科学の研究を職業とする人々。科学の中でも自然科学の分野の人を科学者という傾向がある。
自然科学は西洋において自然哲学から派生した。自然哲学の目的は真実を割り出し、新たな知見をもたらすというものであり、自然哲学者を駆り立てるのは真実と知識への純粋な興味であった。
だが、科学研究が職業化した科学者によってすすめられるようになった19世紀以降は、科学は哲学から分離してしまい、功利的な研究を優先する風潮も生まれた。
科学の技術への応用は、常に社会に大きな影響を与え続けている。彼らの研究が、軍事面では洒落にならない結果を招くこともある。遺伝子、生物工学の分野でも、悲惨な病気から命を救う、食糧危機を解決させるといった肯定的な側面は多々あるものの、「神の領域」とも言える部分に抵触しかねないと危惧されている。
科学者もまた人間であり、非人道的な方向に突き抜けてしまう事もある。科学者にもある人としての危うさや科学が持つ危険な一面が合わさり、フィクションの世界でもマッドサイエンティストというキャラクター像が生まれている。