「おつむてんて~ん♪」(第1話)
「よくも俺の可愛いハニーを泣かせてくれたな?」(第2話)
「悔しい~! 力が出ない~! 力が~!」(最終話)
人間態演:高橋千代美(第1話)
新井一典(第12話)
概要
『忍者戦隊カクレンジャー』第1話「忍者でござる」、第2話「危ないオバサン」 に登場。
カクレンジャー達(3人)と対決した記念すべき妖怪の1人目。
人間態はゴーグルを着用したパイロット風の男性で、現代社会に馴染んだ結果頭の皿が貯水タンクに変化して水辺から離れて活動できるようになった他、得意なスポーツが相撲からサッカーへと変化した。
ハイテンションな性格であり、英語混じりの奇妙な口調で話す。アジトの食糧庫にはきゅうりをはじめとした野菜が吊るされており、事あるごとに食べている。
キュウリ型の爆弾やボールを敵に飛ばす能力を持つ。また、“封印の扉”が開く前から多少の幻術を扱う事ができた模様。近接戦では刀を用いる。
戦国時代に封印を免れた妖怪達の1人であり、所帯持ちでロクロクビの旦那でもある。
感情の起伏が激しく人の心理を巧みに操る術に長けており、戦いの際には非情な一面を覗かせるが、妻と仲は観ているこっちが恥ずかしくなる程の超ラブラブで、子供(病弱だったらしい)も授かっていたようだが、物語開始から3年ほど前に人間の毒で失うという哀しい過去を持つ。また、後述する経緯から、本作における全ての元凶ともいえる存在でもある(ちなみに裏設定によるとこの功績から仲間内では英雄として賞されているらしい)。
作中世界の「河童」という妖怪は女性の尻を触るのが大好きという設定の模様(尻子玉のエピソードを子供向けにマイルドにしたものであろう)。
活躍
人間に化けて仲間達の妖怪エネルギーを封印した隠流忍者の末裔であるサスケとサイゾウに儲け話を持ち掛けることで唆し、2人に“封印の扉”を開かせてヌラリヒョン&妖怪エネルギーを現代に解き放ち、長きにわたる戦いの幕開けのきっかけを作った。
人間の子供を見て自分の子供が帰って来たと喜ぶロクロクビと違い、自分の子はもういないという現実を受け入れており、子供たちを始末しようとしたがカクレンジャーに妨害され失敗。
最後は“妖怪エネルギーの落雷”を浴びて夫婦で巨大化(ただし、ロクロクビは頭だけ)し、妖怪忍法・妖魔空間でレッドサルダーを翻弄するも、ニンジャホワイトによって胴体を倒されて弱ったロクロクビを見て狼狽した隙を突かれて放たれた『サルダースライサー』を受けてロクロクビ共々真っ二つに分断されて爆散。
諸共妖怪エネルギーの梵字と化して爆発四散、封印の世界に叩き返されることになった。
第12話で妖怪レプリカ軍団の1体として再登場。右腕と両足が機械化され、鋭い鎌を右腕に武装している。
戦闘ではニンジャレッドと対峙し、ユガミ博士の改造でパワーアップしたこともあり、レッドに負けないくらいの身軽さで圧倒する。
その後、テングと他の妖怪レプリカと共に巨大化するも獣将達からの反撃を受けるが、体内に閉じ込められている子供達を盾にして抵抗できない獣将達を一方的に攻撃する。
しかし、カクレンジャーの奥の手である獣将ファイターの登場に怯み、バトルガンマーと戦うが鎌攻撃を受け流された挙げ句、連続回し蹴りを受けて吹っ飛ぶ。
テングが倒されたことで消滅し、囚われていた子供達が解放された。
最終回では封印の世界で復活しており、他の妖怪達と一緒に敗北を嘆きつつも再起を誓っている。
余談
現代の姿がサッカー選手なのは放映当時活躍していたJリーガー選手のアルシンド・サルトーリのあだ名が「カッパ」だった事に由来する。
尚、劇中で紹介された昔の姿の図には従来通りの河童ではなくそれに近しい水虎の姿で描かれている。
演者の赤星氏は、前作の『五星戦隊ダイレンジャー』でも磁石神父の声と人間態を演じていた。翌年の『超力戦隊オーレンジャー』では辺名小太郎博士を演じており、そこから3年後の『テツワン探偵ロボタック』では、唐松刑事役でレギュラー出演している。
ゲーム会社ATLUSの会報『DDSーNET』において、アートディレクター金子一馬氏に似ているという投稿があり、金子氏本人が戦隊シリーズに着目していたこともあり納得していた。
関連タグ
ロクロクビ(カクレンジャー) 妖怪(カクレンジャー) 河童 忍者戦隊カクレンジャー 哀しき悪役 全ての元凶
カッパモズー:『大戦隊ゴーグルファイブ』に登場した先輩怪人。
熊手サイマ獣ガバラ:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場する河童繋がりの後輩怪人。こちらは沙悟浄もモチーフに含まれる。
河童のギエム郎:『天装戦隊ゴセイジャー』に登場する河童繋がりの後輩怪人。
妖怪カッパ:忍者スーパー戦隊第3作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する後輩怪人。
カッパ(魔化魍):『仮面ライダー響鬼』に登場する河童繋がりのライダー怪人。