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DIO

でぃお

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物。代名詞は「悪のカリスマ」「邪悪の化身」「悪の救世主」「悪の帝王」。
目次 [非表示]

「『世界(ザ・ワールド)』時よ止まれッ!」


無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ─────ッ


「『勝利して支配する』!それだけよ…それだけが満足感よ!」


概要

ジョジョの奇妙な冒険』におけるラスボス

第1部から登場し、第6部までという実に100年以上に渡りストーリーに大きな影響を及ぼす悪のカリスマにしてジョースター家の宿敵である。


元ネタはロニー・ジェイムス・ディオ率いるロックバンド「DIO」。作者によると "ディオは『魔少年ビーティー』の主人公・ビーティーの発展系なんです。嫉妬だとかハングリー精神といった人間の感情の影の部分を、ビーティーよりももっと深くしたキャラクターです。" とのことであり、嫉妬故のとんでもない向上心の高さとハングリー精神を持っており、自分のためならどんなに汚いことも平気で行うという悪役である。また、作者はディオは初めから色々なものを奪われて生まれてきたため奪うことしか知らず、ジョナサンは色々なものを初めから与えられて生まれてきたため受け継ぐことができたというようなことも語っており、ディオとジョナサンは正反対の存在だと強調されている。


しかし、誰にも馬鹿にされたくない、誰にも見下されたくないという、その高すぎるプライドのために努力を怠らないというところに魅力や憧れを感じる読者も多く、DIOの声優である子安氏自身も "DIOは大ボスじゃあないんですよ! 努力家なんですよ! 最初1秒止められたところを2秒、3秒って努力して時止めを5秒止められるようになったんですよ!" と発言している。

またダリオのジョースター家に行けば "学校へも行かせてくれるだろう" という発言から、ディオは学校にすら行けない貧しい環境にもかかわらず、勉強やマナー、作法がジョナサンよりも遥かに優秀であり、読者にすら見えない影の努力が窺える。


ディオ・ブランドーの背景として、生まれや育ち、特に父親の血が流れているという血筋に強烈なコンプレックスを抱えながらも、その負の感情をバネにしてひたすら野心を抱き、他人を蹴落としてでも上を目指すという姿勢や、自信家でプライドが高く冷静な反面、自分の気に障ることを言われると我慢出来ずに感情的になってしまうという性格など、作者はDIOを読者が少し憧れる面も持った『共感できる悪』がテーマと語っている。


人心掌握にも長けているが、幼少期から人の気持ちを考えながらどう振る舞うべきかを考えて言動しており、そのような性質や努力がDIOになった後の圧倒的なカリスマに繋がったとも思われる。


第3部『スターダストクルセイダース』ではラスボスを務めており、主人公である空条承太郎と共にシリーズの代表的な存在。長年、ジョジョ原作の看板を背負った「顔」である。


第1部では、少年期のフルネーム「ディオ・ブランドー」として登場。もう一人の主人公でありながら、ラスボスも務めている。

第1部では「ディオ」か、フルネームの「ディオ・ブランドー」と呼ばれることが多い。


第3部以降は”DIO”と呼ばれている。

以下に呼称をまとめたものを示す。

ディオ第1部での表記。第1部終盤にジョナサン・ジョースターが一度「DIO」と呼んでいるが、基本的には第3部以降に登場するディオをDIOと表記し区別されている。第2部には登場しないが、名前だけ登場した時の表記は「ディオ」である。
DIO第3部に登場した際の表記。第4部~第6部まではDIOという名前だけが登場。ディオがDIOになった瞬間は『第1部で倒され、第3部冒頭に海底から復活した時から』『ジョナサンの肉体(首から下)を奪って融合した時から』『スタンド能力に目覚めた時から』『単純に主人公が日本人になったからそれに伴い英語表記のDIOになった』等、個々の解釈に分かれる。
Dio第7部の登場人物、ディエゴ・ブランドーの愛称。第6部で一度物語が完結し、第7部以降は新しい世界の話であるため、ディオ/DIOとは別人である。別世界におけるのDIOとされる(作者曰く、"石仮面がない世界のディオ")。序盤に登場した際のスタンド能力はオリジナルのものであるが、終盤に再登場した彼の能力は…

