「メギド王子!ぐっと抑えるのが男というもの」(第25話)
「ダークナイト!ダイナマン!まとめて片づけてやる!」(第48話)
「アトン様!誰が本当に忠実な家来であるか、お見せいたしましょう!」(第49話)
演:石橋雅史
概要
有尾人一族ジャシンカ帝国の大幹部。帝国においては帝王アトンの片腕的存在で、彼に絶対的な忠誠を誓っている。尻尾は九本のアトンに次ぐ七本であり、「軍神」と呼ばれるほど戦闘能力も絶大。戦闘時には角のある兜を着用し、兜や剣からの光線や青いバリアーを繰り出す。メギドの教育係でもあり、時には彼を立て、時には彼に鋭く諫言する他、彼に男としての何たるかを教えたこともある。
初めて出陣した時にはメギド王子と王女キメラが勝利を確信して勝ち誇るほどであり、二人からも武将として敬意を払われている。また、カーは自身より尻尾の少ない二人を自身の上に立てている。それと同時に帝国随一の優秀な科学者としての一面も持っており、進化獣やメカシンカを作り出せる。後半では、メカシンカを巨大化させるためのビッグバンビームの発射役も務めている(舵輪型の装置を回すことで放つ)。
第49話にて、ダークナイトと結託した女将軍ゼノビアによって罠に嵌められ、反逆者としての烙印を押されるも、必ずや汚名を雪ぎ、忠義を証明するとアトンに対して宣言した上で、ダイナマンに戦いを挑む。「カー将軍の最期」を参照。
バリアーでダイナマンの攻撃をことごとく寄せつけず窮地に追い込むも、ダイナマン渾身のニュースーパーダイナマイトの威力は防ぎ切れず致命傷を負わされる。だがそれでも、最期の執念でグランギズモに帰還し、ビッグバンビームを自ら発射。創造主と運命を共にするかのように装置が爆発した後、絶叫を上げながら倒れて絶命した。戦隊シリーズの武人系敵幹部としては初めての爆死ではない最期である。
その死は帝王アトンが先ほどの疑いを謝罪し、キメラ王女が号泣するほどジャシンカ帝国を悲しませ、国葬が執り行われた。これも戦隊シリーズの敵幹部としては初めての異例の措置である。このかけがえのない忠臣にして最高の武人にして科学者を失ったジャシンカ帝国は、この後急速に滅亡への道を進むことになる。
逸話
- 悪役でありながらジャシンカ帝国の行いを大義とし、忠義を尽くす役柄であるためか、演じた石橋雅史氏は当時の子供たちの親に好かれていたそうで、石橋氏宛てにバレンタインチョコが大量に届いたという逸話もある。
- デザインを担当した出渕は「カー将軍に娘がいる」という自己設定の下、イシリアというオリジナルキャラクターを後年の画集に納めている。