データ
出身/多くの砂漠惑星
身長/211cm~51.1m程度(ワーム形態全長/222.2m程度)
体重/200kg~552.0t程度(ワーム形態体重/552.0t程度)
装備/ホールマウス
分類/宇宙昆虫
概要
宇宙中の砂漠惑星に生息する危険な地底生物。土と砂の中を好む、宇宙の大ミミズ。
蛇腹ホースの様な円筒体形のミミズが複数絡まり合って形となった様な等身大サイズの三つ首の人型形態と、常に地中に潜り二つの頭部だけを地上に出す長大なワーム形態の二つの姿を持つ(その特性上、身体のサイズも自在に伸縮可能)。
デスワーム特有のシールドマシンの様な先端の口『ホールマウス』で、土や砂を破砕して丸ごと飲み込む事で地中を高速で掘り進む(※身体構造上、ワーム形態の方がより地中の高速移動に適する)。そして、地上にいる獲物を見付けるや、地中から突如として襲い掛かり捕食する習性を持つ。加えて非常に食に貪欲である為、大都市に現われればそこにいる生物を片っ端から食い尽くしてしまう危険生物である。
知性は持っておらず捕食本能のまま暴れ回るが、地中を掘り進む為に発達した頑丈な表皮とパワーを有しているので侮れない。特にワーム形態時は戦闘力の高いリュウボイジャーを始めとしたキュウボイジャー複数機と渡り合った。
カプセルサイズに縮小させる事で持ち運びが可能らしく、Space.18ではマーダッコがそれを地面に叩きつける事でデスワームを召喚している。
ある目撃証言によると、水に触れたデスワームは驚いて逃げたと言う。もっとも、これは事実で、交戦時にこの事を知ったキュウレンジャーは撃破(駆除)する際に活用した。
活躍
Space.11
アルゴ船を生み出すのに必要なキュータマの1つであるトモキュータマを入手する為、チキュウのとある都市へ赴いたラッキー・スティンガー・チャンプ・スパーダ・ショウ・ロンポー、及びそれへこっそり付いて来た佐久間小太郎が、インダベーを引き連れたイカーゲンと彼に再生されたマーダッコと交戦している最中に姿を現す(姿を現した時、イカーゲンはラッキーに止めを刺そうとしていた)。
町中を食い荒らした為か、体内へトモキュータマを飲み込んでいた事がチャンプ/オウシブラックの使ったラシンバンキュータマの効果で発覚。それを知って向かって行った小太郎/コグマスカイブルーから攻撃されたので、地中に潜って逃走。その際小太郎と彼を制止しようとするスティンガー/サソリオレンジを巻き込んで地下へと落とした。
なお、概要に書いてある様に本来砂漠惑星にしかいないデスワームが水と自然のあるチキュウにいるのはおかしいが、実はこの個体は300年以上前からチキュウに住んでいた存在(後述)。本来自身へ適さない環境でどうやって生き延びたかは不明だが、とにかく現在は定期的に獲物が多く集まる都市部を襲撃しながら糧を得ていた。そこへ偶々キュウレンジャーが到着してイカーゲン達と交戦したのに反応して姿を現したと言うのがこの個体の登場経緯と推測される。
※キュウレンジャーの到着時既に町はもぬけの殻だった為、ここを支配していただろうダイカーン達も住民諸共食われた可能性が高い。
その後、落とされた地下で語り合っていたスティンガーと小太郎を感知したのか、ワーム形態で姿を現す。しかし直後に、2人を見付けたラッキー以外のキュウレンジャー3人(※諸事情で不調のラッキーはイカーゲン・マーダッコに立ち向かっていた)が駆け付け、スパーダからミズガメキュータマを使っての放水を浴びてしまう。
