概要
番外編やクロスオーバーも若干あるが基本的なストーリーは本タイトルの第1第2シーズン、中間点の「Dark Cybertron」、第3シーズンからはタイトルが変わり「Lost Light」(詳細後述)で構成され2012年から2018年にかけて連載された。
平行して展開されていたシリーズは『RID(Robots in disguise)』。両軍の戦争が終結した後の話。ロディマスを中心としたクルーたちが伝説の「ナイツ・オブ・サイバートロン」を探す旅に出かける。IDWオリジナルキャラであるドリフトのほか、『2010』や『ザ☆ヘッドマスターズ』のキャラが多く登場する。
入手法について、月に一冊の間隔で発売されているリーフは、日本国内でもアメコミを扱う「ブリスター」、「モンスタージャパン」、楽天ショップの「ギルドアメリカン」等で入手可能。
まとめ本のTPBやTPB数巻分を更に一つにまとめたコレクションも発売中。(※2013年9月現在、電子書籍の日本アカウントへの販売は停止されております)。
邦訳版は長らく発売されなかったが、2019年9月にヴィレッジブックスから『RID』と同時発売された。
特徴(本編の軽いネタバレを含みます)
主にG1キャラクターたちの活躍する正史のストーリーではあるが、脚本家であるジェームズ・ロバーツ氏の濃いキャラ付けや独自の設定により、キャラ萌えしながらもその世界観を楽しめるシリーズ。「宗教」や「娯楽」等と言った文化面の掘り下げも試みられている。ユーモラスな場面もあるが基本的には「ホラー要素を含んだミステリー」であり、(見た目にも精神的にも)凄惨な描写が含まれるため覚悟してお読み頂きたい。
なお「More than meets the eye」も「Robots in disguise」もTFを象徴するコピーとして古くから使われてきたが、ここでは特に現在刊行中のシリーズを指す。
本編に関わるシリーズ
MTMTEは基本的にそれまでのシリーズを知らなくとも楽しめる作りとなっているが、同じ脚本家の手がけた『ラスト・スタンド・オブ・レッカーズ(巻末小説Bullets含)』や『ケイオス・ セオリー』とは関わりが深い。MTMTEで活躍するオリジナルキャラクターやヘッドマスターズのキャラクターもこの二編で「顔見せ」をしている事が多かった。
用語集
MTMTEには独自の用語が多く使用されている。序盤で言及された主な用語についての簡潔な説明は以下。
ナイツ・オブ・サイバートロン
サイバトロン人の始祖と呼ばれる存在。サイバトロン星を平和にしたのち、宇宙を教化すべく旅立ったとされている。長年その存在は架空のものとされてきたが、ダイアトラス率いる「サークル・オブ・ライト」のように彼らを深く信奉する集団も存在する。この集団を探し出し、ユートピアの作り方を教えてもらうのがこの旅の目的。たぶん。
ネイル(NAIL)
「RID」にも登場する「オートボットにもディセプティコンにも所属しないサイバトロン人」。A NON-ALIGNED INDIGENOUS LIFEFORMの頭字語。メタルホークなどが属する。
ロスト・ライト号
ナイツ・オブ・サイバートロンを探す為にサイバトロン星から旅立った船。「中立の立場」の者達から購入した安全なものであったはずだが……
乗員がアレな人ばっかりなので、ファンからは「空飛ぶ精神病院」などと呼ばれたりする。出航直後からいきなり爆発するが、その後何ら問題なく航行を続けているらしい。
のちに第3シーズンのタイトル名になったが当のこの船でのエピソードはなかなか出てこなかった。
主な船員(後にあの御方も加入)
- ロディマス(船長)
- ウルトラマグナス
- ドリフト
- パーセプター
- サイクロナス
- ラチェット
- フォートレスマキシマス
- クロームドーム
- スキッズ
- リワインド
- レッドアラート
- ホワール
- ラング
- スワーブ
- テイルゲイト
- ブレインストーム
- トレイルブレイカー
- サンストリーカー
- ホイスト
- ファーストエイド
- ブラスター
- ハウンド
- インフェルノ
- ブローン
- ギアーズ
- スモークスクリーン
- パワーグライド
- コスモス
- パイプス
- アンブロン
「Decepticon Justice Division(ディセプティコン司法局)」。罪人への処罰を専門とするディセプティコンの一部隊。
詳しくは記事参照。
