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概要

本来違う種の生物であっても、生息する環境が同じなら、種の違いにかかわらず、同じような形に進化することがしばしばあり、これを収斂進化と呼ぶ。

動物でよく見られる現象。似たオーストラリア有袋類と、それ以外の大陸の哺乳類(真獣類)は、サイズや生態、生活様式の違いからくる生態系全体に対応関係が生まれている。

植物では、ハスは同じ水生植物の睡蓮と形態がよく似ていることからスイレン科に入れられていたが、遺伝子分析の結果、ハスは双子葉植物の中でも進化した部類に属し、原始的な双子葉植物であるスイレンとは全く系統が違うことが明らかになった。実際のところ、蓮と睡蓮の外見はよく似ているが、巨大な穴の空いた「蓮根」を発達させる蓮に対して、睡蓮は発達した水中茎を持たないなど、内部構造が著しく違う。

異なった生物がよく似る例に擬態がある。これは、例えば蜜を持たないラン科の花が受粉のため蜜のある花とそっくりな形に進化したり、毒がなく捕食されやすい生物が、毒のある生物に似た方向に進化したりといったものである。このような擬態も「全く異なった種が、同じような形に進化する」ことではあるので収斂進化の1つとされることがあるが、元の生物に影響されて似たものである上、機能的には元の生物とは全く別物なので、収斂進化とは似て非なるものと考えることもできる。

収斂進化した動物の例


また、この収斂進化の例を表すうえで忘れてはならないのがペンギンである。
ペンギンと言われて100人中100人が思い出すのは、「南極で暮らし、子供の姿がグレーでモフモフで、ヨチヨチ歩きのアイツ」であろうが、あれは本来ペンギンと言う名を冠していなかった
そもそもペンギンの名は、オオウミガラスという北半球に生息する鳥の英名であった。南半球のあいつらとよく似た外見をしたオオウミガラスは、チドリ目ウミスズメ科に属する鳥で、南半球のあいつらとはかなり早い段階で分岐していた。
だがこのオオウミガラスは、南半球のあいつらと違い人間の航海する海域にフツーにうろついていた。しかもオオウミガラスには全く警戒心が無く、人間を見たら逆によって来たのである。オオウミガラスは極めても美味で、全身が分厚い脂肪に包まれていたためあろうことか松明替わりに使われていた。その結果、オオウミガラスはたちどころに乱獲の憂き目に遭い、さらに19世紀に生息地である火山島が噴火、残ったわずかなオオウミガラスは全て人間に襲われ、1844年、絶滅した

今のペンギンはオオウミガラスに似ていたことから「南半球のペンギン」と呼ばれていたのだが、北半球のペンギンは「南~」の名が浸透するよりも早くに絶滅してしまった。読者諸姉兄らが南半球の彼らを目にする機会があれば、是非今は地球に一羽として存在しない、本当のペンギンについて思いをはせて頂ければと思う。

生物以外のジャンル

生物に限らず、兵器ロボット・機械カテゴリーでも開発の過程で、違う祖先をもちながら、似たような兵器が登場することも、一種の収斂進化と呼べるかもしれない。
兵器やロボットは、使用用途から、設計が機能性や実用性を求めている。これらの能力を求めると、たとえ独立して開発していたものであっても、同じような形状にたどりつくわけだ。
ただしこれらは、同じ人間同士が開発するものであり、参考や盗用などによって発展したとも考えられる。
その場合「本来まったく異なるはずの種が、環境の適合という進化により獲得し、その獲得した特徴が似通っている」という収斂進化の概念とは完全に異なるものである。
二次元キャラクター特有のこういう現象は→外の人繋がりへ。
いわゆる全く違う作品なのに、見た目がそっくりになってしまった創作キャラの事。こちらも本来の概念とは異なる。

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