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忍者戦隊カクレンジャー

にんじゃせんたいかくれんじゃー

スーパー戦隊シリーズ第18作目の作品であり、劇中に登場するヒーローである。初の忍者モチーフ戦隊。
目次 [非表示]

『スーパー変化! ドロンチェンジャー!』


「ニンジャレッド・サスケ!」

「ニンジャホワイト・鶴姫!」

「ニンジャブルー・サイゾウ!」

「ニンジャイエロー・セイカイ!」

「ニンジャブラック・ジライヤ!」


「人に隠れて悪を斬る! 忍者戦隊! カクレンジャー見参! 成・敗!」


概要編集

1994年2月から放送されたスーパー戦隊シリーズ第18作目の作品。初めてモチーフに『忍者』が使われた。

アメリカ出身の忍者が登場したり、妖怪のデザインがモダンかつカジュアルな風貌だったり、戦闘中に『zbaaaaaan!!』『Syubababababa』アメコミ調の効果音が登場する、主題歌がユーロビート調である等、シンプルな和風テイストに収まっていないのが特徴。鳥人戦隊ジェットマンとは違った意味でバブル期(正確にはバブル崩壊潜伏期)のノリが濃厚である。


ストーリーが明確に2部構成になっているのも特徴で、第24話までが第1部、第25話以降が第2部『青春激闘編』となり、作風にも違いが見られる。

なお、話数はシリーズ歴代3位の全53話で、平成に作られた戦隊作品としては最多である。


シリーズでも珍しい「女性ホワイトがリーダー」と明確に位置付けられた戦隊であり、最終回での名乗りもセンターおよび口上の口火はニンジャホワイトだった。


2024年カクレンジャー30周年記念企画始動に伴い、第三部『中年奮闘編』の制作が発表された。これは戦隊シリーズとしては初の30周年記念作品であり、30年前の作品であるにも拘らずフルキャストが揃うという偉業を成し遂げた。


あらすじ編集

戦国時代猿飛佐助霧隠才蔵等伝説の忍者達は人間界を征服せんとする妖怪達と長きに渡る激しい戦いを繰り広げていた。戦いの末、鶴姫を筆頭とする5人の隠流忍者が伝説の三神将より与えられた「封印の扉」に膨大な妖怪エネルギーを閉じ込めることに成功。


それから400年。忍者が人の世から消えた現代

サスケサイゾウの二人は妖怪に騙されて「封印の扉」を開けてしまい、妖怪たちを復活させてしまう。


先祖代々「封印の扉」を見守ってきた鶴姫は妖怪の復活を察知し、忍者の末裔であるサスケとサイゾウ、そしてセイカイとジライヤを集め、ともに「忍者戦隊カクレンジャー」として妖怪の再封印の旅を決意する。


登場人物編集

カクレンジャー編集

サスケニンジャレッド・サスケ

猿飛佐助の子孫。妖怪に騙されて「封印の扉」を開けてしまった張本人。スケベで猪突猛進気味な面があるが、戦いの際には冷静な切り込み隊長的存在。江戸っ子口調で、よく妖怪相手に啖呵を切る。メンバーのピンチを救うのはいつも彼の役割である。 敵の罠を見抜く鋭い勘の持ち主。

シリーズ初の「リーダーではないレッド」である。

コスケという従弟がいる。


にんににんつるひめ

鶴姫家の24代目にして5人のリーダー。サスケとサイゾウを救い、カクレンジャー招集を決意する。

メンバー最年少の15歳。男勝りで勝気でもあり、優しく仲間想い。

代々から継がれる家柄からなのか、「超」がつくお嬢様。


心強き相棒青い忍者

霧隠才蔵の子孫。サスケと一緒に封印の扉を開けてしまう。

少しナルシストだが、困った人に対しては助けずにはいられない優しい性格。

メンバー中でも特に不遇さが目立つ。また、言葉遣いが妙にオカマ臭い時がある。


セイカイセイカイ

三好清海入道の子孫。ゲーセン通いをしている現代っ子で、軽い性格のため、あまり争いごとを好まない。

食べることと女性には目がない。「一見おっちょこちょいで、実は超おっちょこちょいのおっちょこちょい男」。


カクレンジャー・ジライヤ【特撮ワンドロ 304】ニンジャブラック・ジライヤ

児雷也の子孫。アズキアライを追って帰国する。

アメリカ出身のためか日本語が流暢ではない。

一見寡黙な性格に見えるが、テレビ番組のヒーローにのめり込むなど割と情熱的。


カクレンジャーの関係者編集

鶴姫家に仕える忍者。忍者ではあるものの、帽子を被り、ピンクの着物に黒マントを羽織った派手な格好。カクレンジャー達の前にちょくちょく現れては妙な発言をするお調子者。


怒り爆発!!!