トリプルM
「Militant Monoform Movement(モノフォーム運動過激派)」。創造神の一人アダプタスによる「トランスフォームコグ授与説」を否定するために、自らトランスフォームコグを取り除いて宗教テロ活動をする集団。『ケイオス・セオリー』の頃からその名前は言及されていた。
当然トランスフォームできないため、トリプルMのサイバトロン人は「モノフォーマー」とも呼ばれている。
デルファイ
雪の惑星メッサテインにあるオートボットの医療施設。メッサテインはDJDのホームグラウンドでもある。
ファルマ、ファーストエイド、アンブロンが医師として所属していた他、フォートレスマキシマスもかつて入院していた。
フォージド
ベクターシグマから流れるエネルギーの影響で地中から自然発生したスパークより誕生したTFの総称。
身体となるプロトフォームもスパークのそばで形成され、これらを誰かが収穫して一人のTFとなるよう育てる必要がある。なおプロトフォームの身体は短期間でパーツが形成されていく。
ホワール、ラチェット、スキッズ、サウンドウェーブ、ブリッツウィングなどが挙げられる。
Point One Percenter
フォージドの中でもごく稀にしか発生しない特殊な緑色のスパーク。
オーバーロード、ターン、ショックウェーブ、シックスショット、グリムロック、フォートレスマキシマス、ウルトラマグナス、オプティマスプライムなどが挙げられる。
これらのスパークは非常に希少価値が高く、オーバーロードのスパークの発見者はそれだけで上院議員に成り上がれた程。
コンストラクテッド・コールド
以下CCと表記。人工的に作られたスパークを持つTFの総称。
スタースクリーム、プロール、クロームドーム、ラヴィッジ、DJDのケイオンなどが挙げられる。
生まれて初めて変形するまで何のオルトモードを持っているか分からないForgedに対し、CCはあらかじめオルトモードを設計され就ける職業も決められている。
(例:社会に警官が不足していて需要があった場合、警官に就職するよう決められたバイクやパトカーのCCが製造されるなど)
他のTFのスパークを元にして製造される、いわゆる模造品のようなものと一般には認知されていたが実は……
M.T.O.
“Made to Order Soldiers”の略。Constructed Coldの中でも戦時中に兵役目的で作りだされたTFを指す。
ブレインストーム、アンブロン、ゲッタウェイ、リップタイド、ディップスティックなどがこれに該当する。
オートボット製のM.T.O.は製造後は戦地へ投入する前に教養を与えるプログラムを受ける。最初の世代は10段階の教育プログラムを受けていたが戦争が進むにつれ文化的な教養など戦う上で不要な部分は削減され、最終的に3段階へ減らされた。
ディセプティコン製のM.T.O.製造環境については不明な点が多いが、原料の一つである「センティオメタリコ」はForgedしか持たないレアメタルであるため、かつて強制収容所グラインド・コアの署長を務めていたターンは、捕虜として収容したForgedのオートボットを溶鉱炉で溶かし抽出していた。
IDWコミックにおいて一般的にTFは自身の出身地を姓とするという設定があり、例えばターン出身のメガトロンのフルネームは「メガトロン・オブ・ターン」となる。
これに対しM.T.O.は出身地が無いので投入された軍事作戦名を姓として「○○作戦の△△」という形式をフルネームとしている。
ブレインストームの本名“Genitus of Operation: Solar Storm”のように姓の部分にOperationが付く者も居れば付かない者も居る。
シャドウプレイ
ロボトミー手術のように、大脳モジュールから記憶と感情の中枢を分断してそのTF本来の人格を消し去り、新たな人格を植え付ける洗脳処置。腐敗が蔓延していた戦前では、評議会は密かにシャドウプレイの施術期間を設け、自分たちにとって害になると判断した思想犯たちの人格矯正を行ってきた。
エンプラータ
戦前に行われていた刑罰で、犯罪者のボディを単眼の頭部やマジックハンド状の手といった機能の劣るパーツに変えるという非道なもの。
ホワールもその犠牲者の一人で、ディセプティコンの大物二人もその刑罰を受けた過去を持つ。
アウトライアー
オルトモードとは無関係な特殊能力を持ち合わせたTFの総称で、MARVELのミュータントのような存在。トレイルブレイカーやスキッズ、ウィンドチャージャーなどが挙げられる。
