースクリーム トランスフォーマーにおける裏切り者の代表格にして代名詞。何度裏切ってもなあなあで許されてしまう(なおザ・ムービー……)
- ヨクバ ※もともとはマジプシーの1人だったが、陣営を裏切ってポーキー・ミンチに協力したメンバー。この一件をきっかけとして、一度破滅した世界を立て直そうとした人類に、真の終焉をもたらす危機が訪れることとなる。
- ステゴスライドン アバレンジャーの爆竜。戦隊物で自分の意志で裏切ったのはこいつだけである。
- 騎馬王丸 ※天宮(アーク)の国の武者。名将であったが、天宮を裏切りダークアクシズ側に所属していた。 だが、ある事を切っ掛けにダークアクシズを裏切った。
- マクギリス・ファリド幼少期から知る友人を奸計に陥れ殺害しようとしたり養父を失脚させファリド家の実権を掌握すればギャラルホルンに対しクーデターを仕掛け野心と策謀を巡らせたキャラ。むしろ中々の悪役ぶりを見せファンも多い。(鉄華団に対しては戦いの中追い込まれようと裏切らなかったので義理堅い一面もあるとの見解もある。)
- アカマツ 動画内では不誠実な態度を取ったり不貞行為を繰り返しているが基本的には動画内の言動は役者の演技となっている(その点は他の悪役組の役者も共通している)。ただしアカマツのみ舞台裏でもかなりの天然ボケやルーズな遅刻魔といった形で無自覚に他の役者を裏切ってしまうこともあるがそれでも役者同士の仲は良好である
- エンジ・ゲン・テツ・ヒサメ・ワサビ・クロハ ※作品の性質上、役者に近い。動画によっては善人だったり裏切り者以外の悪役になっていたり自身が別の悪役に裏切られる(特にワサビは幼少期を中心に毒親化したヒサメに何度も裏切られている)こともあるが結婚や婚約をしておきながら別の異性と付き合い始めたり(特にエンジ・クロハ・ヒサメ)結婚前は猫を被り結婚後に本性を現す(特にクロハ・ゲン・テツ)ルーズさなどから約束事やルール等を平気で破る(特にワサビ・テツ・ヒサメ)等さまざまな形で裏切り者になることが多い
- ロッツォ・ハグベア どちらかというと哀しき悪役だが物語の終盤で焼却炉の非常停止装置を作動させず自分だけ逃走する形で主人公たちを裏切った
- ルカ・パグーロ ※あの夏のルカの主人公。本来は「いい子」を自負するほど真面目なシー・モンスターの少年だったが、人間世界で暮らすうちにジュリアと仲良くなったり、「学校へ行きたい」という願いを抱き始め、それが元で親友のアルベルトとの関係が悪化。そしてレース前日、嫉妬に狂いジュリアの目の前で自らの正体を暴露し、夢も居場所も奪おうとするアルベルトの姿にショックを受け、ついに裏切りに手を出してしまう。しかし、得たものは深い後悔だけだった……
- 「俺」の頂ライオネル デュエル・マスターズの背景ストーリーでは、鬼丸(時系列や収録パックの関係から考えると『黄金世代 鬼丸「爆」』だと思われる)との死闘の結果、彼と友情を結ぶようになり、真実の名ラララ・ライオネルに目覚めた。その際に「祝」の頂ウェディングは、真実の名に目覚めたライオネルに対してゼニスの裏切り者と判断し、ライオネルと激闘を繰り広げた。上記のキャラの殆どは味方側から敵側に裏切るパターンが多いが、こちらは味方に移ったことによって、敵(ウェディング)に裏切り者と判断された、貴重な例でもある。……まぁ、後に神帝と合成されてディスペクターの終末縫合王ミカドレオになって、味方陣営と敵対していたのだが。
- 夢大路文 ※曲『ゼウスの仲裁』で、妹である夢大路栞が文とレヴューをする前に、「シークフェルトを裏切ったお姉ちゃんと、一緒に舞台…!?」という発言をしている部分がある。これは、文はもともとシークフェルト音楽学院で「フラウ・ヤーデ(翡翠の君)」の称号を得ていたが、スランプに陥って舞台に立てなくなり、妹である栞に理由も告げずに凛明館女学校に転校したため(これにより、栞が彼女に対してわだかまりを抱いていたこともあって、上記の発言をしたと思われる)。但し、現在は文と栞の関係が良くなったこともあり、栞が文に対して裏切り者と呼ぶことはほぼない状態になった(代わりに、とあるエピソードで栞が文に「お人好しで、かっこつけで、ポン酢のために家族を振り回して、家だといっつもあのヨレヨレのジャージばかり着て、寝言がうるさいお姉ちゃん」という発言をしたのだが)。
- 牧野美岳
