概要
ペンネームの由来はウミウシの一種である生物ムカデメリベ(『へんないきもの』(2004年)で有名となった)で、蜈蚣が姓、Melibeが名である。
元は筑波大学出身であるといわれる『ファンロード』名物投稿者の一人で、1987年に斉藤佳素理名義で『ビッグコミックスピリッツ』増刊号に掲載された「青春の嘘いつわり」で、ギャグ漫画家として商業デビュー。
1993年に講談社のちばてつや賞で、現在の作風に連なる「Dr.バージェス」が佳作となり、『アフタヌーン』で連載を目指すも準備段階で断念。
その後エロ漫画界の極北であると言われていた、三和出版の『コミックフラミンゴ』で連載された、未来世界の遺伝子操作で生み出され、人体改造された有機人形(オルガドール)が主役であるSF色が強い作品群「バージェスの乙女たち」(1997~1999年)がその筋で有名となった。
さらに外伝『人形』が同人誌として発行されており、2010年代になり太田出版によってまとめられたものが電子書籍化されている。
その他の名義には、上記のデビュー作でのもの以外に冬長、にゃかな(ぬャカな)があり、近年はこの名で作家性を薄めた作品を発表している。
作品
- バージェスの乙女たち―ワイワクシアの章―
- バージェスの乙女たち―ディノミスクスの章―
- バージェスの乙女たち―アノマロカリスの章1―
- バージェスの乙女たち―アノマロカリスの章2― ※電子出版
- バージェスの乙女たち―アノマロカリスの章3― ※電子出版
- この世界には有機人形がいる
斎藤佳素理
- 琴線
冬長
- 世界のどん底で愛を叫べない
- Rouge―ルージュ―
- 月狂い
- くちびるからすべてが始まる
- 艶色女教師