概要
キク目(Asterales)は真正双子葉類キク群(Asterids)のキキョウ類(Campanulids、真正キク類Ⅱ)に含まれる目の一つ。11科に約1700属2万7000種が属する大規模なグループで、その過半数をキク科が占める。キキョウ類の中では最も中核的なクレードで、セリ目、マツムシソウ目がこれに次ぐ。
従来のクロンキスト体系では、キク科のみを含んだ。キク科は伝統的に単子葉類のラン科と並び「植物の中で最も進化した分類群」と見なされてきたが、現在のAPG体系が依拠する分子系統解析ではマツムシソウ目の方がより派生的とする結果も出ている。
日本にはキク科、キキョウ科、ミツガシワ科、クサトベラ科が分布する。
下位分類
- キク科 (キク、ヒマワリ、タンポポ、アザミ、ヨモギなど)
- カリケラ科 (ナスタンサス・フォークランディクス、キカルファ・トリブロイデスなど)
- クサトベラ科 (クサトベラ、テリハクサトベラ、スカエボラ、レシュノルティアなど)
- ミツガシワ科 (ミツガシワ、アサザ、ガガブタ、バナナプラント、イワイチョウなど)
- スティリディウム科 (ムシタタキ(トリガープランツ)など)
- アルゴフィルム科 (コロキア・コトネアスターなど)
- フェリネ科 (フェリネ・コモサなど)
- アルセウオスミア科 (アルセウオスミア・クエルシフォリアなど)
- ユガミウチワ科 (ユガミウチワなど)
- キキョウ科 (キキョウ、ホタルブクロ、キキョウソウ、サワギキョウ、ロベリアなど)
- ロウセア科(ルセア科) (ロウセア・シンプレクスのみ)