曖昧さ回避。
- 護衛船団を表す英語、"convoy"
- 1978年のアメリカ映画。「大型トラックの集団」を意味する。"convoy"が日本で「大型トラックそのもの」と勘違いされる様になったのは、だいたいこの映画のせい。
- トランスフォーマーシリーズの登場人物(?)の日本名。本記事に記述。
- ヒョンデ電子産業(現:SKハイニックス)から販売された任天堂のゲーム機。→HyundaiComboy
- 特撮番組『大戦隊ゴーグルファイブ』に登場する天才少年少女によるチーム。→コンボイ(ゴーグルファイブ)
トランスフォーマーシリーズのコンボイ。
本項では歴代のオプティマスプライムについても触れていく。
歴代シリーズにおける正義のトランスフォーマー「サイバトロン」の総司令官の名称。作品によってはサイバトロンの役職名としてもこの名が用いられる場合もある。
総じて少々抜けた部分のある司令官だが、これはサイバトロンの司令官が勇気や信念といった精神的なものを基準として選ばれるからであり、現に人望はかなり厚い。
精神的要因で司令官が選ばれるという性質上、戦術的には司令官なしでも統率のとれた行動が可能であり、実際『トランスフォーマープライム』にてオプティマスがとある事情で陣営から一時離脱した際にもオートボットは問題なく作戦を立てて行動していた。
『マイクロン伝説』ではコンボイの死後、ホットロッドが臨時リーダーになって全員纏まって行動している。なお、彼がリーダーに選ばれた理由は「コンボイの想いを一番受け継いでいる」なので、やはりこちらも精神的なものが大きい。
その抜けた部分故に周囲のサポートが必要となっており、これがサイバトロン陣営の結束を高める一因にもなっている。この特徴はデストロン首領のメガトロンが圧倒的な能力で部下を束ね、ナンバー2のスタースクリームがその首領の座を狙い、強力なリーダーが居なければ烏合の衆と化してしまうのとは対照的になっている。戦闘時にも味方の士気を鼓舞しつつ敵を畏怖させるという役割を果たしており、この点も作戦や謀略で敵を追いつめるメガトロンとは対照的と言える。
名前について
日本で制作されたTFシリーズの「コンボイ」は、原名に合わせたネーミングに改名されたり、逆にそのままの名前で海外に輸出される事もある。原語版での名前はオプティマスプライム(Optimus Prime)。
何故コンボイという名前になったかというと、「オプティマスプライム」という名前が当時の日本の子供達には長すぎて発音しづらいと判断された為である。実際それ以外のキャラクターも発音や名前の長さなどの理由から多くが改名されている。ちなみに、『オプティマス』はラテン語で『プライム』は英語なのだが、どちらも『最良、最善、一番』といった意味なので、日本語に訳すと『一番一番』のような名前になる。
なお、冒頭に書かれている通り「コンボイ」は英語で「護送・守護・護衛の為の集団」を意味する。「平和の守護者として集団をまとめ上げる」サイバトロンの司令官に相応しい名前と言えよう。尤も日本で「コンボイ」と名付けられたのは、彼の前身となった玩具『ダイアクロン』の「バトルコンボイ」からそのまま取ったものと考えられる。量産型であるバトルコンボイは、TVCMなどではその名の通り輸送隊を組んでいた。
G1
“サイバトロン戦士、トランスフォーム!!”
CV:ピーター・カレン/吹:玄田哲章
初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』におけるサイバトロンの総司令官であり、軍をまとめあげる頼もしいリーダー。後作との区別の為に「G1(Generation-1)コンボイ」と称される事も。
赤く巨大なキャブオーバータイプのトラクター(フレイトライナーCOE)に変形する(余談だが、こちらも日本では「トレーラー」と勘違いされやすい。「トレーラートラック」とは「トレーラー(コンテナ)を牽引するトラック(トラクター)の事である」)。更に牽引しているコンテナは補給や修理を行う為の整備基地となり、その内部には自律行動が可能な偵察用車両のローラーが格納されている。主に使用する武器はレーザーライフル。また、劇中で使用したのは1度きりだが、右腕からはエネルギーを斧状に形成したエナジーアックスを発生させる事ができる。他にもエネルゴン・ブラスターなども使用する。
エネルギー資源の枯渇問題に伴い、仲間と共にアーク号に乗り資源探索の為に宇宙に繰り出したが、宿敵メガトロン率いるデストロンの戦艦ネメシスの襲撃を受け、敵味方共々太古の地球に墜落する。それから約400万年後の西暦1985年(日本での放送開始と同年)に復活し、地球の資源を足掛りに再び宇宙征服を企てるデストロンの脅威から人類と宇宙を守る為に戦う事になる。
アニメ版における活躍について
基本的には頼りになる司令官として描かれているが、海外作品はドラマ・アニメを問わず基本的に主人公を完全無欠に描かない傾向があり、コンボイもその点のベクトルを踏襲している。
要するにアメリカ人が求めるヒーロー像は日本人が求める「正義の味方=清廉潔白・文句の付けようのない存在」とは異なるということ。そのため破天荒な行動や言動は、文化の違いにあると言っていい。それはTFと地球人の違いでもあり、そして何より先の通り視聴者となるアメリカや日本との「正義の味方に求めるもの」の違いでもある。
性格面では以下に例をあげると
- カセットロン(主にコンドル)にやたら弱い
- 崖など高いところがあるとすぐ落ちる(自ら落ちに行く?)
