曖昧さ回避
概要
製作されたアメリカでは2007~2009年、日本では2010年にテレビ東京系列で放送。英題は『Transformers Animated』。
同時期に放映された実写版1作目『TRANSFORMERS』に準じて製作された。吹替版でも、これまで「コンボイ」としていたサイバトロン司令官を本来の「オプティマスプライム」の名前で登場させるなど、キャラクターや組織の名称を英語版に準ずるようになった。
製作はアメリカのカートゥーン・ネットワーク、アニメーション制作は日本のアニメスタジオが関わっており、デフォルメされたカートゥーン調のキャラクターと、メリハリのある日本のアニメ作画風のモーションが特徴。男性キャラクターの各デザインがやたらアゴが強調されているため、ファンの一部からはアゴメイテッドとも呼ばれている。一方で番組中のロボットアニメ的な演出は日本的なものも多分に取り込まれ、特にスーパーリンクなどで行われていた変形バンクに似た演出や、見栄切りなどが採用されている。
意欲的な作品となったが、人気を得ることはできず3シーズンで打ち切りとなってしまい、日本でもこの打ち切りとなったシーズン3止まりである。海外では設定資料集「The Allspark Almanac」が2巻に分けて出版。ここにはアニメ本編には登場しなかったキャラクターや用語が紹介されており、後に合本しつつ加筆修正された「The Complete Allspark Almanac」も2015年に発売された。そのため日本でもウケが悪かったと思われがちだが、日本版は下記の脚色の影響もあって予想外の玩具売上を記録し、日本だけは玩具展開が急遽拡大されるなど厚遇された。
OPとEDはどちらも日本のアニメのために楽曲を提供することを目的としたJAM_ProjectとReyが担当。特にOPアニメーションは日本独自のものであり、ディオメディアにより描き下ろされた勇者ロボット感満載の内容となっている。
声優無法地帯
国内放送版の監督(厳密には演出だがディレクターとしての役割も兼ねる)は、かつてアドリブ満載のウォーゥウォーゥ争いはStop ItなCGアニメでも脚色・音響監督を担当した岩浪美和。結果、同じようなノリに仕上がっているが、実は本編自体も過去シリーズを意識した描写が幾つか見られる。
その声優無法地帯っぷりの例を挙げればキリがないが、放送開始の第一声が「出張どこでも鑑定団inサイバトロン星」というトンデモな声優ネタを披露するところから容易に察していただけると思う。
ちなみに、原語版では頻繁にジョークこそ交えるものの、日本語版のアホなノリが信じられないほどハードな内容だという点もあの無法地帯アニメと同じであったりする。
ただし全体で見るとビーストウォーズメタルス程にはふざけておらず、話に関わらない悪役や、日本ではやや過激すぎる描写でアドリブ等を入れることでバランスを取る、というビースト初期のノリに近い作品となっている。ただしその分OPとEDでは本編では一切のおふざけが許されていないオプティマスすら交えて大いにふざける。
因みに日本語版出演陣の半数以上は、過去にトランスフォーマーシリーズに出演していた人物が多く、オーディションは行っておらずほぼ岩浪美和が長年培った人脈を中心に指名されている。
例を挙げると、オプティマスを演じた高橋広樹は『ビーストウォーズⅡ』のスタースクリーム(通称:カマスク)とマンティス、『カーロボット』のギルドーを演じている。これはスタッフがオーディションなどを行わず意図的にキャスティングした結果らしい。
特に岩波が担当した作品の関係者、つまりビーストネタも多く起用されており、後の作品でも起用される加藤賢崇がワスピネーターとして登場。スクラッパー役の遠藤雅は現状唯一の新作へのシフトとなっている。
その結果故に
と、声優的に7人のプライムが集結する珍事、もとい偉業を起こしている。
主要人物
オートボット
オプティマスプライム(CV:高橋広樹)
センチネル・プライム(CV:諏訪部順一)
ディセプティコン
地球人
アイザック・サムダック(CV:長嶝高士)
カーマイン・ファンゾーン(CV:飛田展男)
ポーター・C・パウエル(CV:大川透)
関連イラスト
アニメイテッド単体
アニメイテッド風
関連動画
関連タグ
トランスフォーマー ロボットアニメ 玩具 カートゥーン アゴ 声優無法地帯
ギャラクシーフォース(マイクロン三部作)→アニメイテッド→プライム