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グッド!


概要編集

DIOの配下でエジプト9栄神の一人。

30歳のダンディな中年。口癖は「グッド」。生活のためにギャンブラーをやっているが、それ以上に生まれついての賭け好き。「賭け」と名がつくものなら、どんな些細な事でも熱中する生粋のギャンブラーであり、同時にトリックの達人でもある。

承太郎との「賭け」では「私はDIO様のために闘いに来たのではない 生まれついての『ギャンブラー』だから闘いに来たのだッ!」と断言している。


同時に「イカサマを見抜けなかったのは見抜けない人間の敗北」「泣いた人間の敗北」「バレなければイカサマとはいわない」が信条で、事前に仕組んでおいた数々の仕込みを駆使してどのようなギャンブルでも勝利に持っていく。

後述の子供をはじめイカサマの技を仕込んだ多数の手下を従えており、賭けの場に配置することもある。


相手のイカサマを見抜く目も鋭く、承太郎をして「いくらスタープラチナでも、ダービーほどの男の目を盗んでイカサマは不可能だ」と言わしめた。

一方で自身のスタンドで負かした相手の魂をコインに封じ込めてコレクションするという猟奇的な趣味を持っており、かつて負かした相手のデータや賭けた物・経過などは、全て詳細に記憶している。倒された際の描写からすると主として金持ちを狙っていた模様。


ちなみに登場時は「わたしの名はダービー D'.A.R.B.Y(ディー エイ アール ビー ワイ) Dの上にダッシュがつく」(上とは右上の意)とだけ名乗っており、フルネームが判明したのは弟のテレンス・T・ダービーが登場した後である。

またそれに伴い、本作ファンからは専ら『ダービー()』と通称され、一方の実弟「テレンス」は『ダービー()』と通称されている。

OVAでは初登場時に自らフルネームを名乗っているが、原作同様ジョセフに何度もわざと名前を間違われていた。


外見編集

ダニエル・J・ダービー

ギャンブラーらしく身なりに気を使っており、髪型はキッチリと短めにカットし、口髭も綺麗に整えている。

服装もスーツベストにネクタイとワイシャツ、黒のズボンと実に紳士的な服。

そして、目の下からは謎の横縞模様が伸びている。


スタンド「オシリス神編集

グッド!

古代エジプトの冥界の管理者・オシリス神の暗示を持つ人型のスタンド。「賭け」で打ち負かした相手の心の隙をつくことで、相手の魂を奪う能力を持つ。


詳細は個別記事へ。


活躍編集

DIOの館の情報を聞き込みしていたジョースター一行とカイロのカフェで出会い、言葉巧みに自身が得意とするギャンブル対決へ持ち込む。

ここに至るまでの全ては仕組まれたことであり、カフェの店員や客、カフェから見える人間全てがダービーの息がかかった人間であった。


経過編集

一試合目 vsポルナレフ編集

近くにいたネコがどっちの餌に食いつくかを賭けるシンプルな賭け。

このネコはダービーの飼い猫であり、当然ダービーが賭けたほうの餌に最初に食いついた。結果、ポルナレフは敗れ、魂を抜き取られてしまう。


「ところでこいつはわたしの猫さ」


二試合目 vsジョセフ編集

グラスとコイン(表面張力を利用し、酒が満杯に入ったコップにコインを入れていき、先に溢れさせたほうの負けというギャンブル)。

ジョセフはイカサマ禁止を公言しながら率先して水かさを増やすイカサマを行い、コインが1枚でも入れば酒が溢れるという状況を作り出す。ついでに「ダービー」の名前をわざと間違え(バービーくん・オービーくん)、ダービーをイラつかせる。


しかし、ダービーの方も開始前のイカサマのチェックの際に既にコップの底にチョコレートのかけらを付けてグラスを傾け、それを太陽光で溶かせばグラスの水量に余裕が生まれるという巧妙なイカサマを仕掛けていた。チョコレートを貪りながらジョセフの精神攻撃に耐え、その仕掛けを発動。

