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概要

南西諸島(なんせいしょとう)とは、九州島台湾島との間の太平洋上に、飛び石状に連なる弧状列島のことで、鹿児島県の南方洋上、北緯30度50分付近から北緯24度付近にかけて、南西方向に連なる島々の総称である。大隅諸島吐噶喇列島奄美諸島(以上薩南諸島)・沖縄諸島大東諸島宮古諸島八重山諸島(宮古と八重山はまとめて先島諸島と呼ばれることがある)(以上琉球諸島)からなり、太平洋東シナ海を隔てる。

日本本土目線の呼称のため、沖縄県や奄美群島ではあまり好んでは使われない。代わりに奄美群島以南をまとめて琉球弧と呼んだりする。

生物学地球科学では大東諸島を除外する場合もある。

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  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館XⅦ

     でもさ、こーこー3年生の女子高校生がですね、何十万円の指輪を見せられてどれがいいか?なんてわかると思う?わかるわけないでしょ?  私なんか、婚約指輪はダイヤだとばっかり思っていたけど、ルビーとかブルーサファイヤだっていいらしいのだ。ほとんどの人はダイヤなんだそうだけど。  さらにだよ、ダイヤだって、ファイブーシーとか等級があって、何カラットとかじゃなく、品質で値段が決まるんだそうだ。そのダイヤもシェイプ!とか言って、円形、オーバル、スクエア、ハート型、なんすか?それ?  で、ショップのお姉さんはサイドの飾りの石はどうなさいます?シンプルにストーンひとつだけの方がお若い方にはお似合いですよ?なんて仰っしゃいます。う~ん。  結局、私はミノルにお願いして、今日はどんな種類があるのか、というのは理解した、だけど、今日ここで決められません!女子高校生としてはですね、カタログとかいただいて、じっくり部屋で見て考えまして、決めたいと思います!とショップのお姉さんに言ってもらった。お姉さんは『女子高校生』という私の言葉に反応したのか、私の頭から爪先までじっくり観察された。  お姉さん!女子高校生だって、婚約もすれば結婚もして、毎晩アンアンするんですよ!  お姉さんに3センチはありそうなカタログの入ったお店の紙袋を渡された。なんて重いの!同級生とよく行くファッションリングのお店と違うんだね。
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館 XII

     ぼくは本当に腎虚になりそうだ。  お風呂から上がってぼくらはまたベッドに寝転がった。早紀江はAVでこういう体位を見た、あの対面座位とか69とかやってみたい、松葉くずしっていいのかしら?四十八手を全部試そう!とか言う。 「早紀江、よく四十八手なんて知ってるね?」 「女子高生をなめてはいけない。女子の間ではそういう話ばかりよ。もうみんな性欲お化けなんだから」 「ぼくは男子校だったからわからないんだよ、そういうのが」 「そっか。男子だけじゃないんだよ。もうね、1日中頭の中はセックスのことばかり」 「早紀江の高校は共学なんだよね?男子生徒もいっぱいいるだろ?1日中頭の中はセックスのことばかりで、よく今まで処女だったよね?」
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館XXI

    「そうだ、サキエ。これは単なる拉致とかじゃない。戦争なんだ。ぼくらは国家間の紛争に巻き込まれているということだ」 「どうなっちゃうのかしら?私たち?」 「その推測をAIにやらせてみようと思うんだ」 「AIサキエに?」 「そう。サキエを立ち上げてみてくれ」  私はミノルに教えてもらったコマンドプロンプトを立ち上げて、コマンドを入力した。ミノルのやったようにマトリックスみたいにプログラムがシャーっと上に上に流れていく。  画面が変わって、ブルーの円形の金属が見えたと思うとそれが中心から消えていって、私の顔が現れる。アチャァ~、AIのサキエ、この前私が着ていたベビードールの白のレースのキャミソール姿のままじゃない!ミノルのやつ!  AIが喋る。『コンバンワ、サキエ』音声がメリッサのハスキーボイスじゃなく私の声になっている。彼女が『その横の女性二人はどなたですか?』と私に聞いた。私が『紹介するわ。私に似ている人が兵藤楓さん。もうひとりの方が田中美久さん』と答えた。『顔認識いたしました』と彼女が言う。「サキエとお二人の関連性は?」と聞かれたので説明した。
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館Ⅵ