彼女はエレンスゲ女学園の七大レギオン(「ヘルヴォル」や「クエレブレ」など)の隊長になることを強く望んでいたが、序列8位(上記のレギオンの隊長になるためには序列7位以上になる必要がある)になったため、隊長になることが出来ないことを不満に思った(上記イラストの1コマ目)彼女は私立ルドビコ女学院に転校した(その際に負傷して強化リリィになった)が、ルドビコ女学院が崩壊してしまったためエレンスゲに戻っている(上記イラストの2コマ目)。その際に、一度ガーデンを出てしまったこともあり、周囲の目は冷たくなってしまい、裏切り者と陰口を言われている(上記イラストの3コマ目)。なお、これに対して、美岳と共に「クエレブレ」に所属している松村優珂は不快感を示しており、美岳が自分はクエレブレに迷惑になっているではと考え自分を切り捨ててもいいと言った際には「そんなこと言わないでください」と拒否している。
当初はデュエル・マスターズWINのヒロインとして活躍していたが、アニメ第23話で斬札ウィンと戦った忍者及びプリンス・カイザに情報を流していた裏切り者であることが判明。さらに、使用デッキも、今まで使用してきた【スノーフェアリー】ではなく、裏斬隠蒼頭龍 バジリスクを筆頭にした【白青緑シノビコントロール】に変化していた。しかし、その話のデュエルでウィンに敗北し、さらにプリンス・カイザに見限られて、彼と行動を共にする鉄仮面によって異空間に閉じ込められた。これによって、彼女などの仲間達を何度も傷つけられたこともあって、カイザに対する復讐に燃えたウィンは、カイザとデュエルをすることになる。その後、ウィンがカイザに勝利したことによって、異空間から解放され、ウィンに一言謝罪して、その場から去って行った。そのため、裏切り者でありながら、哀しき悪役扱いにされることもあるキャラである。ちなみに、彼女は新シリーズである決闘学園編にも続投が確定していて、第3話から登場。こちらでは、前期の出来事があったこともあって、ウィンに好意を抱いている。
- 中村恵里:ライトノベル『ありふれた職業で世界最強』の登場キャラクター。
なお、以下のキャラクターも裏切り者扱いにされた経験があるが、作品によっては裏切り行為をすることはないキャラである。話の内容やキャラの性格などがいろいろと異なることが多いトムとジェリーのキャラは仕方ないかもしれないが、その一方で、虹ヶ咲学園スクールアイドル部に寝返った経験を持つスクールアイドルに対しては、単純にその作品で裏切りをしていたからという理由で、そのキャラクターを裏切り者だと認定してしまうと口論になりかねない場合もあるので要注意(ある意味、前述の優珂のように、そのキャラのファンに不快感を示してしまうことが多い)。
- トム(トムとジェリー) ※一部の話では、ジェリーと一緒に協力する話が存在しているのだが、その中にはトムが協力してくれたジェリーを裏切る展開がある話も存在する。例えば、1943年5月22日に公開された『淋しがりや』では、一度家から追い出されたトムがジェリーと協力して、一緒に追いかけっこしているように芝居をしたことで家に戻ることが出来たのだが、ラストシーンでパイを一口も分けずにジェリーを爪弾きした結果、トムはジェリーに蹴飛ばされ、顔をパイの中に沈められた上に、「誰のおかげで戻れたと思ってんだよ、裏切り者!恩知らず!」(TBS版の旧吹き替えでは「僕との友情を裏切るなんて、トムさんたらあんまりだよ!」)と言われてしまっている。
- ジェリー(トムとジェリー) ※現時点では1942年4月18日公開の『共同作戦』のみ。この話ではトムと一緒に協力してスパイクを家から追い出そうとする話であるが、スパイクが家から追い出された後にトムの尻尾がネズミ捕りに挟まれてしまい、トムがジェリーを睨むシーンがある。その後にジェリーは「僕じゃないよ」と弁解するが、その後にトムが「問答無用!裏切り者!」と言って追いかけっこを始める。なお、このトムとジェリーの台詞は、実はTBS版の旧吹き替え版しか聞けない(現在の吹き替え版では台詞が用意されていない)。
- 朝香果林・宮下愛・桜坂しずく・三船栞子 該当しているのはスクフェスALL_STARS20章のみ。このストーリーにてスクールアイドル同好会からスクールアイドル部に寝返った。さらに栞子は「監視委員会」という組織を作り同好会の活動の妨害を指揮し、果林・愛・しずくもこれを黙認した。なお、これについては、上記の裏切りを含めた、唐突な展開などが含まれているストーリー内容が問題視され、当時のラブライブ!シリーズにおいて大きな爪痕を残したほどの炎上問題になった、非常にデリケートな問題であるため、安易にこの四人のことを『裏切り者』と呼んでしまうと口論になりかねない場合もあるので注意すること。実際に、アニメ版であるアニガサキでは、ストーリーが改善されたこともあって、上記のような裏切り行為をしていないため、アニガサキに登場する果林、愛、しずく、栞子の場合は、裏切り者扱いになっていないことが多い。