裁くのはおれのスタンドだッー!!
概要
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - A→E(完成)】
第3部「スターダストクルセイダース」の主人公、空条承太郎の幽波紋(スタンド)。
タロットカードの17番目「星」の暗示を持つスタンドで、古代ローマの拳闘士にも例えられる屈強な戦士を模した像(ヴィジョン)が特徴。
シリーズを通して「無敵」に位置付けられる、作者公認のチートスタンドである。
テレビアニメ版でスタンドを出す際は、宇宙や星空を思わせるオーラから徐々に登場する。
能力
スタンドの基礎能力である「物体に干渉する力」「スピード」「精密動作性」がずば抜けて高い。
鉄格子をひん曲げ、アクセル全開の自動車(型のスタンド)を押し返すばかりか投げ飛ばし、殴り飛ばした敵ごと後方の壁や物体をぶち壊すなど、清々しいまでの剛腕ぶり。
精密動作もお手の物で、動体視力はハイスピードカメラ並。こめかみから数センチの距離で撃たれた拳銃の弾をつまみ取り、暗闇で撮られた写真の背景から蠅を見つけ、超高速で放たれる敵スタンドの攻撃を捉えて迎撃、超動体視力で捉えた敵スタンドを精密にスケッチに起こすなど、パワー面と合わせて「シンプル・イズ・ベスト」を突き詰めた応用性の高さが最大の特長といえる。
また、これだけの強さを持っているにもかかわらず、成長性もAというとんでもないポテンシャルを秘めている。
近距離での格闘戦には滅法強い一方で、その射程距離は2mと非常に短く、スタープラチナ自身は基本的に承太郎の隣でしか行動できない。
また、剣を自在に操ったり、霊視ができたり、体を細長く引き伸ばしたり、炎を自在に操ったり、砂を自在に操ったりする仲間のスタンドと違って、「特殊能力」と呼べるような力を持っていない。そのため、承太郎は飛び道具を警戒して防御策を講じたり、スタープラチナに石などを投擲させることで遠くの目標を攻撃したりと工夫している。
忘れている人も多いが、自意識を持っているスタンドでもある。第3部初期では設定が固まっていなかった影響もあるが(「スタンド能力に目覚めたばかりで制御ができず、半ば暴走状態であったため」と解釈されることもある)、後に定められた2mの射程距離を遥かに超える遠距離から物を運んできたり、承太郎が「悪霊」と呼んだのも納得の邪悪な笑顔で登場したり、自分の意思で言葉を話すシーンも見受けられた(アニメ版では承太郎のセリフということになっている)。
そのうち、承太郎がスタンドを完璧にコントロールできるようになってからは、表情も変えず「オラオラ」ぐらいしかしゃべらなくなったが、ダニエル・J・ダービーとの戦いではいつの間にかジュースを持ってくるなど射程を超えて動いている。
スタンドとしてはあまりにも強力過ぎるからか、第6部においてホワイトスネイクによって承太郎から抜き取られたスタープラチナのDISCは誰に入れても適応できなかったようで(実際、スタープラチナのDISCを手に入れた空条徐倫がDISCを自身に入れようとすると殴り飛ばされるように弾かれた)、「使えない」と見なされて他のスタンドDISCと共に保管されていた。
しかし、そんな無敵のスタープラチナも敗北と無縁というわけでは決してない。
本体である承太郎は、短命であることを運命づけられたジョースター家の血を引く者。仲間や肉親の危機とあらば、危険を度外視して、身を挺して救わんとする正義漢だからだ。
作者によると、『JOJO A-GO!GO!』では「パワーとスピードは少年漫画の主人公の王道」、『JOJOVELLER』では「守護神のイメージ」「渦巻の模様は無限や波紋の表現」とのこと。
技
スタープラチナと言えばやはりオラオラである。
「オラオラオラオラ……オラァ!!」の掛け声と共に、無数の拳の連打を相手に浴びせるのである。
作中でこれを食らった敵はほとんど再起不能に陥っており、必殺技としての説得力は抜群。