    「・・・私、ブショネのワインにならないもん!」と智子がぼそっとつぶやく。 「あら、私、あなたを皮肉ろうとしたんじゃないわよ。あなたがブショネの話をしだすから・・・」 「わかってるわよ、優子。でもさぁ、婚活って『銘柄と年数と値段』がまず大事でしょ?でも、優子が言うのは、『3,900円だろうが、3万9千円だろうが、それに見合う代価の物』を気をつけて保存し続けることなんでしょ?その保存の仕方が悪かったらブショネになっちゃう。酸化しちゃう。私みたいにブショネだと気づかないで飲んでしまう人もいるけど、優子みたいに『銘柄と年数と値段』じゃなく判断する人にはブショネだとわかっちゃうのよ。私、私自身が3,900円でも3万9千円でもいい。素のままの値段でいい。だけど、ブショネにはなりたくない!」 「ふ~ん。なるほど。じゃあ言うけど、あなた、時たま自分の体を相手の人質にしてない?本命の彼氏と別れてからここに戻らずに会社に直接行くことが多くなってきたわ。それ、自分の体で相手を縛ろうとしていない?それも何股もかけていない?」 「それは・・・」 「そういう男女の相互依存と所有欲、顕示欲をセックスを道具にしていないかな?なんてあなたから感じるのよ」 「そうなのかな?私は気があったら寝ちゃうだけだけど・・・」
  • 雨の日の美術館

    シリーズ「雨の日の美術館」(完結版)各話目次・登場人物

     尾崎は、遠藤実と共に防衛装備庁航空装備研究所に勤務しているが、彼と遠藤実の研究課題はレールガンの大容量キャパシターを使った蓄電技術、砲身・コイルの素材開発、標的への標準管制技術などを協力会社と共に開発中だった。尾崎はこの分野の中心人物として、チームを指揮していた。  中国も同じく艦船積載用のレールガンを開発してたが、開発は難航していた。国産の機器・素材に問題があるのだ。しかし、先端技術製品である機器・素材は日米欧州からおいそれと輸入できるものではない。彼らお得意の産業スパイを使った技術の模倣にも限界がある。(参考:「雨の日の美術館」 第4話https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18769214#4  レールガンの基本技術は、中国3隻目の空母「福建」の電磁カタパルトにも応用できるが、彼らの電磁カタパルトもレールガンと同様開発が難航していた。米国の最新の原子力空母「ジェラルド・R・フォード」に搭載しテスト中だが、米国でさえ諸問題を抱えていた。  そこで、中国は、手っ取り早く、防備の固い米国ではなく、簡単に人間を拉致できる日本に目を付けた。それが尾崎と遠藤だった。彼らは、まず、尾崎の知り合いの三國優子に目をつけ、彼女が勤務先の東京駅から彼女のアパートのある大井町まで尾行した。その時点では、彼らは尾崎のガールフレンドの比嘉美香の存在を察知していなかったようだ。  この尾行にきづいたのが、尾崎を警備・監視していた公安の富田。尾行していた人間が迂闊にも中国大使館に入ったのだ。富田は自衛隊の諜報部門の紺野三等空佐に連絡した。富田と紺野は、尾崎と尾崎の周辺人物への監視を強化した。  その後、遠藤実の婚約者の早紀江が、北千住の分銅屋からの帰り道で暴漢に襲撃され拉致されそうになった。連絡を受けて急行した紺野。紺野は、尾崎、比嘉、三國優子、遠藤実、早紀江の警護を強化した。しかし、民主国家である日本は、中国の公安警察のような強制的な行動はできない。自衛隊も民事には介入できない。紺野と富田は、数少ない公安警察と標的となっている人物の近隣の警察所轄の人員を組織した。  現在、中国大使館国防武官兼海軍・空軍武官の女性の楊欣怡(ヤン・シンイー)海軍少校(少佐)が赴任していた。  港区元麻布3丁目の中華人民共和国駐日本大使館で、楊少校は、防衛省航空装備研究所の尾崎技官と恋人の比嘉(ひが)美香の拉致の計画をたてた。まず、遠藤の婚約者の早紀江の拉致を目論んで失敗した。しかし、彼らは、三國優子と小林智子の拉致を陽動として、尾崎と比嘉を拉致する計画をたてていた。
  • 雨の日の美術館