これに驚いてたまらず地上へ逃げ出したが、ウサギキュータマの力で跳躍力を強化したキュウレンジャー5人に追い付かれて再度交戦。リュウコマンダーが放った銃撃をかわして地中へ潜るが、潜った穴からオオグマキュータマで巨大化したスカイブルーに捕まれ、更に地中へ潜って来たオレンジの尻尾で刺されて地上へ引き摺り出された事でオレンジとスカイブルーの連携を受けてしまう。
そして直後に、キュウレンジャー5人からオールスタークラッシュ(+ドラゴクラッシュ)を喰らい倒される。
だが、致命傷とはならず、より狂暴化してワーム形態となり暴れ始めたので、これを止める為に異空間を作り出して自らを引き摺り込んだリュウボイジャーを始めとするキュウボイジャー4機と交戦。だがリュウボイジャーを逆に締め上げる、パワー自慢のオウシボイジャーの突進を受け止める等、数の差を物ともせず猛威を振るう。
しかしこの状況は、オレンジの促しによりスカイブルーが召喚したオオグマボイジャー(クマボイジャー)により逆転。首の一本をズタズタに斬り刻まれて失い、止む無く巨大人型形態になって地上に這い出た所で初合体を果たしたリュウテイオーと対峙する物の、相手の拳法になす術が無く圧倒されてしまう。
最後は、先程の様にミズガメキュータマを使ったリュウテイオーの放水に驚いて怯んだ所へリュウテイオーメテオブレイクを喰らい爆散、駆除された。
なお、デスワームが飲み込んでいたトモキュータマは爆発の勢いで交戦しているラッキーの元へ飛んで行ったが、直後に彼を攻撃して行動不能にしたイカーゲンに回収されてしまう。
Space.16
カロー・スコルピオに飼い慣らされた個体が登場。彼が持つ尻尾の毒の能力で操られているかは不明だが、彼の指示で動き、スティンガーの警戒を解く芝居及び共にいたチャンプを引き離す作戦の為突如出現、暴れ回る。
作戦自体は成功し、一人取り残されたチャンプへ襲い掛かるが、ウシカイキュータマの力により活を入れられパワーアップしたチャンプの体当たりを喰らい激しく吹っ飛ばされる(直後に逃亡)。
その後、まんまと芝居に騙されアルゴ船の事をスコルピオに喋ってしまったスティンガーの前に出現。本性を現した主人と共に、精神が揺らぎ動きへ精彩を欠いたスティンガーを攻め立てるが、直後にチャンプがラッキーを連れスティンガーへ加勢。
これを良しとしないスコルピオの指示で地面へ潜り巨大化、それに対応したラッキー達が繰り出したキュウレンオーと対峙。しかし手こずらせはした物の敵いはせず、最後はキュウレンオーメテオブレイクを喰らって爆散した。
Space.18
シシレッド・ヘビツカイシルバーに加えてファイヤースクワッドデカレッド・ギャバンtypeGに追い詰められたマーダッコが手数を増やす為召喚。
シルバー・ギャバンと交戦するも即興の連携を見せた2人に圧倒された後、止めにオフューカスインパクトとギャバン・ハイパーダイナミックを同時に喰らい敗北。
だが力尽きてはおらず、間を置かず巨大化。3つの口腔よりビームを吐き出す事でギャバンが操る電子星獣ドル・リュウボイジャー(ギャバンに触発されたレッドも頭の上へ騎乗)と交戦するが、最後はドルファイヤー・ドラゴンファイヤーの同時攻撃との撃ち合いに押し負けて爆散した。
Space.29
トケイキュータマの力で333年前のチキュウへ渡ったラッキーがオライオンと対峙している最中姿を現す。生身のラッキーとオリオン座最強の戦士であるオライオンに防戦一方だったが、ふとしたアクシデントでオライオンの懐から零れ落ちたトモキュータマを体内に飲み込んだ後その場から地中へ潜って逃走する。
この個体が長い年月を経てSpace.11でキュウレンジャーと交戦したのであり、やはりラッキーの運に引き寄せられて奇縁を持った存在であった事が裏付けられた。