第1部のディオ・ブランドーと、第7部のディエゴ・ブランドーについては個別記事を参照。


非常に容姿端麗で人心掌握の天才、かつ聡明で狡猾な利己主義者。

頭脳明晰で、上昇志向が強いハングリー精神の持ち主。よく本を読んでいる。


第1部で古代アステカの神秘の道具「石仮面」により吸血鬼と化したディオは、波紋で肉体を滅ぼされたのちに首から下はジョナサンの肉体を乗っ取り、沈没する船の棺桶の中で眠っていた。


第3部はその約100年後であり、第1部でのライバル、そして大量のゾンビを生み出していた立場から一転、スタンド能力を持ち巨万の富と信者・部下がいる帝王として登場(その富をどうやって手に入れたかは不明)。

宝探しをするクルーザーに棺桶を海から引き上げられ復活。DIOはジョースターとの因縁が浮上するまで地上で約4年暗躍、その間にエンヤ婆からもたらされた『矢』によりスタンド能力『世界(ザ・ワールド)』を身に付ける。また、この時、プッチ神父にも出会っており、『天国』へ行くための研究も始めていたようである。


第1部で切り裂きジャックを勧誘する際に見せていたカリスマ性を明確に発揮。会った人物に身の毛が逆立つほどの恐怖と生への執着を起こすほどのオーラを持ち、人の心の隙へ侵入し巧みに操り、自ら命を差し出すほどの忠誠心を植え付ける。

その魔の魅力に惹かれた者たち、有能だが信用はしていないスタンド使いに能力「肉の芽」を埋め込むことで操り、賞金稼ぎや情報提供者など、世界中に部下を増やす。


DIOは巧みな話術だけにとどまらず、容姿の魅力、高い知能、吸血鬼としての肉体、驚異的なまでの執念を併せ持っており、それらを存分に発揮してジョースターエジプトツアー御一行様を追い詰める。


DIOは日光の下には出ることができないし、DIOを倒せそうなスタンドも存在する。バトルロイヤルや最強議論になると、DIOが絶対的なトップであるとはいえない。

だが3部DIOをまともに考えたら、DIO本人に辿り着くはるか以前の段階で、配下のスタンド使いに殺されて死ぬだろう。それを乗り越えても待ち受けているのは、DIO様とザ・ワールド(能力秘密・その正体は…アレ)である。本人もスタンドや実力には強い自信を持っているが、慢心しきってはおらず、サバイバーなどの一部のスタンドには大なり小なり警戒している他、後述の慎重さもあるため、トップとはいかずとも、総合力は非常に高いといえる。

幼少期にろくでなしの父親から虐待され、「酒代のために母の形見のドレスを売れ」と命じる父を憎み殺す決心をしたほど嫌っていたため、礼儀は重んじている節もある。

作者によると、ろくでなしの父に黙って尽くしていた母のことは愚かな人間として嫌っていたらしい。しかし、母親のドレスの件では本気で涙を流して怒るなど、嫌いなだけでは無い複雑な感情も垣間見える。小説では、母は気高い人間ではあったが『天国』への狂信と独善な性格をDIOは「客観的に愚かだった」「彼女は天国には行けなかっただろう」と評しており、こちらでも複雑な思いを抱いている。

元を辿れば不幸な生い立ちがあるが、ジョースター家に養子に来た時点で既に「一番の金持ちになってやる」「誰にも負けない男になる」と決意と野望を持っており、他者を犠牲にすることになんら良心の呵責が無く、スピードワゴンからも「環境で悪人になったのではなく生まれついての悪党」だと看破された。第3部でも変わっておらず、承太郎との決戦で正々堂々と決着をつける申し込みを拒否し、最期まで悪道を貫き通した。

DIOに心酔する者は多く、死後も様々な影響を与える。


戦闘において、第1部では攻撃を食らうとすぐ激怒して冷静さを失うなど、短気であることが弱点であり、自分でも自覚していた。第3部では激怒している描写は無い。第1部のジョナサンとの決戦ではある意味短気が敗北を招いたためか、相手から距離を取ったり、心音を確かめたり、首を跳ねてより確実に殺そうとしたり、第1部より慎重に(=用心深く)なっている。


