G1
CV:野田圭一(ナレーションも兼任)
デビルZが盗み出した原初のトランステクターがギガタンクとメガジェットだった。
その後、ジンライやハイドラー兄弟のトランステクターが分裂したが、それらのメカ機能を全て備えている。スーパージンライを凌ぐ力を持つゴッドマスター。
ギガタンク/メガジェットに、ギガ・メガの2人がそれぞれゴッドオン、合体してロボットに変形する。要塞基地にも変形。
主な武器は左脇腹の6門の銃口からの弾丸を発射し、相手の装甲を溶かす「超魂ボルトマッシャー」。その威力は初戦でスーパージンライにその再生能力を超えたダメージを与え、「ボンバー計画」を促す事となった。
右脇腹の二連砲からはビーム「超魂デーモンブラスト」を発射。
メガジェットの機首は左肩に装着され楯となる他、腕についている小型ジェットを飛ばして敵を背後から攻撃する「メガチャイルド」も可能。
メガチャイルドは機首のビーム砲攻撃だけでなく体当たり攻撃も出来るファンネルとロケットパンチの特徴を持ち合わせている上に前線と基地の連絡艇としても使える優れモノである。
ハイドラーやバスターと違い、人間の潜在能力を最後まで信じていた。
それ故に最終話でデビルZに反旗をひるがえすもギガとメガは粛清され、最終的にジンライ同様トランスフォーマーとしてのオーバーロードに魂が宿り、ギガとメガの二人を排除して自立した。
「ビクトリー」でゴッドジンライとの戦いが描かれた後、「ゾーン」にバイオレンジャイガーに仕える九大魔将軍のリーダー格として登場(OVAでは唯一テロップが出る)。
アニメ・漫画共にギガとメガと別の命が生じており、神を超える超魂パワーは使えない筈だがなぜか肩書きは“超神将軍"。
レジェンズ
玩具シリーズ『レジェンズ』においては、「LG-60」の型番を与えられ2015年1月に発売。1988年のマスターフォース放送当時以来、実に27年の時を経ての初リメイクとなる。
玩具は新規解釈によってヘッドマスターとなっており、ギガとメガの双方が付属している。
が、プロポーション面での問題として「ゴッドジンライに比べて身長が低すぎる」という点が海外版の時点で指摘されており、これに関してはレジェンズのコミックである種の回答が提示されている。
付属コミック劇中では、レジェンズ世界のエネルギーを吸収したデビルZと共に復活して中華料理屋を経営しており、食事に来たジンライに決着を挑んだ。
復活したことで新たに「神超魂パワー」を扱えるようになっており、これによってオーバーロードのトランステクターを虚空から創造。新技「超魂ダブルキックトルネード」によってジンライを苦しめた。
最終的には、ゴッドボンバーと合体したジンライに対抗し、オーバーロード同士で超神合体して「オーバーロード・テラ」になるという荒業を披露、超魂デビルファイヤーでゴッドジンライを打ち倒した。
しかし、ジンライはラットルの獣超魂パワーによって神超魂を会得し復活。その姿を見て敗北を悟ったオーバーロードは降参し、デビルZと共に自害しようとするが、直前でクラウダーがデビルZを捕えたため計画は失敗。ギガとメガは再び中華料理屋経営に戻ることとなった。
IDW版
IDW社出版のアメコミ『Last Stand of the Wreckers』や『More Than Meets The Eye』にも登場。外観はG1を踏襲してはいるものの、G1とは世界観が異なるため、名前や姿が似ている別人である。というよりも、同一人物とは到底思えないキャラクターになっている。
「Point one Percenter」と呼ばれる特殊な出自であり、残忍非道かつ加虐趣味を持つ危険人物。どれくらいのドSかといえば、後述するガーラス9の看守を務めていたフォートレスマキシマスを3年間に渡って拷問し続けた挙句、手足をもいでドアに取り付けていたほどの変態。しかしただのサイコパスという訳ではなく、自身の欲求を満たしながら高度な軍事作戦を行うことのできる智将でもある。
