曖昧さ回避
- 遊戯用の札。この記事で解説。
- 政治家の名前⇒ドナルド・トランプ
- 日本のマジシャン⇒トランプマン
- 舞台作品の題名⇒TRUMP
- わんわん物語のキャラクター⇒トランプ(わんわん物語)
概要
プレイングカード。「トランプ」という単語は本来「切り札」という意味であり、明治期に外国人が遊んでいる様子を見聞きしてこのカードが「トランプ」と解釈された結果、日本では今日までこれを指す呼び名として用いられている。
地域によってカード1セットの内容は違いがあるが、現在日本で広く使われているのは、世界標準タイプまたはアメリカタイプと言われるもの。この世界標準タイプやアメリカタイプでは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚、合計78枚のカードが一般的に使用される。これは、A,2から10,J,Q,Kの13枚×ダイヤ、クラブ、ハート、スペードの4種類とジョーカー1から2枚からなる53から54枚一組のカード。これ一つでババ抜きや神経衰弱、大富豪、ポーカーといった様々な遊びが可能。
遊ぶ以外にも、マジックの道具に使われたり、賭け事の道具に使われたり、投げてキュウリを切ったり、武器として使ったり、トランプを立ててタワーを作ったりなど、用途の広い道具である。
カジノで用いられる場合は不正防止の為、新品を常に使ういわば消耗品となっている。
トランプを使ったゲーム
日本における歴史
日本にはカルタとして安土桃山時代に伝来。当初は主にギャンブルとして遊ばれたため為政者に禁止され、禁令を避けるため日本独自の花札に変化した。禁令の影響が薄かった津軽ではカルタの原型に近い形が残り、ゴニンカンなどの土着のトランプゲームが遊ばれている。
封建時代の間は禁制品であったが明治維新により禁令が解かれ、また西洋人により再び国内に持ち込まれるようになると日本人の間でもまた盛んに行われるようになった。
戦後の1953年に任天堂がプラスチック素材を取り入れたトランプを開発・販売し、現在はこのタイプのカードが世界的に主流となっている。スタンダードなもののほかに、キャラクターなどをあしらったトランプも多数販売されている。
<発売されているキャラクタートランプを紹介するほかオリジナルトランプの注文ができ、トランプの歴史・遊び方やゴニンカントランプ世界選手権大会のサイトも見られる>
任天堂のトランプを買うと遊び方が書かれた紙が入っているが、これはトランプの遊び方があまり広まっていなかった頃から行っている。例えるならば、トランプがゲーム機・遊び方のガイドがソフトと言えば分かり易いだろう。
かつてトランプには骨牌(かるた)税というものが法律で敷かれていたが、現在は廃止されている。スペードのエースのみ凝ったデザインなのはイギリスでトランプ税が敷かれていた時、スペードのエースだけは納税証明の印が刷られていた事の名残であるという。
現在は100円ショップでも様々なトランプが販売されている。
トランプとトランプ
単に「トランプ」と検索した場合はドナルド・トランプが一緒に表示されてしまう。
検索の際は「トランプゲーム」または「トランプマジック」などといった単語を使用したほうがよい。
創作作品での扱い
大まかなタイプとしては、マジックやゲームでの対戦に重きを置いたものと絵柄をモチーフとして使うものに分けられるが、ここでは後者を主に扱う。
例えば、「仮面ライダー剣」ではライダーや怪人(アンデッド)のモチーフとなっている。
pixivでは原作つながりで『不思議の国のアリス』をイメージしたイラストによく描かれる。
また、割と方向が定まりやすいからか、特にA,J,Q,K,JOKERは擬人化されやすい。
絵柄ごとに特徴を分けているイラストもよくある。
また、2015年ディズニーシーのイベントで、『不思議の国のアリス』のハートの女王(クイーンオブハート)の手下のトランプが擬人化された。
キャラクターのモチーフとしての扱い
男の子向けではスペード、女の子向けではハートが主人公ポジションにつく傾向がある。
また、J,Q,K,A,ジョーカーは、そのまま名前に使われる事も多い。
トランプを介した技または武器にした創作
- 怪盗キッド:高速でトランプを撃つことができる「トランプ銃」を武器にしている。
- トバルカイン・アルハンブラ:鋭い殺傷力がある無限枚数のトランプを武器とする。
- ラウズカード:不死生物アンデッドを封印したトランプ。仮面ライダー達は、このカードを介して変身や様々な技を行使する。
- ヒソカ=モロウ:トランプを武器にしており、自身の超能力と頭脳を駆使してトリッキーな技を披露する。
- 東方花都:超能力でトランプを介し、カードの隙間から携帯電話を出現させたり、カードと床の間に椅子を隠したりする場面がある。
- オズワルド:カード暗殺術、「カーネフェル」の使い手であり、技名もトランプをモチーフにしたものが多い。
- 怪盗ジョーカー:トランプから閃光を放つ技「ストレートフラッシュ」やトランプ型の爆弾などを使用する。
トランプをモチーフとした作品
作品名50音順に追加。
特撮
アニメ
- シャッフル同盟(機動武闘伝Gガンダム)
- ヘンダーランドの大冒険(映画クレヨンしんちゃん)
- 【ショートショート】ハートのA / ハートのA(酔狂文庫)(小雨大豆と酔狂倶楽部制作【酔狂文庫】のショートショート動画)
- 超合体魔術ロボ ギンガイザー
- イレイザー四天王(超速変形ジャイロゼッター)
- ドキドキ!プリキュア
- 私立パラダイス学園生徒会(ひみつのアイプリ)
- トランプ海賊団(ONEPIECE ねじまき島の冒険)
漫画
- 今際の国のアリス
- 怪盗ジョーカー
- しゅごキャラ!
- 東方家(ジョジョの奇妙な冒険・第8部ジョジョリオン)…家族の何人かは、トランプのマークをモチーフとした名前になっている。
- KING(北斗の拳)
- セブンブリッジ学院(Mr.FULLSWING)
- ドンキホーテ海賊団(ONEPIECE)…トランプのスートなどを由来とした名前の構成員が多い。
- 百獣海賊団(ONEPIECE)…トランプのゲームなどを由来にしたと思われる名前の構成員が多い。
ゲーム
- AMNESIA
- ALKALOID(あんさんぶるスターズ!)
- ギャラクタス四天王(ぞくぞくヒーローズ)
- ハーツラビュル(ツイステッドワンダーランド)
- DELTARUNE
- 神獣(ドラゴンクエストモンスターズジョーカー)
- 四道(バトルスピリッツ)
- ディーラー(流星のロックマン3)
関連イラスト
関連タグ
外部リンク
- ◆カードゲームの王様◇トランプを描いたイラスト特集 - pixivision(2016年7月8日)
- さあ、ゲームを始めようか?トランプを描いたイラスト特集 - pixivision(2019年1月2日)
- 何して遊ぼう?トランプのイラスト特集 - pixivision(2023年2月8日)
- お遊戯しましょう。トランプのイラスト特集 - pixivision(2024年3月4日)