第1部で使っていた気化冷凍法と空裂眼刺驚(スペースリバースティンギーアイズ)をなぜか第3部では使っていない。

忘れられていた・・・という可能性もあるが、『OVER HEAVEN』の説明によるとジョナサンの肉体でのこの技のコントロールが難しい上、スタンド使いとの戦いには役に立たない「過去の技術」ということで封印しているとのこと。空裂眼刺驚もまた、作中での命中率も低いうえ第2部のストレイツォも破られている技であり、スタンド戦では役に立たないであろう。3部CDドラマでは使用している。ちなみにゲーム『オールスターバトル』では過去の自分と戦った後に「気化冷凍法か…懐かしい技だ…」と口にしたり、『アイズオブヘブン』では「そんな技もあったな・・・・」と口走っていた。


DIOが何故ロードローラーを武器に使ったのかたまに疑問を持たれるが、直前のフルパワーラッシュ合戦ではスタープラチナに打ち負けてザ・ワールドの拳が砕けてしまっているため、承太郎から距離を取った状態で上から圧死を狙い、即死させるための有効手段である。ゲームやアニメではこの技がしっかりと再現されている。

OVAではロードローラーではなくタンクローリーをぶつけている。これはロードローラーでは大きな爆発が起きないという理由と、石油による爆発によってできる火の海から、DIOが現れる演出がしたいという理由があっての変更である。


これに限らずOVA版ではスタンドだけではなくDIO本体も積極的に攻撃を仕掛けており、吸血鬼としてのパワーをいかんなく発揮している。ザ・ワールドで攻撃した後にDIOが背後から追撃を加えたり、運河での戦闘ではモーターボートを持ち上げて投げつけている。承太郎をバスに突っ込ませた後、バスの穴を無理やり広げて侵入し文句を付けてきた乗客数人を惨殺した(腕を一振りしただけで肉体を抉り取った)。

更には本体自身による無駄無駄ラッシュまで披露した(設定上スタープラチナとの打ち合いこそしていないが、オラオラをしのいだ後で承太郎本人に攻撃して結果的に打ち勝っている)。


またDIOの台詞の「時は動き出す」は3部格闘ゲーム『未来への遺産』では「そして時は動き出す」という台詞になっているのも有名。


特徴的な台詞も多くインパクトの塊のような人物であり、第1部からコアなファンは多数いたが、第3部でも圧倒的なカリスマ性、特徴的な見た目や攻撃方法、実は意外とお茶目なのではと思われる言動もあるのでジャンプ連載時から読者(主に男性、だが世代にかかわらず老若男女)から悪役ながら人気が高い。

連載当時から作中での呼び名である「DIO様」の愛称で呼ぶ原作ファンは多い。

また、戦闘で時を止めるスタンド「ザ・ワールド」も共に知名度が高く、今や時を止める能力の代名詞にもなっている。


第3部では

第3部ではジョナサンの子孫であるジョセフ念写されたことで自身の存在を知られ、DIOの障害となるジョースターの血統を疎ましく思い始末しようと数々の刺客を送る。その刺客たちが敗れるとエジプトで自ら迎え撃つ。(第3部の序盤、エジプトにいることが判明した際に『ヤツはなぜかエジプトから動きたくないらしい』と花京院の台詞で、いかにもエジプト滞在に理由が有り気に伏線?が張られていたが、結局それが回収される事はなかった・・・

花京院を時止めの能力で殺害し、続けてジョセフもナイフを喉に打ち込んで戦闘不能にする。そしてその場に居合わせた承太郎と決戦となる。一進一退の攻防を演じ、ナイフで承太郎を倒し、念入りに承太郎の心臓の鼓動を確認し、承太郎の心肺停止を確認した直後、道路標識で首をはねて止めをさそうとする。


_(┐「ε:)_心臓の鼓動音は…


しかし実は承太郎はスタープラチナで心臓を止めていただけで実は生きており、直後に脳天にスタープラチナの一撃を喰らって追い詰められる。しかしジョセフの肉体から血液を奪うことで復活。最高に「ハイ!」になるほどテンションが最高潮になりパワーアップもした。時間を止めてロードローラーで叩き潰そうとしたが、承太郎も同じ能力に目覚めたことで抜け出され、今度は自分が動けなくなってしまう。最後は正面きっての真っ向勝負となり、血の目潰しで承太郎の視界を封じ、トドメを刺そうとザ・ワールドによる蹴りを放つ。しかし、スタープラチナの一撃の拳によって足を始点に肉体を砕かれ再起不能となった。


