基礎データ
全国図鑑 | No.0040 |
---|---|
カントー図鑑 | No.040 |
ジョウト図鑑 | No.045 |
ホウエン図鑑 | No.139 |
イッシュ図鑑 | No.283 |
マウンテンカロス図鑑 | No.121 |
アローラ図鑑 | No.169 |
ヨロイ島図鑑 | No.013 |
パルデア図鑑 | No.061 |
ローマ字表記 | Pukurin |
ぶんるい | ふうせんポケモン |
タイプ | ノーマル / フェアリー(第6世代以降) |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 12.0kg |
せいべつ | 25%♂・75%♀ |
とくせい | メロメロボディ/かちき(第6世代以降)/おみとおし(隠れ特性) |
タマゴグループ | ようせい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | プクリン | プリン+ぷくー(頬を膨らませる擬態語)+pretty(英語で可愛い) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Wigglytuff | wiggly(揺れ動く)+tuft(房) |
ドイツ語 | Knuddeluff | knuddeln(抱擁)+fluff(英語で綿毛) |
フランス語 | Grodoudou | gros(大きい、太い)+doudou(ぬいぐるみ)+roudoudou(お菓子の一種) |
韓国語 | 푸크린 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字・繁体字) | 胖可丁 | 日本語名の音写+胖(pàng、太っている)+布丁(プリン) |
中国語(香港) | 肥波球 | 肥(fèih、肥えている)+波(bō)+球(kàuh)+波波球(プリン) |
ロシア語 | Вигглитафф | 英語名の音写 |
ヒンズー語 | वीग्लीटफ | 英語名の音写 |
タイ語 | พูคูริน | 日本語名の音写 |
リトアニア語 | Viglitafas | 英語名より |
進化
概要
『赤・緑』(初代)から登場しているプリンの最終進化系。
身長が伸び、それまでのまん丸ボディからやや細長い俵型へ体型が変化した。体色のピンク色は変わらないが、口周りから腹部にかけてが白くなっている。耳はうさぎのように長くなり、前髪状の部分は跳ね上がった。
きめ細やかで、しなやかさと柔らかさを兼ね備えた毛並みは極上の肌触りであり、一度触ると離したくなくなってしまうほど。特に額の巻き毛は天にも昇る手触りらしい。抱き枕がわりに抱きしめて添い寝しようものなら、暖かな体温とふわふわとした弾力を伴って最高に気持ちが良いという。自分で触っていても気持ち良いのか、お腹を摩りながらぐっすり眠っている姿も発見されている。
この体毛は季節の変わり目で抜け落ちるため、その抜け毛を集めて紡ぐことで作られる毛糸は高級品として扱われている。かつては毛皮自体が取引対象であったが、保護法が確立した現在は上記の毛糸にしての取引が主流な模様。
身体の優れた弾力性・伸縮性にもより磨きがかかり、プリンの頃よりも発達した肺活量で大量の空気を吸込むことで、最大20倍の大きさにまで膨らんだ記録もある模様。プクリン同士の勝負で大きさを競う他に、外敵を威嚇したり撃退するために膨らんだままのしかかり圧し潰すこともできる。残念ながら、大変似合いそうなキョダイマックスは実装されなかったが。
また、常に潤って見える大きな瞳には涙で出来た薄い膜が表面に張られており、この膜で埃などから目を守っている。
これもプクリンの可愛さをより引き立ててはいるのであるが、『青』版までのグラフィックでは遠近感を出そうとしたのか左右の目の大きさが異なっており、かなり不気味なポケモンと思われていた過去もあったりする。未だにサジェストに「怖い」が上がって来ることがある程。
色違いはピンク色がやや薄くなり、瞳が青色から黄緑色へ変わる。
ゲームでの特徴
ノーマルタイプは初代から豊富にいたということもあり、本編では中々有名トレーナーの手持ちに入らなかった。最初の例といえるのが『BW2』(第5世代後期)におけるアカネのPWT出場パーティで、登場から実に16年越しのことである。
派生の『ポケモンスタジアム』シリーズの方が余程早く、それとて第1作には出場が見送られたという程度の扱いであった。