    雨の日の拾い者 (総集編1)

     尾崎は、遠藤実と共に防衛装備庁航空装備研究所に勤務しているが、彼と遠藤実の研究課題はレールガンの大容量キャパシターを使った蓄電技術、砲身・コイルの素材開発、標的への標準管制技術などを協力会社と共に開発中だった。尾崎はこの分野の中心人物として、チームを指揮していた。  中国も同じく艦船積載用のレールガンを開発してたが、開発は難航していた。国産の機器・素材に問題があるのだ。しかし、先端技術製品である機器・素材は日米欧州からおいそれと輸入できるものではない。彼らお得意の産業スパイを使った技術の模倣にも限界がある。(参考:「雨の日の美術館」 第4話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18769214#4  レールガンの基本技術は、中国3隻目の空母「福建」の電磁カタパルトにも応用できるが、彼らの電磁カタパルトもレールガンと同様開発が難航していた。米国の最新の原子力空母「ジェラルド・R・フォード」に搭載しテスト中だが、米国でさえ諸問題を抱えていた。  そこで、中国は、手っ取り早く、防備の固い米国ではなく、簡単に人間を拉致できる日本に目を付けた。それが尾崎と遠藤だった。彼らは、まず、尾崎の知り合いの三國優子に目をつけ、彼女が勤務先の東京駅から彼女のアパートのある大井町まで尾行した。その時点では、彼らは尾崎のガールフレンドの比嘉美香の存在を察知していなかったようだ。  この尾行にきづいたのが、尾崎を警備・監視していた公安の富田。尾行していた人間が迂闊にも中国大使館に入ったのだ。富田は自衛隊の諜報部門の紺野三等空佐に連絡した。富田と紺野は、尾崎と尾崎の周辺人物への監視を強化した。  その後、遠藤実の婚約者の早紀江が、北千住の分銅屋からの帰り道で暴漢に襲撃され拉致されそうになった。連絡を受けて急行した紺野。紺野は、尾崎、比嘉、三國優子、遠藤実、早紀江の警護を強化した。しかし、民主国家である日本は、中国の公安警察のような強制的な行動はできない。自衛隊も民事には介入できない。紺野と富田は、数少ない公安警察と標的となっている人物の近隣の警察所轄の人員を組織した。  現在、中国大使館国防武官兼海軍・空軍武官の女性の楊欣怡(ヤン・シンイー)海軍少校(少佐)が赴任していた。  港区元麻布3丁目の中華人民共和国駐日本大使館で、楊少校は、防衛省航空装備研究所の尾崎技官と恋人の比嘉(ひが)美香の拉致の計画をたてた。まず、遠藤の婚約者の早紀江の拉致を目論んで失敗した。しかし、彼らは、三國優子と小林智子の拉致を陽動として、尾崎と比嘉を拉致する計画をたてていた。
    53,461文字pixiv小説作品
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館Ⅱ

    科学博物館を出て左に曲がった。まずはガード下の大統領にでも行ってモツ焼きを食べよう、と尾崎はルートを考えた。素直に公園通りを行くのがいいだろう。 美香が「尾崎さん、さっきはせっかく『フーコーの振り子』の説明をしていただいていたのにストップしてしまってスミマセン」と言う。「いや、別にいいんだよ、気にしなくても」
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館Ⅹ

     三國優子と小林智子と新幹線の中で会った尾崎は、優子と智子を誘って神田のバーで酒を飲んだ。比嘉美香の話をしていなかった尾崎。その話をしたら優子のテンションが下がってしまった。  その翌日、尾崎の勤務先の後輩の遠藤実は、残業の帰りに偶然、高校3年生の同じ苗字の遠藤早紀江が男に絡まれているのを目撃して、男を追い払う。しかし、終電を逃した早紀江は自分のアパートに帰れなくなった。早紀江は、私は18歳だから犯罪じゃありません!玄関先でもいいから泊めて下さいと言い張った。しかたなく遠藤実は彼女を自宅に泊めることになる。
    12,284文字pixiv小説作品
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館(総集編2)

