カネダマ

げんだいのかねだま

ここでは『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する、現代の金霊について説明する。

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「ばれちゃあしょうがねぇ～！しかし、このまま引き下がるオイラじゃねぇぞ。福王大吉のお祓いを受けなかったらどういう事になるか。お前に究極の不幸をお見舞いしてやるぜぇ～！」

演：斉藤清六/CV:篠田薫

概要

妖怪の1体。外見は金色のブリキのロボットで胸部がスロット、左手が磁石、そして頭部も両目が＄マークで帽子を思わせる部分にもラスベガスを思わせるビルが並び「GOLD」の文字が付いている。また、一見豪勢に思えるがよく見ると所々に継ぎ接ぎや飛び出たバネが散見していたり首が取れかけで偏っていたりと、どこか時代の流れを感じさせるデザインとなっている。

人間態は妖怪払いエクソシストの「福王大吉」。

原典の「金霊」は「住みついた家が金持ちになる」という縁起の良い妖怪だったが、時代の変化により現代では人間に不幸をもたらす妖怪となってしまっていたらしく、劇中ではユガミ博士と共同で作り上げた、家に不幸をもたらす金色の「カネダマコイン」を「コイン、コイン～」と言いながら家々に撒き散らすと、後日、福王の姿でお祓いと称して金品を巻き上げると言う、悪徳極まりない霊感商法を行っていた。

戦闘では自称「銭形平次も真っ青」の「投げ銭アタック」や「磁力盗みの術」を繰り出し、後者はカクレンジャーからカクレイザーを奪うことに成功している。

活躍

或る真夜中、「カネダマコイン」を「コイン、コイ～ン」と言いながら川越しの家々に投げ飛ばしていると、「真夜中のジョギングは安眠妨害。止めてもらおうか」と言って忍装束姿のサスケが現れる。

対してカネダマは「そうはいかないの。オイラは健康のために走ってる訳じゃあねぇ。オイラは不幸の配達人なんだ」と返し、自身のカネダマコインがプレゼントされた家に不幸が訪れる事まで喋った物だからそのままスーパー変化したレッドと交戦。

「投げ銭アタック」で攻撃するもカクレマルで弾かれて全く通用せず、レッドスライサーを顔面に受けるが、加勢に現れたユガミ博士のバズーカ砲でレッドの撃退に成功する。

翌朝、コインの効果で主人が眠ってしまったケーキ屋「西洋菓子ナカタヤ」に妖怪祓いエクソシスト・福王大吉と言う人間態で現れると、「お祓いで呪いを解く」などと嘯く。その時は奥さんに断られるが、他の犠牲者達が藁をもすがる思いで助けを求めると、福王はある青年の家で出鱈目な呪文を唱えてコインを消し去り、婚約解消したカップルを復縁させるが、青年からの謝礼金3万円を全然足りないとし、身包みを剥がしてしまう。ペットであるカメレオンのマリがいなくなったと言う主婦の家のコインを消すと、謝礼の10万円を渡されたのに更にタンスを漁ってヘソクリを巻き上げる。

そのままケーキ屋にもお祓いを受けさせる為、ゴミ捨て場から磁力を発してコインを光らせる事によりケーキを爆破し、店がメチャクチャになったところに再登場するも、やはり断られてしまう。

意地でもお祓いする為、今度はカネダマの姿で現れると、ケーキを売るサスケ達を邪魔する為に貼り付けたコインで猫丸を暴走させるが、姿を見られた事でカクレンジャーと交戦となり、シノビナックルを装備したレッドのパンチで後頭部にコブが出来てしまった為、止むを得ずその場は撤退した。

やがて息子の浩が出て行った後、返済に悩んでいる奥さんの所へ福王の姿で「今度という今度は懲りたでしょう？」と言って現れるも、サスケに隠していたコブを見られた事により、とうとう自作自演の金儲けもバレてしまう。

正体を現して上記の台詞を発すると共に浩を失うと言う「究極の不幸」を起こすべく、家に無数のコインを貼り付けて撤退する。

新聞配達をしていた浩がトラックに轢かれそうになったのをサスケに助けられた事を受け、逃走しようとするがカクレンジャーに阻まれて決戦にもつれ込む。

右手に装着した磁石を振り回し、「磁力盗みの術」でブルーとイエローからカクレイザーを奪って攻撃するも、シノビナックルを装備したレッドのパンチを喰らい、怯んだところに隠流・満月斬りを受け敗北する。

その直後、妖怪エネルギーの落雷を浴びて巨大化すると、巨大戦では獣将ファイターと交戦するも、5体の動きに翻弄されて大した抵抗も出来ぬまま、最期はファイタークラッシュを喰らって爆散。「ユガミ博士、負けちゃったじゃないのよ～！」と言い遺しながら、梵字の形になったまま昇天して逝き、それと同時にカネダマコインも消滅した。