第36話から登場。三神将(無敵将軍、ツバサマル、隠大将軍)の弟子。

熱血気味で騙されやすく、その性格が災いとなって度々トラブルを起こしてしまう。

根は子供好き・お人よしのおバカ。


400年前に自らと共に妖怪達を封じたカクレンジャー。彼等がスーパー変化した姿は劇中未登場。秘剣・隠丸を通じて、子孫達にドロンチェンジャーを託した。


カクレンジャー移行用のバス、または基地に相当するもの。妖怪の一種で意志を持っているため、の鳴き声を上げたり、噛みつき攻撃や大砲を出現させてカクレンジャーをサポートすることもある。透明化や飛行能力等の妖術を行使できる。排気ガスは出さないという設定で、ナンバーは「品川56・ご・56-56」。

また、クレープ屋の屋台としても機能する。

種族は妖怪なのだが、妖怪軍団のように人間の憎しみから生まれた存在なのかは謎である。ザシキワラシと同様に人と共存する道を選んだ個体なのかもしれない。


本編の実況や妖怪の解説などを悠々として語っている。

本編には関わりを持たないが、時折とばっちりを喰らうことがある。

しかし、解説役でありながら主役陣に劣らぬほどに目立っていたためスポンサーからクレームが付き、第2部からは登場しなくなってしまった(それ以後は役者達が解説役を務め、妖怪は原則自己紹介となる)。



妖怪軍団編集

詳細→妖怪(カクレンジャー)


巨大戦力編集

無敵将軍

五体の巨大獣将が合体した姿。三神将の「力」を司る存在。

必殺技は燃え盛る炎の剣で敵を斬る『火炎将軍剣』。


獣将ファイター

それぞれのドロンチェンジャーのメダルから具現化された、格闘型の巨大獣将。

指示に従って動いたり、また、同化してカクレンジャー自ら動くことが可能。


聖忍獣ツバサマル

巨大なハヤブサに似た白き鳥。三神将の「心」を司る存在。

羽から弾丸を放つ。他の神将と合体することができる。


隠大将軍

五体の超忍獣が合体した姿。三神将の「技」を司る存在。

歴代戦隊でも珍しいレッドのパーツが胴体や頭部を担当しない合体をする。


ニンジャマン/サムライマン

自分の体の大きさを自在に変化できるニンジャマンが巨大化したもの。

青二才」という禁句を出せばたちまち怒りに震え、サムライマンとなる。


各話リスト編集

話数サブタイトル登場妖怪
1忍者でござるヌラリヒョンカッパロクロクビ
2危ないオバサンカッパ、ロクロクビ
3アメリカン忍者オボログルマアズキアライ
4妖怪ポリスマンアズキアライ
5凸凹珍ゲーマーヌリカベモクモクレン
6目玉の王子様!ヌリカベ、モクモクレン
7こいつぁデカいガキツキ
8化猫ショップ!!バケネコ
9ドッキリ生中継ドロタボウ
10子泣き爺いぢゃコナキジジイ
11ボロこそ最高!!シロウネリ
12出たァ!!新獣将テング、カッパ、オボログルマ、アズキアライ、モクモクレン、ヌリカベ
13ブッとばせ不幸カネダマ
14俺は貴公子だ!!ケウケゲン
15げぇッ!!凄い奴花のくノ一組シュテンドウジ兄弟
16赤猿の鬼退治花のくノ一組、シュテンドウジ兄弟
17魔剣とパンツ!!アミキリ
18ハローきのこ君ザシキワラシ
19暗闇の地獄罠!!ツチグモ
20花のくノ一組!!花のくノ一組
21サルマネ必殺技サルガミ
22笑って頂きますエンラエンラ
23電撃!!白い怪鳥ウミボウズ
24あァ_一巻の終りガシャドクロ、花のくノ一組
25新たなる出発!イッタンモメン
26鶴姫家の超秘密カサバケ
27無敵将軍の最期ヌエ
28超大物・来日!!
29史上初の超対決
30再会裏切りの父ガシャドクロ、白面郎
31見たか!!新将軍
32ナメんな顔泥棒ヌッペフホフ
33あまのじゃく村アマノジャク
34花嫁砂地獄!!スナカケババア
35おしおき三姉妹カマイタチ
36暴れん坊忍者!!バクキ、ニセカクレンジャー
37唐傘ダンス女王カラカサ
38モオ~ッ嫌な牛ウシオニ
39特別編だよっ!!ノッペラボウ
40平成キツネ合戦キュウビノキツネ
41はぐれゴーストチョウチンコゾウ
42強奪忍者パワーダラダラ、花のくノ一組
43三神将最期の日
44傷だらけ大逆転
45慌てん坊サンタオオムカデ
46新春まんが地獄ムジナ
47人間花火百連発カシャ
48大雪女の雪合戦ユキオンナ
49突然!!ビンボービンボーガミ
50特選!!妖怪の宿ダイダラボッチヤマンバ
51英・雄・失・格ヤマンバ、白面郎
52大団円!!父と娘
53封印!!妖怪大魔王、花のくノ一組



音楽編集

主題歌編集

作詞:冬杜花代子/作曲:都志見隆/編曲:山本健司/歌:トゥー・チー・チェン

OPテーマ。メロディに拍子木などの和風の要素を加えている。

戦隊のOPである事には違いないが、歌詞の内容は本編とあまり関係のないカオスな物になっており、「あれはなんなんじゃなんじゃ」という忍者に引っ掛けたフレーズや、「ブラックホールに消えたやつがいる」という歌詞が印象的。


作詞:冬杜花代子/作曲:都志見隆/編曲:山本健司/歌:トゥー・チー・チェン

EDテーマ。これまでの戦隊とは打って変わってED映像は敵組織視点であり、序盤に登場した妖怪が総登場する。

これも現在は定番となったダンスEDの一つであるが、なんと戦隊メンバーは踊らないというイレギュラーな立ち位置にある。


挿入歌編集

  • 気合百発!カクレンジャー!!

