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概要編集

トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクター。各作品でそれぞれ別人だが、パトカー等の警察関係の車両に変形する傾向が強い。


G1(シリーズ最初期)から登場しており、その後もパトカーモチーフのTFの代名詞となっており、多くのパトカーに変形する戦士達が彼の名前を受け継いでいるが、実はその中で映像作品の登場人物だったのはほんの一握りにすぎず、そのうえ日本市場で導入する際に名前が変わるケースもあった。そのため映像化された「プロール」という戦士の勇姿は数十年先の『アニメイテッド』までお預けとなる。


以下は作品名(日本版)と、海外では「プロール」という名前になっているキャラクター。


G1編集

プロールプロール

CV:英 - マイケル・ベル/吹:石井敏郎(メイン)、難波圭一

初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』ではサイバトロンの戦略家として登場。フェアレディZ・S130型のパトカーに変形する。


論理的・慎重な性格で、玩具設定では彼がサイバトロンのナンバー2だが、アニメ版ではマイスターアイアンハイドほどサブリーダーとして目立っていない。ついでに同形のストリークと外見が似ているので、作画ミスで入れ替わることもしばしば。アニメでは白黒カラーがプロール、赤とグレーのカラーで肩に砲塔を付けているのがストリーク。他にも差別化している点はいくつかあるが、パッと見わかりにくい事に変わりはない。


ザ・ムービー』では多くのサイバトロン戦士が命を落としたが、彼だけが口から煙を吐きながら息絶えるというやたら生々しい描写だった(初期プロットではビルドロンの手によって溶かされる」という、実際の映像以上に過激な最期を遂げる予定だった)。

日本では次々作にあたる『ザ☆ヘッドマスターズ』では第一話にて何事もなかったかのように登場し、ウルトラマグナスらと共に地球のデストロン軍団と銃撃戦を繰り広げていた(これは、当時日本でザ・ムービーが未公開で情報が伝わり切っていなかったという事情もある)。


パトカーという子供に人気のあるモチーフの元祖的存在なはずだが、実際には上記の通り基本的に扱いが悪い。


ビーストウォーズ編集

ビーストウォーズ』シリーズにおいては、ライオジュニアが海外では「プロール」と呼ばれていることに関しては先ほど記した通りである。しかし、これとは別にフクロウに変形するトランスメタルス2の玩具にも同じ名前が使われた。なお、この玩具は日本未発売である。

PrOWL


IDW版コミック編集

ALL HAIL MEGATRON』をはじめとするIDWパブリッシングのG1コミックでは、玩具・海外設定に準じプライムの副官と言う扱いである。暗愚な暴君であったセンチネルプライム総司令官だった頃からサイバトロンの要職にあったという設定で、自分で行動を起こすよりも、自分は表に出ず状況をコントロールする事を好む、怜悧な参謀タイプの人物。


最大の特徴は、封印技術や洗脳など、倫理的に問題のある手段を使うこともあるということだろう(味方にさえ秘密にする場合もある)。また、他のキャラクターに比べて一歩引いた視点から物事を見ることが多く、ともすると「他のオートボットを見下している」とも取られかねない描写がある。加えて、副官の割にあまり人望がないなど、熱血戦士的なオプティマスプライムとは対照的な位置づけとなっている。


ラスト・スタンド・オブ・レッカーズ』ではその冷血漢ぶりが顕著に現れており、カップによると、捕虜にしたディセプティコンの将校に2日間に亘って犯した罪やそれに適用される法律を延々と述べ続けて精神崩壊させ、3日目に自殺に追い込んだことがあるらしい。ガーラス9奪還にレッカーズを出動させた理由も、ガーラス9の裁判用スーパーコンピュータ「アエキタス」のデータ奪還のためであった。このエクイタスには多くのオートボットの戦犯の裁判記録が残されており、もしディセプティコンの手に渡ればプロパガンダとして十分利用できるほど凶悪な事件の裁判記録も含まれていたからである(しかもその中には、かつてプロール自身がメソチュラスに開発させた大量破壊兵器による虐殺行為の記録も含まれていたことが『Sins of the Wreckers』にて明かされている)。


もっとも、彼に言わせればオートボットは「向こう見ずな個人主義者の集まり」であり、彼らの勝手な判断のために自分の作戦をたびたび台無しにされ、一度はディセプティコン勝利&オプティマス瀕死の状況まで追い込まれたことを考えると、前述のような行動も彼なりの考えがあってのことなのだろう。このため、ディセプティコン側の規律や論理性は「見習うべき美点」だとさえ考えている(もちろん目的については「邪悪」と切り捨てている)。


なお、舞台が過去のセンチネルプライム就任前の時代になる『モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ』「シャドウプレイ」では、現在とは違い堅物だが実直な警察官タイプでユーモアも有していた。大戦前のサイバトロン高官やプライムは、規範すら守らない腐敗ぶりが蔓延しており、現在のプロールの考えはサイバトロンの暗部を永く見てきたが故の厭世の末とも取れ、大きく影響を与えているものと思われる。