逆に追いつめられ、打開策が見つからず心の中で「詰み=負け」を確信してしまったジョセフは魂を奪われた。


「『もう酒の表面張力は限界だ…』『無理だ』と考えているのだろう…………?」

「ちがうんだな それが………」


三試合目 vs承太郎編集

ダービーが最も得意とするポーカー対決。承太郎はチップ6枚、ダービーはポルナレフとジョセフの魂を6枚ずつに分けた12枚でスタート。カードを配る際のイカサマを見抜いた承太郎によってダービーが指をへし折られたため、カフェの近くで遊んでいた子どもがディーラーを務めることになった。ただし前述通り、この子供もダービーの仲間(それもかなり優秀な手下)である。


ダービーは子供を使い、承太郎にはブタ(何の役も揃わないバラバラ)のカードを回す。1ゲーム目は承太郎が8と9のツーペア、ダービーがJとQのツーペアでダービーの勝ち。ポーカーの進行上、1勝負につき最低3枚のチップが必要だが、2ゲーム目の時点で承太郎の手持ちは3枚のみ。


承太郎を追い詰めたと確信するダービーだったが、配られたカードを一切見ないまま、アヴドゥルやこの場にいない花京院の魂をも賭けると言い出した承太郎に動揺する。

さらにスタープラチナが、自分が気づかない間に、承太郎のタバコに火を点けたり、ジュースを運んで来たりするのを見て、「スタンド能力でカードのすり替えをしたのでは?」と疑心暗鬼に陥ってしまう。


その動揺を見透かして追い討ちをかけるように、承太郎は母・ホリィの魂までも賭けると宣言。ポーカーでは賭けた金が対等でなければ賭け金の少ない方がゲームを降りなければならないが、承太郎の賭けたチップはその時点でダービーの手持ちチップ15枚(承太郎3枚+ジョセフ6枚+ポルナレフ6枚)を上回っていた。


そこですかさず承太郎から足りないチップの掛け金として自身もDIOのスタンドの秘密を賭ける事を要求されてしまう。DIOに関する情報を漏らす事は裏切り者として処刑される事を意味する(なんなら情報を賭けの対象にした時点で咎められるかもしれない)為、勝利に対して疑心暗鬼に陥っていたこともあり、ダービーは恐慌状態に陥ってしまう。


(ヒイイイイイイイイ

 言ってやるゥゥゥゥ

 おれは最強のバクチ打ちだァァァァァァ

 受けてやるゥゥゥ

 コールしてやるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ


 コール!コール!

 コール!コール!

 コール!コール!

                    コール

 コール        コール

    コール

 コール  コール

         コール

コールと言うぞォォ~~~~っ)


「コ…」


 (だ…だめだ…恐ろしい…

 声が出ない…

 ビ…ビビっちまって

 こ…声が出ない……い…息がッ!

 息が…

 ヒッ ヒック ククク)


完全に気圧されてしまったダービーは、どうしても「コール」の一言を言い切る事が出来ぬまま、過剰すぎるストレスで黒々とした毛という毛が真っ白になるほど急速に老け込んでいき、最終的に目をひん剥いて立ったまま気絶し敗北。

ポルナレフやジョセフだけでなく、今まで奪ってきた人達の魂も解放されたが、彼はそのまま錯乱し精神崩壊してしまい再起不能になった。


ちなみに承太郎の手札はダービーの想定通りただのブタであった。その恐るべき勝負度胸の前に、ダービーは自ら墓穴を掘ったのだった。

もっとも承太郎の自信や小細工に動揺はしつつも、途中までは「5枚全部をこの百戦錬磨のダービーの目に触れずにすりかえられるわけがない」と、承太郎の態度はハッタリであると結論付けていた。


それが折れてしまったのはひとえに、「DIOのスタンドの秘密という巨額の賭け金」を出さざるを得なくなり、DIOに対する恐怖に屈してしまったためである。結果的にDIOのあまりの強大さが逆にジョースター一行を救うという、いろいろな意味で皮肉な結末となった。


クレイジー・Dの悪霊的失恋編集

3巻にてペット・サウンズの能力により、東方仗助がダービーの過去を体験することとなる。

テレンスを仲間に加えたDIOは続けて兄ダニエルも部下に迎えようとする。しかしダービーは対等な関係を望んだため拒否。ポーカーで勝負をすることとなった。

DIOは「君のあだ名はダニーだったりしないか? そう呼ばれる奴は閉じ込めて焼き殺したくなる」と言い放ち、臆したダービーは「ずっとダービーと呼ばれていた」と否定する。


