おれが時を止めた…9秒の時点でな
概要
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - E / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
空条承太郎が第3部におけるDIOとの最終決戦において覚醒した、DIOのザ・ワールドと同じ「時を止める」能力である。
作中究極のスタンド能力として扱われる、いわば承太郎の必殺技である。
第4部以降はこの能力を発動させる際「スタープラチナ・ザ・ワールド」と宣言する。
(宿敵のスタンド名を能力名にするとは、彼なりのDIOへの敬意だろうか…)
この力によって己の意志による時間停止が可能となった。このためDIOが時間を止め解除される瞬間、更にどさくさに紛れて5秒時間を止めて引き延ばすことで「DIOが止められる9秒間」を超過したように誤認させ、それに気付かなかったDIOの動きを封じることに成功。最期の決着は能力に頼らない渾身の一撃を交わす力勝負となった。
時を止められる時間は当初は5秒。
第4部では10年ぶりの使用となったため、2秒程度と短くなっている。
第6部においても18歳当時が「全盛期」とされ、4部同様、当初は2秒程度だったが、徐倫の危機に駆けつけた時には5秒に戻っていた。
時を止める原理については第6部で、「スタープラチナの卓越したスピードが『光を越える』または『時を越える』と世界はその動きを止め、時間が止まる」と解説されている。
要するに超凄いスピードで動くことで、経過する時間をゼロにしてしまう能力である。※1
一見無敵のようだが弱点はあり、不意打ちやカウンター攻撃に弱い、移動先を読まれたら意味がない、オラオララッシュしたところでどうにもならないようなものに無力、射程距離内に敵がいなければ使っても意味がない、制限時間に間に合わなければ意味がない、また滅多にないレアケースだが敵に入門されることがあるなど意外と弱点がある。
また、使う度にインターバルが発生するため連続使用は不可能。
第6部ではその弱点をプッチ神父に利用された。
スタプラザワールドなどと略されることも。スタープラチナの項目も参照されたし。
※1 実際の相対性理論に照らし合わせると、もし本当に承太郎が光速に限りなく近づいた場合、時間の流れが遅くなるのは世界ではなく承太郎の方だったりする。
光速に限りなく近づくことで得られる能力は、「(他人の)時を止める」能力ではなく、「(他人から見た)自分の寿命が延びる」能力の方が正しい。
しかしながら、実際は光速の8割に至っても承太郎の体感時間は他人の6割程度の遅さにしかならず、光速の9割まで加速してやっと半分を切る程度。光速の8割の時点で地球上の誰も承太郎に追いつけない(一部スタンドは例外)ため、「超速いこと」がバトル漫画において非常に強力な能力であることに変わりはない。
余談
「双方が同じ流派の究極奥義を習得しお互いの技が完璧に返される状況に陥ったため、技ではなく単純な力による殴り合いで決着する」という展開には、当時同じ「週刊少年ジャンプ」で連載が先行していた『北斗の拳』におけるケンシロウ対ラオウの、無想転生習得後の最終決戦の描写を連想した者も少なくないであろう。