当然オルトモードによるカースト制度が浸透していた戦前では評議会から差別の対象となっており、とある善良な議員はアウトライアーたちを守るため「先進技術アカデミー」という学問の場を設立して彼らを保護していた。
インナーモスト・エネルゴン
スパークの周囲を循環している特別な液状エネルゴン。
燃費の良い食糧や船舶の燃料として利用できる他、見舞いや追悼で他者に献上する等、血液や涙を流す代わりとして宗教的・儀式的な行為にも使用される。
ただし人間や動物が体液を流してもまた体内で作られるのとは違い、このエネルゴンは使い過ぎると尽きてしまってもう増えないらしい(無くても命に別状は無い)
Conjunx Endura
以下CEと表記。“Significant other”とも言い換えられ、人間の感覚なら「伴侶」の概念に近い。
ほとんどのTFはCEを持たなくても生きていけるのが普通とされている。
Windbladeほか同世界観の他作品にもCE関係のカップルは複数登場しており本作ではクロームドームとリワインドがCEに代表される。
Amica Endura
「親友」のパートナー制度で、ウィンドブレードたちの出身地Caminusで施行されている。
Caminusでは「10メガサイクル以内に親友を持ち、相手と誓いを立てなければならない」という決まりがあり、これを守れない者は周囲から見下される。
つまり人間でいえば「○○歳にもなって恋人も居ないのか」という状態。
ロストライト内ではノーティカが同郷の友人ファイアスターとアミカエンデュラの関係を持っている。
(ファイアスターの元ネタは初代アニメにおけるインフェルノの恋人だが、この作品世界では二人は無関係である。)
「伴侶」の概念のCEは一対一だがアミカは複数の相手と誓いを立てられる。
各巻の概要(第1シーズン)
刊行済みの各巻タイトルと概要。ネタバレを含みますのでご注意ください。
TPB1
【#0 The Death of Optimus Prime】
現行シリーズであるMTMTE、RID共通の前日譚(MTMTEのTPBにのみ収録)。ナイツオブセイバートロンへ導く地図の発見と、オプティマスの失踪。
【#1 Liars, A to D Part 1: How to Say Goodbye and Mean It】
ロストライト号がサイバトロン星を出発。テイルゲイト、ホワールの思いがけない乗船と、量子エンジンのトラブルによる出発早々の事故。
【#2 Liars, A to D Part 2: Hangers On】
事故により船外に投げ出されたメンバーの救出と、スキッズの乗船。「スパークイーター」が船内に潜んでいると判明するが……。
【#3 Liars, A to D Part 3:The Chaos of Warm Things】
"Liars,A to D"編の完結。スパークイーターを退治。
TPB2
【#4 Life After the Big Bang】
デルファイ編前半。謎のメッセージを受け取ったラチェット、ドリフト、パイプスが大病院デルファイへと救出に向かう。
【#5 How Ratchet Got His Hands Back 】
デルファイ編後半。一連の事件の真相と、DJDの影。フォートレスマキシマスの乗船。ロストライト船内ではテイルゲイトがオートボットになるべく講義を受け、アラートが謎の「声」をラングに相談する。
ヴィレッジブックスによる邦訳版はここまでが1巻に収録されている。
【#6 Interiors】
船内でのトラブル。フォートレスマキシマスがホワールとラングを人質に取り、サイバトロンへ帰還することを要求。ラングが瀕死の重傷を負ってしまう。事件後、アラートが船の「地下」でオーバーロードを発見。
【#7 Scavengers:Rules of Disengagement】
DJDとスカベンジャーズの戦い、前半。スカベンジャーズは本体からはぐれた下級のディセプティコン兵の集まり。メンバーはクロック、クランクケース、フライホイールズ、ミスファイア、スピニスター、そして彼らに拾われたフルクラム。ロストライト船内ではスキッズの銃の謎と、アラートが昏睡状態のラングに「声」を録音したチップを託すシーンがある。チップは何者かによって持ち去られてしまうが……
【#8 Scavengers:Who's Afraid of The DJD? 】
