スカイフィッシュとは、写真などによって存在が仮定されていた生き物である。
概要
1994年に、ビデオ編集者のホセ・エスカミーラ氏が、アメリカ、ニューメキシコ州で撮影したビデオをコマ送りしている時に初めて発見された謎の飛行生物として話題になった。
ウミヘビかタチウオのように細長い身体を身体を緩やかにくねらせながら、両脇に生えたヒレのようなものを波打たせて飛行する。
肉眼で目にすることはないので、空中を超高速で飛行する生物ではないかと推測された。「RODS(ロッズ=棒)」などとも呼ばれている。
現在ではUMA研究者(スカイフィッシュ専門の研究者ではなく)の間でも眉唾な存在として認識されている。
と言うのも、ハエなどの羽虫がフレームレートを超えて高速で飛行すると、一コマの内に映る姿が航跡に沿って長く引き伸ばされて、スカイフィッシュのように映ることが分かっているため。
「通常再生すると映っていないのに、コマ送りすると確認できる」などと言われることもあるが、それは「ほんの一コマ分の時間しかその場に存在していなかった」ということで、普通に考えれば「撮影範囲を高速で通過した」としか解釈のしようがない。そのためこれもまた前述の「羽虫の残像」説が有力視される要因となっている。
創作での扱い
上記のようにその実在を否定する説が優勢ではあるが、存在すると仮定した創作キャラクターがいくつも考案されている。
- ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン:「ロッズ」の名で呼ばれ、生物の体温をエサに活動し体温を奪われた生物は様々な病気にかかる等、荒木先生による大胆設定の光る危険生物と化している。また、DIOの息子の一人であるリキエルのスタンド「スカイ・ハイ」はロッズを自在に操り相手を攻撃できる能力である。
- 天装戦隊ゴセイジャー:地球を腐らせようとする怪奇生物の組織「地球犠獄集団幽魔獣」の一員としてスカイフィッシュのザイ粉が登場する。モチーフはナナフシ。
- 交響詩篇エウレカセブン:舞台の惑星の空を舞う緑色のヒラヒラした生物で、リフボードや空船に用いられるリフレクションフィルムの材料となる。
- 女神転生シリーズ:『真・女神転生デビルチルドレンライト&ダーク』に登場した刃物のようなヒレを持つミサイルのような姿のデビルで、漫画版では帝国軍暗殺部隊に所属し「音速のギロチン」を自称する。
- エリア51(久正人):高速で飛び回ることを利用して、最初の蛇に操られたヴァルハラの防衛システムを突破するのに使用された。本来は正体を隠して日本に食用として輸出されているらしい。
- けものフレンズ:数多くいるUMAのフレンズの中でも特に毛色の異なる特殊なフレンズ。常に空中を浮遊しており、言葉を話せない代わりに独特の効果音を発したり身振り手振りでコミュニケーションを取る。詳しくはスカイフィッシュ(けものフレンズ)にて。
- 遊戯王ゴーラッシュ‼:スカイフィッシュの集合体となり人型になる宇宙人、フィッシャー・須海。本来の姿はスカイフィッシュであって、人型ではない。