概要
茨城県つくば市に本部を置いており、つくば市と東京(文京区)の2か所にキャンパスを持つ。
1960年代後半より多数の研究機関を現・つくば市に移転してつくられた筑波研究学園都市の中にあり、文系理系幅広い学群を擁する総合大学である。学部のみではなくメインキャンパスの敷地面積も他の大学と比べると尋常じゃないレベルで広い。そのいろんな意味で桁外れな広さはググればどれだけやばいか分かるので気になる人は調べてみるのもいいかもしれない。
スポーツも強く、特にサッカー・柔道・バレーボール等で有名選手を多数輩出している。
入学試験の難易度も高く、旧帝一工神に次ぐ程の難易度である。
1872年、東京に「師範学校」が設置されたが、1873年、他の6大学区でも官立師範学校が設立されたため「東京師範学校」と改称した。1886年に東京高等師範学校に改称。
1949年、東京教育大学(東京文理科大学、東京高等師範学校、東京農業教育専門学校、東京体育専門学校を包括)として文京区に開学。学名に「教育」とあるが、高等師範学校を存続法人としたことによるもので、当初から総合大学だった。
1973~1978年にわたり、当時の新治郡桜村に段階的に移転すると同時に現在の法人名に改め、かつ組織も変更した。東京キャンパスはかつての東京教育大学の名残でもある。移転当時は琉球大学とともに、郡部に本部を構える数少ない国立大学でもあった。桜村が町村合併により現在のつくば市の一部となったのは1987年11月のことである。
2002年には図書館情報大学(1979年開学)を統合して今に至る。
教育大だった当時は、文京区のほかに、目黒区や渋谷区にもキャンパスがあったが、これらは筑大には引き継がれていない。蛇足だが目黒区にあった駒場キャンパスは後に大学入試センターが使用している。
学群・学類
学類/学系制では学生(大学院の学生などを除く)が所属する教育組織としての学群・学類と、教員および大学院生が所属する研究組織としての「学系」が異なる体系で存在している。
現在の学群・学類
- 人文・文化学群
- 学類(人文学類、比較文化学類、日本語・日本文化学類)
- 社会・国際学群
- 学類(社会学類、国際総合学類)
- 人間学群
- 学類(教育学類、心理学類、障害科学類)
- 生命環境学群
- 学類(地球学類、生物学類、生物資源学類)
- 理工学群
- 学類(数学類、物理学類、化学類、応用理工学類、工学システム学類、社会工学類)
- 情報学群
- 学類(知識情報・図書館学類、情報メディア創成学類、情報科学類)
- 医学群
- 学類(医学類、看護学類、医療科学類)
- 体育専門学群
- 専攻(体育学主)
- 芸術専門学群
- 専攻(芸術学、美術、構成、デザイン)
主な出身者
大学卒
- 諏訪原健 (政治運動家。元SEALDs)
- 大塚英志 (評論家、漫画原作者)
- 蜈蚣Melibe (漫画家)
- すえのぶけいこ (漫画家、代表作『ライフ』『リミット』)
- そにしけんじ (漫画家、代表作『ねこねこ日本史』等。)
- 犬丸りん (漫画家、アニメ『おじゃる丸』の原案者。)
- 木尾士目 (漫画家、代表作『げんしけん』)
- 飯田ぽち。 (漫画家・イラストレーター、バーチャルYouTuber『ぽちまる』。代表作『姉なるもの』。)
- 西村博之 (アニメーター)
- 伊藤美紀 (声優)
- 永田亮子 (声優)
- 後藤啓介 (声優)
- 植木秀美 (声優)
- 長谷川健太 (元サッカー選手、元日本代表)
- 井原正巳 (元サッカー選手、元日本代表)
- 風間八宏 (元サッカー選手、元日本代表)
- 藤田俊哉 (元サッカー選手、元日本代表)
- 望月重良 (元サッカー選手、元日本代表。現:SC相模原代表)
- 羽生直剛 (元サッカー選手、元日本代表)
- 中山雅史 (サッカー選手、元日本代表)
- 早川史哉 (サッカー選手、現:アルビレックス新潟)
- 車屋紳太郎 (サッカー選手、元日本代表。現:川崎フロンターレ)
- 谷口彰悟 (サッカー選手、日本代表。現:川崎フロンターレ)
- 三笘薫 (サッカー選手、日本代表。現:ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)
- 熊谷紗希 (女子サッカー選手、元日本代表、現:オリンピック・リヨン)
- 安藤梢 (女子サッカー選手、元日本代表、体育科学博士。現:浦和レッズレディース、のち筑波大学人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 スポーツウエルネス学・助教。)
- 猶本光 (女子サッカー選手、日本代表。体育学修士。現:浦和レッズレディース)
- 福岡堅樹 (元ラグビー選手、日本代表。現:順天堂大学医学部医学科在学中)
- 中垣内祐一 (元バレーボール選手、元日本代表)
- 加藤陽一 (元バレーボール選手、元日本代表)
- 石島雄介 (元バレーボール日本代表、現ビーチバレーボール選手。)
- 谷本歩実 (柔道選手〈アテネオリンピック・北京オリンピック金メダリスト〉)
- 藤井淳志 (野球解説者、元プロ野球・中日ドラゴンズ選手)
- 武田真一 (NHKアナウンサー)
- 落合陽一 (メディアアーティスト、研究者)
- 土佐信道 (芸術ユニット『明和電機』)
- 林田洋平 (お笑いコンビ『ザ・マミィ』)
- 宮下純一 (北京五輪競泳男子400mメドレーリレー・銅メダリスト、現:ホリプロ所属タレント)
大学院修了
- ジャンボ鶴田(レスリング選手〈ミュンヘンオリンピック日本代表〉、プロレスラー、中央大学卒業。のち筑波大学非常勤講師に。)
- 小川直也 (柔道選手〈バルセロナオリンピック銀メダリスト〉、格闘家・プロレスラー、明治大学卒業。)
- 登大遊 (プログラマー)
- 工藤公康 (元プロ野球選手、大学院人間総合科学研究科で体育学修士取得後に同大学院博士課程に合格。名古屋電気高等学校卒業。)
- 仁志敏久 (元プロ野球選手、大学院人間総合科学研究科で体育学修士取得。現:江戸川大学社会学部経営社会学科の客員教授。早稲田大学人間科学部卒業。)
- 吉井理人 (元プロ野球選手、大学院人間総合科学研究科で体育学修士取得。和歌山県立箕島高等学校卒業。)
中退
余談
- かつては陸の孤島ともいうべき立地の人工都市内にあり、学校と下宿以外に遊ぶところもなかったため精神的に煮詰まったり同棲を始める学生が多いことでも有名だったが、近年はつくばエクスプレス(TX)開業など交通の便がやや良くなり、多少改善されてきている。そのTXの開通もあり、つくば市は今日では人口20万人を超え、水戸市・日立市に次ぐ茨城県第三の都市に成長している。
- ちなみに1986年度末まで存在した筑波鉄道(1978年度までの関東鉄道筑波線)は筑大よりもかなり筑波山寄りを走っていたため、本学への通学には全くといってよいほど向いていなかった。