しかし不死身、不老不死の吸血鬼である以上、上記の倒され方は普通ではまずありえないことと、100年前の最終決戦にてジョナサンに『幸運と勇気の剣』で真っ二つに斬られた時にはピンピンしていた前例から、これを真面目に考察する者は多い。

倒された時のDIOは頭部を含めて全身が二つに割れる砕かれ方をしており、100年前の最終決戦の時の古傷が、足のダメージに呼応して再び開いたのではないかと考察する読者もいる(DIOの身体はジョナサンの身体であるため、頭部はともかく身体には傷一つないはずなのだが…)。


承太郎様いわく「てめーの敗因は・・・たったひとつだぜ・・・DIO・・・たったひとつのシンプルな答えだ。『てめーは俺を怒らせた』」。


その後、DIOの肉体は太陽の下に晒され、灰となって消え去り、これに伴いDIOは死亡した。(当時は承太郎との最終決戦時に完全敗北・死亡と書かれていたが、第4部において、その時はまだ死亡しておらず、この太陽の光に晒された時に死亡したことが判明)


第3部以外の関係

第2部ではストレイツォがディオの強さ、美しさ、不老不死に憧れて石仮面を被り吸血鬼化。若ジョセフに敗れ、最後は自らの波紋で粉微塵になって死んだ

またジョセフ・ジョースターの父親ジョージ・ジョースター二世が、第1部でディオが生み出していたゾンビの生き残りに殺されている。

アニメ版では最終回のラストに彼の入っている棺桶のみ登場した。


第4部では虹村兄弟の父親がDIOの死によって暴走した『肉の芽』によって変貌した姿で登場。

東方仗助が子供の頃、DIOがスタンド能力に目覚めた影響で重体になっていた。

第4部、第6部に登場する承太郎スタープラチナは『スタープラチナ・ザ・ワールド』と呼ばれている。


第5部ではDIOの息子、ジョルノ・ジョバァーナが主人公として登場。

ジョルノはDIOの写真を常に持ち歩いている。

DIOの肉体はジョナサンなのでジョースターの血統と黄金の精神を受け継ぎ、ジョルノの体は成長するに従ってDIOの遺伝が表に現れ始め、黒髪から金髪に変わり、「無駄無駄」や「WRY」と言ったり、DIOと親子を感じさせる要素を受け継いでいる。ただし母親が人間であるためだろう、太陽の下でも生きられる体になっている。最終的にジョルノはギャング組織、パッショーネのボスとなり、父親と少し似た立ち位置になった。


第6部ではDIOの友人のエンリコ・プッチ(プッチ神父)と、部下のジョンガリ・Aが登場する。

過去のシーンで生前のDIOも登場。『運命』について見解を深めていた。

プッチに「天国へ行く方法」を書いたノートの存在を伝え、重要なアイテムのスタンド能力に目覚めるための『矢』や、『DIOの骨』を渡している。骨からは緑色の赤ちゃんが産まれ重要な役割を果たす。

プッチの生まれつき足の指が歪んでいた障害を一瞬で治してみせたが方法の詳細は不明。第1部ラストでジョナサンに「その傷も治す」と言っており吸血鬼の能力の可能性が高い。


DIOの息子はジョルノの他にも3人おり、ウンガロリキエルドナテロ・ヴェルサスが登場。天国の時が近づくと導かれるように集まり、DIOは天国へ行く時に備え子供を作っていた。ジョルノは第6部には登場しなかったが、主人公一向に遭遇していないだけで、フロリダの近くにいたかもしれないという記載が単行本に記されている。


作中で天国へ行く方法についてのノートに記載している、DIOがメイド・イン・ヘブンを身に付け天国へ行くために世界中を旅して探し求めていた『信頼できる友』が、天国の存在について明かした唯一の人物であるエンリコ・プッチにあたる。