- 時々短気になり、デストロンや悪事を働く人間相手には口が悪くなる
- レイアップシュートをレイカップシュートと言い間違える。しかも繰り出したのはバックダンク
- しばしば大怪我を負う
- 「私にいい考えがある!」と自信たっぷりに決めてやった作戦が大失敗(ただしこれに関しては風評被害も多い)
- 電気怪物が侵入した新幹線をビークルモードで追跡、そして衝突。しかも二度も
- とにかく判断が早く応答が食い気味であったり非合理的な仲間の言動は無視したりする
……などなど、少々ずっこけたような活躍が目覚ましい。しかも日本語版はとにかく叫び声がすごい。
オォォォォォォウ!
ほあああああああああああああああああ!!
メガトロォォォォォォォォン!!
これらの面は日本のファンから重度の天然ボケからくるものとして愛されている。
とはいえ
- とにかく判断が早く決断力があり素早く的確な言動をとる
- 他のメンバーでは手こずる合体戦士を相手にするとすごい強い
- 一人で敵の本拠地に乗り込んでもこれまた強く、一気に敵の悪巧みを阻止
- 判断力や勘が鋭く、一か八かの時には自身の感性の赴くままに行動し、世界をあっさり救う
- 高所からの転落、集中砲火を浴びる、中枢部をやられる、解体される、など洒落にならない損害を負っても結局生きている
- 「私にいい考えがある」は失敗フラグと言われているが、実際は成功率の方が高い
- 地球侵略の濡れ衣を着せられようと、地球人との信頼関係をあくまで重視して余計な言い訳や抵抗をせず、最後まで地球人の判断に任せる(さらにこれについては後に自身も誤った判断だったと認めている)。
など、戦闘能力、判断力、決断力に優れている。
人間のような小さな命を相手にしてもなるだけ対等に扱う、そして何よりも桁外れの頑丈さは、さすが司令官といったところか。これらの破茶滅茶な展開は当時の玩具アニメが「整合性よりもどう面白くするか」ということを重視し、勢いのままにシナリオを制作していたためである。これにより製作側が意図しない「シュールな笑い」が形成されているのだが、そのせいで必要以上にギャグ扱いされている場面も多い。これらの特徴から「暴君」「コンボイこそ破壊大帝」と揶揄されるが、これを快く思わないファンもいる。
というよりこういった暴君系のネタは元々ファンによるジョークの類だったのだが、有名になるにつれてネタを「ガチ」として扱われることが多くなってしまった。
そのため本来ならその場にいない部下を心配をして言い放った「リジェはどうした?!」という台詞を悪しに捉える(自分を心配しない部下を怒鳴りつけている、とネタにされるが、実際は切迫した状況下で部下の身を案じての台詞である)ファン・視聴者なども増えてしまっている。
ネタ扱いも程々に。まあ公式も後にそのネタに乗っかっているのだが…→シャッタード・グラス
しかし実際は先の通り天然ボケ、言い換えれば自身の信じる正義に対して真っ直ぐな気持ちを貫いているとも言える。
そして天然ボケか真面目であるが故に戦略が苦手と思われるが戦術レベルの戦いでは能力を発揮する。
彼が掲げる「自由とは全知的生命体の権利である」のモットーのように特に生命を尊ぶ性格は徹底しており、それは仲間だけでなく見知らぬ人間や生物にも向けられ、地球に住む人間達は勿論、タイムスリップしてきた原始人や過去の生物を傷つけず送り返すことを厳命している。
ただし人間や動物や仲間の命が最優先であり、それらを救う為ならば知性の無いロボットや森林の破壊に躊躇いは無い。
???「楽園は、消えてしまった…」
人物像
欠点こそあれ、その豪快かつ温厚な人柄から、頼り甲斐のある司令官として仲間達はもとより地球人にも好かれている。彼自身も仲間、そして何よりもか弱い命の事をとても大切に考えている為、惹かれ慕うようになる。
実際のところ、メガトロンの寛大っぷりに隠れがちだが、コンボイの部下への対応はメガトロン以上に寛大である。事実、命令違反で利敵行為を行なったグラップルやホイスト、反逆行為を働いたダイノボット達やアラートをあっさりと許している。しかも反逆して自分を殺そうとしてきたグリムロックを隕石の爆発から守るため身体を張って助け、グリムロックの信頼と尊敬を勝ち取っている。時として部下を見捨てて捨て駒にすることも厭わないメガトロンとはこういった点で差があるといえる。
地球を追放された時も、デストロンの策略により濡れ衣を着せられているのにもかかわらず「人間には絶対に手を出してはいけない、黙って人間側の決定に従う」と部下に厳命している。また、部下が誤ったことをしそうな時には、それを察してしっかり釘を刺したり、何より自身が判断をミスした時は素直に認めるなど器の大きい部分も見受けられる。
部下への態度もどちらかと言えば友人同士の間柄のようであり、デストロンの宇宙船を落としたリジェをジョーク混じりに出迎えるなど、身体はデカイが目線は近い。人を見る目や、状況を鋭く見抜く力にはとても長けている。
他にも反発する部下同士を敢えて組ませる事で、お互いの長所を認め合わせるよう図る、高所恐怖症を克服させる(「指揮の目まぐるしさで高所への恐怖など忘れてしまうだろう」という理屈)ためにあえてシルバーボルトをまだ新参のエアーボット部隊の司令官に任命させ、弱点の克服に貢献させただけでなく見事チームとして機能させるなど、人事面においては特に優秀。
味方同士の内紛が絶えないアメコミを除き、サイバトロン軍で殆ど離反者や反乱が起きなかったのも、彼の人事能力が優れていたからだと言える。また、勘違いされがちだが「私にいい考えがある」などからくる自信満々の作戦の失敗率についても、スラングで誇張されただけで成功率はむしろ高く失敗の方が少ない。
悪に対する口の悪さも、これは他のサイバトロンも同様だがデストロンが始めた非道な戦争に憤っているためである。というかデストロンも別にお行儀のいい台詞を吐いているわけではない。さらにコンボイの場合はかつて平和な生活を奪われただけでなく、恋人を死の淵に追い込まれたことも原因と考えれば不思議なことではない。というか自分の身になって考えれば間違いなく怒り爆発なところを、時にデストロンと共闘戦線を張ることも辞さないあたりも器がでかいと言えるだろう。