     尾崎は、遠藤実と共に防衛装備庁航空装備研究所に勤務しているが、彼と遠藤実の研究課題はレールガンの大容量キャパシターを使った蓄電技術、砲身・コイルの素材開発、標的への標準管制技術などを協力会社と共に開発中だった。尾崎はこの分野の中心人物として、チームを指揮していた。  中国も同じく艦船積載用のレールガンを開発してたが、開発は難航していた。国産の機器・素材に問題があるのだ。しかし、先端技術製品である機器・素材は日米欧州からおいそれと輸入できるものではない。彼らお得意の産業スパイを使った技術の模倣にも限界がある。(参考:「雨の日の美術館」 第4話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18769214#4  レールガンの基本技術は、中国3隻目の空母「福建」の電磁カタパルトにも応用できるが、彼らの電磁カタパルトもレールガンと同様開発が難航していた。米国の最新の原子力空母「ジェラルド・R・フォード」に搭載しテスト中だが、米国でさえ諸問題を抱えていた。  そこで、中国は、手っ取り早く、防備の固い米国ではなく、簡単に人間を拉致できる日本に目を付けた。それが尾崎と遠藤だった。彼らは、まず、尾崎の知り合いの三國優子に目をつけ、彼女が勤務先の東京駅から彼女のアパートのある大井町まで尾行した。その時点では、彼らは尾崎のガールフレンドの比嘉美香の存在を察知していなかったようだ。  この尾行にきづいたのが、尾崎を警備・監視していた公安の富田。尾行していた人間が迂闊にも中国大使館に入ったのだ。富田は自衛隊の諜報部門の紺野三等空佐に連絡した。富田と紺野は、尾崎と尾崎の周辺人物への監視を強化した。  その後、遠藤実の婚約者の早紀江が、北千住の分銅屋からの帰り道で暴漢に襲撃され拉致されそうになった。連絡を受けて急行した紺野。紺野は、尾崎、比嘉、三國優子、遠藤実、早紀江の警護を強化した。しかし、民主国家である日本は、中国の公安警察のような強制的な行動はできない。自衛隊も民事には介入できない。紺野と富田は、数少ない公安警察と標的となっている人物の近隣の警察所轄の人員を組織した。  現在、中国大使館国防武官兼海軍・空軍武官の女性の楊欣怡(ヤン・シンイー)海軍少校(少佐)が赴任していた。  港区元麻布3丁目の中華人民共和国駐日本大使館で、楊少校は、防衛省航空装備研究所の尾崎技官と恋人の比嘉(ひが)美香の拉致の計画をたてた。まず、遠藤の婚約者の早紀江の拉致を目論んで失敗した。しかし、彼らは、三國優子と小林智子の拉致を陽動として、尾崎と比嘉を拉致する計画をたてていた。
    40,229文字pixiv小説作品
  • 雨の日の美術館

    雨の日の拾い者 (総集編2)