Space.43
ヒカエオローにより巨大化したカロー・メカマーダッコ(※改造時に自身の強みだった再生能力を失っていた為、最早完全に後の無い状況だった)にワーム状態で呼び出され交戦。キュータマジンに絡み付いて動きを止めるが、ブラックホール発生装置のトラブルを解決して戻って来たラッキー=シシレッドオリオンの操縦するオリオンバトラーに攻撃された事でキュータマジンから引き剥がされた上で圧倒される。
そしてキュータマジンが砲撃主を務めるオリオンビッグバンキャノンをメカマーダッコ諸共喰らい、最早不死身では無くなった主人と共に爆散した。
メタルデスワーム
テッチュウ「行けいっ!メタルデスワーム!!」
出身/砂漠惑星(レア)
身長/211cm~51.1m程度
体重/220kg~607.2t程度
装備/メタルシル歯(ば)
分類/宇宙昆虫
砂鉄等の金属を好み、宇宙の『鋼鉄ミミズ』の異名を持つ、皮膚が鋼鉄状と化したデスワームの亜種。Space.23で登場。
デスワームに砂鉄等の金属類を与え続ける事で誕生し、メタルデスワーム特有の鉄すら嚙み砕く歯『メタルシル歯』を持つ様になる。表皮が鋼鉄化し防御力が向上した一方、従来の関節の柔軟さは健在なので体重は増えたがその動きは素早い。身体を自在に伸縮させての巨大化も引き続き可能。
身体が頑丈になった分臆病な気質になったらしく、ある目撃証言によると、メタルデスワームと鉢合わせしても驚いて向こうの方から逃げて行くと言う(※出身惑星に“レア”と書いてある為、これが元ネタだろう)。
フクショーグン・テッチュウが自らの手駒として飼い慣らしており、メディアツヨインダベーに立ち向かうキュウレンジャーと鳳ツルギに対して差し向けられる。ツルギ/ホウオウソルジャーとそれへ加勢したラッキー/シシレッドと交戦するが、ツルギの圧倒的な実力に加え彼の『俺様の盾になれ』発言に憤るラッキーの勢いに任せた攻撃に圧倒された上、腕を二人へ絡めて引き寄せた勢いを利用して逆に斬られる。そして共に追い込まれたメディアツヨインダベーがキュウレンジャー5人に倒される傍ら、ソルジャーからフェニックスエンドを喰らい倒される。
しかし直後に巨大化、ヒカエオローを果たしたメディアツヨインダベーやそれへ加勢したモライマーズロボと共にキュウレンオー・リュウテイオー・ギガントホウオーとの3対3の巨大戦へ突入。メタルデスワームはギガントホウオーと交戦、鋼鉄状の皮膚でギガントブレードを耐え切るが埒が明かないと感じたソルジャーが緊急分離を行いホウオウステーションを射出。ステーションごと高速回転したギガントミラーで全身を斬り刻まれ両腕と首二本を落とされてしまう。
そしてこれで大幅に弱体化した所で再合体した相手からギガントホウオーブレイジングを喰らい、爆散した。
ボスワーム
アントン博士「こいつはワシの天才的な改造を重ねて完成させた最高傑作ボスワームちゃん! 可愛いじゃろ?」
出身/ジャークマターラボ
身長/222cm~51.1m程度
体重/240kg~662.4t程度
装備/ドクドクC(シー)
分類/改造宇宙昆虫
アントン博士(アントンブレイン)の邪悪な品種改造によって生み出されたデスワームの人工最強種にして最高傑作。Space.44で登場。
『ボス』と付く名の通り、敵を見つけると猛スピードで巻きついて食らいつく、高速大好き拘束大好きの宇宙の最強ミミズ。
一見メタルデスワームの色違いにも見えるが、999匹ものデスワームを配合する事によって体表は青色主体の毒々しい警告色へ変化。体内で生成する禁忌の猛毒『ドクドクC』で自らをドーピングし続ける事で常時最狂のパワーで戦闘する事が出来る。今までのデスワーム同様、体の大きさも自在に伸縮可能。