そもそも海外のヒーローはむしろ俗っぽい性格として描かれていることが多く、前述したように「非現実的な聖人君子はまずいない」というアメリカンらしいキャラ付けであるとも言える。異星で自身達の帰還がかかっていればギャンブルも許容するなど、褒められた行為とは言い難いが緊急時には柔軟な対応も見せる。
いろいろとネットスラングに流されて風評被害的な憂き目にあっている彼だが、実際はその逆。生真面目だが心が広く、信賞必罰を信条としつつもおおらかに対応する。そんな司令官として十分なカリスマと実力を持ったキャラがコンボイ司令官なのである。
しかしながら、崖落ちの件については自覚があるらしく、後年のゲームPS2「トランスフォーマー」では
「私だって高い所で戦うときは落ちやしないかと危険を感じるよ。だが、平和を護ると言う理想が私から恐れを取り払い、戦う勇気を与えてくれるのだ。」
と言っている。なお視聴者の反応は…
参考7:47辺り
なお、初期の頃などでは、マスクオフすると口が無かったこともある (参考画像)。
オライオンパックス
セイバートロン星での過去の出来事を描いた第60話「引きおこされた戦争」という回によれば、900万年前の彼はオライオンパックスという名だった(この名は米版、日本版で共通。綴りはOrion Pax)。
オライオンとしての彼は意思は強いが、知識や思慮は不十分なただの若者に過ぎず、丁度その頃デストロンを組織したばかりでまだ本性を隠していたメガトロンに対しては、伝え聞いていた評判から崇拝とも呼べる気持ちすら持っていた。しかし、略奪と破壊を開始したメガトロンに重傷を負わされ、アルファートリンの手によりリペアと強化改造を施されて強靭な戦士コンボイに生まれ変わり、リーダーの証マトリクスを託される。
前世
「彼は私だ!つまり……私は死んで彼に生まれ変わるのだ」
コンボイ達が活躍する現在の宇宙が誕生する前に存在した昔の宇宙。それを守る7人の光の戦士の1人「ホワイト"勇敢なる"司令官(コンボイ)」が彼の前世である(イラスト後方の白いコンボイ)。
彼は善神プライマスの下で「白の星」を守る司令官であり、その勇敢さと優しさで部下や住民から絶大な信頼を得ていた。
ビークルモードはトレーラーで、グランドコンボイの後部トレーラーを牽引している。
その最大の能力はスクランブル合体機能であり、彼のパートナードローン4体と「ホワイト司令官合体元帥(グランドプライム)モード」に合体する。
それらの強大な力で宇宙を守っていたが、ある時未来からの脅威に襲われホワイトマトリクスを奪われてしまう。
そして同じく未来から来た来世の自分に自らを重ね、後を託すと合体元帥モードに合体して特攻するも力及ばず、縦一文字に海神剣で斬り裂かれて死亡した。
だが彼の魂はウルトラメガトロンオメガに倒された彼の前に現れる。
戦いの中でゴッドネプチューンが人質になった仲間を救う為に戦っていることを彼は察し、その「仲間を思う心」を信じて海神剣に宿り、パワーアップさせた。
同族を利用してまで救おうとした仲間すら死に、後悔と悲嘆に暮れていたゴッドネプチューンはその慈悲の心に感動し改心。
2人は、完全体となったウルトラメガトロンオメガに戦いを挑む。
その後新たな宇宙にて転生し、オライオンパックス(後のコンボイ)に生まれ変わるであろう事は全てを察したホワイト司令官本人の口から語られている。
元々は海外限定シリーズ『コンバイナーウォーズ』のアイテム「バトルコアオプティマスプライム」であり、それが日本向けにキャラクタライズされたのが彼である。なお、彼以外の6人の司令官もこれまでに発売された玩具が出自のキャラクターであり、その内イエロー、グリーン、パープル、レッドは全てホワイトと同じく海外でのみ流通している限定販売品である。
補足
- 実写映画版のコンボイ(実写オプティマス)は多少整合性が考慮されてシュールさはマシになった。しかし性格はおおむねこのG1コンボイに準じている。特に生命の尊さを重んじる点はこの時のそれに準じている。声も同じく原語版はピーター・カレン、日本語吹き替えは玄田哲章が担当。
- 最初の玩具は旧タカラ(現:タカラトミー)が80年代初頭に発売した『ダイアクロン』シリーズの後期商品『カーロボット』シリーズのバトルコンボイの仕様変更品。カラーリングに大きな変化はないものの、ロボットの拳やバギー(ローラー)のタイヤと車体の形状、ステッカーが変更されたほか、足の裏が磁石となっているダイアクロン隊員を立たせる為のコンテナ内部のサイドパネルの鉄板が廃されている。
- 『ザ・ムービー』にて地球でのデストロン軍団相手に鬼神ぶりを見せつけた。しかし、ホットロディマスを人質に取ったメガトロンとの決闘で致命傷を負い、マトリクスをウルトラマグナスに託し息を引き取った。
その後の時系列は以下のようになる。
1.キスぷれ
2.2010
失われたパーソナリティ回路をクインテッサ星人の特殊エネルギーで代替する形で命令を刷り込まれたゾンビとして復活を遂げ、自覚も無いまま彼らの操り人形としてサイバトロンを率いクインテッサ星人の囮拠点に総攻撃をかけたが、ロディマスとの闘いの末に正気を取り戻し、残存したサイバトロン戦士にセイバートロン星へ引き返すよう指示を送った後に単身クインテッサの拠点に特攻し再び息を引き取った。
しかし、その遺体と宇宙船は完全には破壊されず宇宙を彷徨っていたようで、最終盤で発見されトランスフォーマーに恨みを持つ地球人の計画に利用されたあと宇宙ペストの解決策を見つけるためクインテッサの手術により再び蘇った。
5.リターン・オブ・コンボイ
6.G2
なお、『超神マスターフォース』には直接登場しないが、「グランドマキシマスの憧れの戦士の1人であり、スーパージンライのボディは元々コンボイ復活の為に作られた」という設定があり、その存在の大きさを窺い知ることが出来る。
また、『トランスフォーマーV』でも瀕死のスターセイバーがコンボイらサイバトロンの歴代司令官の名を呼ぶシーンがある。
2010
“宇宙を一つに!”
