概要
野球において途中から現在出ている選手に代わり打席に立つ打者。
プロ野球の場合だと試合の後半、特に接戦になった際に投手や7・8番打者等の打撃力の低い選手に代わって代打が出されるケースが多い。
代打として出る選手は控え選手の中で最も打撃に期待できる選手、例えばかつてクリーンアップを任されていたベテランや打撃に定評がありながらもレギュラーを掴みきれれていない選手、または主力ながらも先発を外されている強打者等が選ばれる。また相手投手の利き腕によって代打に出す選手も右打か左打か考慮する場合もある。
転じて、他の人がする筈であったある役割の代わりを担う事も意味する(例えば冠婚葬祭のスピーチで予定していた人が諸都合でスピーチできなくなった場合、「○○の代打としてスピーチする」等の表現で使われる)。
英語では「ピンチヒッター(Pinch hitter)」と言う。
代打に関連する用語
代打の神様
代打としての実績と信頼が高いベテラン格の選手に与えられる尊称。やや格付けが落ちるが「代打の切り札」という呼び名もある。
代打の代打
代打を出しながらも相手チームがその代打の苦手な投手に変更してきた場合、代打に出た選手に代打を出す事を指す。基本的に選手の無駄遣いになるので、ここぞという時にしか使えない。なお、日本プロ野球などでは交代した投手は負傷や退場処分など特殊な事情がない限り、最低一人は打ち取るか出塁するまで投げ切る必要があるので、「代打の代打」に投手を変えての「代打の代打の代打」は通常はまずありえない。
思い出代打
夏の高校野球の甲子園大会や地方予選等において敗色の濃くなったチームが終盤に今年の夏で引退する三年生の控え選手を代打に出す事を指す。「敗戦処理代打」とも言う。
…が、逆にそれのつもりがそれ以降打線が続き、逆転サヨナラという奇跡を生んだ試合もまた存在した。
代打オレ
選手兼任監督がいるチームで、監督自らが代打として出場すること。代打申告の際に「代打、〇〇!」と申告するところを「代打、オレ(私)!」と申告することから。由来は古田敦也と言われる。
なお、「代打ワシ」と申告して逆転サヨナラ満塁ホームランを放った例がNPBにたった1度だけ存在する。
関連タグ
指名打者:事実上「投手の代打」として常に出場する選手。