「HAHAHAHA!今日もお前たちの作戦は失敗だぁ!」
総統「う~ん、まさかこの声は!!」
デラックスファイター「そうだ、デラックスファイターだぁ!」
「ヒーローと言えばかわいい女の子がつきものだろ!なんでオレにはいねえんだよ」(鷹の爪MAX21話「女性専用正義の味方」より)
「どこの世界に悪の組織の秘密基地にあがるまえに律儀に玄関でかっぱを脱ぐ正義の味方がいるんだよ」(鷹の爪MAX10話「室内向け世界征服」より)
プロフィール
フルネーム | アンソニー・ファイター・デラクシス・ショスタコヴィッチ(劇場版第9弾『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪』より) |
---|---|
年齢 | 42歳 |
誕生日 | 7月4日(蟹座) |
出身国 | アメリカ合衆国 |
好きな食べ物 | 水羊羹 |
嫌いな食べ物 | プリン |
CV | FROGMAN |
人物像
『秘密結社鷹の爪』に登場するキャラクター。
オチ担当。
一応世界の平和を守るヒーローだが、非常にがめつく図々しい守銭奴で、登場して即座に後述の必殺技「デラックスボンバー」を繰り出して解決するなど言動は非常に世俗的。
それでも最初期では世界征服を企む鷹の爪団や、悪人をデラックスボンバーで懲らしめ、大衆からもそれなりにヒーローとして尊敬・賞賛され、世界を何らかの形で救った際には盛大な凱旋パレードが催されるなど、VIP級の扱いをされていた。
しかし徐々に理想的なヒーロー像からはかけ離れた本性が顕になり、それに伴い人々から鼻つまみ者・ならず者のように扱われる様になって行き、最新作『ゴールデンスペル』では子供達から「セアカゴケグモ以上に嫌われている」ことが明らかになった(そのあまりの嫌われ具合に吉田君は「アイツどんだけ嫌われてんですか」と呆れていた)。
鷹の爪団相手にカツアゲを繰り返しているが、実はDXカンパニーという会社の社長である。だが、そこでも重役相手に金儲けの事しか考えていない商品を提案したり、ワガママを言うなどして困惑させている。
総統曰く「昔は正義の味方らしいヒーロー」だったのだが、今では鷹の爪団に対して、(重役から毎日大金を渡されているにもかかわらず)金をせびるわ、腹が減ったと偶に食べる機会に恵まれたご馳走を横取りしたり冷蔵庫の中身を食い荒らすわ、造った新兵器をすぐに破壊するわ…でやりたい放題。
阿武隈バイオ研究所がオープンしてからは日、火、木、土曜日は阿武隈バイオ研究所、月、水、金は鷹の爪団の秘密基地を訪れて金品などを要求している。
そして極めつけは下記の数々のヒーローとは思えない(…というより下手な悪役よりも悪どい)行動を平然と行っている。
ヒーローらしからぬ悪行の数々
- 対決や世界征服活動の最中はもとより、プライベートの時間もお構いなしに鷹の爪団の下を訪れて嫌がらせ感覚でデラックスボンバーを撃ち込む。
- 鷹の爪団のアジト(秘密基地)のあるアパートの部屋に鍵が掛かっている際は、デラックスボンバーで鍵ごと入口のドアを壊して侵入する。
- 気に入らない事があったら鷹の爪団に八つ当たり兼ストレス発散の為にデラックスボンバーを撃ち込む。
- 悪の組織や犯罪者集団を『懲らしめる』名目で金品を巻き上げたり、目溢しを引き換えに賄賂を受け取る。
- 例としてある話で銀行強盗を奪った金品の半分と引き換えに見逃した。
- その事でデラックスファイターに憧れ、田舎から上京してアシスタントを志望してきた若者・ファストファイター(通称ファスト、サブ)に目撃された際は「正義ってのは、先に正義って言った者勝ち」と語り失望させた。
- 更にファストファイターが新米ヒーローの採用試験に不合格になりかけた際、面接官を脅して採用させた。また、前述の信条は「誰にも流されない自分の正義が正しい」という意味だったと語り、「人の意見に左右されない自分だけの正義(=他人の話などを無視した自分だけが全ての正義)」を見つけたいと、ファストファイターに誤った正義を決意させた(一方デラックスファイターは面接官達から現金をちゃっかり脅し取っていた)。
- (レオナルド博士の発明品の影響下とはいえ)一般人にデラックスボンバーを撃ち込む。