     尾崎は、遠藤実と共に防衛装備庁航空装備研究所に勤務しているが、彼と遠藤実の研究課題はレールガンの大容量キャパシターを使った蓄電技術、砲身・コイルの素材開発、標的への標準管制技術などを協力会社と共に開発中だった。尾崎はこの分野の中心人物として、チームを指揮していた。  中国も同じく艦船積載用のレールガンを開発してたが、開発は難航していた。国産の機器・素材に問題があるのだ。しかし、先端技術製品である機器・素材は日米欧州からおいそれと輸入できるものではない。彼らお得意の産業スパイを使った技術の模倣にも限界がある。(参考:「雨の日の美術館」 第4話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18769214#4  レールガンの基本技術は、中国3隻目の空母「福建」の電磁カタパルトにも応用できるが、彼らの電磁カタパルトもレールガンと同様開発が難航していた。米国の最新の原子力空母「ジェラルド・R・フォード」に搭載しテスト中だが、米国でさえ諸問題を抱えていた。  そこで、中国は、手っ取り早く、防備の固い米国ではなく、簡単に人間を拉致できる日本に目を付けた。それが尾崎と遠藤だった。彼らは、まず、尾崎の知り合いの三國優子に目をつけ、彼女が勤務先の東京駅から彼女のアパートのある大井町まで尾行した。その時点では、彼らは尾崎のガールフレンドの比嘉美香の存在を察知していなかったようだ。  この尾行にきづいたのが、尾崎を警備・監視していた公安の富田。尾行していた人間が迂闊にも中国大使館に入ったのだ。富田は自衛隊の諜報部門の紺野三等空佐に連絡した。富田と紺野は、尾崎と尾崎の周辺人物への監視を強化した。  その後、遠藤実の婚約者の早紀江が、北千住の分銅屋からの帰り道で暴漢に襲撃され拉致されそうになった。連絡を受けて急行した紺野。紺野は、尾崎、比嘉、三國優子、遠藤実、早紀江の警護を強化した。しかし、民主国家である日本は、中国の公安警察のような強制的な行動はできない。自衛隊も民事には介入できない。紺野と富田は、数少ない公安警察と標的となっている人物の近隣の警察所轄の人員を組織した。  現在、中国大使館国防武官兼海軍・空軍武官の女性の楊欣怡(ヤン・シンイー)海軍少校(少佐)が赴任していた。  港区元麻布3丁目の中華人民共和国駐日本大使館で、楊少校は、防衛省航空装備研究所の尾崎技官と恋人の比嘉(ひが)美香の拉致の計画をたてた。まず、遠藤の婚約者の早紀江の拉致を目論んで失敗した。しかし、彼らは、三國優子と小林智子の拉致を陽動として、尾崎と比嘉を拉致する計画をたてていた。
    52,110文字pixiv小説作品
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館 第19話 👈NEW

    シリーズ「雨の日の美術館」 、第17話(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18885041)、第18話(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18894792)で、AIサキエにより、先島諸島防衛作戦を立案できた紺野たちだったが、総理大臣の認可を得るのに一苦労するのだった。
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館Ⅶ

     俺は長い廊下を歩いて第三打合せ室に行った。ノックをする。「尾崎です。入ります」と部屋内に入ると、ソファーセットに座った紺野三佐がいた。羽生三佐の元女房で俺と同期で防衛省に所属した。 「おやおや、内閣情報調査室の方がこんな立川まで何の御用で?俺に会いたかったのか?美千留?」 「何言ってんの?身上明細書の提出だろう?」 「よくご存知で。車にはたぶんGPSが仕込まれているだろうし、尾行もついているだろうからな。ああ、新しい交友関係の更新だ。日曜日に会った比嘉(ひが)美香さんと昨日会った三國優子さんだよ。もう知ってるだろう?」 「日曜日のその女の子はまだ報告がない。尾崎が非番だったしね。でも昨日の三國優子は調べた。キミが山形の会社に行っただろ?あの会社も監視対象だからね。それで山形から新幹線で東京駅に戻ってきた。喫煙室で三國優子に出会った。神田のバーに行った」 「なんで美香さんはまだ調べてなくて、優子さんは調べたんだ?」 「それがね、こういう偶然というのはキミみたいな対象者はハニトラを疑うんだけどね。三國優子はシロだよ。安心しな。だが、尾崎を尾行した富田の手下が念のため三國優子を尾行した。彼女、大井町から徒歩6分くらいのマンションに住んでいる。小林智子という同僚と同居している。小林智子もシロだ。しかし、尾崎を山形から尾行していたらしい女がいて、彼女が東京駅からキミの尾行から三國優子に切り替えたんだ。そいつは大井町の三國優子のマンションを確認すると品川方面に歩いていった。品川駅近くでタクシーに乗り込んだ」
    10,967文字pixiv小説作品
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館XⅨ

     彼女が板場の中に来た。「ドッペルゲンガーさん、私は兵藤楓と言います。あなたは?」ドッペルゲンガーさんだって。私の言いそうなフレーズじゃない!「兵藤楓さんというのね。私は遠藤早紀江」私は、楓さんに自己紹介した。  女将さんが私の代わりにザッと私の紹介を楓さんにした。女将さん、私のことを遠藤さんの婚約者だって!婚約者!そうよ!私はミノルの婚約者! 「あれ?早紀江さん、遠藤さんの名字にもう変えちゃったの?」と彼女が板場の中で私の頭から爪先まで観察する。私もそうだけど。目線が同じで、背の高さも同じ?ということは170センチ?ゲゲゲ!のっぽじゃない!
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館Ⅳ

