概要
2008年3月、「烏賊川ホゑル」名義で『ヤングサンデー』(小学館)に応募した『お守りはカッター。』が佳作に選ばれるが、同年7月に休刊となる。
その後、活動をエロ漫画へ移行。茜新社での読みきり短編や、『ビタマン』(竹書房)での読者コーナーカットを手がける。
非常に寡作で、新作は読みきりが年に1~3本程度。
pixivのプロフィールによると、普段は漫画家アシスタントをしている。
2012年6月には、原稿に集中できないという理由で自宅のインターネットを解約した。
同年11月に初単行本「ろりとぼくらの。」を刊行。
その後も同名サークルで同人誌「がいがぁかうんたぁ」等を刊行している。
作風
COMIC LOを主な活躍舞台とする、典型的なロリ特化作家である。
登場する女の子はほぼ小学生で、大半が男は成人で、さえない男もしくは何らかのコンプレックスを持っている。
当初はファンタジー色や非常に心優しい女児との出会いにより、ロリコン男が救済される展開が主軸であったが、徐々にハジケた作風となっていき、半ばギャグマンガのような疾走感で突き抜ける性犯罪ものが増えていった。
インターネットにおいては『らぶいずぶらいんど』の「福祉の……大学?に通ってるんですけど!」等がインターネットミームとなり作品本編以上に有名なほか、いろいろな意味でインパクトの大きい『ろりともだち』が単にエロさだけでなく男主人公2人の友情と結末の面で話題となったなど、何かと爪痕を残している。
同人誌として東日本大震災後の不穏な世の中を舞台としたがいがぁかうんたぁは非常に話題となるが、後述のような事件にも繋がる等、賛否両面で問題作となった。
同人作品『わんぴぃす』、商業作品『歌い手のバラッド』のように長いドラマと設定を作りこんだ作品も手掛けているが、前者は1話のみで打ち切りが告知され、後者は無期限休載を挟み長い年月を費やし、同人で少しずつ保管してやっと完結した難産となっている。
長編は特に顕著であるが、基本的に多くの作品が主人公である男性側に様々な背景設定や課題・トラウマが用意され、女児側はその男性を救済するまたは都合よく消費される形の関係として男性ほど細かな設定描写が無いことが多い。
また、後年の作品になるほど、男性側に性犯罪(純愛であっても未成年淫行である)に関する罰やケジメが描写される結末となっているものが多い。
デマ事件
2017年6月、「がいがぁかうんたぁ」を読んだ変質者が、作中悪役の手口を模倣して児童にわいせつ行為を働く。犯人は本作を違法アップロードサイトで閲覧するなど作者のファンですらなかったが、手口をそのまま模倣という異様さから、クジラックス当人も埼玉県警の訪問を受けることとなった(ただし本人はあくまで穏やかな話し合いであったことを強調している 参照)。
この時警察は、犯罪者に巻き込まれないよう注釈文を入れて自衛するよう提案。クジラックスは、言われずとも犯罪物を描くのに飽きており、模倣事件に不快感を覚えたことで益々犯罪物を描く気が失せていることを述べた。「警察が訪れた」という目を引く事態に反し、実際は変わった遣り取りは行われず、事実上何も起こらなかったと言える。
ところが、この一幕を毎日新聞等が「警察が漫画家に異例の申し入れ、作者も少女が被害に遭う漫画は今後描かないと了承」と報道(参照)したため、さも警察が不当弾圧を行い、クジラックスがそれに屈したかのような誤解が発生。たちまち風評は大手アフィブログやツイッターに拡散され、警察への激怒と作者への疑問の声で溢れかえった(参照)。
後日、事態を重く見たクジラックス本人が事実は報道と異なることを告白。自民党の小野田紀美議員も独自に警察に聞き取りを行い、表現弾圧等行われていないことが明らかとなった(参照)。
なお、クジラックスファンに誤報を咎められた毎日新聞は「他社が無視した情報を当社だけが取り上げたのに、なぜマスゴミ呼ばわりされるのか」と激怒しており(参照)、後味の悪い結末となった。
余談
クジラックスは血液検査で不健康の診断が出たため、ダイエットの進行と仕事の報告のブログを設立したが家族(母、姉、妹)に見られてしまい、エロ漫画家であることがばれてしまう。ちなみに漫画家になることは家族から反対意見があった。
母親、僕のブログ見てるんだってさ…
母のメール「ごめんね。表紙絵がかわいくキレイだったので…『(僕の名前)頑張ってるよ!』という気持ちで、娘二人(僕の姉・妹)に紹介しました(猫が土下座してる絵文字)」被害拡大
一応「成年向けを描いてる」ということだけは家族に伝えていたけど、ロリってのは言ってなかったのでキツイ…母はおおらかな部類だけど、妹はキツイなぁ…漫画といえばワンピースみたいな人種だから…ごめんお兄ちゃんが描いてるのは別のワンピースなんだ…
作品一覧
『お守りはカッター』2008年 - 「烏賊川ホゑル」名義/『ヤングサンデー』佳作
『まなでし!』2008年 - 『COMIC RiN』10月号
読者コーナーカット - 『月刊ビタマン』2008年1月号-12月号
『さよなら姦田先生』2009年 - 『COMIC LO』4月号
『らぶいずぶらいんど』2009年 - 『COMIC LO』7月号
『がんばれ便所飯くん』2009年 - 『COMIC LO』12月号
『学祭ぬけて』2010年 - 『COMIC LO』11月号
『ろりともだち』2011年 - 『COMIC LO』8月号
『JSえっち講座 女児ルーム編』2012年 - 『COMIC LO』2月号
『ロリ裁判と賢者の石』2012年 - 『COMIC LO』9月号
『凛としてしゃぶれ』2013年 - 『COMIC LO』11月号
『歌い手のバラッド』2016年 - 『COMIC LO』不定期連載かつ同人誌で残りの話を補完し2024年で完結。
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外部リンク
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