概要
現在は東京成徳大学で教授として勤務している。
国文学者であり、専門は平安朝以来の漢詩の朗詠(漢詩における詩吟のようなもの。歌として節回しを受けて詩を詠むこと)、和歌の披講(こちらも同じく、節回しをつけて詠むこと)についてである。
1991年〜2018年まで、日本におけるミッキーマウスの二代目専属声優を務めていた。本職はあくまで学者・教授であり、ファンからは「教授」という愛称で呼ばれている。
選出から降板後の現在に至るまで、何故声優が本業ではない青柳がミッキーマウスの声として選ばれたのか、どういった理由で選ばれたのか、それら全てにおいて明確な出典を持って示されたものはない。
ミッキーマウス以外に声優として参加した作品は存在せず、演技経験などもおそらく(部活動や仲間内の遊びなどを除いて)ミッキーマウス以前には存在しないと見られている。
研究の一環として宮中で行われていた歌会の再現活動も行っており、その時の声が関係者に知られてオファーを受けた説や、変わったところでは当時の交際相手(※現在の妻となる女性)とのデートで気を引くための一芸として、ミッキーマウスのモノマネをしていたのがキッカケという説があるが、これもまた詳細は定かではない。
“本家”であるアメリカ版でもミッキーの声優は基本的に本業の声優・俳優が務めているわけではないため、経歴や所属に関係なく「ミッキーらしい声」として選ばれたことは確かであろう。
学者・教授であるということを除けば、私生活や趣味などもほとんど不明という謎多き人物である。
なお、本人の個人サイトやTwitterにおいては「デイジー」、「ウォルト」、「アリエル」というディズニーに絡めた名前の犬を飼育していたこと、成徳大学の野球部顧問を勤めていることなどが触れられており、Twitterの文面などからは真面目で気さくな人柄であることが窺える。
日本人からは永らくミッキーの声として愛されてきたが、2018年に同役を降板した。後任は星野貴紀。
2021年8月17日、Twitterにて、2018年7月1日に脳梗塞を発症したことを公表しており、降板の理由は体調面を考慮してのものであったと推測される。
2016年5月17日に、「永遠の恋人」であるミニーマウス役を長年演じていた水谷優子が亡くなっており、ミニーの後任は遠藤綾が務めているが、ミッキーの後任となる星野の選出についてはおそらく遠藤と同じ事務所(オフィスPAC)所属という縁があると見られている。ちなみに2019年に長年グーフィー役を演じた島香裕が亡くなった際も、同じ事務所所属の宮本崇弘がグーフィーの後任に選ばれている。
最終出演作品は現状『キングダムハーツII.9』となっている(『キングダムハーツⅢ』のプロローグエピソードにおけるムービーのみ。発症時点で『Ⅲ』収録中だったと思われる)。
また東京ディズニーリゾートに関しては2018年の「ランドハロウィンパレード」「スプーキーブーパレード」から変更がされているが、同年の「クリスマスパレード」「ディズニークリスマスストーリーズ」(オラフとは違いこちらは2019年度も変更なし)や、「東京ディズニーランドエレクトリカルパレード ドリームライツ」などはコロナ前の段階では差し替えられてない。
声優変更後に終わった「ファンタズミック」なども途中声優変更せず終了している(「ドリーミングアップ」に関しては35周年のフィナーレイベントで追加セリフがあったため差し替えとなった)。
本業が国文学者ということもあり、朗詠の歴史に関する著書があるほか、幼児向けの学習ドリルの監修もしたことがある。その反面、声優業に関する著書は存在しない。
父は数学者、統計学者で、千葉大学の名誉教授を務めた青柳雅計。
関連項目
小林由美子 教え子の声優。和洋女子大学に在籍していた際に指導していた。