- 気に入らない人間であれば子供、老人にも躊躇なくデラックスボンバーをぶっ放す。
- いい雰囲気になったり、穏便に事が解決しようとしたのに、空気を読まず「定番のオチ」という理由で終盤にとりあえずデラックスボンバーを放つ。
- 要求が通らないと、デラックスボンバーで脅す。
- 鷹の爪団に対してカツアゲした上で、宇宙ステーションで行われる世界中のVIPが集まるパーティーへ行く為の費用も立て替えると言う理由だけで、彼等に融資を渋った銀行を脅迫して110万円を強制的に融資させる。
- 当然、その110万円を自身の口座に振り込ませた後の手数料も鷹の爪団に立て替えさせる。
- 自動販売機の下に小銭が落ちていなかった場合、逆ギレ(八つ当たり)してデラックスボンバーで破壊した挙句、壊れた自動販売機から出てきた大量の飲み物をちゃっかり全部持って行く。
- 犬の飼い主に「これで新しいのを買いなさい」と金を渡し、トラックに轢かれた犬を見殺しにする(なお飼い主は感謝していた事から、飼い犬への愛情は皆無である事が窺える)。
- VOXで浜名湖に旅行した際はデラックスボンバーで水切りをして遊ぶ。
- 社会的地位の高い人物や頭が上がらない人物(主に権力者やその家族、ヒーローを格付けするガイドブックの覆面調査員、母親や祖父、等)を相手にする時やテレビ出演する際には、紳士的に振舞う等媚び諂ったりして誠実なヒーローを装ったり、自作自演をする事さえも辞さない。
- 老人ホームへ慰問活動をした際、その老人ホームに住む文代さんが発作で倒れ、デラックスファイターに遺産の預金通帳の残高20億円を託そうとした。しかし、生放送で一部始終を見ていた鷹の爪団がレオナルド博士が開発した「どんな病気でもたちまち治してしまう上に軽く150歳まで長生きするビーム」で文代さんの病気を完治(+延命)させた事で遺産を受け取れなくなった為、逆恨みで鷹の爪団にデラックスボンバーを放った。
- 利害一致した鷹の爪団と手を組むも自分は安全な場所に待機して、鷹の爪団だけ危険な場所に向かわせようとする。
- 敵の策略で追われる身になりながらも、辿り着いた村で食料などを食い荒らしまくる。
- ストレスが臨界点を越えると、場所もわきまえず暴れて当たり散らす。
- 子供を買収した挙句、「金が全て」と洗脳し人格までも変える。
- 自分よりも弱い相手としか戦おうとしない。さらにタチが悪い事に、自身もそれを認めている。
- 気分が乗らなかったり、知らない、もしくは真正面から戦っても勝てそうでない相手はすぐ無視したり、逃げようとする(本人は「知らない奴やっつけるのは気が引ける」「意外にシャイ」と誤魔化しており、総統は「人見知りかよ!」と突っ込んだ)。
- 既に倒れている敵に追い打ちをかけて甚振る。
- 目の前で犯罪が発生したり、知らせを受けても、しょうもない理由で無視したり、無下に断る。
- 金に物を言わせてお祭りの射的の景品をデラックスボンバーで倒す(本人は「童心に帰った」と語っており、総統は「お前最低な子供時代だったんじゃな…」と呆れていた)。
- テレビのインタビューに出演した際レポーターの女性がタイプだった為、見栄を張って「話し相手が欲しいので連絡下さい」と言った結果、肝心の話し相手や相談相手が65歳の一人暮らしの男性ばかりだった為、「可愛いヒロインが欲しい」という理由で(妻が居るにもかかわらず)女性しか助けない正義のヒーローになろうと決意する。(項目二行目の台詞はその際のもの)
- 片想いしている女性を影から見つめる上、センスの悪い服や気味の悪いポエムを贈り付ける。
- 因みにポエムは「俺は君のバジルソース。バジバジバジルバジバジル。今度馬事公苑で遊ぼうよFly Away.」と、意味不明な内容だった。
- 助けを求めている、もしくは助けた一般人から見返りとして金品を要求する。
- 例としてある中年女性からバッグを盗んだひったくり犯を捕まえた際は、その女性の有り金の3割を要求したり(その時はクリスマスイブの夜なので3割を要求したが、普段なら半分を要求する模様)、電柱から降りられなくなった猫を助けて欲しいと頼まれた際は2万円を要求していた。