ちなみに彼が本気で切れるといわゆるちゃぶ台返しをすることが知人達により語られるほか、MTMTE冒頭でも披露している。また、旧知のクロームドーム相手になると人間的感情を見せることがある上、記憶消去もされているなど実は分が悪いようである。


なお、パーセプターはプロールのこういった裏の一面を知りながらも、彼に協力している。


アニメイテッド編集

ぷろーるぷろーる

CV:ジェフ・グレン・ベネット/吹:遊佐浩二

警察仕様のバイクに変形するオートボット機密偵察員。担当声優の遊佐は『マイクロン伝説』でアイアンハイドスラストを演じていた。


サイバー忍者で、語尾に「である」と付けて喋る。アイキャッチで「自然大好き!」とわざわざ主張するほど地球の動物や植物を愛でており、基地の自室には大木が生えていたり犬か何かのポスターや盆栽を飾っている。冷静沈着な性格だが、中盤まで少し中二病の気があった。予告によれば塩ラーメンが好きとのこと。


手裏剣攻撃「ソーサエッジ」やホログラムによる分身・隠れ身といった忍者らしい戦法に加え「念じる事で成し遂げる」という術(要するに念力)まで使えたりと、主要メンバーの中でも異彩を放つチートキャラ。

サムライプロール

更に終盤でサイドカーの側車がアーマーとなるサムライプロールにパワーアップした。


彼の過去が明かされるエピソードや、最終決戦での文字通り命を懸けた活躍に多くのファンを泣かせたシリアス担当。だが、それだけではなく

  • オープニングで「キャラが浮いてるのを気にしている」と発言
  • 予告コーナーで芸人ネタを乱発
  • 世界一有名なネズミのモノマネ

などなど、ギャグ要員としての素質も非常に高く、所々でとにかく濃いが、主役エピソード以外ではだいたい空気なので他キャラ達とのバランスは取れている。ただし、これらはあくまで日本語版独自の要素であり、基となった原語版のプロールの人物像とは大きく異なることを留意すべきである。


最終回では散らばったオールスパークの欠片を収集するも全ては回収できず、欠損部分を補うために自身の命を捧げ、戦いの中に散った。幻に終わったシーズン4ではオールスパークと一体化し、オプティマス達に警告をする役目として再登場する予定であった。


関係者編集

ヨケトロン:サイバー忍者の師匠。サムライプロールの兜は彼の形見でもある。

ジャズ:兄弟子。どうやらプロールとは昔から親しかったらしい。

ロックダウン:ジャズと同じく兄弟子に当たるが、破門されている。師匠の仇としてプロールの宿敵となるが、オープニング映像の対決シーンで盛大にネタバレしている。


pixiv上での扱い編集

元々ネタだらけのアニメイテッドだが、中でもプロールは前述した「シリアス」「動物好き」「ギャグ」の他に本編で猫の真似をしていた事から「猫耳・猫化」などの萌え系イラストまであり、どんなネタも幅広くこなせる万能キャラとして愛されている。


兄弟弟子対決(from たっちゃご32話)アニメイテッド32話感想絵

世界一有名なねずみプロールProwlet

かわいがって…もらえるのか。(プロ猫)


QTF編集

CV:井上剛


WFCトリロジー編集

シージ プロール

CV:アーロン・ヴィーチ/吹:不明

WFCトリロジー第1部となる『シージ』ではサイバトロン星の都市プラクサスで警官を務めていたという経歴を持つオートボットの1人して登場。パトカー風のサイバトロンビークルに変形する。ストーリーの後半でオールスパークを手に入れるべくオプティマスプライムらに同行し、錆の海へと向かうのだが……



アーススパーク編集

第一期にて過去の戦いで登場したが、その後は音沙汰なしだった。


が、日本ではまだ未放送の第三期で、セイバートロンから離脱する宇宙船に乗り生き延びていたことが判明。そのため、その間にメガトロンが改心したとは露とも知らず当初は対立することになったが、のちに和解して一時離脱していたアダムスとともに共闘することになる。


その他編集

  • バイナルテック』ではインテグラタイプRに変形。亜空間内で行方不明となった彼の生命コアを補完すべく、チップ・チェイスと融合しているという設定。青いカラーリングの一般車仕様のインテグラに変形する予備ボディを持っている。
  • マイクロン伝説』には数多いマイクロンの一体にこの名前が付けられている。概要に書いたとおり日米で名前が一致しないケースがあるが、今回は日米共通。最終盤の商品だったこともあり、アニメでは完全に量産型モブ扱いで、目立った活躍どころか単独の出番すら無かった。玩具は「エマージェンシーマイクロン」としてツイスト、ドラフトの2体とのセットで発売。パトカーとハンドガンに3段変形可能で、ハンドガン形態では他のトランスフォーマーに持たせることができる。同セットは「エクスディメンジョンズ」としてリカラー版が発売されたほか、プロール自体も後に多数のリカラー商品が発売されている。
  • キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎』では、第5話にてゲストキャラクターとして登場。フェアレディZ・280Z-Tに変形する。CVは井上剛が担当し、「であります」「ですます」調で喋る。
  • トランスフォーマープライム』ではアニメ未登場だったが、ゲームには登場する。玩具もスモークスクリーンの仕様変更品として発売されている(日本未発売)。

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