プッチと共に過ごしている間は砕けた表情や言動も見せ、読書やルーヴル美術館についての語らいを楽しんだり、帆船模型の製作をたしなんでいる場面も見られる。


雑誌の作者インタビューにて「プッチ神父のことをDIOが好きだったということは無いと思うよ」というコメントがあるが、2人の仲の良さから同性愛があるのでは? という問いに対しての回答であるため、友情については現時点で明確な作者からのコメントは無い。


原作では承太郎に倒された為、DIO本人が天国に行く方法を実行することはなかったが、ゲーム『Eyes of Heaven』において遂に天国に到達したDIOが登場した。


小説「OVER HEAVEN」は彼の視点・語り口で、先述の天国ノートが書かれている。DIOの好みのタイプはエンヤ婆だという。エンヤ婆が聞いたら嬉しさで昇天しそうである。ついでに彼が子供を残した理由についても書かれており、それによれば自身を "天国" へと導いてくれる道具として利用する為にこさえたらしい(ちなみに相手を選んだ基準は「どれだけ性悪な性格であるか」らしい)。「JEORGE JOESTAR」ではラスボスである


ジョジョニウム3巻の誕生秘話で、「名前をバイクのDIOから取ったのでは」と聞くが、ディオと名付けた方がバイクの発売より先である。音の響きをジョジョと比べてみてイタリア語で "" を意味するdio(ディオ)が由来という内容と、モデルとなったアメリカの犯罪者の紹介がある(モデルの実名は出ていない。創作時の時代背景として「科学的に無差別殺人犯を分析する」FBIの心理捜査の影響があったとのこと)。

ジョジョニウム17巻では、「もしもDIOが生き残ってたら」という内容の解説もある。

もしもDIOが承太郎に勝っていた場合、DIOは別の人物に意志が受け継がれていくことを100年の間で身をもって知っているので、エジプトからは積極的に動かず、自分を超えようとする者を片っ端から潰すだろうと述べられている。


ゲーム「ファントムブラッド」予約特典の作者インタビューでは、ディオは頂点の "神" を目指してるので名前はイタリア語で "神" の意味のdio(ディオ)と、へヴィメタルも好きなので「DIO」(ロニー・ジェイムス・ディオが組んだアメリカのバンド)が由来と語られた。


容姿

公式プロフィールで容姿端麗と紹介がある公式美形。石仮面を被ったので、外見年齢は約20歳のまま。切れ長、つり目と色白の肌が特徴的。作者の荒木先生の作風が変わったためか、第1部のディオ・ブランドーと第3部、それ以降のDIOでは見た目に若干の違いがある。


大体『影DIO』『通常DIO』『ハイDIO』『6部DIO』に分かれる。

原作で金髪で描かれる事が多いが、ジョジョは固有色は決められて無いので赤髪や違う色の時もある。


ストレイツォプッチ曰く「美しい」。

アヴドゥル曰く「心の中心にしのびこんでくるような凍りつく眼ざし」「黄金色の頭髪」「すきとおるような白いハダ」「男とは思えないような妖しい色気」。


ディオ・ブランドーの頭部とジョナサン・ジョースターの胴体が繋がっているため、首に傷跡がある。傷は体が馴染むごとに薄く無くなっていく(ヴァニラに語るシーンより)。左肩にはジョースター一族の星のアザがついている。


なお、第1部でワンチェンに指摘された「耳たぶにほくろが3つ並んでいる」というかなり個性的な身体的特徴があるのだが、1部のうちに描写されなくなっている。

創作物でもその設定を忠実に守っている作品はあまり見ない。


影DIO

3部当初~終盤近くまでの容姿。顔は影に隠れており見えない。登場する度に服装が変わり、室内では主に上半身裸か背中部分が大きく開いたインナーにズボン姿。


通常DIO

初めて顔を出した時からハイになるまでの姿。

髪はウェーブがかっており、ハートのサークレットを着用。レントゲン写真からすると、飾り部分のみが金属で、あとは布製。初登場時は布部分が二重だったが、それ以降は一重。初登場時のみ首輪をしている。