早速得意のイカサマでDIOにブタのカードを配るが、なぜか手札が入れ替わっており自分にブタが来ていた。しかも五指の爪を割られて血が流れ出ており、DIOの手札にその血が付いていたことから擦り替えられたと察知する。

一体どんな方法でと考えている間、また手札が入れ替わりDIOにブタが渡る。するとDIOは「勝負は君に勝たせてやろう。このDIOに勝った以上、他の相手に負けるのは私の顔に泥を塗ることになる。今後は遊びだろうと真剣勝負だろうと敗北は許さない」と告げられ、従わなければ殺されるとして白旗を上げた。


勝ち続けなければ殺される――その脅しが承太郎との勝負の敗因に繋がったどうかはまた別のお話。



評価編集

チームを全滅寸前まで追い込んだダービーに対して、承太郎は「暴力こそ使わないが、今まで出会ったどんなスタンド使いよりも危険なヤツ」、アヴドゥルは「実に冷静な男」「真に強い男」と評している。

後にテレンスとの戦いでも承太郎は「バレなきゃあイカサマじゃあねえんだぜ…………」「お前の兄貴ならこんなイカサマはなんなく見破っていただろうな」と台詞の端々に彼を買っているような描写がある。

DIOが弟のテレンスの方を評価したのに対し、承太郎は兄のダニエルの方を高く評価しているという対比も実に面白い。


ちなみに「DIOがテレンスを評価した」という見方に最近"待った"がかけられるようになっている。というのも、DIOの館にいるのは側近のヴァニラ・アイス、門番のペット・ショップ、当時既に死亡していたエンヤ婆を除けば、ティナー・サックスによって幻術で館の空間を拡張し迷宮のようにしていたケニーG、下っ端も下っ端のヌケサクだけである。ヴァニラ・アイスは側近=DIOの護衛および露払いであり、ペット・ショップも館に近付いたり存在を嗅ぎ回る者を容赦なく即抹殺する防衛と秘匿の要。ケニーGは非戦闘員と屋敷から離れては意味がない人員であり、ヌケサクは名の通り役立たず故の待機要員である。以前常駐していたエンヤ婆ですら必要とあらば出撃していた以上、今更"執事"などと言う要員が必要とは思えないため、テレンスが言うように「信頼して手元に置いた」のではなく「強いヌケサクポジ」なのではないかと考察されている。

一応DIO自身がテレンスを「天才だった」と評してはいるが、このシーンにおける一連のセリフをよく見ると実際はテレンスの欠点と敗北理由の指摘が大半を占めており、お世辞にも彼を誉めているとは言い難い発言となっている。何より同シーンでは名前を忘れかけていたほど軽視してたポルナレフを、ヴァニラ・アイス敗北後には称賛をもって再勧誘していることを考えると、この辺りのDIOの他者に対する言動と思惑はまったく関係していないと言って良いだろう。


そのダンディズム溢れる容姿と渋い顔つき、全盛期にはイカサマの天才とまで評されたジョセフをギャンブルで一度倒したこと、承太郎たちをあと一歩まで追い詰めた実力もあることからファンも多い。

実際血生臭い死闘が常の『ジョジョの奇妙な冒険』の中にあって、承太郎が言うように暴力を使わないにもかかわらず緊迫感溢れるこの戦いは異質ながらも高い人気を得ており、ストーリー後半部分の再現が非常に少ないOVA版でもきちんと描かれたほど(ちなみに9栄神でOVAに出演したのは彼とンドゥールの2人のみ)。また口癖の「グッド!」をはじめ、パロディのネタに使われることも多い。


ゲーム作品編集

ジョジョの奇妙な冒険(SFC)編集

カードゲームをして勝てば情報をくれる役で登場。

ほとんどモブ・一般人のような扱いで、原作を知らないとスタンド使いとわからない。


ジョジョの奇妙な冒険(格ゲー)編集

モードセレクト画面とコンティニュー画面に登場。

コンティニュー時にゲームオーバーにすると、プレイヤーキャラクターをオシリス神によってコインに変える。


PS版の「スーパーストーリーモード」では原作通りの役で登場。

ポルナレフとのネコがどっちの餌に食いつくかを賭ける勝負では、非常に低確率でポルナレフが勝つようになっている。

ジョセフとの水を張ったグラスに水がこぼれないようコインを入れていく勝負では、難易度が高いものの普通に勝つことができる。ちなみにジョセフ側、ダービー側共にイカサマが可能。

