概要
クジラックスが同人誌として発表したエロ漫画である。
世界を震撼させた東日本大震災直後、様々な不安やデマが飛び交い疑心暗鬼となっている時代に、まさにその不安を利用した卑劣な性犯罪を描いた。
そのあまりにも不謹慎ながら合理的な手口はネット上で大きな話題となり、後に模倣犯が現実に現れたことで作者にも影響を残してしまう。(作者記事を参照)
続編となる2話目までが刊行された他、犯人のその後は同じく同人作品のわんぴぃすにて語られる予定であったが、そちらは打ち切りとなり読本により触れられるのみとなった。
まさかの実写化(AV)も果たしており、その凶悪な手口がしっかりと再現されている。
なお、作中では自治体の名前等は伏せられているが「地震」「東日本」「放射能」とハッキリと特定できるワードは伏せずに登場している。
タイトルはそのままズバリ、犯人が嘘の小道具として使用するガイガーカウンター。
あらすじ
東日本大震災直後で余震も続いている時期。
市役所環境業務課の職員だと名乗る小川茂男は、小学校の下校直後の時間帯を狙い、放射能汚染の検査と偽って民家を回り、両親が不在の家を狙い性犯罪をおこなっていた。
今回の被害者は5年3組(学校名は伏せられているが、5年生という数字からお察しください)の江藤沙織ちゃん。
両親が不在だからと断る沙織を言葉巧みに騙し、放射能という言葉で不安を煽ることで鍵を開け堂々と家に入った茂男は機械を使い検査を進めるが、隙を見ていきなり後ろから殴打。
速やかにテープで腕を拘束し口を塞ぎ、刃物で脅迫し、沙織の自室にて性犯罪に及ぶ。
性的暴行の途中までを描いた1話、暴行後半を描いた2話が刊行され、実写版では2話分フル尺で実写化している。
登場人物
小川茂男
本作の主人公である小太りの中年男性。
本シリーズに加えわんぴぃすにおいても重要の役割を果たす予定であった人物であり、そちらの完全読本にて詳細が明かされている。
本作や犯行中はもちろん、後に描かれる予定であった逮捕後の公判に至るまで、一貫した笑顔が特徴。
プレイ中はエロ漫画主人公のようにベラベラ喋りまくる癖がある。
本作で描かれた事件の録画映像をお気に入りのロリ漫画家に手渡しし、犯行を漫画化してほしいと依頼。この映像をもとにした漫画は実体験のようにリアルだと話題となり、その漫画家の出世作となった。
茂男は漫画家を実際の犯罪現場に共犯にならないかと誘うが拒否され、一人で犯行を重ねては映像を渡し漫画化してもらう協力関係を築いている。逮捕後も漫画化との関係については秘密を守り通している。
犯行を繰り返しながら捕まらない理由について、コツなどはなく、自分の力を強く信じることで目の前に光の道が見えるエターナルポーズを進んでいるだけだと語っている。
また、動画を見た人間に強烈なロリ性癖を覚醒させる念能力のような力を持つ。
一連の犯行を全て録画しており、この録画が動かぬ証拠となったために全ての罪を堂々と認めている。犯行件数の多さに加え、連続女児暴行の中で死者を出してしまっており死刑判決となったが、一切の反省も後悔もせず遺族に向けて「親御さん、ワイのために生オナホ育ててくれてありがとう!死刑やから、その日まで責任もって思い出しオナニーさせてもらいます!ありがとな!」と最悪の暴言を残している。
作中世界においては「公判文だけで数十回シコれる」と言われるほどの伝説の男として語り継がれている。
江藤沙織
とある小学校に在籍する小学5年生の少女。
友人と遊び終えて家に帰宅し1人留守番をしていたが、放射能調査と偽って訪問して来た小川に騙され自らの身体を小川の思いがままに犯されてしまう。
社会的な影響
大勢が犠牲になった大災害から間もない時期に、それを題材としてこのような内容の作品を描いたことは不謹慎どころではなく、直後から大きな話題となった。
社会がまだ情報の不十分な原発事故の影響に怯えていた時期でもあり、それをネタにして犯行を行う卑劣さは、現実にも便乗した火事場泥棒や詐欺が横行している社会において笑い事では済まなかった。
手段自体も、市職員という普通の服装でそれっぽい機械さえ用意すればマネでき、不安を煽るフレーズに対し行政管轄に詳しくない一般人には嘘か本当か見抜きづらい、巧妙な実現のしやすさである。
このため、模倣犯が実際に現れるより前から、これをヒントに犯罪が起きるのではという指摘を受けてしまっている。
余談
単に不謹慎や犯罪の元ネタとしてのみならず、漫画冒頭の騙すシーン自体がネット上でネタになっている。
中でも、計器を操作して丁寧に解説し騙す過程に数ページ分を費やしながら、おもむろに1ページ丸々の大ゴマで計器で殴打するという急展開ぶりはインパクトが高く、ネタとしても使用されている。
また、普通に検査だけして帰っていくバージョンのセリフ差し替えもネタ画像として使用されている。