🦩概要
鳥綱フラミンゴ目・フラミンゴ科・フラミンゴ属の6種類の水鳥の総称。火烈鳥。
見た目は鶴の仲間に似ているがむしろカイツブリという水鳥に近縁で、フラミンゴ目はカイツブリ目と姉妹群である。近年まではコウノトリ目に加える学者もいたとか。
アフリカや南ヨーロッパ、中南米の湖沼や海岸に生息し、塩湖やアルカリ性の湖といった特殊な環境に適応しており、巨大な群れを形成する。
総じて長い頸と脚を持ち、鮮やかな桃色の羽毛を持つのが特徴で「紅鶴」とも呼ばれるが、特に鶴と近縁というわけでもない。
「く」の字に彎曲した嘴の縁には櫛のような微細なフィルターがあり、これを使って水中のプランクトンや藻類を濾しとって食べる。この口の形は、用途と見た目から、セミクジラやホッキョククジラとの収斂進化の可能性が指摘されている。
非常に長生きな鳥で、50年以上生きた記録がある。
フラミンゴの色の秘密
前述の通り鮮やかな桃色をした羽毛を持つが、これは餌であるプランクトンに関係している。
植物プランクトン(藻類)には、「カロチノイド」という赤い色素が含まれていて、これが羽毛の色を作る。この桃色の羽毛にしないと、繁殖行動を行うことができないのだ。
またハトの仲間と同じように、フラミンゴの素嚢から出る栄養豊富な液体(フラミンゴ・ミルク)を雛に与える。このミルクにはカロチノイドが含まれていて、雛もだんだん赤い羽毛になっていく。
片足で立つ理由
フラミンゴと言えば片足で立つ美しい姿が有名だが、これには2つの理由がある。
一つは「片足立ちの姿勢が楽だという説」。不安定そうに見えるが、意外とどっしりしていて、疲れたら脚を交代するそうである。
もう一つは「脚が冷たいという説」。フラミンゴはプランクトンや藻類を濾しとって食べるため、湖沼の浅瀬で生活している。水に付けっぱなしだと冷たいので、交互に足を上げて腹部の熱で温めているということである。
じゃあ岸辺にでも立ってそこから首を伸ばせばいいじゃないかという感じもするが、単独ならまだしも大群で行動するフラミンゴにはあまりにも酷だ(しかも小魚ではなくプランクトンを濾して食べるので、どっちにしろ効率が悪すぎる)。
彼らにとっても苦肉の策なのかもしれない。
主な種類
- オオフラミンゴ(ヨーロッパフラミンゴとも)
- ベニイロフラミンゴ(メイン画像)
- チリーフラミンゴ
- コフラミンゴ(コガタフラミンゴとも)
- アンデスフラミンゴ
- コバシフラミンゴ
フラミンゴをモチーフにしたキャラクター
- フララ(どうぶつの森)
- オオフラミンゴ(けものフレンズ)(けものフレンズ)
- キュアフラミンゴ(トロピカル〜ジュ!プリキュア)
- ドンキホーテ・ドフラミンゴ(ONEPIECE)
- カラミンゴ(ポケットモンスター)
- フラミンゴ(トワツガイ)(トワツガイ)
- クラミンゴ(サンサーラ・ナーガ)
- ブラミンゴ(ジャングル黒べえ/のび太の宇宙開拓史)
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