DJDとスカヴェンジャーズの戦い、後半。グリムロックがスカヴェンジャーズに合流。船内ではクロームドームがスキッズの記憶を引き出そうとするが、失敗に終わる。
TPB3
【The Transformers: More than Meets the Eye Annual 2012 You, Me, and Other Revelations】
増刊号。ウルトラマグナスをめぐるエピソードと、クリスタルシティへの到着。そこにサークルオブライトの騎士たちの姿はなく……。
【#9 Shadowplay Part 1: Post Hoc】
ラングを目覚めさせるために「実際に起こった事件」を語る形で、過去の物語が進行(シャドウプレイ編)。政府の陰謀を阻止しようとするオプティマス、ラチェット、クロームドーム、ある上院議員の奮闘。過去のドリフトやプロールも登場。一方船内では、あるキャラクターが何者かにより首を刎ねられた状態で発見され……。
【#10 Shadowplay, Part 2: Patternism】
シャドウプレイ、中編。プロールとクロームドームが目撃した「研究所(the institute)」の実態。「盗人」作戦の開始。船内では前述の事件の犯人としてサイクロナスが疑われる。
【#11 Shadowplay (Conclusion)An Intimate Beheading】
シャドウプレイ、完結編。作戦の成功により多くの命を救う事ができたオプティマス達であったが、大きな犠牲を払ってしまう。
邦訳版はここまでが2巻に収録されている。
TPB4
【#12 Before & After】
騎士たちの誘拐に関わったとされるディセプティコンと、ロストライトメンバーの戦い。クロームドームとリワインドの過去。サイクロナスとテイルゲイトの和解。
【#13 Cybertronian Homesick Blues】
口うるさいウルトラマグナスに少しはリラックスを覚えさせようと、ロストライト一行は娯楽施設の充実した惑星ヘドニアへと向かうが結局ウルトラマグナスは酔って愚痴って倒れて何一つ変わることなく帰還するのであった。ソノモンダイノホロアバター(実体を伴った投影アバター。ここでは人型のアバターが使われている)が登場するのはこの巻です。巻末小説のおまけ(どちらかと言うとこちらが本編。アラートに託されたチップをラングがロディマスに報告する)つき。
【#14 Remembrance Day】
船内に拘束されているオーバーロードの記憶を読み取るクロームドーム。オーバーロードの過去、クロームドームの過去。メガトロンが生きていると知ったオーバーロードは……。
【#15 Under Cold Blue Stars】
ロストライト内で暴れるオーバーロード。圧倒されるクルーたち、傷つき倒れるウルトラマグナス。クロームドームの計略と、フォートレスマキシマスの活躍。だが、クロームドームは彼にとって最も重い犠牲を払ってしまう。
【#16 The Gloaming】
謎めいたウルトラマグナスの過去。犠牲者たちの弔い。ドリフトは一連の事件の責任を負い、船から追い出されてしまう。クロームドームは痛みを受け入れることができるのか。
TPB5
【#17 Remain in Light 1 of 5: The Fecund Moon】
消えたウルトラマグナスを追って、サイバトロンの伝説の衛星「ルナ1」に降り立ったロディマスたち。そこには彼らの生命の秘密とでも呼ぶべきものが隠されていた。そこに現れたロックダウンらタイタンハンターズに追われるロディマスたち。一方ロストライトはスキッズを追っていた「レジスレイター」の襲撃を受ける。
【#18 Remain in Light 2 of 5: House of Ambus】
レジスレイターたちの攻撃を受けるロストライトクルー。スキッズは強く責任を感じ、オイル貯蔵庫で孤軍奮闘するが……。一方、ロディマスらはロックダウンに捕えられる。ルナ1のディセプティコンやレジスレイターに指示を出していたのは裁判官タイレストだった。独房にいたミニマス・アンバスとの出会いと、彼の口から語られる衝撃の事実。
【#19 Remain in Light 3 of 5: The Divided Self】
ウルトラマグナスとは、タイレストによって作られたマグナスアーマーを装着し、代替わりしながら演じられてきた存在で、ミニマスはクルー達の知る今代のウルトラマグナスその人だという。
