概要
暖房器具の一種。灯油やガス、電気ヒーターを熱源とし、それをファンで外に送り出して暖めるものを指す。
電気を使わない石油ストーブと違いコンセントを差し電気で制御する。石油ストーブ、電気ヒーターやエアコンに対してパワフルである。そのためエアコンと併用すると良いとされる。
古典的な石油ストーブが保安上の理由で数を減らしているためこちらを単にストーブと呼ぶ日本人も多い。
一方、室内の空気を燃焼に利用しているため一酸化炭素中毒のおそれがあり、定期的な換気が必要。長時間連続で動かしていると警報が鳴るため睡眠時などには使いにくい。また、灯油代と電気代が両方かかるため家計を切り詰めたい人には向かない場合もある。
シリコンの影響について
長くファンヒーターを使用していると、灯油や換気には問題がないはずなのに突然停止する状態になる、という人は意外と多いと思われる。
これは原因のほとんどがヘアスプレーや柔軟剤、化粧品等に含まれるシリコンが原因であり、各メーカー側も「ファンヒーターの使用中にはヘアスプレー等を使用しないでほしい」と注意喚起を出している。
ネット上にはファンヒーターを分解してやすりなどで炎感知器周辺に付着したシリコンの除去を試みる人もいるが、気化したシリコンは肉眼では見えないため完全に取るのは難しく結局買い換えることになるケースが大半となっている。
種類
- 石油ファンヒーター
灯油を使う、ファンヒーターのうち最も一般的なタイプ。
- ガスファンヒーター
点火までの時間は圧倒的に短いがガス管の取り付け工事が必要。
- 電気ストーブ
ハロゲンヒーターとかカーボンヒーターとかの種類があるタイプ。電気代が高めなのがネック。
- セラミックファンヒーター
持ち運びは一番楽だがとにかく電気代が高い上に暖められる範囲が限られる。
主なメーカー
- ダイニチ
ファンヒーターメーカー最大手。販売している種類も最も多く、臭いが少ない、点火までの時間が短いのが長所。
- コロナ
圧倒的な電気代の安さと「汚れま栓」という給油時の手の汚れを軽減する独自の蓋を採用した灯油タンクが武器。
関連タグ
ナショナルFF式石油暖房機…リコール対象製品。そのまま使用し続けると一酸化炭素が室内に漏れ出し、大変危険です。