「オレは『アポロ11号』なんだァーーーッ!」
概要
DIOが『天国』へ行くための味方になるよう、生贄の女に産ませた息子の一人。腹違いの兄弟にジョルノ、ウンガロ、ヴェルサスがいる。
DIOがかつて奪ったジョナサンの肉体の「星形のアザ」も受け継いでいるため、ジョナサンの息子でもある。
母親はリキエルを産んだ後にDIOの食糧となり死亡。DIOも空条承太郎に倒され、両親を知らずに育った。義家族に育てられたという点ではDIOと同じである。
現在は、まぶたが急に閉じる・汗が止まらない・息が苦しくなるというパニック障害を患っている。16歳の学年末試験で初めて発症し、以後も周囲の冷ややかな対応が更に症状が続いて重症化、生活に支障をきたすようになっていた。
生きる希望を見いだせず精神的に衰弱し、自暴自棄になって高速道路を逆走して事故を起こし、病院へ搬送される。そこへDIOの骨から産まれた緑色の赤ちゃんと一体化したプッチ神父に引き寄せられる形で遭遇。
神父にDIOの血統のことを考え神父を『天国』へ押し上げるために生きることで心の成長と幸福を与えると説かれ、自身のスタンド能力を見たことで活力を取り戻し復活。
空条徐倫達の前に立ちはだかる。
ヘリコプターで移動中の徐倫、エルメェス、エンポリオを急襲。当初は超スピードで体温を奪うロッズの攻撃によって優位に立つが、エルメェスの奇策によって正体を見抜かれる。
地上に降りた後は正面切っての対決となるが、互いに一進一退の攻防を繰り広げる。エルメェスを追い詰め、そのまま徐倫との一騎討ちとなり防御を捨てた撃ち合いを展開。気迫の差で押し切られて敗北する。
最後はプッチが求める持論を語り、それを聞いて激昂したエルメェスにトドメを刺され再起不能となる。
スタンド「スカイ・ハイ」
未確認生物『ロッズ』(またの名をスカイフィッシュ)を操るスタンド。
詳しくは当該項目にて。
担当声優
余談
リキエルの名の元ネタはフランスのファッションブランドのSONIA RYKIEL(ソニア・リキエル)。
リキエルはジョルノのように正しい道へ導いてくれる人物と出会えなかったために生きる目的を見いだせず歪んだ性格となり、そして出会った運命の人がドス黒い悪・プッチ神父だった。ジョルノを導いたのが「ギャング」で、リキエルを導いたのが「神父」である。
劇中、リキエルが徐倫らと対峙した際に搭乗していたバイクはイタリア製のBimota HB2。(作中では大人の事情で「Bimat」表記になっている)
HONDA CB900Fのエンジンを積み、193台しか製造されていない激レア機体である。
敗北後はちゃっかり徐倫達に奪われオーランドの病院までの足に使われている。
作中での戦いを見る限り、リキエルもジョルノのように覚悟と正しい事を成し遂げる心の強さを持っていた。
もし正しい道を示してくれる人物と出会っていたら、神父よりも前に徐倫達と出会っていたら、彼はもっと早くに黄金の精神を覚醒させていたのかもしれない。
その他
リキエルはアポロ11号の月面着陸をこのように解釈し、自らを重ねて心を奮い立たせている。
「1969年7月アポロ11号のアームストロングが人類初めて月面に立った歴史的事件・・・オレは今までそれのどこが偉いのかさっぱりわからなかった」
「なぜならロケットってのは科学者とか技術者が飛ばすものだろう?サルだって行けるわけだからな」
「だがオレはあそこにいる『ロッズ』たちを初めて見れたとき・・・その意味がわかったんだ・・・ 月面に立ったのは人間の『精神』なんだってなッ!人間はあの時地球を超えて成長したんだッ!価値のあるものは『精神の成長』なんだッ!」
あと、頭のアレは毛髪ではない。じゃあなんだよ?
関連タグ
DIO ジョナサン・ジョースター エンリコ・プッチ ジョルノ・ジョバァーナ ドナテロ・ヴェルサス ウンガロ
仮頼谷一樹:クレイジー・Dの悪霊的失恋のラスボス。こちらは祖父が吸血鬼だった。彼もまた地球から宇宙に飛び立った者の影響を間接的に受けている。