CV:ジャド・ネルソン(劇場版)リシャール・ゴーティエ(TV版)テッド・シュワルツ(TV版初期)/吹:石丸博也
『ザ・ムービー』にて、サイバトロンの若き戦士ホットロディマスが絶命したコンボイからマトリクスを受け継いで変身した姿。原語版での名前はロディマスプライム(Rodimus Prime)で、キャンピングカー風のトラックに変形する。名前こそコンボイだが、何故か顔はメガトロンのようにほうれい線が入り老け込んだ。
司令官とはいえ、マトリクスにより半ば強引に任命されたこともあってか、当初は自分の責務から逃れようとする事も多かった。しかし、戦いの中で段々と自分の使命を全うするようになっていく。
ビーストウォーズ(初代・メタルス・リターンズ)
“やあ、メガトロン。悪いがそのデカくて悪どい顔の自慢ならまたにしてくれないか?"
CV:ゲイリー・チョーク/吹:子安武人
『ビーストウォーズ』(初代)、『ビーストウォーズメタルス』、『ビーストウォーズリターンズ』のコンボイ。ゴリラに変身するビースト戦士で、サイバトロン(マクシマルズ)のリーダー。ゴリラをスキャンしたせいかバナナが大好き。顔こそG1コンボイに似ているが、全くの別人であり、原語版での名前はオプティマスプライマル(Optimus Primal)。
G1コンボイと同様に後年ではビーストコンボイと呼ばれる場合があるが、劇中での呼称は単に「コンボイ」である。日本のファンからはムチャゴリラ、コンちゃん、イボンコ…などの愛称?でも親しまれている。
ビーストウォーズⅡ
“私はパパではない。”
CV:郷田ほづみ
サイバトロン宇宙警備隊のリーダーを務めるライオコンボイ。その名の通り、白いライオンに変身する。彼もビーストコンボイ同様、サイバトロン内の一部隊の指揮官である。ライオンクローを駆使したワイルドな肉弾戦を得意とするが、ライオンミサイルやライオビーム等の武装も身体の各部に内蔵しており、火力も高い。
「サイバトロン破壊大帝」の筆頭たるコンボイの名を受け継いだキャラクターにしては、最も穏健・平和的であり、無抵抗な敵に対しては手を出さない。敵の大将には、戦いではなく話し合いによる解決を最後まで試みようとしており、インセクトロンとシーコンズに至っては和解に成功している。そのせいかデストロンからは「説教臭い」と思われているようで、DVD-BOXのブックレットにも「説教くさい口調に注目」とコラムに書かれている。
ビーストウォーズネオ
“みんなよりちょっとお兄さんなだけだ!”
CV:井上純一
『ビーストウォーズⅡ』の続編となる『ビーストウォーズネオ』ではマンモスに変身する。ビッグコンボイが登場。これまでのコンボイとは違い、軍やチームのリーダーではなく新兵達の教官という立場にいる。ぶっきらぼうで慣れ合いを嫌うが、根は仲間思い。基本的に砕けた口調だが、ライオコンボイの前では敬語を使っている。
第1話にしてデストロンの基地を陥落させるほどの実力の持ち主で、彼が出てきた場合は大抵サイバトロンの勝利が確定する事が多く、第12話ではリスキーでありながら的確な指示を出して作戦を成功に導いている。
カーロボット
“熱い心に不可能は無い!”
CV:橋本さとし/英語版:ニール・キャプラン
『カーロボット』では消防車(ファイヤー炎神:Fire engine)に変形するサイバトロンの司令官ファイヤーコンボイが登場。肩書きは「炎の司令官」。
G1コンボイに負けず劣らずの豪快かつ天然ボケ気質のせいで、敵の「デストロンガー」にちなんでサイバトロンガー破壊大帝として知られている。基本的にレベルを上げて物理で殴るを地で行くド直球万歳な性格。「いい考え」がなくても何とかなり、悪運が強い。
マイクロン伝説
“サイバトロン軍総司令官としてではなく、一人のトランスフォーマー、コンボイとして!”
