概要
野球、ソフトボール、クリケットといった打者が打席に立つ競技で決めた打順全体。
またそれがつながり機能する事。
基本、日本では野球のそれを指し、好成績を残した打線には「○○打線」と言った具合に呼び名を付けられる(赤ヘル打線、いてまえ打線等)。
打順のセオリー
注:このセオリーはやや古いものである可能性もあります。
試合中最も多く打席が回ってくる打順であり、通常俊足の好打者が配置される。
基本、長打力より出塁力の高い打者が求められる。また、本塁へ戻ってくるための足の速さも重要視される。
- 2番
先立って出塁したトップバッターを確実に次の塁へ送る事が求められ、バントの名手などがここに置かれることも多い。1番に適性がある人材が多ければここにも配置することもありうる。
また、昨今ではセイバーメトリクス等を活用したデータ野球の発達で、長打力のある選手を二番に置く「二番強打者論」がMLBでは主流となりつつあり、NPBでも一部球団では流行の兆しを見せている。(例:マイク・トラウトなど)
- 3番・4番・5番(クリーンナップ)
出塁した1番・2番を確実にホームへ帰し、点を得る役割を担う。
強打者が基本配置され、まさしく打撃の花と言えるポジション。
伝統的に4番を最強打者、打撃の中核と定める風潮は根強いが、近年プロレベルでのその意識は薄れつつある。強打者の中でも俊足の者がいると、それを活かすべく3番など前の打順に配置されやすい。
- 6番以降(下位打線)
DH制のないセ・リーグなら投手を置くこともあるためか、この辺りはあまり重要視されなかった。
打撃は弱いが守備の巧手を配置するなどが基本だが、その中でも比較的打撃が良い選手を前へ詰めて配置するのが基本である。
ただし、9番打者の次は好打者の1番へと回るため、より大きなチャンスを生み出す目的で8番より9番に打撃力のある選手を配置することもある。