- その女性に支払いを拒否された際は、「黙って3割よこさないなら全部よこせ!」と肩を掴み無理矢理支払わせようとしていた(要するに唯のゆすり)。
- 一日警察署長を「ビックリワールドを観たい」からと鷹の爪団に任せてサボる。
- 他のヒーローグッズと差別化するため本当に使えないダメグッズ(変身アイテムを生魚にして繰り返し買わせる等)を提案・発売する。
- 報酬目当てに、地上げ屋や悪徳企業、テロリスト等に加担する。
- 更に依頼人が狙っているターゲットが依頼人以上の報酬や見返りを用意するから依頼人を倒して欲しいと約束した場合、即座に裏切る。
- 善でも悪でもなく『金』が大事であると宣言する。
- ジャスティスリーグへの加入を希望するも、バットマンから断られた為、その腹いせと意趣返しとして彼の映画のレビューに酷評を書きまくる、ブルース・ウェイン邸のトイレで水を流さないなど地味な嫌がらせを行う(当然バットマンとは犬猿の仲となった)。
- 敵に捕まった際や劣勢になった際にはヒーローとしてのプライドを捨てて敵に寝返る。
- 慰問活動を“自ら”売り込む。もちろんそのギャラはきっちり要求する(要するに唯のたかり)。
- さらにその慰問の目的は「子供達を洗脳し(自分関連の)グッズを買わせる」ため。
- 発明王ニバン・センジが開発した「全自動でシマネッツォ量産できるマシン」を無断でコピーしてシマネッツォの人気を横取りする。
- SNSで誹謗中傷を行い、鷹の爪団のアカウントを炎上させて周囲の失墜を目論む。
- その後一般人も誹謗中傷して損害賠償を請求される。SNSのアカウント情報を開示された際、書き込みがバレると思っていなかったため号泣したらしい。
- (TV放映版とはパラレル扱いだが)週刊誌でジェネリック医薬品を取り上げる際、ネットの不確かな情報を繋ぎ合わせ読者の不安を煽らせる。
上記のとおり、やっている事が最早ヒーローどころか、そこらの三下の半グレ、チンピラも同然である。
そのため鷹の爪団以外の人物からも悪態をつかれており、悪徳企業の社長からも「ハイエナ」と評され、劇場版最新作では世界最狂の悪役にすら「ただのクズ」と言わしめる事となった。
そのような性格のせいか、偽デラックスファイターが街で騒ぎを起こしていると聞いた際にはその内容(他人の家に上がり込んで冷蔵庫の中身を食い荒らしたり、金品を強奪したりする、等)を聞いて思わず「それ(本当に)偽物?」と自ら疑ってしまっていた。
また、『ゴールデン・スペル』4話ではデラックスカンパニー重役曰く「ヒーローという立ち位置にあったからこそ、辛うじて内に秘めた悪の部分を抑える事が出来ていた」「大っぴらに悪をやらせたら歯止めが利かなくなる」だと判明し、森田から「どう言う正義の味方だよ!?」とツッコまれた。
実際、同話ではとある理由で鷹の爪団から総統の座を奪ったデラックスファイターが『デラックスの爪団』とという大軍勢を組織して、瞬く間に多くの暴徒を結集させていた。
さらに、銀行強盗や破壊行為などを起こし、警察や自衛隊駐屯地を次々制圧した挙句、暴徒達と国会議事堂に集結し、政府へ直接攻撃を仕掛ける手前まで追い込んだ。
『EX』7話で売名のため鷹の爪団に八百長の銀行強盗をやらせるも、武器が箒だけ(吉田君は「(資金を)お前が全部脅し取るからだろうが!」と突っ込んでいる)だった為、ヤケになり自分で銀行強盗をして現金を脅し取った。
その挙句、その金で一機で陸軍一個師団分の戦力を持つ高性能ロボットや、海に投げ込めば24時間以内に全ての海洋生物が死滅する毒薬入りのタンクをレオナルド博士に作らせ本気で世界征服しようとする等、正義の味方としての自覚を完全に忘れ去っていた。
要するに正義の味方よりも悪党の方が圧倒的に水の合った人間なのである。
こんな人物ではあるが、これでもゴールデン・スペルを除くテレビ放送版の各シーズン最終回や一部劇場版などでは、最終的に鷹の爪団に助力したり、正義の味方らしい活躍を果たす事もあった。
とは言っても、それらも半ば超偶発的な事か見返り(専ら金)を狙ってこそのものが多く、純粋な正義感だけで積極的にヒーローらしく働いた事は、『THE FROGMAN SHOW』やNEO、MAXの各最終2話など、数えられる程度しかないばかりか、現在ではほぼ皆無である。