CV:ゲイリー・チョーク/吹:大川透
『マイクロン伝説』に登場したトレーラーに変形するサイバトロン軍総司令官。放送時は単にコンボイと呼ばれていたが、後年では他のシリーズのコンボイと区別する為、英題『Transformers Armada』から引用してアルマダコンボイと呼ばれる事もある。
今までのコンボイに比べると冷静沈着な性格ではあるが、序盤はこれまでの司令官に比べ影が薄かった。また、敵であるスタースクリームを受け入れる懐の深さやラッド達の拳で突き合う挨拶をホットロッドと一緒にやるノリのいい一面も見せている。割と出来た性格だが、終盤でダブルフェイスに「お前の本性は戦いが好きなトランスフォーマーだ」と内なる好戦的な本性を指摘され、ユニクロンとの戦いを終えた後「マトリクス…今の私に持つ資格はない」とマトリクスを放棄してしまう。
前年のファイヤーコンボイと同様に、ビークルモードで牽引している後部コンテナと合体し、スーパーモードにパワーアップ可能で、合体シーンは足から手が生える。中盤以降ではジェットファイヤーとの合体形態「ジェットコンボイ」や、ウルトラマグナスとの合体形態「マグナコンボイ」も披露。ジェットファイヤーやウルトラマグナスと同時合体した究極形態「マグナジェットコンボイ」にもなれるが、劇中では飛行時に2度合体したのみで、この姿での戦闘はなかった。勿体無い…
後半にてヒュドラキャノンから地球を守るため一時的に死亡してしまうが、マイクロンとマトリクスの力で復活。終盤では見た目も中身も黒いファイナルバトルカラーになり、ブルース・リー顔負けのアクションを見せる。最終クールでの熱い展開は感涙必至である。
携行武装のコンボイガンや腕部に備えられた排気筒型の速射砲ダブルカットアウト、更に組み合わせた両腕を振り下ろす事で光球を撃ち出すビッグパンチを主な武器とし、更にパートナーマイクロンのプライム(英語版ではスパークプラグ)とのエボリューション(合体)で必殺技「マックスファイヤー」が発動する。劇中ではスーパーモード以外でエボリューションする事はなかったが、プライムがコンテナを操作してコンボイのサポートを行うシーンがある。
玩具は赤外線を利用したコンテナの自動変形と合体が可能な物の他に、コンテナを廃し可動を重視した小サイズのスタンダード版が販売された。スタンダード版にはプライムの代わりにSF風のジェット機と銃に変形するマイクロン・サージが付属し、背部に合体させて上下に動かすとパンチアクションを繰り出す。
日本ではトイザらス限定販売品としてこの3体の配色を変え、セットにした商品が発売されている。
スーパーリンク
“私の名を言ってみろ!”
CV:ゲイリー・チョーク/吹:小西克幸
サイバトロンの総司令官にしてチーム・コンボイを率いるグランドコンボイが登場。設定上は前作『マイクロン伝説』のアルマダコンボイと同一人物だが、前回における最終戦でのはっちゃけが後を引いているのか、以前の面影が見えない程の暴れん坊で、豪快な性格。
『マイクロン伝説』で合体したジェットファイヤーからグランドフォース→ウィングセイバー→オメガスプリームと次々に合体相手を乗り換えたプレイボーイでもある。ちなみに合体後の呼称はちゃんとあるにもかかわらず、劇中では何故か全て「グランドコンボイ」で統一されている。
ギャラクシーフォース
“宇宙を守れ!トランスフォーム!”
CV:ゲイリー・チョーク/吹:楠大典
消防車に変形するサイバトロン軍総司令官ギャラクシーコンボイが登場。消防車にしてはヤケに物騒な物がそそり立っているが断じて軍用車両ではない。2020年現在、日本においてコンボイの名を冠する最後の司令官でもある。他のシリーズと違って部下には「総司令官」と呼ばれている。
『マイクロン三部作』の定番たる合体はしっかり受け継いでいる。合体時のシークエンスは勇者シリーズさながらでやたらカッコいい。通常時はビーストコンボイと同様に口の周りが露出しているが、合体時にはマスクが展開する。
仲間に対して厳しくも優しく見守っており、彼らからの信頼も厚いが、自分の立場について悩むときもあった。G1コンボイやファイヤーコンボイ程ではないが天然なので、冗談を真に受けてしまう一面も。敵に対しては容赦せず、リンクアップもしくはイグニッションで返り討ちにしている。勇者パースの使い手でマスク割れも再現されているが、やや分かりづらい。
海外版では『マイクロン伝説』のコンボイ、『スーパーリンク』のグランドコンボイに続いて彼も同一人物だが、(大人の事情で)日本語版にその設定は適用されていない。
実写映画版
CV:ピーター・カレン/吹:玄田哲章
お前は一人殺すだけでは済まない、カタをつけてやる!
