「鶴姫ちゃ~ん♡さぁ、舞踏会に行きましょうねぇ~♡」(第6話)
「鶴姫ちゃん……本当に僕、結婚したかった…」(同上)
概要
妖怪の1体で、灰色のコートを着たような姿をし、顔には口や目等は無いが代わりに穴が開いており(ホッケーマスクに見えなくもない)、皮膚が無いような腹部などには原典通り無数の目が付いている。人間態時もコートを着た男性の姿を取る。
尚、昔の「目々連」は無数の目を持ち、平気であちこちを覗いたり、幻覚で人間を騙す妖怪でもあるが、講釈師は「こんなにいっぱい目玉があって、近眼になったら眼鏡が幾つあったら良いの?」と発言している。
ヌリカベの弟分であり、彼を「ヌリカベの兄さん」と呼んでお互いにギャンブルを行う程仲が良い。劇中では上記の通りの幻覚を見せる能力で鶴姫を惑わせて結婚しようと目論むストーカーぶりを見せ付けた。
ヌリカベ曰く、人間の目玉で作った目玉焼きが大好物。
幻覚を見せる能力以外にも、無数の目玉の幻影から光線を放つ「忍法・ギョロギョロ目玉」や目から直に電撃を放つ技も持っている。
活躍
ヌリカベと「2人の人間を迷路に転送させ、どちらが先に脱出するかを予想する」という賭けを行い、勝って金貨を得るや、人間の姿でサイゾウに勝負に勝ったお礼だと金貨を1枚渡す。
その後、巨大戦でブルーロウガンに倒されそうになったヌリカベを助け、人間の姿で負傷中の彼を支えながら逃走した。
逃走後、カクレンジャーへの復讐を目論むヌリカベの見せた鶴姫の写真を見て、何と彼女に一目惚れしてしまう。
青い服の女性の姿で彼と共に宝石類を購入し、自身の能力で鶴姫にシンデレラよろしく馬車に乗って出現する白馬の王子と舞踏会で踊り、12時になると先述の宝石類を渡す幻覚を見せて惑わせる。
その後、幻覚を見せた状態で婚姻届(※名前は「目々連」と漢字表記)を書かせ、幻覚を解くと元の廃工場で鶴姫に求婚するも当然と言うべきか断られる。
その事で妖怪裁判を開き、裁判官として出現したヌリカベは「目玉焼きの刑」(※その名の通りに目玉を焼く刑罰)を彼女に言い渡し、再び迫ろうとするも他の4人が駆けつけたため、5人揃ったカクレンジャーと交戦。「忍法・ギョロギョロ目玉」で攻撃するが、先にヌリカベを倒されてしまう。
直後に妖怪エネルギーの落雷を浴びて巨大化。
ヌリカベの仇を討とうとするが、ホワイトカークに圧倒され、全身の目からの電撃で無敵将軍を攻撃するも将軍花吹雪に怯み、そのまま止めの火炎将軍剣を受け爆散。梵字の形になったまま上記二段目の台詞と共に昇天し、妖怪エネルギーも消え去った。
第12話では妖怪レプリカ軍団の1体として再登場。両手が機械化され、右手はフェンシングと釵が一体となったような形の剣になっている。声は新井一典氏が演じた。
ニンジャホワイトと交戦し、「鶴姫ちゃ〜ん♡」と叫びながら落石攻撃やギョロギョロ目玉で攻撃する。
巨大化後は体内に閉じ込められている子供達を盾に抵抗できない獣将たちを一方的に攻撃するが、カクレンジャーの奥の手である獣将ファイターの登場で形成が逆転。バトルクマードに持ち上げられて振り回されて投げつけられ、バトルロウガンに振り回されたヌリカベと衝突。
テングが倒されたことで消滅し、子供達も解放された。
余談
妖怪モチーフはそのまま目々連だが、他にもコート姿の男も含まれている。
演じる館氏は『鳥人戦隊ジェットマン』にてラスボスとなる敵幹部の裏次元伯爵ラディゲ役で出演していた。後に『仮面ライダー555』でもソードフィッシュオルフェノクを演じていたが、2018年に亡くなった為、これが最後の戦隊出演となった。