更に劇場版では基本的に鷹の爪団の足を引っ張ったり、場を掻き乱す様な事をしたり、最悪敵に寝返ったりと、完全なお邪魔虫・トラブルメーカー的存在となっている。
プライベート
この性格の為、今では世間からのヒーローとしての人望は殆ど皆無だったり、事ある毎に何かと誤解されたりしてバッシングを受けるばかりか、プライベートでも友人と信じた者達から連絡先を削除されるなど軒並み縁を切られたり、家族とも上手くいっていなかったり(妻とは仮面夫婦状態で、子供ともコミュニケーションが取れてない上、映画を観に行く際除け者にされる等、完全に家族カーストの最下位になっている)と、私生活はあまり充実していない。
そのため、鷹の爪団は彼の数少ない理解者として仕方なく相手しているが、基本的にその優しさに付け込まれてしまい、どうでもいい理由で呼び出されたり、ヒーロー活動の代役・祖父の介護など殆ど使用人や下請け同然に扱われている。
なお、NHK放送版でケータイの新機種(ポイポンシリーズ)を買いに行くのに並ばせると、確実にぐしゃぐしゃに壊されるお約束が出来た。
実際、デラックスファイターは鷹の爪団と、少年時代に出会った初恋人のキャシーくらいしか友達が居ないらしく、鷹の爪団が活動を休止したと思い込んだときは本気で泣いていた。要するにかまって欲しかったのである。
NEO第8話では正義の味方は「あくまでボランティア」でそれ程大きな権力は持ってはいないらしく、運転中の通話で違反切符を切られたり、愛車のデラックスモービルをレッカー移動されたりしている。
上記の悪行による自業自得な面があるのは確かだが、ヒーローにありがちな、一般市民の身勝手にも原因があるエピソードもあるため、ヒーローらしからぬ行為に走るのもそんな身勝手な一般市民への怒りやストレスが原因だと考えられる。
.jp第78話では、人々を無償で助けたり募金活動を行うなど、完全に自分のアンチテーゼと言える正義のヒーロー、パーフェクトベストマンが現れてから人気が落ちてしまい、鷹の爪団に銀行の襲撃をやらせて自分で解決しようとしたが、銀行には本物の強盗が既に襲撃しており、自分も人質状態になってしまう。その後パーフェクトベストマンに助けられた後、海岸にてヒーローを廃業して喫茶店を経営しようか考えていたが、総統の説得によって撤回した。
戦闘能力
必殺技は手の平から高威力のビームを放つ「デラックスボンバー」。鷹の爪団のアジトを崩壊させるなど、作品の半分くらいはこれがオチ。
非常に強力だが、これ以外特に突出した部分や他の必殺技等はない。それどころかマッシブな見た目に反して腕っ節もさほど強くなく、最新型ヘルシータイガーに挑んだ際には、数日間入念にトレーニング(サンドバッグを相手にパンチング練習、ジョギング、米俵運び、引っ越しの手伝い、etc.)した上で、弱・中・強の三段階の内の『中』モード状態とやっと互角に渡り合える程度で、耐久面に至っては非常に打たれ弱い。
とどのつまり、デラックスボンバーが効かない相手には基本勝てないと、能力的にも弱い相手を甚振り、強い相手に媚び諂うのに特化し過ぎているのである。
その為、フェンダーミラー将軍からは「デラックスボンバーが使えなければただの男」、吉田君からも「(デラックスボンバーが使えなければ)ただのオッサン…いや、変なヘルメットを被ったクレーマー」と評されている。
利き腕が封じられても反対の腕や足の裏から放つことも可能。威力の調整も可能で、専用のスナイパーキット(サプレッサー状の筒とスコープ)を使う事で遠距離からの狙撃を可能としたり、「低騒音デラックスボンバー」という、発射と爆発音を抑えて撃つ事も可能。
また、100万円目当てに協力した悪の組織から提供された新装備を使い、一発で山をも吹き飛ばせる程威力を上げた「スーパーデラックスボンバー」を撃った事もある。
他にも新型コロナウイルスが大流行した折にはソーシャルディスタンスの為に「ボンバーイーツ」と称して、専用のリュックにデラックスボンバーを撃ち込んで、鷹の爪団の秘密基地へ社員に届けさせた事もある。