カラス座系・惑星ベローナでキュウレンジャーに見付かり、ナーガに煽てられる形でダークプラネジュームの事を喋ったアントン博士が会話後呼び出して出現。口から吐き出す強烈なビームでキュウレンジャーを地上へ追い立てるも、ペガさんの激励を受けこれまでの戦いで得た力で強化形態にチェンジしたキュウレンジャー(シシレッドオリオン・サソリオレンジイッカクジュウアーム・ヘビツカイメタル・タイヨウカメレオングリーン・ペガサスカジキイエロー・オオグマスカイブルー)相手に牛型汎用破壊兵器ゼロ号(※アントンブレイン持ち)と交戦する。
いきなり多勢に無勢を感じたのか地面に潜って逃げようとするも、自らの掘った穴へ手を突っ込んだオオグマスカイブルーに捕まり引っ張り出される。両腕を伸ばして何とか耐えようとするもヘビツカイメタルがメタルオフューカスインパクトで両腕を切断、そのはずみで空中に放り投げられた所をペガサスカジキイエローのカジアンドペガで追撃される。
そのまま地面に叩き落とされた後、シシレッドオリオンやサソリオレンジイッカクジュウアームに翻弄されるゼロ号と共にタイヨウカメレオングリーンのフラッシュを浴びるが、元々地中に生息する生物のボスワームは怯まずグリーンに襲い掛かる。それならばとグリーンはカメレオングリーンムーンにチェンジ、ムーディかつアダルトな振る舞いでボスワームを困惑・怯ませ、更に攻撃を加えて行く。
そしてこの流れで、インフィニッシュブラストにオールスタークラッシュ、タイヨウ・ムーンクラッシュを喰らい敗北(※技を放つ際、オレンジ・シルバー・スカイブルーは通常形態に戻っていた)。
その後、ダークプラネジュームを生成する青黒いモライマーズを壊そうとするスーパーキュウレンオーの目前に巨大化して交戦。勢い良く飛び掛かって相手の上半身に組み被さるが、「邪魔をするつもり? じゃあ…オ・シ・オ・キ♪」と呟いたカメレオングリーンムーンの操作によりカメレオンボイジャーである右足で蹴り飛ばされる。更に左腕をクマボイジャーに換装した相手がコグマボイジャーを射出、体内に送り込まれた事で内部からズタズタにされてしまう。
最後はこれでまともに動けなくなった所へスーパーキュウレンオーペガサスブレイクを撃ち込まれ、爆散した。
ある目撃証言によると、これまで戦う事しか知らなかったボスワームは、カメレオングリーンムーンの大人の女の魅力にメロメロだったという。宇宙一のマッドサイエンティストの手で品種改造を繰り返された結果、僅かな自我までも芽生えた様である。
余談
元ネタもといモチーフはそのまんま、ゴビ砂漠に潜むとされるUMA・モンゴリアンデスワーム。見た目や伝えられている生態も同じだが、獲物に猛毒や電撃を浴びせるという伝承に尾鰭が付いたような特徴も持つとの事。
また2005年にイギリスが研究調査した結果、実在がほぼ確定しているらしい。
関連タグ
宇宙幕府ジャークマター:上述のようにジャークマターの手でチキュウへ運び込まれた可能性や、戦力として飼い慣らされたり品種改良個体が製造・使役される描写があるが、デスワーム自体は単なる生物であり、本来はジャークマターと無関係である。
ブラウゴール:『特捜戦隊デカレンジャー』に登場した危険な宇宙生物。こちらは生物どころかあらゆる物を食らって際限無く巨大化、遂には惑星その物を食らってしまう恐ろしい存在。
冥獣ワーム:『魔法戦隊マジレンジャー』に登場したミミズ繋がりの戦隊怪人。こちらは非人間型のフォルムしか存在しない。