実写映画版では日本でも原語版に倣ってオプティマスプライムとなっており、これ以降の新作でコンボイの名は使われなくなった。
相当なアレンジが加えられているものの、デザインはもちろん、色合いやモチーフなどはほぼG1コンボイを踏襲している。
日本語吹替版はG1コンボイと同じ玄田哲章(原語版はピーター・カレン)であるが、抑揚の少ない声となっており、G1コンボイに比べ冷静な司令官らしい性格付けがされている。
詳細は実写オプティマスを参照。
アニメイテッド
“オプティマスプライム、ハトのものまねをやります!ホロッホー♪”
CV:デビッド・ケイ/吹:高橋広樹
アニメの司令官としては初めて原語版と同じオプティマスプライムの名となった。子供には長くて覚え辛そうだが、日本版に限り実写映画版とは色々連動しているらしいので引き続きこうなった。バンブルビーが命名したププなら覚えているという人もいるのではないだろうか。
同作に登場するTFの例に漏れず立派なアゴをお持ちだが、彼の玩具は割とバランスが取れたアゴに造型されている場合が多い。変形する車両は消防車…という事になっているが、消防車の車両後部の部分がごっそりと無くなっていて、一部の回ではトラック用のコンテナまで牽引していた事から実質トレーラーと言っても間違いは無いだろう。
武器は伸縮自在の斧ウルトラアックスや腕から発射されるウルトラアンカーの他、投擲武器を投げつけたり消化剤を撒いたりと、多種多様な装備類を持つ。
トランスフォーマープライム
“宇宙の平和を守る為、日夜ういろうを食べて頑張っている!”
CV:ピーター・カレン/吹:森川智之
オートボットの生き残り達をまとめる司令官オプティマスプライム。実写映画版のようなボンネットタイプのトレーラーに変形し、必要に応じてコンテナを牽引する事もある。武器は両腕が変形するブラスターとブレードで、戦闘能力はメガトロンとほぼ互角。
G1コンボイと同じくかつてはオライオンパックスという名であり、サイバトロン星の古代遺物を管理するアイアコンの司書官だった。原語版の中の人はG1シリーズや実写版でお馴染みのピーター・カレン。日本語版の吹き替えを担当した森川は『ビーストウォーズメタルス』にてはメタルスジャガーを演じていた。
ディセプティコンによるサイバトロン星襲撃から逃れ、ラチェット、アーシー、バンブルビー、バルクヘッドと共に地球に来訪し、アメリカ政府との協定を結んで秘密裏に活動している。冷静沈着な性格で、ライオコンボイのようにディセプティコンとは和解を求めている。だが、その甘さを旧知の仲であるラチェットに指摘されることもあった。
日本版の予告ではういろうやひつまぶしが好きだと言ったり、ラチェットに「プライムってさー、昔コンボイって名前だったよなー」と前作の『アニメイテッド』と同じような事を言われたり、自分が番組に出演していることを忘れてラチェットに「君は出てるじゃないか!」とツッコまれ「てへぺろ」と答えたりと、コミカルな一面も見せる。
同じ『トランスフォーマープライム』シリーズの流れをくむ『レスキューボッツ』(日本未放送)や原語版『トランスフォーマーアドベンチャー』、日本独自展開の『参乗合体トランスフォーマーGo!』にも登場している。
キュートランスフォーマー
“オイルが漏れてるんだ!(汗)”
CV:細谷佳正
『キュートランスフォーマー』では実写映画版をなぞったデザインで登場。タイトルにガッツリ「コンボイ」と書かれているが、本作の彼はあくまでもオプティマスプライムである。ただし途中の回では名実ともにコンボイとなったこともある。
ビークルモードは『ロストエイジ』と同様のウェスタンスター・4900SB風のチョロQ。ロボットモードもそれに準じ頭身がデフォルメされた愛らしいデザインとなっている。また、玩具独自シリーズ『オルタニティ』のニッサンGT-R R35に変型するバージョンや、G1のデザインを継承したフレイトライナーバージョンも存在する。
基本的に、ゲームを熱心にプレイしつつ、ロックダウンからの辛辣な問答に答える形で各回の議題を掲示する役目を担っている。『コンボイの謎』が世間で「クソゲー」として定着していることを頑なに否定する。
サイバーバース
CV:ジェイク・ティルマン/吹:子安武人
“あーーーあーーー!コンボイダメーーー!!”
オートボットをまとめるリーダー。G1風のデザインとなり、トレーラートラックに変形する。武器は腕を変形させた斧「エナジーアックス」とビームシールド「マトリクスシールド」。
演じているのはビーストウォーズでビーストコンボイ役を担当した子安武人で、純然たるコンボイ(オプティマスPRIME)を演じるのは、リターンズでのホログラムへの吹き替えの除けば本作が初。当時はどうして自分はコンボイ(主演)なのかと嘆くほどにアドリブを制限されていたが、本作では後半になるにつれてふざけるように。
アニメ以外
コミック版G1
CV:ピーター・カレン(コマーシャル)
コミック版G1シリーズにて、一度絶命したオプティマスが新たなボディで復活した姿。パワーマスターオプティマスプライムと呼ばれる。トレーラーと合体することでスーパーモードにパワーアップできる。
このオプティマス(コンボイ)は、日本では『超神マスターフォース』のジンライとして登場し、邦訳版コミックもないため日本での知名度はあまり高くはない。
リターン・オブ・コンボイ
“スーパーねえ?スーパーマーケットなら知っているぞ。”
CV:玄田哲章(TFテレフォン)
G1シリーズ末期の日本で独自に展開された玩具シリーズ『リターン・オブ・コンボイ(ザ☆バトルスターズ)』に登場した際はスターコンボイという名前になった。同作は『Z(ゾーン)』の後日譚だが、G1コンボイと同一人物であり、いつの間にかデストロンに盗まれていたコンボイの遺体を回収し、超新星エネルギー・ゾディアックの力によって蘇生したもの。第何次性徴か知らないけれど元の身体から更に巨大化している(グラビアでは復活前からマイクロTFの戦艦と基地になるスカイギャリーと同サイズ)。
トレーラーの他にマイクロトランスフォーマーの前線基地に変形する事が可能で、スカイギャリーやグランダスと合体して「3連合体バトルスターアタック」と呼ばれる必殺技を繰り出す事もできる。
後述の『ユナイトウォリアーズ』には直接の登場はしないものの、物語のクライマックスで後の世界に於けるその存在が仄めかされている。
G2
メガトロンと和平を結ぶも、人類とのすれ違いを起こしたメガトロンと再び相対することになってしまう。
この時、初代に近い姿であるミサイルトレーラーに変形するコンボイミサイルトレーラーに変化。更にマトリクスの力でタンクローリーに変形するバトルコンボイとなった。
キスぷれ
CV:玄田哲章
『ザ・ムービー』と『2010』のミッシングリンクとして作られた『キスぷれ』では、『ザ・ムービー』で絶命したG1コンボイ本人という設定で登場。絶命後、オートルーパーを取り込み、少女メリッサ・フェアボーンとパラサイテック融合を果たす事で一時的な蘇生を遂げた。時系列では、この姿はロディマスコンボイの後の登場になる。
玩具の商品名は「コンボイ feat.ダッジ・ラム×メリッサ」。『バイナルテック』の海外シリーズ『ALTERNATORS』(オルタネイターズ)で発売されていたオプティマス・プライムの塗装パターンを変更したもので、ピックアップトラックのダッジ・ラムSRT-10に変形。ロボットモードでは、サーフボードが変形した剣を持たせる事が可能。後にこのコンボイとは別に、『バイナルテック』仕様のダイキャスト製のコンボイも発売されている。
シャッタード・グラス
“Till all are gone!”