映画館で総統の後ろから席が軽く揺れる程度のデラックスボンバーで嫌がらせをしていた事もある。
ちなみに、鷹の爪団は何度か防御、若しくは跳ね返してたこともある(巨大化した吉田君と怪人ヘルシータイガー、怪人ブラック・エグゼクティブ。騙されて買った蟻塚が偶然にも土嚢代わりになった事で防げたこともある)。
怪人ヘルシータイガーにデラックスボンバーを防がれて(指示したはずの鷹の爪団すら見てて気の毒になるくらい)ボコボコにされた時は一時期トラウマになり満足に撃てなくなっていたが、DXカンパニーの重役と鷹の爪団との特訓を経て再び撃てる様になった。
なお、デラックスボンバーは初期の頃はデラックス一族の体内に備わった「ボンバー腺」で作られるとされていたが、現在ではコツさえ掴めば誰でも撃てるらしく、家出した吉田君や怪人「後輩とその彼女」の後輩に撃ち方を教えて撃てる様になっている(吉田君は未遂)。また、後のシリーズではヒーロー免許講習の実演を受けに来た女性が専用装置を装着した上で撃った他、(想像の場面であるが)子供が持ったデラックスファイターのソフビ人形から発射される描写もある。
一応飛行能力も持つが、本人曰く「疲れる」上、滅多に使用しなかった(長距離移動の際は専ら交通機関やデラックスモービルを使用していた)ため劇場版第5作目までは1m浮くのがやっとな程能力が衰えていた(一応NEO8話で特訓を受けている。その時のコーチから「将来は飛行機なしでアメリカまで行けるように」と言われている)。
劇場版第5作目では1000kmを3時間で飛び、デラックスボンバーを20倍に増幅できる強化スーツをレオナルド博士に発注してもらったが、飛行出力が強すぎて制御できず島根まで飛ばされ、そこで出会ったムササビの夫婦と暮らした事で野生化し、人一人を背中に乗せて飛べるようになった。以降EXの「CHAN-BA-LAジャスティス伝説」等の一部のエンディングでは空を飛びながら登場する場合もある。
人間関係
鷹の爪団の総統。
作中から23年前、鷹の爪団の前身組織「黒い爪団」を組織し、資金集めのため四谷でディスコ「YOKOANA TOKYO」を経営していた頃に、当時19歳のデラックスファイターと出会った。
総統と出会う1週間前から東京で暮らしていたデラックスファイターは、ディスコ内でも現在同様マナーの悪さで周りに迷惑をかけていた。しかも総統とカルパッチョが取引する筈だったMadowsの基本ソフトがプログラムされたMOディスクを破壊し、更に取引の金である2000万円とディスコの権利も脅し取って以降、「正義の味方は金になる商売なんだな…」と味を占めて金を脅し取るヒーローとなった。(鷹の爪ビギンズ)
デラックスファイターに対しては基本ツッコミをしており、デラックスファイターの弱点が現金で有る事もメンバーの中で一番理解している。
「金髪豚野郎」と罵倒して嫌っており、殆どの場合デラックスファイターのツッコミ役と化している。
鷹の爪団はアジトが破壊されてしまうことを防ぐため、示談交渉でデラックスボンバーを回避しようとしているが、腹黒く貪欲な性格であるデラックスファイターは提示された金額や特典に納得がいかない場合デラックスボンバーで脅迫することも厭わない。
しかし、大抵の場合吉田君の余計な一言が原因で鷹の爪団はデラックスボンバーを喰らう羽目に遭っている。
本来敵同士だが、実は密かにヒーローで有るデラックスファイターに憧れており、それが原因で一度鷹の爪団を解雇させられた事がある(.jp57話でも未だに正義のヒーローの夢は諦めきれずにいる)。
カウントダウン最終回では大家さんを飛行中の夜逃げマシーンから産婦人科まで連れて行く事を(国土交通省に手続きを出して申請しなければならないのと、12月31日の上空ゆえに外が極めて寒いので)嫌がっていたデラックスファイターに対し、DXカンパニーの大株主と言う立場を上手く利用し、命令を出す事に成功した。
「金払いがいい」という理由で仕事(鷹の爪団が苦しまずに一瞬にして死ぬ事が出来る兵器が搭載された自家用車「デラックスモービル」や長距離デラックスボンバー発射装置等)を請け負っている。
