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概要編集

80年代中期のG1シリーズ期に登場した『トランスフォーマー』の1シリーズ。当時は日本独自展開が始まった頃であり、海外と日本ではリーダーを務めるキャラクターが違うほか、国内外で同じ名前と姿でも全く性格や設定が異なるキャラクターが多い。サイバトロン側は乗り物デストロン側は動物型に変形するボディへ合体(ヘッドオン)する。


ニコニコ動画のヘッドマスターに関する動画へのコメントでは「昔頭なくしてそれっきり」「久しぶりに出したら体しかなかった」など紛失に関する当時の思い出が多数寄せられた。


開発事情編集

本製品の開発に携わった旧タカラ(現:タカラトミー)の大野光仁氏によれば、「アニメ『鋼鉄ジーグ』のギミックをトランスフォーマーに持ち込んでみたところ生まれたアイディア」だったそうである。


アニメ放映当時はその斬新なデザインとギミックから客の反応は良かったらしい。だが、同様のコンセプトから誕生した「ターゲットマスター」が以後の作品でマイクロンとして浸透したのに対し、ヘッドマスターは構造的にターゲットマスターよりもパーツ点数が増えて製造コストがかさむせいか、お世辞にもメーカー上層部から扱いは悪かった。ただし、コアマスター(小さいロボットのこと)のユニット単体ではコストに大差は無く、むしろトランステクターに内蔵されたパワーメーターギミックが製造コストの高騰を招いている。


設定の違い編集

日本版編集

ザ☆ヘッドマスターズ』から登場。劇中設定としては、400万年前にサイバトロン・デストロンの戦争から新天地を求めて亡命し、マスター星に漂着したセイバートロンの移民達が、過酷な環境であるマスター星での修行により独自の進化を遂げたもの。


本来の姿である小型ロボット「ヘッドマスター」がロボットの頭部パーツに変形し、トランスフォーマー用のエクソスーツとも言えるビークルモードから胴体に変形したトランステクターに「ヘッド・オン」の掛け声と共に合体し、通常サイズのトランスフォーマーへと合体・変形する。トランスフォームする際は「トランスフォーム・ダッシュ」という掛け声を上げ、ビークルモードとなったトランステクターのコックピットにヘッドマスターが搭乗する。


また、サイバトロンのヘッドマスターであるクロームドームハードヘッドブレインストームハイブロウの4人は頭部を挿げ替える事で様々な戦況に対応すると同時に突発的なパワーを発揮する「クロス・ヘッドオン」や、4人が空中で円陣を組み中心から強力なエネルギーを発生させる「ヘッドーフォーメーション」という戦法を持っている。


日本以外編集

アメリカを中心に海外諸国で放送された『ザ・リバース』では、通常のトランスフォーマーの頭部パーツを分離・改造する事で誕生する設定となった。パートナーとなったエクソスーツ着用の人間が頭部パーツに変形して合体、あるいはスーツを脱いだ状態でコックピットに入り、TFに力を貸すというわけである。

ビークルモードではTFの意志はロックされ、パートナーのヘッドマスターが操縦する。ロボットモードでは本来のTFの意志が出るが、パートナーの意志は埋没し、身体を動かす事は出来ない。


これは他のロボットアニメでいう龍神丸マイトガインに近く、日本版のトランステクターは意思を持たない合体パーツの様なもの。また、マーベルコミック版ではサイボーグ化した人間がヘッドマスターになるという設定であった。


ヘッドマスターと化した人間は、地球人のみならず、惑星ネビュロンのネビュロン人なども存在。サイバトロン、デストロン両軍とも、それぞれ個性的な人物がヘッドマスター化している。


ヘッドマスターJr編集

超神マスターフォース』から登場する新しいヘッドマスター。地球人の少年少女達が銀色の腕輪「マスターブレス」を身に着け、「マスターフォース」に変身、トランステクターにヘッドオンする事でトランスフォーマーとなる。サイバトロン側はクロームドームに任命された3人の少年少女が変身し、トランステクターは救助車両に変形。救助活動を主な任務としている。


デストロン側は、デストロンを信奉する3人の不良少年がサイバトロンから奪ったマスターブレスを使用して変身し、半人半獣の姿に変形する。後に自分達が使い捨てにされた事でデストロンから離反し、サイバトロン側についた。


終盤では両軍のトランステクターが自我を持つロボット生命体となって独立し、地球を去った。


タイタンズリターン編集

2016年にハズブロからリリースされた『トランスフォーマージェネレーションズ』の1シリーズ・『タイタンズリターン』においては「タイタンマスター」という呼称となった。


クロームドームなどヘッドマスター戦士・兵士に加え、フォートレスマキシマスが(メトロプレックスの流用ではあるものの)リメイクされ、本来はヘッドマスターではないブラスターブラースカージなどの古株だけでなく、六段変形可能なシックスショットなどもタイタンマスター仕様で精力的にリリースされている。


また、ボイジャークラス以上の大型商品は三段変形が可能で、これらにはタイタンマスターに被せるヘルメットをトランステクターに内蔵していたり、ボタンを押すとバネ仕掛けで頭部の側面にパーツが飛び出すギミックがある。


