※注意
このキャラクターは、その所業故にアンチが非常に多く、時折過剰なキャラヘイト表現や、「似たような人物」など本来の記事内容の趣旨からズレた書き込みが行われる事があり、それが原因となって編集合戦へと発展する事も多々あります。
原則中立性のある記事を保つ為、そして無益な編集合戦及び、演者への風評被害を防ぐ為にも、そういった悪意を含んだ書き込みは極力控えるよう、お願い致します。
裏次元伯爵ラディゲ
プロフィール
バイラム4幹部の実質的なリーダー格。
残忍かつ冷酷な野心家で異常なまでに執念深い。尊大かつ傲岸不遜な性格で、自分の上に立つ者の存在を決して認めず、他者が必死で努力する姿を敵味方関係無く「健気」と皮肉を交えて嘲笑し、相手を見下しきった態度であしらう姿がしばしば見受けられた。
女帝ジューザにより記憶を消され、人間の姿にされた際は好青年となるが、記憶を取り戻した時には何の未練もなく自身を助けた女性を殺害している。
目的のためなら手段を選ばない冷徹さが特徴で、ジェットマンを倒すために裏次元人の生き残りや太古の眠りより復活した魔神、ジェットマンの長官である綾など、バイラム固有の戦力以外の存在をしばしば利用した。それどころかジューザやトランザといった「組織内の政敵・仇敵を打倒するためにはジェットマンに味方する」ことさえ辞さなかった。
だが悪役特有の邪悪な性質を持つ一方、バイラムの戦士としての誇りもあり、それが勝利への過程に相反すると感じた場合には理屈抜きの執着を見せる事もある。自分同様にトランザによって魔神ロボベロニカに捕らわれていた雷太、アコ、香を「お前達は俺の獲物!トランザの手にかかってはならん!」と危害を加えずにあえて解放したり、崖から落ちそうになった竜を助けたこともあった(前者の理由が「自らのプライドのため」、後者が「トランザを倒す目的のため」)。
また、トランザの鼻を明かすために、マリアとグレイに協力を申し出て、共に隕石ベムを作り出した際は、その2人と祝杯を挙げていたことから、仲間意識が全くないわけではない。
次元の壁を切り裂くこともできる「秘剣ブラディゲート」と呼ばれる剣を愛用する。
第27話では自身の霊能力を披露したが、ジェットマンを霊界に引きずり込み始末しようとして失敗した際、跳ね返ったダメージによって霊能力を失う。またラディゲとしての姿の他に、凶獣ラディガンなる真の姿を持つ。終盤ではベロニカのエネルギーを吸収し、最終形態のラゲムに変化する力を得た。
執念深さが常軌を逸しており、特に一度屈服させられたジューザやトランザへの恨みは凄まじく、特にトランザに対しては幾度となく逆襲を狙った末に第47話ラストにおいて凄まじい報復を行ったが、苦しみを与え続けるために、あえて止めは刺さずに放置しており、その結果トランザは死を上回る地獄の苦しみを味わいながら人間として生き続ける事になった。
人間の情愛などを「愚劣な感情」などと軽んじる一方、マリアに対しては倒錯した感情を抱いており、その障害となるレッドホークとの対決にも最後まで執着を見せていた。
井上敏樹が執筆した小説版では顔の半分が美青年、もう半分が老人であったが女帝ジューザ降臨後に完全な美青年となった。襲撃した次元の生物を1つ選んでコレクションする趣味があり、マリアはその中でもお気に入りだった。
凶獣ラディガン
ラディゲの真の姿。ラディゲは怒りの感情が昂ることでこの形態に変身する。
おぞましい怪物の姿をしており、左手に秘剣ブラディゲートが一体化している。この姿に変身すると敵のあらゆる攻撃を防御する。
ベロニカの体内でその生体エネルギーを吸収する際にも一瞬だが変身した。
巨大獣ラゲム
ベロニカの生体エネルギーを吸収したことにより変身可能となった、ラディガンの強化進化形態にしてラディゲの最終形態である巨大怪獣。
単体でもバードニックセイバーをへし折り、バードメーザーを受けてもびくともせず、ジェットフェニックスをもはね返す高い防御力を誇る。
また両手の爪や舌による打撃および巻き付き、噛み付きなど攻撃力も高い。
胸部にはラディガンの顔があり、会話もその部分から行うなどどことなくグロテスクである。
初登場時は胸部にはラディガンの顔がなく、グレートイカロスのボディを貫き勝利するが、この形態への変身はラディゲの意思とは無関係だったために(劇中では描かれなかったが)グレートイカロスに止めを刺す前に姿を消した模様。
最終決戦においてはラディゲが等身大ジェットフェニックスでダメージを受けた後に変身。
以前と同じようにジェットマンの各巨大ロボを圧倒するが、リエに付けられた背中の傷が巨大化したことで開いてしまい、その部分が唯一の弱点になる。テトラボーイの攻撃で弱点が発覚した後、傷を隠すためにバイロックを鎧として纏った。
巨大獣バイロックラゲム