関連グッズ(変身セットやサイン等)をプレゼントされるなどすると、文字通り怒気極まる表情を浮かべる程に、鷹の爪団員の中では最もデラックスファイターを蛇蝎の如く嫌っている。
また、デラックスファイターも彼の強力な超能力を恐れている為、鷹の爪団の中でも彼の事だけは怒らせない様にいつも細心の注意を払っている(その割には毎度他の団員と一緒にデラックスボンバーを浴びせているが…)らしい。
鷹の爪団のアジト(秘密基地)であるアパートの大家さん。デラックスファイターに対しては基本的に中立的な立場を取っているが、主にシリーズ終盤や劇場版に発生する世界の危機に際しては鷹の爪団やデラックスファイターに加勢、彼らに劣らぬ活躍をするパターンも有る。
エリカ様
鷹の爪団のアパートの大家さんの娘。沢尻エリカを子供にした様な外見をしている。
菩薩峠同様デラックスファイターの事を蛇蝎の如く嫌っている。
阿武隈バイオ研究所の所長。
鷹の爪団にデラックスファイターを紹介された為に、彼のたかりの対象にされてしまっている。
阿武隈バイオ研究所で生み出された超動物。
大家さん同様にデラックスファイターに対しては基本的に中立的な立場であるが、時に鷹の爪団と共にデラックスファイターの横暴に巻き込まれる事も珍しくない。
デラックスカンパニー重役×2
その役職に反して、劇中では専らデラックスファイターのお守り役またはツッコミ役のような立ち位置であるが、時にデラックスファイターのヒーローらしからぬ振る舞いに苦言を呈したり、鷹の爪団をはじめとする他者との架け橋的役割を担う。
未放映話で有る1stシリーズ第10話「クリスマス大作戦」にてコフィーとダニエルと共にソリに乗って初登場(ダニエルはソリに手綱でぶら下がった状態になっている)。
元アメリカ特殊部隊で、アメリカ最大のマフィア「カルボナーラ・ファミリー」を3日で全滅させ、家族まで皆殺しにした挙句、ソファーに牛乳をぶちまけ植木鉢を全てひっくり返した冷酷無比な凶悪な殺人マシーン(犯行現場の警察官談)とされる銀行強盗犯に総統と吉田君が捕まり、人質状態になってしまい万事休すの状況の中、突如上空に飛来し、中の人(小さい人の遺体)を強盗団のリーダーの頭に落とし、その隙に総統達は逃走、デラックスファイターはデラックスボンバーで強盗犯を倒し確保する事に成功した。
その後NEO、MAX、EX、DO、GTでも再登場しており、MAX33話ではA5級の国産黒毛和牛のプレゼントをデラックスファイターに用意していたが、デラックスファイター自身は上述の通りクリスマス・イヴにひったくり犯を捕まえたものの、見返りとして被害者の女性に有り金の3割を要求した為、デラックスファイターにプレゼントを渡すのをやめていた(なお、その黒毛和牛はデラックスファイターが鷹の爪団へのお詫びに鍋をする為リクエストしたものの、その時既にクリスマスから半月経っていた為腐っていた)。
鷹の爪団の知恵と努力、そして心技体が一体となり出来上がった最高傑作で、鷹の爪団史上最強の怪人と呼ばれている。
極めて高い腕力と、不意打ちのデラックスボンバーが効かない耐久力を持っている事からデラックスファイターにとって完全なトラウマになっており、敗北後は(重役や鷹の爪団も協力したセラピーで回復して以降も)戦闘は徹底して避けている。
また、鷹の爪団の間でも「デラックスファイターを確実に倒せる対抗策」として作戦会議の際に名前が挙がる事は度々有るも、「手も足も出ない程ボコボコにされ、咽び泣く姿があまりにも惨めすぎて気の毒になる」という総統の同情心から、いずれの場合も実戦投入は見送られている。
偽デラックスファイター
『NEO』に登場したデラックスファイターの偽物。
上記で述べた通り勝手に人の家に上がり込んで冷蔵庫の中の物を食い荒らすわ、金品を強奪するわと本人そっくりの行動をしている。
デラックスファイターは評判が落ちるのを防ぐ為、鷹の爪団にその事を相談した結果、「昨日の夜遅くトランプで遊んでいたら、デラックスファイターが冷蔵庫の中に入っていた菩薩峠のプリンを平らげた」と話し、プリンが大嫌いな上菩薩峠は絶対に怒らせない様に気を付けているデラックスファイターはその矛盾点を見抜き、待ち伏せして鷹の爪団と一緒に懲らしめようと決める。
