クサトベラ科
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くさとべらか
双子葉類キク目に属する科のひとつ。花弁が一方に寄る特徴的な花の形がミゾカクシ属の植物に似ているが、系統的に異なる。
真正双子葉類のキク目に属する科で、放射相称の花を真っ二つに切ったような特徴的な花の形態で知られる。この花の形は同じキク目のキキョウ科ミゾカクシ亜科に似ているため両者の類縁関係が古くから議論されてきたが、分子系統解析に基づく系統樹では、両者は離れた場所に位置付けられている。雌しべの先端がカップ状になっている(集粉器)ことも特徴。
南半球のオセアニアを中心に草本、木本の種が分布し、世界に400種ほどがある。日本には南西諸島、小笠原諸島に常緑低木のクサトベラ1種のみが自生する。
園芸植物としては、クサトベラ属(スカエボラ属)のaemula種が「ブルーファンフラワー」や「サンク・エール」などの商品名で流通しているほか、ダンピエラ、ゴーデニア、ヴェレアウキシア、レシュノルティア(レケナウルティア)などの属名が知られている。
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