作詞:横山武/作曲・編曲・歌:樫原伸彦


  • イントゥ デンジャー カクレンジャー

作詞:八手三郎/作曲、編曲:川村栄二/歌:宮内タカユキ


  • 鶴姫! 強さは目にも美しい

作詞:冬杜花代子/作曲・編曲:樫原伸彦/歌:佐々木真里


  • 必殺ファイタークラッシュ!!

作詞:横山武/作曲、編曲:川村栄二/歌:樫原伸彦


  • 走れ! 猫丸

作詞:渡辺なつみ/作曲・編曲:つのごうじ/歌:つのごうじ、ピタゴラス


  • 星よ、にじむな!

作詞:里乃塚玲央/作曲:瑞木薫/編曲:川村栄二/歌:宮内タカユキ


  • 黒の貴公子

作詞:冬杜花代子/作曲:松澤浩明/編曲:松澤浩明、つのごうじ/歌:×10


  • 忍者でいこう! デデンのデン

作詞:八手三郎/作曲・編曲:川村栄二/歌:宮内タカユキ


  • 無敵将軍、只今参上!

作詞:八手三郎/作曲:瑞木薫/編曲:石田勝範/歌:宮内タカユキ


  • 出たぞ! 隠大将軍!!

作詞:八手三郎/作曲:小杉保夫/編曲:石田勝範/歌:影山ヒロノブ


関連作品編集

劇場版編集

1994年4月16日公開。東映スーパーヒーローフェアの一編として上映された本作の単独作品。


Vシネマ編集

1996年3月8日発売。本作と次作『超力戦隊オーレンジャー』とのクロスオーバー作品。


他作品テレビシリーズ編集

第45話に鶴姫、第45・46話にニンジャマンがそれぞれ登場。


忍びの7にサスケ/ニンジャレッドが登場。


スピンオフ編集

2021年3月よりTELASAにて配信。『機界戦隊ゼンカイジャー』のスピンオフドラマ。

本作から鶴姫/ニンジャホワイトが登場。


2024年夏よりTTFCにて配信予定。本作のTVシリーズ後を描いた30周年記念作品。


関連イラスト編集

続・カクレンジャー忍者戦隊カクレンジャー 2019-Ⅱ

ご先祖サマ方カクレンジャー参上!


関連タグ編集

スーパー戦隊シリーズ 忍者


妖怪(カクレンジャー) アメコミ


五星戦隊ダイレンジャー→ 本作 →超力戦隊オーレンジャー


忍風戦隊ハリケンジャー:同じく忍者戦隊。


手裏剣戦隊ニンニンジャー:同じく忍者戦隊。⇒第7話:春のニンジャ祭り! また、カクレンジャーOPの歌詞に「にんにんじゃ にんじゃ」という台詞がある。今となってはこれにしか聞こえない。


カズダンス:第21話・第35話・第39話・第45話と、4回も使われているパフォーマンス。


エイリアンレンジャー パワーレンジャーでの名称。


星川竜科学戦隊ダイナマン)、ハルカ光戦隊マスクマン)、ハミィ宇宙戦隊キュウレンジャー):いずれもメンバー唯一の忍者(前者の二人は地球の忍者一族の末裔、後者1人は宇宙の忍者一族) 。


海賊戦隊ゴーカイジャー

劇場版「199ヒーロー大決戦」でニンジャレッドの声を小川氏が演じた。

第40話:寝隠神社にてニンジャマンが封印されたと思しき壺が登場した。

第45話:壺に封じ込まれていたニンジャマンの封印が解かれた。また、終盤では鶴姫も登場した。


忍者鬼:カクレンジャーを歪めた戦隊怪人


有言実行三姉妹シュシュトリアン:鶴姫役の広瀬仁美がヒロイン役で出演した東映不思議コメディシリーズの最終作。カクレンジャー内で「おしおき三姉妹」という同窓会的なエピソードが作られ、同じく主役の三姉妹役で共演した田中規子と石橋けいが鶴姫の幼馴染役でゲスト出演している。

どこかで聞いたような決め台詞は口走るわ、シュシュトリアンをオマージュしつつパロディネタに走った決め台詞を言い放つわ、シュシュトリアンの主題歌風のBGMが使われてるわと、いろいろとはっちゃけまくっている。


ウルトラマンパワード




外部リンク編集

「忍者戦隊カクレンジャー」30周年記念特設サイト

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