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ワイルドカード

わいるどかーど

トランプゲームに用いられる特殊ルールの一つ。 特定のカードに特殊な役割を担わせるルール。 多くは「ジョーカー」を「別のカードの代理」にする、もしくは「如何なるカードよりも強い」という特性を与えられる。 またこの経緯から、「万能の代打役」や「隠し玉」の意味を持つ言葉でもある。
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ワイルドカードは――


  1. トランプゲームの特殊ルールの一つ。本項では主にこの項目を解説する。
  2. スクウェア(現:スクウェア・エニックス)のワンダースワンRPG
  3. ジライケンによる漫画。『MANGA Pixiv』にて連載中。→リンク先
  4. コンピュータ用語で、どんな対象文字や文字列にも対応可能な「万能の記号」。
  5. スポーツ競技における追加の特別参加枠。
  6. ウィリアム・ゴールドマン原作・脚本、サイモン・ウェスト監督、ジェイソン・ステイサム主演のクライム映画。

トランプゲームの「ワイルドカード」編集

トランプゲームにおいて制定された特殊ルール。

特定のカードに特種な役割を与えるというもので、指定されたカードは本来にはない特殊能力を得る。


その多くはジョーカーが担うことが多い。


※以下「S=スペード」「C=クラブ」「H=ハート」「D=ダイヤ」「JK=ジョーカー」


ポーカーにおける「ワイルドカード」編集

「万能のスペアカード」という特性を得る。

ジョーカーを含めておこなう「ワイルドポーカー」ルールにおいて、ジョーカーが「ワイルドカード」を演じる。


例えは【S8/H8/S3/D5/JK】の場合、通常は1ペアとなるが、ワイルドカードルールを適用した場合、『8のスリーカード』として申請することが出来る。(S3かD5で2ペアも可能だが、役としてはこちらは上位)

ただし特殊ルールによる代用なので、本来のスリーカードよりも立場は弱く、スリーカード同士で役が出た場合、ワイルドカード側が敗北する。

代用可能とはいえ、「フラッシュ」「ストレートフラッシュ」「ロイヤルフラッシュ」など、カードのスート(紋標)が関係する役では、代用不可とされる場合がほとんどである。


一方、フォー・オブ・ア・カインドにワイルドカードを適用してファイブ・オブ・ア・カインドを起用するケースもある。

例【S4/C4/H4/D4/JK】


大抵、ジョーカーは1枚のみの起用だが、稀に2枚とも使用される場合もある。

これによって、【D4/C4/CJ/JK/JK】なら、「フルハウス」を宣言することが可能になる。



大富豪(大貧民)での「ワイルドカード」編集

「最強の切り札という特性を得る。


如何なるカードを出されようと、またルール次第では「革命」によりカードの優劣が逆転したとしても、最強の切り札として、如何なるカードより上位のカードとして扱われる。

同時に代打カードとしても機能し、複数枚を捨てるにあたって、組み合わせるカードに抱き合わせてカードを捨てることを可能にする。

ただし、「革命」をジョーカーで代用できるかは、採用するルール次第となる。


さらにローカルルール「絶対革命」(革命の上位役。「同じ数字+JK」の“5枚”で発動し、絶対革命に使用したカードを最強に、そこからは革命同様にカードの強弱が逆行していく)には不可欠なカードで、本来は不可能な「5枚同時」を敢行するためのキーカードとなる。


スポーツ競技における「ワイルドカード」編集

主にMLBにおいて使われる表現で、各リーグでレギュラーシーズンにおける、地区優勝でなかったチームの中から、地区に関係なく最も勝率が高かった2球団がワイルドカードゲームを1試合行い、その勝者がディビジョンシリーズ(地区シリーズ)へ進出する形となる(2012年~)。


MLBは1994年から東・中・西の3地区制が導入されたことに伴い、ディビジョンシリーズへ進める枠として翌年に設けられた。2011年までは、地区優勝でなかったチームの中から、最も勝率が高かった1球団が対象となっていた。


ワイルドカード枠でプレーオフに進出し、ワールドシリーズを制覇した例としては1997年のフロリダ・マーリンズが初。

また、ワイルドカード枠同士によるワールドシリーズは2002年のアナハイム・エンゼルス×サンフランシスコ・ジャイアンツ、2014年のカンザスシティ・ロイヤルズ×サンフランシスコ・ジャイアンツの2回。前者は新庄剛志(当時ジャイアンツ)が初めて、日本人選手としてワールドシリーズに出場した年でもある。


また、プロバスケットボールリーグ(NBAを始め、日本のBリーグ)や陸上競技大会等でも此の制度が存在する。


慣用句としての「ワイルドカード」編集

カードゲームの意味から転じて、「万能の属性」・「最強の切り札」・「思いがけない奥の手」といった意味合いを持つ慣用句としても通じる。


このように万能の切り札のことを何故ワイルドカードと言うかと言うと、詳細は不明。


但し、トランプマジックの基本となるマジックの一つに、「ワイルド・カード」と言うのが存在する。

これは、観客にトランプを一枚選ばせ、それが別のカードへと変化するというマジックである。

このマジックで使われているワイルドの意味は、予期しない。と言う意味の言葉であり、観客が予期していないカードに変化する。と言う意味で、ワイルド・カードと言う意味となる。

このマジックの様子が、後のどんなカードの代わりにもなる。と言うトランプゲームのルールの由来となった可能性がある。


フィクションにおける「ワイルドカード」編集

ペルソナ編集

ペルソナ3』以降、主人公や特定の人物が持つ「ペルソナを複数所有できる」特殊能力ワイルドの由来となっている。


仮面ライダー剣編集

登場する仮面ライダーの一人、仮面ライダーカリスの強化形態として仮面ライダーワイルドカリスが登場する。

この作品において仮面ライダー達が変身や能力の発動に用いるラウズカードのうちカリスに対応するハートスートに属する13枚全てを揃えたことで新たに得た力であり、必殺技「ワイルドサイクロン」を発動する際は一時的にハートスート全13枚を融合させ、専用のラウズカード「ワイルド」を生み出す能力も持つ。「ワイルドカード」の慣用句としての「最強の切り札」・「思いがけない奥の手」の意はもちろん、この形態の誕生のきっかけとなった彼の正体を「ワイルドカード」の原義にも見立てたダブルミーニングだと思われる。


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トランプ ゲーム

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