ファンシー系の一角ではあるものの、進化前のプリンとは打って変わってその点がピックアップされる機会も余りなく、どこかピクシーやラッキー系統の影に隠れて来た感がある。
番外作品の一部では妙な存在感を放つこともあったが…(後述)
対戦での評価
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初代 | 140 | 70 | 45 | 50 | 50 | 45 | 400 |
第5世代まで | 140 | 70 | 45 | 75 | 50 | 45 | 425 |
第6世代以降 | 140 | 70 | 45 | 85 | 50 | 45 | 435 |
※初代では「特攻」「特防」が「特殊」に纏められていた。
HPが際立って高いがそれ以外は並以下で、合計ステータス自体、2回進化のポケモンの中ではワーストクラスの低さである。
初代では序盤から入手でき、流石に進化前相手なら壁役として運用することもできなくはなかったが、その場合も技が大変残念なことになった。
第5世代
隠れ特性として「おみとおし」を獲得したが、これまた微妙な性能。
進化前のプリンがなまじ優秀な特性と有用なアイテムを得てダブルバトル・トリプルバトル限定ながら一線級ポケモンとなってしまったため、実態以上の残念さが漂った。
第6世代
『XY』で状況が大きく動く。
フェアリータイプの追加でノーマル・フェアリー複合に変化。元のノーマルを消して単フェアリーとなったピクシーや、単ノーマルのまま残留したラッキー系統とは異なる道を歩み始めたのである。
さらに、ステータス調整の対象にも入り「特攻」が上昇。これに噛み合う新特性「かちき」まで取得し、特に発動機会の多いダブルバトル・トリプルバトルで、プリンとも異なる特殊アタッカーとして活躍の場を得た。
主戦場はカロスダブル。ファイアロー、メガガルーラが全盛期で、ギルガルド、ゲッコウガもほぼ完全体であったが、その中でも使われた辺りに「かちき」とフェアリータイプの組み合わせがいかにダブルで優秀かが窺い知れよう。
もっとも、「かちき」の発動ありきな点は否めない。
一致技も「ばくおんぱ」「ムーンフォース」は習得出来ず、「ハイパーボイス」「マジカルシャイン」に留まるため、シングルバトルではどうしても火力不足と陥りがちである。
一応、威力100以上のタイプ一致特殊技として、癖のある「りんしょう」と「はかいこうせん」はあり、「かちき」が1回でも発動すれば「てきおうりょく」ポリゴンZを軽く凌ぐ火力を出せるのであるが。
『ORAS』では同じタイプで耐久に優れたメガタブンネが登場した。プクリンと異なりタイプ一致の回復ソースも持っている。
とは言え先方はメガシンカポケモンであり、通常のタブンネにフェアリータイプが追加されたわけでもないとあって、さほど激しい競合とはなっていない。
第8世代
『剣盾』ではDLC「鎧の孤島」で解禁。環境トップにいたドラパルトに対してタイプ相性上圧倒的に有利なため、期待された。
さらに、新たなフェアリー技「ミストバースト」を習得。普通に使えば自爆技となるため、ダイマックス技に還元しての運用が主となった。
ただ、ダイマックス同士の対面ではタイプ相性上ダイドラグーン・ダイホロウ無効、ダイアーク・ダイワーム半減と「かちき」を発動し難いジレンマを抱えてもいた。
第9世代
『SV』ではわざマシン仕様変更の恩恵を大きく受ける形となっており、「サイコショック」「あくのはどう」「エナジーボール」「ちょうはつ」「アンコール」「めいそう」など、覚えそうで覚えなかった技を一挙に習得した。
新技からも「くさわけ」「ひやみず」などを習得した他、使い所があるかどうかはともかく「ゆびをふる」の使用者ともなった。
一方で「ばくおんぱ」「ムーンフォース」は相変わらず習得出来ないままである。
新要素テラスタルと「テラバースト」については、立ち回りの選択肢が多い点と元のタイプが独特である点から、優先度は低目とされた。
その後、DLCの藍の円盤で自身のイメージに合うフェアリー技であるみわくのボイスを習得。
積み技を使うポケモンに対して強くなった。
使用トレーナー
ゲーム版
※ポケスタ金銀・本編ではBW2のPWT
ゲーム版(番外作品)
※ポケモンスタジアム2
- カスミ:ジムリーダー(カントー)
アニメ版
漫画版
番外作品など
ポケモンカード
「ともだちのわ」という技をひっさげて登場。これは控えポケモンが多ければ多い程威力が上がるという、どことなく「ふくろだたき」を彷彿とさせる技である。良いのかそんな技で。