他にも、パワーを集中させた指を伸ばし、相手を切ったり、ボタンを弾丸のように飛ばしたりする流星指刺(スターフィンガー)という技もあり、スタープラチナが決して力任せなだけではないことを物語っている。原作では序盤のダークブルームーン戦とストレングス戦、番外小説のサタニック・カプラー戦で計3回使用されたのみだったが、TVアニメ版ではポルナレフに憑依したアヌビス神との戦いでも使用している。
スタープラチナ・ザ・ワールド
「おれが時を止めた…… 9秒の時点でな」
第3部終盤、DIOとの決戦の最中に覚醒させた「時を止める能力」。
花京院がザ・ワールドの時間停止能力を見抜き、ジョセフを経て承太郎に伝わったことで、同じタイプのスタンドであるスタープラチナも止まった時の中に「入門」できるようになった。
OVA版ではそれよりもっと前、DIOに吹き飛ばされた場面(原作で言うところのこれを承太郎が担当している)の場面の時点で、承太郎が認識するよりも前に入門し、無意識のうちに致命傷を防いでいた(DIOの「この程度のスタンド能力で私のザ・ワールドの一撃から生き延びたのが不思議だ……」と言う台詞で示唆されている)。それを認識した事で承太郎も「入門」できるようになった。
最初はあくまで入門しただけだったため止まった時の中を動くだけで精一杯でありそれも2秒ほどが限界だったが、DIOがザ・ワールドを発動した中で承太郎に向けて落下させてきたロードローラーの下敷きになりそうなタイミングで土壇場でこの能力に覚醒。DIOを逆に時止めで動けなくさせ、立場を逆転させることに成功した。
なお、能力覚醒が最終盤であったため、第3部で「時を止めた」のはこの一回キリ。この能力を本格的に使い始めたのは第4部からである。
ちなみに、時間停止時の効果音は「ドーン」。
シリーズによって止めることができる時間は変化する。また、一度時を止めた後はしばらく(数十秒~数分程度)経たないと再度時を止めることはできないようである。停止時間は以下の表の通り。
時を止める原理として、ザ・ワールドは「自分こそが世界を支配する」という一念に由来する能動的能力、言わばスタンドから世界への直接的干渉による時間停止であるのに対し、こちらは「スタープラチナのスピードが光、そして『時』を超える」ことで時を止める、つまりスタンドのスピードが極限まで達したことによる副次的な時間停止である(つまり承太郎とスタープラチナは能力行使中は通常の時間軸から外れる)。それを考慮すると3部ラストでDIOが動けなかった理由は「時間支配」と「時間超越」の優先度の差だとすることも可能。
ちなみにスタープラチナの他にも、スピードが極度に速くなったために「時の止まった世界」に「入門」したかのような描写をされているスタンド「メイド・イン・ヘブン」がいる。
スタープラチナ・オーバーヘブン
ゲーム『アイズオブヘブン』では、ラスボスとの戦闘が切っ掛けでより強大な能力を身につけることになる。
それがこの「オーバーヘブン」。スタンドか承太郎が拳で殴ったものに承太郎の望む真実を上書きする、すなわち現実改変能力である。
なお、このゲームの話の時系列は第3部の頃であり、この能力を会得したのも第3部の承太郎である。
このゲームの世界における第4部以降の承太郎が使えるかどうかは描写が全くないため不明。
余談
ゲーム「ポケットモンスター プラチナ」の区切る場所をいじると…
pixivで「スタープラチナ」で検索すると、『アイドルマ「スター プラチナ」スターズ』に引っかかることがある。よって、検索する時は完全一致、もしくは「ジョジョ」「スタンド」「承太郎」などの語句を加えて絞り込み検索を行うことが望ましい。
関連イラスト
関連タグ
オラオラ もしかしてオラオラですかーッ!? 無敵の『スタープラチナ』でなんとかしてくださいよォーッ!!
歴代主人公のスタンド
ジョセフ | 承太郎 | 仗助 |
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ザ・スター(グラブル):スタープラチナをオマージュしたキャラクター。なお、相方は「戦車」