ラゲムがバイロックと融合した姿で通常のラゲム以上の能力を持ち、腕から光輪を発射して敵を切り裂いたり、全身を覆う強力なバリアを展開することもでき敵のあらゆる攻撃を跳ね返す。
その他、破壊光線なども発射できる。唯一の弱点である背中の傷も保護されている。
圧倒的な攻撃力でジェットマンを追い詰め、テトラボーイの両腕を切断して機能停止させ、ジェットイカロスの左腕も破壊するが、竜が操縦するジェットガルーダのガルーダクローによりバイロックを破壊されて元のラゲムに戻ってしまい、ジェットガルーダに拘束された状態からジェットイカロスのバードニックセイバーで背中の傷をジェットガルーダと一緒に貫かれて最期を迎えた。
死の間際、ラディゲは吐血しながら恐ろしい形相で「俺の魂は、裏次元から永遠に貴様達を呪い続けるだろう!!」という呪詛の言葉を残し、ラゲムはジェットガルーダもとろも爆散(ただし、竜はレッドホークに変身して脱出)した。
戦いの直後には海辺の崖にラディゲの兜が虚しい音と共に転がっており、竜が不穏な表情でそれを目撃するなど、最後まで不気味な余韻を残しながら退場した。
ifの展開(非公式続編漫画『時をかけて』)
※非公式続編漫画なので、便宜上if展開とする。
本編から5年後。
霊体となったラディゲは廃人のままだったトランザに憑依して復活。ジェットマンへの復讐を始める。
その過程で、竜と香の娘・綾を拉致・洗脳・改造した上で、自らの娘と偽って手駒にするなど本編に劣らぬ卑劣極まりない戦法をとり、二度目の決戦ではグリーンイーグル・ジェフリィ・剣崎(ジェフ)を死に追いやるが、正気を取り戻した綾の力でジェフは復活。
さらに、トランザを依り代にした結果。その影響でトランザ自身の意識が復活した為、逆にトランザに精神を支配されてしまい、トランザはジェットマン達に自分ごとラディゲを斬る様に懇願。最期はレッドホークに斬られ、またしても倒される。
それでも悪あがきを止めず、今度はジェフを依り代にしようと目論むもトランザの霊体に妨害され、最期は道連れにされる形でラディゲ、トランザ共にその魂は完全に消滅。
皮肉にもかつて廃人にしたトランザに逆襲されるという因果な形で、ラディゲの野望は今度こそ完全に潰えたのだった。
一方綾は自分のした事の罪悪感から死を望むが、結城凱の幻影に活を入れられ、正気を取り戻し、無事に元の姿へと戻った。
余談
その劇中にとった数々の悪虐非道な行動は、演じていた館氏すらも台本の読み合わせの際に思わず顔を顰め、監督やスタッフに対して「流石にこれはやり過ぎだろう」「もう少し穏便にできないのか?」と抗議する事も珍しくなかったそうだ。
特に、『ラディゲがジューザに記憶を消されて人間にされていた間に世話になっていた恩人の女性を殺害してしまう』第18話の台本を読んだ際には、流石に我慢できず「こんな役を演じるくらいなら、降板した方がマシだ!」と激昂して、本気で番組からの降板を申し出るという事態が起きたが、ラディゲの役の重要性故に途中退場が許されなかった事もあり、製作スタッフからの必死の説得の末、脚本版よりも殺害場面をソフトな描写に修正する事を条件に渋々演じる事となった(つまり初期脚本では、本放送版以上にエゲツない方法で殺害する予定であったというわけである)。
その後、館氏はなんとか降板する事も無く1年間無事にラディゲ役を演じきったものの、やはりラディゲの起こした外道の数々(特に上記の第18話の件や、第47話でトランザを廃人にした件)によって当時のファンや子供達から凄まじい非難や反感を買う事となり、近所の子供からは通る度に石を投げられるなど風評被害に苦しめられる事となった。
それ故に実の息子に対してもジェットマンに出演していた事を明かす事を躊躇い、意を決して打ち明けたものの実際に作品も見せた折には案の定しばらくの間、口を聞いてもらえなくなったそうで、一時期はラディゲを演じた事を激しく後悔し脚本家だった井上敏樹に対して憎悪を抱いていたという。(とはいえトランザの末路を考えたのはトランザ役の広瀬匠氏本人であるため若干逆恨みである)
スーパー戦隊シリーズに限った事ではないが、東映側はこのところ悪人や悪役を演じる俳優に対して、公式HP等で「普段はいい人です」等とフォローしたり、撮影の合間にヒーロー側の俳優陣と仲良くしている様子や、ふざけている姿などのコミカルな写真をアップする等して、風評被害対策を強化している。
館氏自身はその後、3年後の『忍者戦隊カクレンジャー』にてモクモクレン役で出演している。その後、井上氏との関係も回復したのか『仮面ライダー555』にもソードフィッシュオルフェノク役で出演している。
尚、長野ロケで鳩に煽られ池に落ちるシーンはラディゲの数少ない迷場面であり、ただの鳩にたじろぐ姿を晒した挙句、池に落ちた瞬間演者の頭から兜が完全に外れているなど、外道なラディゲにしては珍しく情けない一面を見せている。