その夜、再びやって来た偽デラックスファイターが冷蔵庫を漁っていた所を本物のデラックスファイターと鷹の爪団が発見したものの、顔は本物とは全然似ておらず、服装もヘルメットをしてない上ただの水色の短パンとTシャツを着ただけであり、本物のデラックスファイターは「どうして見間違えるんだー!!!!」と総統にツッコミながらデラックスボンバーで偽物諸共吹き飛ばした。
その後、偽デラックスファイターの服が破けて体が金属で出来ていた事から正体はロボット(アンドロイド)である事が判明。すると目が赤く点滅し、先程のデラックスボンバーで気絶して逃げ遅れた総統を巻き込んで自爆した。
後に正体は九条晋平が制作した量産型ロボットだと判明した。また、ゴールデンアイ工業本社ではどっかのスペースオペラの兵士の様な白いアーマーと光線銃を装備して本社に侵入してきた本物のデラックスファイターと大家さんを包囲しようとしたり、人質に取った菩薩峠に対し銃を向けていたが、それでも耐久面はそこまで高くなかった為、デラックスボンバーや目が覚めた菩薩峠の超能力でアッサリ破壊された。
なお、後の『MAX』8話では鷹の爪団もこれとは別に本物そっくりの偽デラックスファイターを作っている(こちらは性格を完璧にコピーし過ぎたり、言う事を上手く聞かなかったり、登場するタイミングが悪かったりと、AIに難が有る失敗作ばかりで、最終的に本物に作っている事がバレて破壊された)。
鷹の爪団の団員達のモチベーションを上げる為、レオナルド博士が作った人造動物。
作中では気に入ったデラックスファイターが、鷹の爪団から強引に取り上げ連れて帰った。しかし重役達に飼うのを断られた為、一度は夜中に捨てる事にしたが、拾おうとした家族が食べる気だったので結局は自分が飼う事となる。
ちょろぽんに癒されやる気が充実したデラックスファイターは、珍しく純粋な正義感で正義の味方らしく活動していったが、仕事をした分ちょろぽんと会える時間が減って行き、最終的に衰弱して死んでしまった。
その後、レオナルド博士に頼んで10匹程予備の個体が量産され、2匹目の別個体は最終話にてデラックスファイターと散歩中の所、バックミラーのゾンビウイルス騒ぎに巻き込まれ、残された戦力は自身を除き、総統、吉田君、森田、そしてデラックスファイターの4人とレオナルド博士が作った大型ロボット「ドゲカネー」一台のみと、戦力差が絶望的な状況下で弱音を吐く4人に「やれない理由見つけんじゃねえよ 今やれる可能性に賭ける時だろうが!!」「良いかお前ら“進むも地獄 退くも地獄”どっちも地獄なら役立たずのクズ野郎のお前らなら進んで地獄を選んだ方が世の為人の為ってもんだろうが!!」と活を入れ、やる気を起こさせた他、バックミラーの秘密基地のダムを特定したり、秘密基地に攻撃をして大活躍したものの、最期はバックミラーの活性酸素砲の砲撃でドゲカネー毎爆死してしまった。
ルールメーカー
『DO』の「さらば愛しきロクデナシ」に登場した、今世紀最悪と言われる悪の秘密結社「シルバーマスク」の総帥。100万円の報酬でデラックスファイターに一発で山でも吹き飛ばせる程の威力を持つ強化スーツを提供して自身の思想に賛同しなかったヒーロー達や鷹の爪団を吹き飛ばす様命令した。
しかし鷹の爪団に「101万円出す」と買収されたデラックスファイターに即座に裏切られ、スーパーデラックスボンバーで自身の乗った要塞空母ごと撃沈させられた。
家族関係
マスクは風呂以外では取ってはいけないのがデラックス家のルールなのだが、父親が家に居ない時は嫁と子供はマスクを脱いでいるらしい。
またデラックス母(後述)曰く「デラックス家の人間は、生まれながらにして弱きを助け強きを挫き、世界の平和を守る宿命を与えられている」らしい。
デラックスヨメ
デラックスファイターの妻。第1期の6話にて初登場。36歳。ユニフォームの色はピンク色。
遊興癖があり、いつも家を空けている。デラックス家に嫁いで来たためデラックスボンバーは撃てない。
いつも夫と子供たちを放置して友達(主に海外に居る)と遊び歩いているため常に行方不明。
公式ムック本によるとフランス系ナイジェリア人で、モロッコのカサブランカにある白く美しいテラスに佇んでいたデラックスヨメを一目見て、デラックスファイターが恋心を抱いたのが二人の恋の始まりだったとされている。
