概要
キュウレンジャー12人目の戦士・ホウオウソルジャー専用の戦闘巨人。
大本となるホウオウボイジャー・ステーション・ベースは元々アルゴ船のパーツへ姿を変えていたが、ソルジャーによるホウオウブレード・ホウオウシールドの操作により本来の宇宙船、人工衛星、発射台へと戻った。
ホウオウベースより打ち上げられたホウオウボイジャーが大気圏を突っ切り、衛星軌道上に浮かぶホウオウステーションと合体。
そうして十字状のシルエットになった所から各部を変形させて人型になるという、インパクトやスケールのデカさと単純明快さを両立させたシークエンスを経て完成する。
ベースはギガントホウオーでの交戦時には打ち上げ台としか機能していない。
背面より伸びるパーツとなったステーションのミラーパネル『ギガントミラー』、その一部が分離した片手剣『ギガントブレード』を両手へ持ち、足となった大出力バーニアの力で巨体に似合わない縦横無尽な飛行が可能。それらを活かした二刀流での強襲戦法を得意とする。
合体機構を活かし、緊急分離とボイジャーの急発進能力を駆使して敵の攻撃をかわす、分離したステーションを高速回転させ敵をミラーで切り刻む等の芸当も可能。
両足からのキューエナジーを両手のギガントブレードへ集約する事で烈火を纏わせ、超高熱で敵を溶断する斬撃を十文字型で浴びせる『ギガントホウオーブレイジング』が必殺技。
更にボイジャーとステーションへ分離、敵をステーション中心に空いた穴に嵌めて拘束した所へ最大加速したボイジャーが突貫・粉砕する大技『ギガントファイヤーブレイク』も持つ。Space.33では最大加速の勢いを乗せたギガントブレードの一撃を浴びせる恰好で発動、複数のモライマーズロボを撃破した。
中心となるキュウボイジャーを操るメンバーを含んだ一定数のキュウレンジャーがいないと繰り出せないキュウレンオーやリュウテイオーと違い、ソルジャー単体で呼び出せる為巨大戦力として速攻で繰り出せる長所もある。
コックピットと合体することで起動する。
『宇宙戦隊キュウレンジャー変身講座スペシャルエピソード』によると、300年前の人々の手でツルギ用に開発された機械とのこと。
キュータマジン
シシボイジャー・ホウオウボイジャー・ホウオウステーション・ホウオウベース、そして全身に計12のキュータマが合体することによって誕生する、新たなる最強で究極のスペースロボ。
シシレッド・ホウオウソルジャーの二人でも操縦可能だが、この巨体を動かすには二人では操縦が重く、全員が乗り込むことにより完璧な操縦が可能となる。
余談
前半のキュウレンジャー達はアルゴ船を復活させる目的でキュータマを集めていたが、
- ラシンバンキュータマ:ホウオウキュータマ
- ホキュータマ:ホウオウステーション
- トモキュータマ:ホウオウボイジャー
- リュウコツキュータマ:ホウオウベース
- アルゴキュータマ:ギガントホウオー
と、知らぬ内にこのロボのパーツに対応するキュータマを集めていたことになる(あくまで"対応する"だけであって同じ道具という訳ではない)。
アルゴ船の名は製作者名の『アルゴス』から来ているが、同時にアルゴ(Argo)は和訳で『快速』を意味する。重厚そうなモチーフ(宇宙ロケットとその周辺施設)に反するアグレッシブな動きや戦法はこれが元ネタか。
スーパー戦隊では珍しく、発射台までがパーツとして含まれる構成の巨大メカとなっている。
一方で玩具版は、他のスペースロボと比べギミックの殆どが単独で完結しており合体バリエーションが無い(未来戦隊タイムレンジャーより以前の戦隊ロボの仕様に近い)。
関連タグ
プレズオー:獣電戦隊キョウリュウジャーの3号ロボで、同じく宇宙ロケットから変形する上名前が『オー』で終わる。ただし、こちらは変形や大気圏離脱を単独で行える。
ギガントブラギオー:同じくキョウリュウジャーに登場する、単独変形する4号ロボ。こちらは名前に『ギガント』を冠し『オー』で終わる。
バリドリーン:寝転ばした姿が類似していることからオマージュと考えるファンもいる
オメガスプリーム(G1):ロケットとその周辺施設(こちらは発射基地と戦車)から合体・変形するロボ繋がり。因みに声を演じたのはスーパー戦隊の玩具CMナレーションを長らく務める玄田哲章氏。
※正確には主役との兼役だが、そちらの方も若かりし頃の名前がキュウレンジャーの母艦の名と同じ由来より来ている。
オデュッセウスガンダム(ペーネロペー):設定上でだが『アルゴスユニット』と言う装備を持つロボ。また機体のモチーフ元である『オデュッセイア』は、最古の年代でアルゴ船の神話に言及した文献でもある。