そして自分はロストライトクルーの無実を証明しようとしている事と、タイレストが追っている罪人はスキッズだと明かした。
新しい法の執行官スターセイバーの登場と、記憶を失う前のスキッズの相棒ゲッタウェイとの邂逅。スキッズの犯した罪とは。そしてタイレストの過去と恐るべき計画が明らかになる。
【#20 Remain in Light 4 of 5: Arm the Lonely】
タイレストは遥か過去にConstructed Coldを作り出した罪悪感から気が狂い、贖罪のために彼らをユニバーサル・キルスイッチによって皆殺しにし、セイバーユートピアに繋がるというポータルをくぐろうとしていた。
クルー達は無事脱獄し、狂気に満ちた行いを止めようとするがタイレストの新兵器によって麻痺させられ・・・キルスイッチが作動してしまう。
【#21 Remain in Light 5 of 5: This Calamitous Life】
タイレストのセイバーユートピア到達はすんでの所でテイルゲイトによって阻止され、タイレストはミニマスによって倒された。
「罪の無い者」しか通れないポータルへ、記憶喪失のため唯一通過できるスキッズは進む。その先で見たものとは。
一方、ロディマスはキルスイッチを無効化するために自身のマトリクスを使おうとする。しかしそれはマトリクスの破損を意味し、同時に彼自身の命を危険に晒す行動でもあった・・・
【付属小説 The Sound of Breaking Glass】
過去の自身の軽率なリーダーシップを反省するロディマス、フォートレスマキシマスの昇進と離脱、改めてクルーへと受け入れられるウルトラマグナス。
ロディマスはオーバーロードの一件でドリフトが自ら全ての責任を負ったことを思い出していた。
連絡をとろうと修理した通信施設がセイバートロン星と繋がり、セイバートロン共和国のシンボルが表示される。しかし、直後に映ったのはスタースクリームの顔だった・・・
一方ルナ1でも異変が起こる。昏睡状態だったタイレストが消えてしまったのだ。
Dark Cybertron
TPB2巻分。
いったんセイバートロン星に帰還したロストライトとRID側で合同展開したシリーズ。
新登場のウィンドブレード、ノーティカ、クロミアらのお披露目やメガトロンのオートボットへの転身などMTMTEとRIDそれぞれ新シーズンへ切り替わるエピソードという位置となる。
なおこの時ロストライトはセイバートロンへの一時帰還を期にクルーを辞めて去った者(サンストリーカー&ボブ、コスモスなど)、新しく加わった者(ノーティカ、メガトロンなど)で一部メンバーが入れ替えられる。
各巻の概要(第2シーズン)
引き続きネタバレを含みます。
TPB6
#28-33
戦犯として裁判を受けたメガトロンは、裁判長オプティマスの判決によって騎士探索の任務を償いとするためロストライトの新船長に任命される。オートボットとなったメガトロンほか一部メンバーが入れ替わったロストライトは再びセイバートロンを出航したがやはり出発早々異常事態が発生する。
TPB7
#34-38
ブレインストームが長年密かに進めていた「ある計画」を実行すべく単身タイムマシンで過去へ逃亡する事件が発生。ロディマス達は彼を追って戦前のセイバートロン星へ飛ぶ。
TPB8
#39-44
メガトロンがオートボットになり終戦宣言した事を知ったDJDはメガトロンをディセプティコンへの裏切り者とみなし、デスザラス率いる軍団と同盟を組んで粛清の準備を始める。
一方ロストライトでは第1シーズンで追放されたドリフトを捜しにラチェットが船を去り、入れ替わりにサンダークラッシュと彼の船に乗っていた駆け出しの女医ヴェロシティ(ノーティカと同郷の友人でもある)がクルーに加わり、更にファーストエイドは突如昏睡状態となったミラージュを療養させる為、護衛役のクルー達と共にロストライトを離れいったんセイバートロンへ帰還する。
なお船を出ていったラチェット、ファーストエイドについては下記の番外編関係の項で説明する。
TPB9
#45-49
フォートレスマキシマスがはぐれディセプティコンのスカベンジャーズと遭遇。元囚人であるグリムロックの身柄をどうするかについてひと悶着する。
そしてロストライトではスキッズの失われた記憶が明かされたりゲッタウェイが不穏な行動を開始し暗躍する。
TPB10