この他にもタイタンマスターとトランステクターがセットになった商品の他にも、TFの手持ち武器を含めて三段変形する「ドローン」とセットにした商品も発売されている。


G1との相違点編集

旧来のヘッドマスターとの違いはそのサイズにもあり、タイタンマスターの方が小さい。その為、背部にあるロボットモードの顔を隠すギミックが廃されているが、頭部はボールジョイント接続で360度旋回し、同様に両腕の付け根もボールジョイントによりわずかながら左右に開くことができる。なお、肘が曲がらないことと両膝が繋がって成型されているのはヘッドマスターと同様。


対するトランステクターはパワーメーターギミックが削除されたものの、ビークルモードのコックピットにタイタンマスターが搭乗可能な点は引き継がれており、手持ち武器もタイタンマスターを乗せられる小型ビークルとして遊べるようになっている。


補足編集

日本では『トランスフォーマーレジェンズ』としてタカラトミーより発売されたが、名称は従来の「ヘッドマスター」のままである。なお、ドローンとのセット商品については、ドローンとタイタンマスターを分けて、別のヘッドマスター戦士・兵士に1体付属された。そのため一部のタイタンマスターやドローンは日本未発売となっている。


なお、2015年に『ジェネレージョンズ』にて、IDW版のデザインでリメイクされたブレインストームは、後年のタイタンマスターとの互換性が無い代わりにヘッドマスターのアルカナをヘッドオンさせると座席が畳まれて各種ゲージが描かれたパネルが現れるパワーメーターギミックが再現されている。


その後の作品での扱い編集

「サイボーグ化したヘッドマスターがトランスフォーマーと合体する」という設定の影響か、海外のコミックやカートゥーンでは「禁断の技術」として扱われる事が多い。


アニメイテッド編集

同名の小型ロボットに乗る悪人ヘンリー・マスターソン(詳細は該当記事を参照)が登場し、トランステクターの代わりにアイアンハイドセンチネルプライムスタースクリームの頭部を切り離してボディを乗っ取り暴れるが、スタースクリームのボディで変形した際にバランスを崩して分離したところでお縄につけられ、ロボットはサムダック社に回収された後、不慮の事故でオールスパークとフォークリフトが融合し、小型のディセプティコン「ダートボス」が誕生した。


アメコミ及び海外の玩具展開編集

IDWパブリッシングのコミックでは、スコルポノックと手を組んだ地球人のテロ組織「マシネーション」によって捕縛されたサンストリーカーが、ヘッドマスター関連の実験を兼ねた拷問を受け、そのせいで人間に対する憎悪を抱いたままスタースクリームの口車に乗せられ、トンデモない事をしでかしてしまう。


新シリーズ『タイタンズリターン』ではかつてメガトロンに倒された暴君センチネル・プライムが、死後行方不明になっていた頭部がタイタンマスターとなり、復活を果たした。


アドベンチャー編集

第16話『サイドスワイプ、危機一髪』に違法な外科手術で逮捕、投獄されたディセプティコンのマッドサイエンティストバーテブレイクが登場したが、その例としてフィクシットが挙げたのが首の挿げ替えであり、脱獄後にサイドスワイプのボディを奪い自ら実践してみせた。


レジェンズ編集

スコルポノックが引き起こした、首から下(=頭部以外)が小さくなり最後には消滅する「ブラックホール現象」により、サイバトロン・デストロン両軍の多くがヘッドマスター状態にならざるを得なくなった。元はヘッドマスターでなかった者は頭部を切り離し、改造することで対処された。こうして『タイタンズリターン』を国内導入する際のヘッドマスターギミックは補完された。


なお、現象発生に居合わせなかった者は別の理由付けがなされており、例えばブラックコンボイレオプライムは、紆余曲折あって弱体化された時に体が縮み、その後他のヘッドマスターをスキャンして(構造を読み取って)ヘッドマスターへと変わった。


キュートランスフォーマー編集

第2期の6話にて『ザ☆ヘッドマスターズ』を含めた和製G1シリーズについて取り上げた際、ツッコミ担当のロックダウンがやたらと突っかかってきたが、実を言うと担当声優本作以前にシステムのよく似たロボット声を担当したことがある。


実写映画版編集

最後の騎士王』にて人間大のコグマンが「ヘッドマスターという珍しい種族」だと紹介されていた。劇中でヘッドオンは披露しなかったが、劇場公開に合わせて発売された玩具の「TLK-29 コグマン」はタイタンマスターと互換性があり、何故かニトロゼウスの頭部を外してヘッドオンできる。


頭部に変形するロボット・メカ編集

あくまで頭部だけに変形して胴体に合体するものに留め、胸部等ほかの部位を含んでいたり、1頭身なものは除外。

アニメ編集

※『魔動王グランゾート』の場合は頭部に変形するも、胴体に当たるものは無い。


特撮編集


その他編集


ネタイラスト編集

コロンッ!! ジョーカァァ!!東方変形金剛 ゆっくり→霊夢(ラフ)

僕らの総領娘様 ザ☆ヘッドマスターズ合体承認!ジャパリ・ボス!!


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