まあ、友達の声援が多い程威力が上がるとも考えられるので、物は考えようである。
威力は最大60まで上昇し、これは当時のポケモンが持つHPの最大値の半分に相当する。つまり大抵のポケモンは2発以内で沈められる火力が出る。
またこのゲームでは1ターン中に出せる控えポケモンの数には制限がないため、手札に来たポケモンを次々出しまくるだけで、最速で2ターン目には最大ダメージが叩き出せる布陣が完成する。
比較的低コスト高速展開で、安定した高威力が望めるのである。
他技性能も悪くないため、お陰でこのプクリンはゲーム版(ポケモンカードGB)に登場するキャラのデッキに4枚積みされていたり、漫画版(めざせ!! カードマスター)のライバルのデッキの切札を務めていたりする。
クールな性格として設定されているライバルが「友達の輪」持ちプクリンを駆使して主人公を追詰めて行く様は中々シュールである。
当然のように制定最初期の殿堂入りカードの1枚となっており、デッキへの投入が制限された。
後述のポケダンでのプクリンの口癖は「友達」であるが、以上の経緯を踏まえた設定ではないかともいわれている。
ポケモンスタジアムシリーズ
『ポケモンスタジアム2』99カップのおとなのおねえさんのメンバーとして確実に選出されてくる。
『プクディ』というニックネームが付いており、当時はそれが種族名であると勘違いする人もいた程。
また「ふうせんポケモン」ということで非常に身体が軽く踏ん張れないのか、ガルーラ程ではないがダメージを受けるとオーバーリアクション気味に吹き飛んで行く。
ただし、戻り方まで一々度を越したレベルのオーバーリアクションのガルーラとは異なり、こちらは普通に戻って来る。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
プクリンといえば、本編よりも寧ろポケダンでの活躍を思い浮かべる人の方が多く「プクリンはポケダンで株を上げた」ともいわれる程の存在である。
救助隊シリーズではポケモン広場で「友達エリア」を販売しており、「友達~友達~♪」はこの頃からのネタ。
探検隊シリーズは「おやかたさま」を参照。
ポケモン+ノブナガの野望
プリンに引続きオイチのベストリンクポケモンに指定されている。
特性も全てプリンのものを引継ぐ。
技は自身周囲全体を攻撃する「ハイパーボイス」に変わる。
それ自体は悪くないのであるが、まだフェアリータイプもない時代で進化までがかなり厳しいこと、キービジュアルも専らプリンの状態で作られてしまっていることから、立ち位置の割に影が薄い。
ポケモンマスターズ
- 主人公&プクリン
報酬で貰えるタマゴから孵化するププリンを主人公のバディとすることが可能で、最終進化させることも出来る。
ポケモンGO
HP以外の種族値が低いためにCPが低い。
しかし、CP1500以下のみ参加出来るスーパーリーグでは活躍出来る。
- あまえるを主軸に戦うことになるのであるが、昔はゲージ技が重いものばかりであった。
ポケモンユナイト
諸元
ロール | サポート |
---|---|
タイプ | 特攻 |
攻撃範囲 | 近接 |
進化 | プリン→プクリン(Lv.4) |
技1 | はたく→おうふくビンタ/マジカルシャイン(Lv.6) |
技2 | まるくなる→ころがる/うたう(Lv.4) |
ユナイト技 | スター☆リサイタル(Lv.8) |
特性 | メロメロボディ |
価格 | 8000コイン/460ジェム |
サービス開始時のメンバーに選ばれた。ベイビィポケモンは参戦させない方針から、ププリンは外れている。
攻撃判定がある技も多く、ある程度能動的に動けるバランス型寄りサポーターとなっている。
最初期は原作再現なのか全体的に能力が低めに抑えられており、必然的に評価も低かったが、ファーストシーズンが終わらない内に超強化が入り、一気に環境のトップクラスに躍り出た。
流石にどうかと思ったのか、後に改めてバランス調整が行われ、中堅程度に落ち着いている。
技1は相手の移動速度を下げる追加効果を持ち、「おうふくビンタ」が本編同様ランダム性がある狭範囲攻撃、「マジカルシャイン」がやや出が遅い広範囲攻撃と、一長一短な選択となっている。
技2は相手の動きを止めるものであるが、「ころがる」が前方への移動攻撃で吹飛ばすのに対し、「うたう」が本編同様純粋な妨害技と、方法が大きく異なっている。