     いつの間にか、自然に自宅のベッドの上で尾崎さんと抱き合ってキスしていた。人生で初めて。ドキドキする。尾崎さんはダメだ、ダメだと拒否した。でも、私が「人生で最初で最後の機会かもしれません!」とお願いしたら渋々承諾してくれた。「こんなにキスをおねだりされたのは初めてだ」とブツブツ言ったが不器用に口を尖らせて待っている私に親切にこうするものだ、と教えてくれた。「絶対にキスまでだからね!それ以上はなしだぞ!」と念を押された。確かに、知り合ったその日にキスまでしてしまうのはいきすぎかも。私、はしたない女と思われていないかしら?  分銅屋で飲んで尾崎さんに駒込までタクシーで送ってもらった。マンションに着いて、彼は俺はここでとタクシーの窓越しに手を振ってそのまま帰ろうとする。え?部屋に来ないでこのまま帰っちゃうの?という顔をしたらしい。尾崎さんが私の顔をジッと見て、運転手さんに「俺もここで降ります」と言ってタクシーを降りてしまった。
  • 雨の日の美術館

    「雨の日の美術館」 第16話 👈NEW

     尾崎は、遠藤実と共に防衛装備庁航空装備研究所に勤務しているが、彼と遠藤実の研究課題はレールガンの大容量キャパシターを使った蓄電技術、砲身・コイルの素材開発、標的への標準管制技術などを協力会社と共に開発中だった。尾崎はこの分野の中心人物として、チームを指揮していた。  中国も同じく艦船積載用のレールガンを開発してたが、開発は難航していた。国産の機器・素材に問題があるのだ。しかし、先端技術製品である機器・素材は日米欧州からおいそれと輸入できるものではない。彼らお得意の産業スパイを使った技術の模倣にも限界がある。(参考:[[jumpuri:「雨の日の美術館」 第4話 > https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18769214#4]])  レールガンの基本技術は、中国3隻目の空母「福建」の電磁カタパルトにも応用できるが、彼らの電磁カタパルトもレールガンと同様開発が難航していた。米国の最新の原子力空母「ジェラルド・R・フォード」に搭載しテスト中だが、米国でさえ諸問題を抱えていた。  そこで、中国は、手っ取り早く、防備の固い米国ではなく、簡単に人間を拉致できる日本に目を付けた。それが尾崎と遠藤だった。彼らは、まず、尾崎の知り合いの三國優子に目をつけ、彼女が勤務先の東京駅から彼女のアパートのある大井町まで尾行した。その時点では、彼らは尾崎のガールフレンドの比嘉美香の存在を察知していなかったようだ。  この尾行にきづいたのが、尾崎を警備・監視していた公安の富田。尾行していた人間が迂闊にも中国大使館に入ったのだ。富田は自衛隊の諜報部門の紺野三等空佐に連絡した。富田と紺野は、尾崎と尾崎の周辺人物への監視を強化した。  その後、遠藤実の婚約者の早紀江が、北千住の分銅屋からの帰り道で暴漢に襲撃され拉致されそうになった。連絡を受けて急行した紺野。紺野は、尾崎、比嘉、三國優子、遠藤実、早紀江の警護を強化した。しかし、民主国家である日本は、中国の公安警察のような強制的な行動はできない。自衛隊も民事には介入できない。紺野と富田は、数少ない公安警察と標的となっている人物の近隣の警察所轄の人員を組織した。  現在、中国大使館国防武官兼海軍・空軍武官の女性の楊欣怡(ヤン・シンイー)海軍少校(少佐)が赴任していた。  港区元麻布3丁目の中華人民共和国駐日本大使館で、楊少校は、防衛省航空装備研究所の尾崎技官と恋人の比嘉(ひが)美香の拉致の計画をたてた。まず、遠藤の婚約者の早紀江の拉致を目論んで失敗した。しかし、彼らは、三國優子と小林智子の拉致を陽動として、尾崎と比嘉を拉致する計画をたてていた。
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館XⅧ

