※以下この記事にはR-18G表現が含まれ、また本タグもそのような作品が多いため閲覧検索には注意してください!
概要
1956年からSM雑誌「奇譚クラブ」に連載された小説。
日本人男性の主人公とドイツ人(白人)女性の恋人が未来世界に連行される所から始まるストーリーだが、その未来世界が「白人女性が絶対上位であり、黒人は半人間として奴隷等に、黄色人種は動物扱いで特に日本人は「ヤプー」と言う名の家畜として人体改造を受けて使役される」「日本の最高神・天照大神は地球都督(白人女性)アンナ・テラスがモデル」という現代の目で見ても凄まじい設定のため右翼に抗議を受けたこともあった。一方で極右で知られる作家・三島由紀夫からの評価は高かったとか。
作者は「沼正三」とされているが、別作家の変名である模様でその正体には諸説ある。
肉体も心も完全に弄ばれながらも、それはさながら飼い犬にお手やお座りを仕込むかのごとく白人側には悪意が何一つ無いとされる狂気に満ちながらも、登場人物が誰一人として不幸にならない(尤も主人公は洗脳されたようなものだが)と言う幸福な世界観は完璧なユートピアで有ると同時にディストピアの様な物であり、
その世界観は多くの文学者や漫画家に多大な影響を与え、コミカライズ・リメイク版など様々なメディア展開がされている。
未来世界の謎
人体改造=クリーチャーなわけであるが、もしもこれらが突然変異等で制御不可能な個体が登場した場合どうなるのだろうか?そもそも人間の尊厳が崩壊している恐るべき世界なわけだが・・・。