バイオ次元獣
ばいおじげんじゅう
次元戦団バイラムが物語後半より使役する生命体で、従来の次元獣の強化型に当たる。
次元獣と同様に、コアともいうべきバイオ次元虫を無機物などに寄生させることで生成され、巨大化のプロセスについても次元獣のそれに準じたものとなっているが、次元獣との大きな違いとして、バイオ次元虫に備わっている様々な生物の遺伝子の働きにより、元となった器物の特性だけでなく生物の特性をも併せ持つ合成生物へと変貌する、という点が挙げられる。この異なる2つの特性により、従来の次元獣よりも多様にして強力な能力を発揮することができるのが、バイオ次元獣の強みと言える。
また、従来の次元獣の大半が人語による意思疎通を可能とし、様々な個性を発揮していたのとは対照的に、バイオ次元獣は一部の個体を除いて人語を発することはなく、侵略兵器としての色彩を濃くしているのも特徴の一つである。
その一方、バイオ次元虫が繁殖能力を持たない不完全な生物であることに加え、マリアによって残存していた次元虫が全てバイオ次元虫へと改造されたことから、バイオ次元獣も必然的にその絶対数が限られる格好となってしまった。
結果として、物語終盤の比較的早い段階でバイオ次元獣も登場しなくなってしまい、放送当時に発売された雑誌『B-CLUB』には、「最後はバイオ次元虫が底を尽いてしまったため、バイラムは異次元生命体メタモルを繰り出してきた」という裏設定が掲載されていたりもする。
ラディゲ製作
前述の通り、バイオ次元獣は絶対数が限られていることもあり、物語後半に登場したゲストの敵怪人の中には、以下のようにバイオ次元獣とは別カテゴリの存在もいくつか存在する。
- ジゴクメドゥーサ
- バイロック内に生息する生命体。ネーミング的にはバイオ次元獣のようにも思われるが、放送終了後に発売されたビデオ『戦隊大図鑑Vol.2』においても「異次元生物」の二つ名が付記されているように、あくまでもバイオ次元獣とは別個の存在として扱われている。
- 魔城バイロック
- 次元戦団バイラムが拠点とする巨大要塞。円形の赤い発光体を中心に、岩のような外殻が蜘蛛の巣のように取り巻く独特のフォルムを有し、その内部には重力等の物理法則が一切無視された空間が広がっている。
- 試作ロボG2
- トランザが製作したテストロボット。
- 魔神ロボベロニカ
- G2の試作を経て、トランザが独力で造り上げた巨大ロボ。
- トマト大王(異次元生命体メタモル)
- 前述の通り、バイオ次元獣とはまるで無関係の異次元生命体。こちらはビデオにおいてバイオ次元獣の後に紹介されているため、誤解を生じやすかったりもする。
デストロン怪人(デストロン所属『仮面ライダーV3』)、メカシンカ (有尾人一族ジャシンカ帝国所属、『科学戦隊ダイナマン』)、クグツ忍者(宇宙忍群ジャカンジャ・サーガイン配下『忍風戦隊ハリケンジャー』):いずれもバイオ次元獣と同様に、生物と器物の合成怪人であるという共通項を有する一方、バイオ次元獣とは逆に「生物をベースに器物の要素を加えた存在」であるという相違点も見られる。
コメント
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vsヨロイスネーク(鳥人戦隊ジェットマン)
第29話「最後の戦い」より。 今回は戦隊の一般怪人、ゲストキャラの肉体を奪ったバイオ次元獣です。この話、古い作品ではたまにあるおかしなサブタイトル・・・というわけではないんですよね。3,419文字pixiv小説作品