また、ゲーム内の説明にはないが「ころがる」は障害物に当たると技1が即座に再使用出来るようになり、「うたう」は効果中自身の移動速度が速くなるという仕様が当初より確認されている。
ユナイト技は自身と周囲の味方の状態異常を回復し、シールドと妨害無効を付与するもの。その後しばらく移動速度上昇と技使用間隔短縮が続き、効果が切れた時点でシールドが残っていた場合はHP回復に回す。
ホロウェアは当初、眼鏡とニット帽の「たきびスタイル」やナイトキャップ付パジャマの「おやすみスタイル」といった汎用デザインが続いていたが、2022年のイースターではカラフルな卵を乗せた「パステルスタイル」、バトルパスシーズン9ではふんわりとしたドレスの「うたひめスタイル」と、プクリンのイメージに合わせたものも追加されるようになった。
アニメ版
アニポケ・第1 - 7シリーズ
- スイートのプクリン
『ミュウツーの逆襲』のゲストキャラ・スイートの手持ちでTVアニメに先駆けて初登場。油断している時にミュウツーに捕まってしまうが、後にサトシにより助けられる。
『EVOLUTION』では、スイートに庇われるも隙を突かれて捕獲されている。
- 無印編69話
本編初登場。映画監督・ヒート南野が撮るポケモン映画の主演女優を務める。
非常にプライドが高いのか、ニャースが「こんな顔したのがヒロインだニャんて」といっただけで「おうふくビンタ」でボコボコにしている。余りの性格の悪さに他ポケモンが逃げ出す中、相変わらずボーっとしていてただ1匹残ってたカスミのコダックと競演することとなる。
その後、映画オーディションで落ちた腹いせに襲って来たロケット団の妨害で連れ去られそうになったが、コダックがねんりきでロケット団を遥か彼方へ飛ばしてプクリン達を救い、これがキッカケでコダックに好意を持つように。
- ハーリーのプクリン
AG181話から登場。本来の可愛いイメージとはかけ離れた邪悪な目付きをしている。ふうせんポケモンの特徴を活かして、空中で自分の中の空気の量を調節し攻撃を避けるという戦法を使う。
グランドフェスティバル本戦・2次審査コンテストバトルではハルカに苦戦を強いたが、「身体が風船で出来ているなら爆風に耐えられない」ことに気付いたハルカに2発の攻撃をぶつけた爆風でバランスを崩され、そこに攻撃を受敗れた。
カロス地方のジョーイさんのアシスタントに大抜擢された。大量発生して暴れていたフライゴンを1匹で鎮め、その暴走で傷付いたポケモン達を同じく1匹で治したという逸話が元となっているという。
その他
※カロスのアシスタント除く
無印 | 169話・266話 |
---|---|
DP | 10話 |
BW | 143話・144話 |
XY | 1話・2話・109話 |
SM | 40話・90話・130話・144話 |
新無印 | 58話・136話 |
めざポケ | 5話 |
劇場版 | 光輪の超魔神フーパ・ボルケニオンと機巧のマギアナ・ココ |
アニポケ・第8シリーズ
- 3話:ぐるみんの動画によれば、このシリーズでもジョーイさんのアシスタントポケモンとして活躍している模様。
- 59話:モブで登場
アニメ『ポケダン時の探検隊・闇の探検隊』
ポケダンアニメでも登場。声優は小林ゆう。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- ブルーのぷりり
- 性別:♀️・特性:メロメロボディ
- 性格:のうてんき・個性:からだがじょうぶ
- ブルーの幼馴染ポケモン。5章のトレーナータワーで水の究極技「ハイドロカノン」を発動したカメちゃん(カメックス)を支えるため、「つきのいし」でニドちゃんと共に最終進化する。
- プリン時代はとりポケモンが苦手な彼女の主な飛行要員としても活躍していたが、進化して以降の描写がなく、13章では新たに手持ちに加えたプリンのリリリに乗っている。
〈ブルーの手持ち〉 |
---|
ぷりり(プリン→プクリン♀️) |
カメちゃん(ゼニガメ→カメール→カメックス↔️メガカメックス♂️) |
メタちゃん(メタモン) |
ニドちゃん(ニドラン→ニドリーナ→ニドクイン♀️) |
ピッくん(ピッピ→ピクシー♂️) |
ブルー(ブルー→グランブル♂️) |
ケーちゃん(ケーシィ♀️) |
リリリ(プリン♀️) |
タッちゃん(タッツー♀️) |
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンRGBP ポケモンFRLG ポケモンLPLE