#50-55
ロディマスやメガトロンは、彼らに強い反感を抱くゲッタウェイが大多数のクルーを扇動して起こした反乱により他の主要メンバーたちと共にロストライトから追放されてしまう。
そこへ更にDJDとデスザラスの連合軍がメガトロンを狙い襲撃をしかけてくるが、同時にドリフトとラチェットの二人もロディマスたちの元へ現れる。
番外編
上記のDark Cybertronと同様他シリーズとの合同展開に組み込まれた関係でタイトルがMTMTEではないTPBに収録されたエピソードも多数あるが、MTMTEの主軸に食い込んだDCよりは番外編扱いな内容もある。
Transformers: Titans Return
MTMTEの第2シーズンは実質#55で終了だがこちらは#56-57とナンバリングされている。
内容はフォートレスやレッドアラート達が暴君センチネルプライム率いる古き巨大TFら新たな脅威に遭遇するというもの。
Revolution: Transformers
Revolutionとは同じIDWから刊行されているG.I.ジョー、ROMなど多くの他作品とRID側のオプティマスを主にしたTFがクロスオーバーしているシリーズ。
上記のTPBではスカベンジャーズが地球を訪れる「Nothing Will Ever Be the Same Again!」と、いわゆるクリスマスお祭り回「Holiday Special」が収録されている。
Holiday SpecialはWindblade、MTMTE、Transformers(2期以降RIDのシリーズタイトルが変更されたもので便宜上旧RIDとも)それぞれのクリスマスおよびそれに相当する祝日をテーマにしたエピソードのWindblade編「Choose Me」、MTMTE編「Silent Light」、旧RID編「The Thirteenth Day of Christmas」の3本から成る。
MTMTE編については#48ごろの時系列にあたり、ロストライトの中に突然現れたプロトフォーム(つまりTFの赤ちゃん)をホワールが拾うというもの。
Transformers Drift: Enpire of Stone
第1シーズンで追放されたドリフトと、彼を追ってロストライトを出奔したラチェットが再会し二人で冒険を繰り広げ、第2シーズン終盤での再登場へ繋がっていくミニシリーズ。
Combiner Wars
サイバトロン星とキャミナス星を股にかけて合体戦士を利用した陰謀が巡る様を描いたシリーズ。
ロストライトからミラージュを搬送してきたファーストエイドはこのシリーズで他の護衛メンバーと5人でプロテクトボットのチーム名を付けられ、更に戦いに巻き込まれた流れで元々は普通のTFだった彼らは合体戦士にさせられる。
The Transformers: Dark Prelude
各キャラクターに焦点を当てた読み切り「Spotlight」の短編集。
オライオン、サンダークラッカー、バンブルビー、MTMTE関係からはトレイルカッター、ホイストのエピソードが収録されている。
・スポットライト:トレイルカッター
第1シーズンの#5と#6の間ごろ。ロストライトに乗り込んできたディセプティコンの賊にトレイルカッターが単身立ち向かう。
もともと初代アニメ同様トレイルブレイカーの名前で通っていたがイメチェンの為にトレイルカッターに改名するというくだりがある。
ちなみにこのコミックが刊行された同年の2013年に発売されたトイのジェネレーションシリーズで商標上の都合でトレイルカッターに改名されたという事情も関係しているとかいないとか。
・スポットライト:ホイスト
トレイルカッターのエピソードとほぼ同時期。ホイスト、サンストリーカー、ボブ、パーセプター、スワーブは「自身が恐怖するもの」が幻として現れる惑星に迷い込み、スワーブが恐れるDJD、ボブが恐れるメトロフレックスなどの幻に次々と襲われる。
各巻の概要(第3シーズン)
ここからタイトルが『Transformes: Lost Light』に変更されナンバリングもリセットされる。
TPB1
#1-6
DJDとの戦いを終えまたもメンバーが増えたロディマス一行の新たな物語となる。
なお第3シーズンからロディマスはお馴染みのオレンジから紫や青を基調にしたカラーリングに変更している。これは先の戦いで仲間を喪った悲しみと、自分を追放したゲッタウェイへの殺意を表現したお色直しとの事。