デラックスドウター
デラックス夫妻の長女。第1期の6話にて初登場。16歳。ユニフォームの色は緑色。
ポニーテールが特徴。デラックスボンバーは撃てる。反抗期を迎え、ユニフォームを着るのを拒否するなど父親に反発していたが後に和解する。
しかしそれでも反抗は続いているらしく、劇場版第4作目ではデラックスファイターに何の相談もせずに無断でティーカッププードルを飼っていたり、.jpでは家出する事が度々ある。
デラックスサン
デラックス夫妻の長男で、ドウターの弟。12歳。ユニフォームの色は黄色。
周囲に無関心で常にテレビゲームに興じているが、第1期の最終回で正義に目覚め鷹の爪団と共闘して父を救い出そうとする。
デラックスボンバーが上手くコントロール出来ずにいたが、カウントダウン第5話において第二次性徴に伴い撃てるようになった(その際の最初の標的は父のデラックスファイターであり、家庭内ボンバーをしてしまっている)。
劇場版第4作目ではさらに成長し声変わりを経て、父親のデラックスファイターとほぼ同じ声になった。また、初めて素顔が明らかになったが、しばらく息子を見ていなかった父曰く「スノボの日本代表選手みたい」になっている。
.jpでは家に寄り付いていないらしい。
GT47話では帰って来た父親がデラックスドウターとデラックスヨメの居場所を聞いて来た際は「姉貴やお袋の居場所を知ってる訳ねぇだろ?」と言ったり等、姉と同じく父親との付き合いが上手く行ってない事が窺える。
デラックス父
デラックスファイターの父親。NEO9話に名前のみ登場。故人。72歳没(1932〜2004)。
作中ではデラックスファイターのイメージで墓石のみの登場だった為、容姿や性格等は一切不明。
デラックス母
デラックスファイターの母親。NEO9話に登場。アメリカで1人暮らしをしている。ユニフォームの色は紫色。
口からデラックスボンバーを放つ。
作中ではデラックスファイターが鷹の爪団に上記の八百長の悪党退治を演出するがお見通しで、最終的には「ちゃんと世界の平和を守らんかい!バカ息子がぁ!!」と怒ってデラックスボンバーで吹き飛ばし制裁した(ついでに何故か鷹の爪団もとばっちりを喰らった)。
尚、デラックスファイターがデラックスビームをデラックスボンバーに改名して欲しいと許可した際の相手もデラックス母である。
デラックス祖父
デラックスファイターの母方の祖父。.jp第9話に登場。ユニフォームの色はオリーブ色。
作中では正義の味方は介護保険適用外の為ヘルパーが雇えないと言う事で、鷹の爪団が面倒を見る事となった。
老人らしく振舞うも、内面はデラックスファイターよりも強かな面を見せた。
余談
ヘルメットをつけているが、素顔を見せることになんの抵抗もなく、鷹の爪団のメンバーと温泉に入浴した時には堂々と素顔を見せている。が、その髪型はドリー・ファンクJrっぽく、頭部の生え際が後退しているのが目撃されている。服を脱ぐとビルダーのごとく鍛えられた筋肉質の肉体を確認できる。でもメンタルはガラス張り。
FROGMANが普通に喋ったときの声にもっとも近いキャラ。
公式ムック本によるとベルトのバックルの「D」はデラックス家の紋章である他、ウエストポーチになっており、財布や印鑑、預金通帳、クレジットカード等の全財産が入っているとの事。
実は番組初期の設定では「正体は地球を侵略してきた蛇型宇宙人」とされていたが、フェンダーミラー将軍が登場した時にはこの設定はなかった事にされている(公式ムック本によれば、1シリーズ限りのラスボスとして使い捨てるのがもったいなくなり、代わりに登場したのがフェンダーミラーだったらしい)。
初期デザインでは戦隊ヒーロー風のデラックスファイターのデザイン画が存在する。
また、FROGMANによると一見すると悪人だが実際は善人である鷹の爪団とは対極なキャラクターにする事や、物質主義で自分の正義を押し付けるアメリカ人のメタファーとして現在のデラックスファイターのキャラクター像が完成したらしい。
関連イラスト
関連タグ
鷹の爪団:(一応)宿敵
ヘルシータイガー:天敵