リング状の耳飾りをしている。レントゲンだと完全な環ではない。

黄色の上着を着て、黒いインナー(ハイDIOを見ると背中が開いているのが解る)を着用し、膝当てとベルトにはハートの飾りがある。黄色いズボンを履いており、インナーが見えている。

インナーの構造がどうなっているのかは不明。『ベルトの部分を境に上下で分かれてる』か『女性用の水着のように上下が繋がっている』のどちらかと思われる。靴はつま先が上方へカーブしている。手首と足首に金属製の腕輪と足環をしており、これは服の一部のように見えるが、ハイDIOを見る限り、服とは別の物であるらしい。「服の上から腕にピッタリの腕輪をするのは難しいのでは?」という意見があるが、「蝶番があって、180度開くことが可能なのでは」という説がこれに対してある。


ハイDIO

3部終盤で登場した姿で、ジョセフの血を吸って最高に「ハイ!」になったDIO。オカマのような姿になった。

原作では肩の星型の痣が無くなっている。メディア化によっては肩付近に星がある。

上着を脱いで腕輪はつけたまま。サークレットは無くなっており、髪の毛は逆立ち、唇は色がより付いている。ちなみに唇に色がついている場面は原作の影DIOがアヴドゥルと会った時や通常DIOでもある。

アニメ版での瞳と唇の色は原作55巻の表紙の息子・ジョルノのカラーリングに酷似している。


6部DIO

プッチの回想に登場する。靴のつま先がグルグル巻いており、影DIO時のような服を着ている。

よく美しいとか色気があると言われているDIOだが、この6部DIOを見るとその感想に納得がいくほど、美しく色気を醸し出した感じに描かれている。

この時のDIOはプッチの記憶補正なのでは?と思われるほど穏やかで、今までにない優し気な印象を見せているが、DIOは第一部の頃から一貫して(表面上の)人付き合いは良く、友人から好かれる振る舞いをしているため、あながち美化されているというわけではないのだろう。

また、生まれつき歪んでいるプッチの小指をまっすぐに直した。肉体に関わるというと、スタンドよりは吸血鬼としての能力のように思えるが、何の能力を使っての事かは不明。


瞳の色

原作では瞳の色の多くは琥珀色(金眼)。

メディア化の際の瞳の色は、赤色(紅眼)が多い。青色(碧眼)もある。


1部劇場版=人間時代は碧眼、吸血鬼後は紅眼

3部OVA=紅眼

1部、3部TVアニメ=人間時代は金眼(紅眼に見えるときあり。)、吸血鬼後は紅眼

1部ゲーム『ファントムブラッド』=金眼

3部ゲーム『未来への遺産』=紅眼

ゲーム『ASB』=1部は紅眼、3部は金眼

ゲーム『EoH』=1部は紅眼、3部の通常DIOと、天国DIOは金眼、ハイDIOは紅眼


なので多くは金髪紅眼、金髪金眼である。


原作本編では第6部まで爪は何も塗っておらず短い時が多いが、本編登場の終了後の辺りから作者による書下ろしイラストが描かれる際は爪は長く色が付いてる事が多い。


3部での原作とメディア化によるデザインの違い

原作と細かく違うデザインになっている時もある。

3部格闘ゲームは原作画を使っているので全く同じだが、影DIOは髪の毛は淡くて薄い黄色、上半身裸でズボンは緑色。

OVAはハートが黄色、ズボンも腰回りが通常のズボン。

TVアニメは爪が黒く鋭く、ズボンの腰回りはより開いていてインナーが見える仕様。また原作の最終決戦時では描かれていなかった吸血鬼の牙も強調されて描かれている

1部でワンチェンが語っていた左耳にある3つのほくろは原作3部では無いが、TVアニメでは有る。


口調

人間時代の少年期は「僕」、1部の青年期は「おれ(俺)/このディオ」か「私」。3部DIOは「私/このDIO」か「おれ(俺)」。ほぼ変わっていない。


第1部の青年期は「~だぜ」。

影DIOは静かな喋り方、通常DIOは「~だ/~だぞ」など尊大な喋り方。

第1部の人間時代、第6部DIOは語尾が「~さ/~だよ」など友好的だが、これは基本的に友人との会話の際なので当然と言える。


スタンド『世界(ザ・ワールド)』

無駄無駄無駄ッ!