善悪が逆転した世界のオプティマスプライム。生きとし生ける者全ての敵、歩く自然災害、話す近所迷惑高笑いの鬼畜外道と、今までのコンボイとまったく正反対な極悪非道。通称汚プティマス。バンブルビーやロディマス、ウルトラマグナスとは対立関係にあり、彼の寝首を掻こうとする者は後を絶たない。
『エヴァ』とのコラボ
“ウオオオォォォォォ…!!”
玩具独自シリーズ『トランスフォーマー マスターピース』の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とのコラボレーションでは、コンボイがEVA初号機をスキャンしたコンボイ・モードエヴァが登場。カラーリングが初号機と同じになり、マトリクスのクリスタル部分やエナジーアックスのカラーが赤に、右肩のサイバトロンエンブレムがNERVのロゴマークになっている。また、身長が使徒と同じ大きさにまで伸びた。
タカラトミーモール内のWeb小説では、スタースクリームの亡霊と第3使徒・サキエルが一体化した使徒スクリームと戦った。
『War for cybertron』シリーズ
CV:ピーター・カレン
海外でのみ発売されたゲーム『War for Cybertron』シリーズでは、オートボットの若きリーダーとして登場。サイバトロニアントラックに変形する。当初はただのオプティマスであり、プライムとして認められていなかったが、作中でプライムの名を正式に受け継ぐ。続編の『Fall of Cybertron』では鋭角的な外観へと変化した。
ユナイトウォリアーズ
いきさつは一切不明だが、ラチェットに修復される姿で登場。彼を逆恨みするワンダリングローラーに妨害されかけるもラチェットとオラクルの尽力で無事復活。スクランブル合体能力を備えており、アイアンハイド、リジェ、プロール、サンストリーカーと合体しコンボイグランドプライムが完成する。
しかし復活したは良いものの、TFとしては余りにも復活と死を繰り返し過ぎたが故に、オラクルの力を以てしても彼に与えられた寿命はたった七日。ユニクロンとの戦いの後、サイバトロンに復帰したローラー以下サイバトロン戦士達はその事実を知り悲しむも、せめて悔いは残すまいと全員で海に行ったりサッカーに興じたりと楽しい思い出を沢山残し、復活から7日後に永眠。遺体は花の敷き詰められた棺桶に納められて安置され、ローラーがその警護を行う事になる。
しかし「自分の力を超える、宇宙創造に匹敵する力があればコンボイはまた復活出来る」というオラクルの発言や、漫画のラストに示されたとある惑星の奥深くで胎動する「とある物体」の存在から、いつの日かスターコンボイとして復活する事が示唆されている。
余談だが、コンボイの納められた棺は『リターンオブコンボイ』のグラビアにてコンボイの遺体が納められていた容器とデザインがよく似ている。また、コンボイグランドプライムのデザインはその名の通り、グランドコンボイがモチーフの1つとなっている。
トランスフォーマーレジェンズ
当シリーズではコンボイの玩具が1つも発売されていないのが原因か、漫画には登場はするものの、コミック内での出番は数えるぐらいしかない。
一応レジェンズ世界の事は復活を果たしたメガトロンから聞かされて知っているものの、「自分達が玩具として販売されている世界」という非現実的な言葉に首を傾げており、終いにはとうとう耄碌したんじゃないかなんて言い出す始末。結局メガトロンはすっかり機嫌を損ねてしまい、一人でレジェンズ世界に行ってしまった。
という訳で、レジェンズ世界の住人という意味での「コンボイ」は専らビーストコンボイかジンライを指す。当然ながら、ジンライ本人は訂正を求めているが、知名度(ラットル談)という超えるに超えられない壁の所為で中々定着するには至らないようだ。
ただし、本作におけるスーパージンライのトランステクターは本来、マスター星の勇者であるTFがヘッドオンする事でコンボイをスーパーコンボイとして復活させる、という目的で生み出されたことを踏まえると、コンボイ呼ばわりもあながち間違いではないというのが皮肉である。
ウルトラマグナス復活の経緯においてはG2バトルコンボイとして登場。地球に葬られたウルトラマグナスを復活させるべく、再構成マトリクスの力をアルファートリンに託して送り出した。
そしてレジェンズ世界崩壊後はレジェンズ世界復活の鍵となるゾディアックとそれを強奪したバイオレンジャイガーを追ってホットロディマス、フォートレスマキシマス、ゴッドジンライ、ビクトリーセイバー、そしてダイアトラスによる総司令官軍団以下サイバトロン戦士達と共にZ惑星へと向かう。