承太郎とのポーカー勝負では、普通に勝つこともできるが、負けそうになったときか勝負が長引いたときに出る「ブラフ」を選べば原作通りの展開になり確実に勝てる。


オールスターバトル編集

カスタマイズモードの案内役。


アイズオブヘブン編集

杜王町空条徐倫に賭けを持ちかけ、イカサマを用いたコインで勝利し、魂を抜き取った。


また、わざわざ承太郎とポーカーをするためにトランプを用意。かつて承太郎のブラフに負け、精神的に屈した自分自身を呪い、「二度とあの時の惨めなダービーには戻らない」とDIOのためではなく、ギャンブラーの誇りを取り戻す為の戦いとして、徐倫の魂を賭けてポーカーで対戦するも敗北し、徐倫の魂を奪還されてしまう。

しかし承太郎の心の強さを認め、敗北しても満足しており、消える際に「DIOと出会ったら戦うな」と忠告し、改めてDIOの能力の強さを知らしめた。


その後、DIOの能力の秘密を知る為に訪れた承太郎からの挑発に臆せず、自分よりDIOの能力を良く知る人物の名と魂と聖なる遺体を賭けてポーカーを対戦した。


敗北後、承太郎にスタープラチナの時を止める能力を使わなかった事を聞くが、時を止めること前提の罠を仕掛けている事は目に見えていたと答える承太郎に不快感を覚える。

しかし、ギャンブラーとしての潔さで聖なる遺体を明け渡し、DIOの能力を良く知る人物であるエンリコ・プッチ、DIOの能力は自身のスタンド能力と似ている事を教える。

奇跡を売り物とするエンリコとは相性が合わない模様。


原作で再起不能にされた後は、承太郎に精神的に屈した自身を呪い、承太郎の挑発に動じず、スタープラチナの時を止める能力による仕掛けを絶対に暴く自信を持つなど、原作より精神面が強くなり、劇中では始終冷静さを貫き通していたが、上記の台詞は、かつてDIOに屈した花京院典明が戦で発した台詞と通じている。

また、自身を敗北させた承太郎の強さを認めており、自身のコレクションにしようと思っており、DIOに魂を消さない為に忠告をしていた。


ラストサバイバー編集

ゲームが得意な弟を差し置き、進行役として登場。CPUにあたる刺客を放つ。プレイヤーはダービーのチップでパワーアップする。

新キャラ参戦のPVでは、その人物に対し、コメントをする。


モデル編集

しばしば洋画をモチーフにとる荒木作品らしく、1973年公開の名作映画「スティング」にて名優ポール・ニューマンが演じた凄腕のサギ師ガンドルフが、これらダービーの外見の元ネタと思われる。

ジョセフの「わざと対戦相手の名前を間違えて挑発」という演出も、同映画の3章"The Hook"にてガンドルフがギャングの首領ロネガンとのポーカーに勝ったシーンが元ネタ(この場面では相手を挑発するため酔っ払ってプレーし、ダービーと違ってスーツも着崩しているが)。

1:16~

Tough luck, Lonnihan.

But that's what you get for playing with your head up your ass.

couple more like that, we can all go to bed early.

(ツイてないなぁ「ロニアン」。 だがヘタクソなプレーやってりゃそうなるもんだ。もう2回もこの調子ならさっさとお開きだなぁ。)

The name's Lonnegan. Doyle Lonnegan.

You're gonna remember that, Mr Shaw, or you're gonna get yourself another game. You follow?

(ロネガン。ドイル・ロネガンだ。覚えるか出て行くかにしてもらおう、ミスター・ショウ。いいな?)


※このゲームにガンドルフは偽名”Mr.Shaw"で参加した。そして2戦目ではガンドルフがカードすり替えのイカサマを使いフォーカードで勝つ(承太郎vsダービーと逆)。

※上記翻訳は本項加筆者によるものであり、DVD等の和訳字幕ではない。


声優編集


関連タグ編集

ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース

スタンド使い

テレンス・T・ダービー

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