概要
特に米国などではよく行われ、コントラクトブリッジとジン・ラミーと並んで三大トランプゲームの一つともされる。
プレイヤーは5枚のカードを使って一定のセットであるハンド(役)を作り、そのハンドの強弱で勝負する。
家庭でプレイされることも多いゲームであるが、ギャンブル競技として公式のカジノなどで取り行われる事も多い。
様々なルールがあるため、代表的なものは下記を参照。
またハンドの強弱による勝負の他に相手プレイヤーをフォールド(勝負から下ろすこと)させて勝つ方法もあるため、ブラフ(はったり)を上手く用いる事も要求される心理戦のゲームである。
共通ルール
基本的にはトランプ一式52枚を使用するが、ジョーカーは一般には用いらない。
またチップを使う事が多い。
ハンドの強弱
ハンドの弱い順から紹介する。
名称 | 内容 | 特記 |
---|---|---|
ノーペア | 下記の役のどれにも当てはまらない状態 | 日本ではブタと呼ぶ |
ワンペア | 同一ランクのカードが1組(2枚)存在する | |
ツーペア | 同一ランクのカードが2組(2枚×2)存在する | |
スリーカード | 同一ランクのカードが3枚ある | 海外ではスリー・オブ・ア・カインドと呼ぶ |
ストレート | 5枚のカードのランクが連続で続いている | スートは不問 |
フラッシュ | 5枚のカードのスートが全て同じ | ランクは不問 |
フルハウス | 同一ランクのカードが1組+別の同一ランクのカード3枚 | |
フォーカード | 同一ランクのカードが4枚ある | 海外ではフォー・オブ・ア・カインドと呼ぶ |
ストレートフラッシュ | 5枚のカードのスートが全て同じでランクが連続 | |
ファイブカード | 同一ランクのカードが5枚ある | 海外ではファイブ・オブ・ア・カインドと呼ぶ |
ロイヤルストレートフラッシュ | ストレートフラッシュでAから始まるもの | 海外ではロイヤルフラッシュと呼ぶ |
ファイブカードは当然ながらジョーカーが無ければ出来ない。
ランクは2を最も弱いカードとみなし、Aを最も強いカードと見なす。
ストレートにおいてはAは2と繋げる事も出来、Kと繋げる事も可能である。
ただしK-A-2のようにK-AともA-2とも繋がっている形は認められない。
同じハンドでの勝敗はハンドのランクが上のプレイヤーの勝ちとなり、
それも同じ場合はハンドに関係無い残ったカードの最もランクの高いカードが上のプレイヤーの勝ちである。
最もランクの高いカードのランクも同じ場合は次のカード、という順に比較する。
全て同じランクであった場合は引き分けとなる。
チップ
ポーカーではチップを出すタイミングがそれぞれ決められている。
アンティ
参加費用のことであり全てのプレイヤーがゲームに参加する際に
毎回この費用を支払う必要がある。
アンティは一般には勝者が受け取る。
ベット
ゲームの合間に何度か存在する。
この時にプレイヤーは「チェック」、「コール」、「オープニングベット」、「レイズ」、「フォールド」の
どれかの行動を取る事になる。
チェック
ベットをパスすることである。
コール
既にオープニングベットが行われてる際に、前のプレイヤーと同じ金額を掛ける(自分は賭け金を上げない)ことである。
オープニングベット
チップを賭けることである。
レイズ
既にオープニングベットが行われてる際に更にチップを賭ける枚数を増やすことである。
フォールド
それ以上チップを賭ける事を諦めゲームを降りることである。
全てのアクティブプレイヤーがコールを行うかフォールドするまで繰り返され、プレイヤーは常に前のプレイヤーと同じ数のチップを賭ける事が要求される。
ショーダウン
ベットが全て終わり最後にアクティブプレイヤーがハンドを公開する。
この時最も強いハンドを持つプレイヤーが勝者となりベットとアンティを獲得することになる。
ポーカーの種類
大きく分けて3種類がある。
クローズドポーカー
プレイヤーの元にカードが所定枚数配られる。
カードは全てそれぞれのプレイヤーのみが見る事が出来、
この状態でまずはベットを行う。
その後カードを1回交換し再びベットを行いショーダウンとなる。
日本の家庭などでよくプレイされるのはこれである模様。
スタッドポーカー
プレイヤーにそれぞれ何枚かのカードが裏向きで配られる。
プレイヤーはそれぞれそのカードを見ることができる。
次にプレイヤー毎に表向きにカードが配られここでベットを行う。
ベットが終わったら再びカードが表向きに配られる。そしてまたベットを行う。
これを繰り返し最終ベットが終わった所でショーダウンとなる。
フロップポーカー
場に表向きのカードが置かれる。
このカードは全プレイヤーにとって共通のカードとなり、それと手札として配られたカードを用いてハンドを作る。
現在米国で主流のテキサスホールデムはこれに該当する。
専門用語
ブラフ
相手を騙すこと。
ポーカーフェイス
無表情な顔つきなどで感情が分からない様な表情のこと。
ポーカーは心理戦であることから良いハンドが手に入ったとしても
表情に出さないことが求められる。
関連イラスト
関連項目
脱衣ポーカー:脱衣麻雀の如く、ポーカーに脱衣ゲーム要素を取り入れた物。詳細は個別記事を参照。
空条承太郎とダニエル・J・ダービーとのポーカー対決がある。
『カイジ』に登場する、一枚のカードの強弱のみで勝負するゲーム。
『ライアーゲーム』に登場する、絵札以上とエースのカード、ジョーカーの17枚のみで勝負するゲーム。
その性質上、最低でもワンペアが確定するルールとなる。
『仮面ライダー剣』に登場する強化形態。この形態で用いられる技はポーカーの役が由来となっている。