概要
遥か古代に地球に落下した隕石に付着していた生命体が独自の進化を遂げたと言われている、地底の居住者「有尾人(ゆうびじん)」の一族による帝国。
卵生で卵から誕生し、その名のとおり尻尾を持ち、尻尾の数が多いほど階級が高い。尻尾の無い地上人を見下し、人間に尻尾を生やす事も不可能とわかると、人類抹殺と地上への侵攻を開始した。有尾人はシッポ兵の姿が基本とされているようだが、尻尾の数が多い幹部勢は人間に近い外見である。
首領・幹部※未視聴の方はリンク先のネタバレ注意!!
※括弧内は尻尾の本数。
帝王アトン(9本) |
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ジャシンカ帝国の最高権力者。普段はグランギズモ内の玉座に座っており、終盤まで出撃する事がなかった。帝王剣を使って、強大な妖力を発揮する。 |
カー将軍(7本) |
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帝国一の科学者で、進化獣・メカシンカの製作を行い、メギド王子の教育係も務めている。尻尾の数こそメギドとキメラより多いが、2人を自分の上に立てている。戦闘力も非常に高く、「軍神」の異名に恥じぬ攻撃でダイナマンを苦しめた。 |
女将軍ゼノビア(7本) |
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第37話から登場した女将軍。妖魔力の使い手で、刃を宿した杖を武器に戦う。狡猾で奸智に長けた野心家であり、8年前にジャシンカ帝国の女王として君臨することを企てアトンを暗殺しようとしたが失敗、千年洞窟に投獄されていた。 |
メギド王子(5本→4本→0本) |
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帝王アトンの息子。元は5本尻尾だったが、第1話でダイナレッドに切り落とされ4本尻尾となり、以後はダイナレッドを執拗に狙う。「流れ星」という白馬に乗り、常に先頭に立って作戦を指揮する。終盤、アトンとゼノビアを追いやり新帝王の座に着く。 |
王女キメラ(4本) |
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第8話から登場。メギド王子のいとこ(母が帝王アトンの妹)で、4本の尻尾(花を象ったようにまとまっている)を持つ妖術使い。変装も得意で、カー将軍による将としての評価はメギドよりも高い。 |
その他
進化獣 |
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進化獣製造機プログレッサーに投入された「生命のスープ」が急速に進化した生命体。過大なダメージを受ける事により生命の危機を感じるとビッグバンプログレスと呼ばれる細胞が急速に増加する現象により、巨大化し「超進化獣」となる。同時に脚部が太くなる。進化獣誕生シークエンスのBGMは、ベルリオーズの『幻想交響曲』第5楽章より。 |
シッポ兵 |
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ジャシンカ帝国でもっとも身分の低い一本尻尾の有尾人。「テール!」と叫びながら襲い掛かる。死ぬと全身が赤く光り尻尾を残して身体が溶け、その尻尾もすぐに消滅する。武器は敵を痺れさせる効果を持つ剣や機関砲、手投げ弾。人間に変身する能力にも長けているが、驚くと尻尾が飛び出して、正体がバレる。 |
親衛隊ギール |
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シッポ兵の中でも精鋭でメギドの親衛隊として仕える。メギドからの信頼厚く、ギーラとの結束も強い。資料によっては「キール」表記も。 |
親衛隊ギーラ |
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シッポ兵の中でも精鋭としてメギドの親衛隊として仕える。 |
侍女ビルギス |
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ゼノビアの侍女として仕える女性シッポ兵。人間に変身することもできる。作中で登場した数少ない女性のシッポ兵である。 |
ジャシンカ帝国の戦力
ギズモスキート |
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グランギズモの口から出撃する小型戦闘機。単座式で機体前方から光線を発射する。 |
グランギズモ |
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ジャシンカ帝国の拠点となる怪物のような外観の移動要塞。口に当たる部分からはギズモスキートや砲撃、火炎放射を繰り出す。 |
余談
有尾人や進化獣のコンセプトは当時話題になった書籍『アフターマン』から採られている。
デザインを担当した出渕裕氏は、自身が視聴していた時代の東映作品より、当時の美術担当であった高橋章氏のラインをデザインに取り入れている。また、アニメ畑出身の氏の筆により、スタイリッシュかつ「手袋やブーツを着用した人型のシルエット」の戦隊怪人のイメージを払拭した、重厚かつクリーチャー風の外観の戦隊怪人が多数登場、後の怪人デザインの可能性を拓いたと言える。
関連タグ
科学戦隊ダイナマン
地底人
ジャシンカ帝国:表記揺れ。
邪命体エヴォリアン:設定がほとんど同じ悪の組織。
ボアザン星人:身体の部位に関する極端な階級差別の文化が浸透しているという共通点がある悪の組織。
非公認戦隊アキバレンジャーシーズン痛
カー将軍に憧れるツー将軍が登場。演じるのは、ベジータでお馴染みの堀川りょう。
地底帝国チューブ、地底冥府インフェルシア、シャドーライン、バグナラク:後の地底本拠地を構える組織つながり。
しっぽ団:ジャシンカ帝国と同じく、尻尾の数が多いほど偉い組織。
宇宙犯罪組織マドー:同時期の特撮番組の敵組織。
暗黒科学帝国デスダーク←有尾人一族ジャシンカ帝国→新帝国ギア