詳しくはザ・ワールドの別記事を参照。

DIOは自分のスタンド能力を秘密にしており、エンヤ婆やプッチなど一部の者しか知らない。


第3部の初期に1度、茨型のスタンドで念写能力を使う様子が描写されていた。これは公式画集『JOJO A-GO!GO!』のスタンド辞典で「ジョナサンの肉体に発現したスタンド」と説明されている。物語後半では体が「なじんだ」ためか、使用されることはなくなった。


茨のスタンドで念写をするシーンがあるため「初期設定ではDIOは全てのスタンド能力を使える予定だった」と噂されることもあるが根拠は無い。

グレーフライの死に際のセリフ「DIO様はスタンドをきわめるお方なのだ!」が勝手に曲解されたものという説もある。作者自身は『JOJOVELLER』にて「ザ・ワールドをスタープラチナと対比になるよう初期にボスとしてデザインした」とコメントしている。


なお、小説「OVER HEAVEN」では茨のスタンドの正体は、ジョナサンの肉体が発現したスタンド「ハーミット・パープル」だったと明言されている。


第6部では過去のシーンでスタンドはそれぞれに合った個性や適材適所があるため「強い」「弱い」の概念はないとプッチに言っており、第3部の決戦でDIOが自身のスタンドについて「(戦闘において)『世界』は最強のスタンドだ」と言っている。

王には王のスタンドがあるとも第6部で説明しているので、自分は王であるという自信はあるよう。


担当声優

第3部


他作品への影響

ただでさえオマージュやパロディに使われやすいジョジョという作品の中でも、DIOの名シーンは他キャラと比べ物にならないほどに多用されがち。DIOは1部のディオ・ブランドーの時代から長らく登場しているキャラであるため、名言や名シーンが多いのが大きな一因になっている。

DIOが時を止めるのを見て斬新に思った人はいたかもしれないが、実は時を止めるという能力自体は今ほどメジャーではなかったもののDIOが登場する前から存在していた(ドラゴンボールグルドとか、もっと古い作品だと手塚治虫の作品にも時を止めるキャラがいたりする)。そのため時を止めるキャラが出てきても、その能力が必ずしもDIOのザ・ワールドを参考にしているとは限らない。


オマージュ、パロディで有名な一例

太臓もて王サーガ:そもそもの話、原作者がジョジョラー。DIO関連のパロディも数知れず…

鬼滅の刃:上弦の弐、童磨が頭に小指をブッ刺すシーン。最高にハイになったDIOのオマージュである。

のうりん:ローズ花園がやりたい放題。素数を数え始めたかと思えば、名前を呼ばれて「YES I AM!」。その後に主人公とズキュゥゥゥンし唇を強奪。いいのかこれ?

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる:ヒロインの一人、夏川真涼がジョジョラーであり、会話の至るところにジョジョネタをぶち込む。当然のことながらDIOネタも大量投入、主人公に元ネタのシーンを丁寧に教えている。

ひぐらしのなく頃に礼:第1話「羞晒し編」にて羽入が時を止めている(俗称ヒナミザ・ワールド)。演出から見てDIOのオマージュの可能性が高い。また鷹野三四がナイフ投げの要領で注射器投げをしていた。

東方Project:カリスマ性と短気な性格をレミリア・スカーレットが、時を止める能力とナイフを使った戦法を十六夜咲夜が継いでいる。


関連イラスト

このDIOだ☆忠誠ジョジョ-DIODIODIO様ってさーDIO


関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ JOJO

ディオディオ・ブランドー) 影DIO 天国に到達したDIO

悪のカリスマ 悪の美学 美形悪役 色白 ごつくしい

3悪 ザ・ワールド スタンド スタンド使い ジョジョの奇妙な冒険・スタンド一覧

吸血鬼 肉の芽 ロードローラー 無駄無駄 てめーは俺を怒らせた 無駄親子

ロニー・ジェイムス・ディオ


「ジョジョの奇妙な冒険」内の関連キャラクター







時間停止:同一能力の他作品キャラはこちらから

破壊戦隊デデレンジャー…DIOイエローとしてデデレンジャーのメンバー入りをした。


歴代ラスボス

2部3部4部
カーズDIO吉良吉影

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