概要
体長1~1.5m前後、真っ赤なミミズのような姿で、その姿が牛の腸に似ていることから現地の人達にはオルゴイコルコイ(腸虫という意味)と呼ばれている。
頭部に牙があり、獲物を狩る際に「強力な毒(酸)を吹きかける」「尾部から強い電気を放つ」など言われている。
短い雨季の間によく出現するといわれ、性格は大変凶暴で地元の人達に恐れられている。
また、類似のUMAとしてウィングド・サラミ(参考)がおり、こちらは翼または肢をもつ。
捜索の歴史
1926年に、探検家で博物学者ロイ・アンドリュースの著書「On the Trail of Ancient Man」からの抜粋が科学雑誌に掲載されたことで西洋で初めて注目を集めた。アンドリュースはモンゴルの役人の集まりで話を聞いたのだという。
1942年から1943年にかけて、ロシアの古生物学者でSF作家のイワン・イェフレモフは中央アジアのカザフスタンに住んでおり、1942年には伝説を基にした短編小説『Olgoi-Khorkhoi』を書いた。
1946年から1949年にかけて、イェフレモフはソ連科学アカデミーのモンゴル古生物学遠征にリーダーとして参加し、オルゴイ・コルホイの伝説を何度も聞いたと書いているが、誰もそれを見たとは主張していなかった。
上記のロイ・アンドリュースはオルゴイ・ホルホイをアレルゴライ・ホーハイ(英語:Allergorhai-Horhai)と表記したため、イェフレモフ(ロシア語:Аллергорхой-Хорхой)と表記した。モンゴル遠征に参加し現地の民間伝承にも精通した後に、より正しい表記のОлгой-Хорхойに変更した。 オルゴイ・ホルホイ(短編小説)
1990年と1992年、チェコのUMA研究家のIvan Mackerleは捜索隊を結成し捜索した。Mackerleはモーター駆動の「サンパー」を構築し、規則的な衝撃を地面に与えることでデスワームを発見しようとした。
2005年、イギリスのフォルテアン動物学センターの動物ジャーナリスト、リチャード・フリーマンは、デスワームを探す遠征隊を立ち上げたが発見できなかった。フリーマンの結論はワームの物語は誇張されたもので、報告された目撃はおそらく未知のワームトカゲか何かであろうと報告している。
なお同型の怪物は日本やブラジルなどでも報告されており、いずれもミミズと説明されている。『プライミーバル』にもこれをモデルにした怪物が出てくる回がある。ただしいずれも、モンゴリアンデスワームに比べるとはるかに巨大で、同一のものかは不明とされる。
正体
未知の大型ミミズという説が濃厚といわれる。
電撃や毒は上記の通り噂が誇大化したものと言われる事が多い。ただし、体型が似ているヤスデの中には、身を守るために毒を敵に吹き掛けるものがいるので油断はできない。
デンキウナギやトカゲの一種ではないかと書く書籍もあるが、デンキウナギは南米産で乾燥環境に進出できず、誇大化した噂としても大きさなどから地中性トカゲには無理があるとされる
これがアメリカならドクトカゲで説明がつくのだろうが…
より現実的な可能性として、ゴビ砂漠にはノハラクサリヘビという毒ヘビがいる。これはユーラシア中央部のステップ地帯に生息しており、全長約50センチと、ミミズと比べても大きさが近い。ただしパフアダーやドクハキコブラのような、毒を吹き掛ける能力は無い。
関連タグ
ツチノコ…もし毒ヘビだとしたら、こいつに近いかもしれない。