戦前、まだ若きグラディエーターだった頃からメガトロンに憧れており、ディセプティコン加入後は定期的にメガトロンとスパーリングを行なっていた間柄。しかし他の仲間と違い彼がディセプティコン(デストロン)に加入した理由は思想的な動機ではなく、メガトロンへの憧れと「虐殺できればそれでいい」というような趣旨からであった。
大戦中、メガトロンとショックウェーブにより、シックスショットと同じ強化戦士フェイズシクサーズへと改造され、さらなる力を手に入れた。
その後オートボット(サイバトロン)の刑務所・ガーラス9を襲撃していたディセプティコンのプレデター隊の指揮権をリーダーのスカイクエイクから奪うと、たちまちガーラス9を陥落させ、破壊と殺戮が渦巻く無法地帯へと変えた。しかしこれは任務などではなく「とんでもない軍紀違反をしでかせば、ブチ切れたメガトロン自ら制裁しに来ると約束したから、こうすれば永年の望みであったメガトロンとの一対一での殺し合いができる」と企んで起こしたものであった。
3年後、レッカーズとの死闘で多くの死傷者(スプラングは顔を剥がされた)を出すも、地球人メンバーのベリティ・カルロから「メガトロンは死んだ」と聞かされて動揺したところをインパクターに倒され、捕縛された。
その後は、公ではスパークの状態で刑務所に投獄されたはずだったが、実はオートボット版フェイズシクサーズを求めるプロールの指示で治療された上でロストライト号へ載せられており、プロールの密命を受けたクロームドームから記憶を読み取られる形で尋問を受けていた。
当初はメガトロンの死に絶望して廃人と化していたが、クロームドームの些細な一言からメガトロンの生存を知って正気を取り戻し、隙を突いて脱獄。大暴れしたのちに、フォートレスやリワインド達の捨て身の活躍でなんとか放逐されたものの、ロストライト号のメンバーは大きな犠牲を払う事となった。
こんなに危ない危険人物のため、あのサイコパス揃いの懲罰部隊にも処刑対象として目をつけられている。
また、本シリーズでは唇が強調されたデザインが特徴となっているが、これは彼のキャラクターモチーフがローマ皇帝史上最も残虐と名高い暴君カリグラであることから、ギリシャやローマの彫刻を意識してデザインされたかららしい。
プライムウォーズトリロジー
第二部「タイタンズリターン」4話から登場。
性格や容姿はIDW版に近いが、物語開始以前の段階でメガトロンに大敗した過去があり、彼への復讐を果たすためにメガトロナス・プライムと結託、ユニクロンの脳内から彼のスパークの一部であるマトリクス・オブ・カオス(Matrix of Chaos)を回収する。
聖堂で祈りを捧げていたミストレス・オブ・フレイムの元に現れ、ボルトマッシャーで彼女を瞬殺。その後、トリプティコンに吹き飛ばされて大ダメージを負ったホットロディマスにマトリクス・オブ・カオスを植え付け、ロディマスクロンとして洗脳した。
続く第三部「パワーオブザプライム」でも引き続き登場。
自身はメガトロンを探しつつ、ロディマスクロンと共にコンバイナー達を殺害してスパークを集めていた。
その後、「アセニアム・サンクトラム」(古代のプライムに関する情報が収められた秘密書庫)にて、ついにメガトロン一行と接敵。これでもかとメガトロンをボコりまくって追い詰めるが、止めを刺そうとした一瞬の隙を突かれ、レクイエムブラスターによって書庫ごと消し飛ばされた。
玩具は「タイタンズリターン」において、タイタンマスターのドレッドノートがヘッドオンする仕様で発売された。デザインはIDW版に基づいているが、胸部には『レジェンズ』とは異なり、タイタンマスターや後に発売されるプライムマスターをはめ込めるようになっている。