     ふぇ~、疲れた!火曜日、水曜日と授業の合間をぬって、いろんなところへ住所変更に行き、大宮のアパートを引き払う話を大家さんにした。ほぉ、そうなの。遠藤さんが?高校生ですよね?失礼だけど、デキ婚?あ!違うの!婚約決まって、来年結婚!おめでとうございます、急だけど問題ないですよ、そういう事情なら、なんて言われた。  やっぱり、若い娘が結婚って、デキ婚と世間はそう見るかな?  今から二十年以上前に大学3年生でデキ婚しちゃった愛子叔母様、すごいわ。あのおすまししたお上品な叔母様が、大学3年生、21歳で28歳の叔父様にしがみついて「あなた、中に出すのよ!」なんて・・・おいおい、私はなんちゅう想像を・・・
  • 雨の日の美術館

    雨の日の美術館 XIII

     私たちは東京メトロ日比谷線で上野まで行った。それで普通に京浜東北線に乗り換えればいいんだけど、今日はミノルと一緒なので別の路線を使いたくなった。無駄遣いだって怒られるだろうか?「ねえ、ミノル、無駄使いだって怒らない?」「何が?何を買うの?」「一人880円の無駄遣い。私が出すから許して。お願い」「一人880円?」「うん」  私は券売機でJR北陸新幹線のキップを2枚買う。上野―大宮、自由席。「新幹線かぁ」とミノルが言う。「金沢まで行くってわけじゃないのよ。大宮まで。だって、ミノルが初めて私の部屋に来る特別な日だから、京浜東北線で普通に行きたくないの。このくらいはお金持ってるの。借りた5万円は大事にしないと」「ぼくが出すのに」「ダメ。私が出します」  1階の中央改札を入って、右手の新幹線乗換口を通り、エスカレーターで地下4階の19番線ホームまで下りた。エレベーターもあるけど、ゆっくりとミノルとホームまで行きたかった。「ね?発車時間までまだ余裕だし、エレベーターよりもいいでしょ?」と前後に誰もいなかったからミノルの腕にしがみつく。「ねえねえ、私がさ、卒業する3月に金沢まで婚前旅行に行かない?私、頑張ってお金を貯めちゃうから。授業もあまりなくなるんでバイト増やせるんだよ。まず、ミノルの5万円を返すけど」「何を言ってるの。5万円は気にしなくていいよ。結納金の手付ってことでいいじゃないか」   「え?結納金?」 「だって、キミ、ずっとうめいていたじゃないか?結婚、結婚って。だから、結婚には結納金ってのがいるんだろ?それの一部の手付だよ」 「ほんっとに結婚してくれるの?」 「さっきも言っただろ。もう早紀江は誰にも渡したくないって。そうするには結婚しかありません」 「昨日会ったばかりの女子高校生とだよ?」 「昨日も今日もありません!って言ったのはキミだよ。昨日会ったばかりで今日処女を奪った女子高校生と結婚します」
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    「雨の日の美術館」 第13話 👈NEW

    「雨の日の拾い者」で遠藤早紀江とミノルが北千住の公園で出会う1週間前の出来事。ミノルの上司の尾崎紀世彦と比嘉(ひが)美香の物語。 雨降る日曜日、俺は上野の森美術館の展覧会を見に出かけた。 俺は展覧会の目玉の作品の前で独り言で絵の評論をつぶやいていた。それを耳にした女性がいた。彼女に「私にいろいろと教えていただけませんか?」と言われ「俺も雨の日曜日に一人で美術館をウロウロするよりも道連れが居たほうがいい」と答えて一緒に絵を見て回った。 男性いない歴、イコール年齢という彼女。 それから、居酒屋で酒を飲んだ。「もっと一緒にいたいです!」と彼女に宣言されて、行きつけの小料理屋に行く羽目に。俺は自分で意識しないで変顔をする女性に興味を持って、お付き合いを申し出た。 問題は俺が国家機密を扱う防衛省の公務員ということ。
    30,404文字pixiv小説作品

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