概要
サイバトロン/オートボット・デストロン/ディセプティコン双方のアイアコーンを持つダブルゴッドマスターと呼ばれる種族のTF。
なお、ダブルクラウダーとは和名で、海外ではダブルディーラーと呼ばれている。
ゴッドマスターのクラウダーが両手に着けているマスターブレスの重ね方を変えることでサイバトロン、デストロン別々のマスターフォースへと変身する。ミサイルトレーラーから、サイバトロン時はロボット形態、デストロン時は鷹型ロボットに変形する三段変形能力を持つ。
武装は対トランスフォーマー用大型ミサイルとツインビームキャノン、ソニックブラスター。必殺技はトランステクターの機能を停止させてしまう「ダブルゴッドエンド」。
超神マスターフォース
CV:草尾毅
当初はデストロンに属し、スパイ活動を行っていたが、サイバトロンに捕まった時に捨て石にされたことで改心し、サイバトロン側に寝返る。しかし、同じく捕らえられていたデストロンのヘッドマスターJr.と同じくデビルZにマスターフォースを奪われてトランステクターは悪のロボット生命体となり、宇宙へ去っていった。
その後は彼と同様にマスターフォースを奪われたデストロンヘッドマスターJr.達と行動を共にし、自らはトラックを運転して応援に駆け付けていた。
玩具
玩具でもアニメの三段変形ギミックが再現されており、それぞれ対応するアイアコーン(マスターフォースが変形したコアパーツ)を取り付けることでそのモードの変形に関わるパーツのロックが解除され、各々の形態に変形させられるようになっている。また、変形の際に使用しないアイアコーンはトランステクターの各部に取り付けることができる。
海外では前述の「ダブルディーラー」という名称で発売されており、カラーリングが異なっている。後年のリメイクではこちらの名義で発売されることが多い。
ジェネレーションズ
2013年発売にハズブロより発売。ダブルディーラー名義での商品化となったが、日本では発売されていない。同シリーズのブリッツウイングの頭部形状を変更したリデコによる商品化のため、戦車と戦闘機という以前とは全く異なるモードのトリプルチェンジャーとなっている。とはいえ、ジェットモードの機首にはかつてのG1版の怪鳥の顔をあしらったノーズアートが描かれている。
後にリカラー品として日本では『トランスフォーマークラウド』にてマスターピースシリーズ(MP-3)のナルビームを付属したスタースクリームがE-HOBBYにて限定発売されている。
ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー
CV:マイケル・シュワルベ/吹:稲田徹
第2章『アースライズ』にて登場。オートボット・ディセプティコンのどちらにも所属しない傭兵組織のリーダーであり、同じ傭兵であるエグゾースト・ダージ・スラスト・ラムジェットなどを率いていた。劇中ではクインテッサ星人のディシアスに雇われて、両軍の前に立ちはだかった。
玩具は『超神マスターフォース』放送から32年が経過した2020年において、遂にG1仕様に忠実な形でのリメイクが実現した。ナンバリングはER-08で、海外主導のシリーズということもあり、日本でも原語版に則ってダブルディーラー名義で発売されている。国内での販売は同年の9月だが、海外では6月に先行販売されている。
ゴッドマスターギミックを廃止した通常のトリプルチェンジャーとしての商品化だが、32年越しのリメイクということもあり、各部関節が可動するほか、テールヘビー気味だったG1版のイーグル形態での問題点も解消されている。
また、表向きのギミックとして排除されてしまったゴッドマスター(パワーマスター)との合体も一応は残されており、胸部パーツの裏側にはこれまでに『ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー』で発売されたカセットロンが収納できるスペースが存在。ここにハズブロから限定発売された『ジェネレーションズセレクト』のサウンドウェーブスパイパトロール3rdユニット(日本未発売)に同梱されている、パワーマスターのノック(フレンジー型のリカラー品)とスカー(ラットバット型のリカラー)を収納することで疑似的に合体ギミックを再現することが可能。
余談
オートボット、ディセプティコン双方のアイアコーンを持つTFは「トランスフォーマー2010」のスペースパンチ(和名:ダブルスパイ)の前例がある。ただしダブルディーラー(ダブルクラウダー)とは異なりもともとオートボット所属で、役職はそのものズバリ「二重スパイ」。なお彼は、ディセプティコン(デストロン)潜入時にはカウンターパンチを名乗る。