バイオレンジャイガーと結託していたユニクロンネオことダークノヴァにより送り込まれた最強の戦士ボークギャラマンとの戦いではダイアトラス以外の総司令官達が次々と倒れていく中、再構成マトリクスの力を駆使してゴーボッツ、ミサイルトレーラー、そしてG2バトルコンボイへと姿を変え、1人獅子奮迅の活躍を見せる。一度はダークノヴァの不意打ちを受けて倒されてしまうも、エネルゴンマトリクスの力で復活した総司令官軍団からのマトリクスエネルギーを受けて復活。再構成マトリクスの力で変化したローラーと合体してスターコンボイに変身し、ダイアトラスから受け取ったゾーンパワードカッターを放ちボークギャラマンを撃破。そしてそのままG1コンボイに姿を変え、後部コンテナが変形した発射台からマトリクスのパワーでダイアトラスを射出。ダークノヴァに致命的なダメージを与える。
だが、ブロードサイドに乗って駆けつけてきたサウンドウェーブから、Z惑星にいるサイバトロンと合流しようとしていたメガトロンがダークノヴァの体内に囚われた事を聞かされ攻撃を中断。メガトロンを取り込んだダークノヴァはそのまま星の巨人へと姿を変えるのだった……
ジェネレーションセレクト
"それがサイバトロン魂だ!!"
タカラトミーモール限定展開商品として展開される海外シリーズのリメイクアイテムシリーズ「GENERATION SELECTS」に於いてシリーズ第一弾としてスターコンボイが発売された。
このスターコンボイは『パワーオブザプライム』版オプティマスプライムのリデコアイテムであるため、脚部のクローラーが無くなっていたり、G1コンボイの意匠が各部に見られるなど、元ネタのスターコンボイからのデザインの変更が少なからず行われている。特にビークルモードは変形の都合上スターコンボイではなく、G1コンボイと同じキャブオーバータイプのトレーラーとなっている。
しかし、リデコ元のオプティマス自体が元祖スターコンボイと似たような基地モードに変形出来る他、キャブの変形したG1コンボイがコンテナが変形したボディに合体して当時のポスターに見られた「進化合体遊び」を行うことが可能であり、付属のシルバーマトリクスを含めてこれもまたプレイバリューの高い一品になっている。
胸の十字星と頭部ブレードアンテナ、シルバーマトリクスがメッキ加工となっており、特にシルバーマトリクスは付属のイオンブラスターと合体させてマトリクスウェポンにする事が可能。
webで公開された公式コミックによれば、この姿はスターコンボイのゾディアックを使っていないプロトタイプと解説されており、変形合体するのも『ザ☆ヘッドマスターズ』の時期のコンボイ長官である。
コミック内ではコンボイ長官とガルバトロンがプライマスに召喚され、そこで2人はTFの歴史と共にこれから自身が辿る死の運命を見てしまう。動揺し反発するガルバトロンだったが、コンボイはその運命を受け入れ、プライマスから授かったシルバーマトリクスの力でプロトタイプスターコンボイの姿へとアップグレードを果たす。そして時空を歪め地球を襲ってくる謎の敵を追って現れ、地球を危機から救ったのだった。
だが、ガルバトロンはその敵の残骸を密かに回収しており、これを元手に彼は自身の運命への反逆を誓うのだった。
『WIXOSS』とのコラボ
『トランスフォーマー』シリーズ30周年を記念した企画の一環として、同じくタカラトミーが展開するカードゲーム『WIXOSS』とのコラボにより「コードアート C・V・Y」が誕生した。名前の由来はコンボイの英語での綴り「Convoy」より。
いわゆる公式擬人化であり、容姿はG1コンボイのものとほぼ同一のアーマーを白いラバースーツの上から身に纏った童顔の美少女。
カードの絵柄は担当したイラストレーターのツイートを参照して欲しいが、よく見ると彼(彼女?)に便乗してある人物もちゃっかり擬人化を果たしている。他にも、宿敵と、その配下のNo.2も別のカードで擬人化している。
『モンスターハンター』とのコラボ
21024年、トランスフォーマー生誕40周年を記念し同じく同年生誕20周年を記念したカプコンの人気ゲーム『モンスターハンターシリーズ』のコラボを決定。コンボイとモンスターハンター人気モンスターリオレウスのコラボ『リオレウスプライム』を9月27日から予約を開始した。
設定はペースブリッジでの転送で不具合が生じモンハン世界に迷い込んだオプティマス(コンボイ)がペースブリッジでの転送で不具合が生じ元の世界の姿のままでは目立つと判断しふと空を見上げた際に飛翔していたリオレウスをスキャンし「モンスターハンター」の世界で身をひそめるための姿となっている。
武器は通常は斧、分割すれば剣と盾になる『焔斧エナジーアックス』とマトリクスが変化した姿。
リオレウスをスキャンした際に、体内の「ある玉石」がマトリクスと反応したことで、中央のクリスタルが変化した。
このマトリクスに選ばれし者は、天空を自在に舞い、炎を意のままに操る力を授かるといわれている。『火竜のマトリクス』を持っている。