概要
テレビアニメ『ポケットモンスター』では第1シリーズ第2話で初登場。現状、ポケモン以外で全シリーズに登場している唯一の人物である。
ポケモンセンターでパートナーのラッキーと共に、ポケモン達を預かり治療している。
名前の通り医師であり、ナースの役割はアシスタントポケモンが担っている模様。
なお「ジョーイさん」はアニメ中での呼び名であり、ゲームではポケセンおねえさんと呼ばれる。
姉妹や親戚がとにかく多く、それぞれが各地のポケモンセンターに勤めているため、よく見間違われるという設定がある。これはゲーム版でポケモンセンターのお姉さんがみんな同じグラフィックということへのツッコミを解決させたもの、もしくはネタ的な設定に昇華したものと思われる。
容姿は全員瓜二つだが、タケシは制服のマーキングから僅かな髪の長さ、香水の好み、黒子の位置等によって区別出来るらしく、ムサシがジョーイに変装した際も真っ先に偽者と見破ったほど。
そんなめちゃくちゃ目立つ特徴かつ知名度は決して低くない(少なくともポケモンセンター自体は一般常識レベルの模様)にもかかわらず、劇中では初心者トレーナーが2件目に訪れたポケモンセンターで「前に会いましたか?」と本気で問いかける→集合写真を見せてもらうのがお約束。
名前の由来は「獣医」もしくは「女医」と思われるが、デザインとしては「ナース」(看護師)の要素が強い。
なお、日本版の一部のシリーズで帽子のデザインとして用いられている「赤十字のマーク」は、条約・法令上および宗教上問題があるため(詳細は当該記事参照)、海外版ではハートマークなどに描き変えられている。
日本版でも当初は赤が採用されていたが、時代が進むにつれて朱色やピンク、あるいは寒色が使われるようになった(再放送などはそのまま)
基本的には丁寧かつおしとやかな人物であるが、規則には忠実で時にサトシたちへ厳しい言葉をかけることもある。中にはやる気のないジョーイ、水ポケモン嫌いのジョーイ、熱血でバトル好きなジョーイなど個性的な人物もいる。また、一部のジョーイはポケモンジム監査官という裏の顔も持っている(無印編第42話とDP特別編)。なお、DP特別編のジョーイはなんとラティアスを有している。
長らく親しまれているキャラクターだが、第4シリーズにあたる「ベストウイッシュ」からはシリーズごとにキャラクターデザインがゲーム版と差異のないものになり、声優・アシスタントポケモンが一新されるようになった。
各シリーズにおけるジョーイ
基本的なジョーイ
第1シリーズ
髪の色はピンクで前髪が4つ分けられ、後ろ髪をリボンで留めて十字(色はジョーイによって変わる他、海外版ではハートに変更されている)マークが付いたナースキャップを被っており、ナース服はピンクが基調な上下一体服(下はスカート)に白のエプロンをしている。
因みにオレンジ諸島編のジョーイはエプロンの色が白から緑色に変更されている。
アシスタントポケモンは一部を除きラッキーを採用している。
第94話に登場した海棲ポケモン専門のセイリングジョーイは肌が褐色であり、カヌーを移動手段にしている為にウェットスーツを着用している(子供の時の帽子には赤十字ではなく、花が描かれている)。おまけに巨大コイキングを持ち上げるほどの怪力を有している。ジョーイさんってすごいなぁ…。
『ミュウツーの逆襲』では波止場でポケモンの治療を行なっていたが、ある日を境に行方不明となってしまう。実はミュウツーによってニューアイランド島に連れ去られ、記憶を操作された状態で使用人として働かされていたが、用済みと見做されて解放された。その後、ミュウツーによって記憶を消されるとこれまで通りジョーイとしての仕事を再開した。
第2シリーズ
基本的なデザインやアシスタントポケモンは第1シリーズと同様。
第3シリーズ
基本的なデザインやアシスタントポケモンは第1シリーズと同様。
『氷空の花束』ではシェイミを受け取る際の注意喚起アニメで登場している。
第4シリーズ
今作からアニメのジョーイもゲーム版を基にしたデザインとなり(ナースキャップのマークの有無などの細かな違いはあり)、フルモデルチェンジがなされた。
髪形は左右で結んだ輪が少し大きく上向きになり、前髪は右に流している。
制服のデザインも袖と裾が少し長く、色味がコーラルピンク寄りになり、エプロンの形状が肩から掛けるタイプから腰に掛けるタイプに変更された。
両足に白のストッキングを新たに着用している。
アシスタントポケモンはタブンネを採用している。
第5シリーズ
前髪のデザインはBWと同じだが、後ろ髪が上方向にかさ上げされた。
シリーズ通して十字マークだったナースキャップのマークがモンスターボールを基調としたデザインになり、制服はこれまでピンク服と白エプロンで分かれていたのが、ピンクと白の五分袖丈のツートン服に一体化されて襟も白になっている。
アシスタントポケモンはプクリン。
前述のラッキーやタブンネとは違い"嘗て、大量発生したフライゴンをプクリンがたった一匹で一掃した"という逸話がXY45話の物語の途中で登場しており(この話は絵本にもなっている)、カロス地方のジョーイのアシスタントポケモンにプクリンが採用されているのはこの話が由来となっている模様。
因みにこのシリーズからプクリンが巨大化している(ゲームの身長設定的にそれ以前が小さく描写されていたとも言えなくもない)
第6シリーズ
アニメでは4話より登場。
髪は後ろで一つの輪に束ねており、上はピンクと白に紺色のラインが入った南国風な裾のもの、下はエプロンと一体化したようなピンクのスカートでポケットが付いている。ナースキャップのモンスターボールマークの色は黄色。
ハピナスは体力回復、キュワワーは精神安定を担当する。
メレメレ島とアーカラ島のジョーイはポニ島、ウラウラ島も含めて4人姉妹の関係に当たる。今シリーズではサトシは一ヶ所に留まっている関係上、特に親しい間柄になっている。
メレメレ島のジュンサーとは愚痴が言い合える旧知の仲で、「おジョー」と呼ばれている。
TVで目立ちたいからと化粧もしたが、メイクの腕はイマイチ。
ポケモンの怪我を治す他、薬の配達、トレーナー用の宿泊の用意、預かったポケモンの手入れなどさまざまな激務をこなすことも多く、風邪を引き体調不良を起こしてしまったこともある。
102話ではアローラへ来訪したタケシにナンパされるが、顎の関節が腫れたヤングースの症状を一目で診断する観察眼に感心し、治療のお礼として103話での回想でキュワワーを1匹譲った。
104話では一番下のポニ島のジョーイが、117話ではマリエシティで働く三女のジョーイが登場している。マリエシティのジョーイのみ和風の街に合わせてピンク色の和服を着用。
129話でのアローラポケモンリーグでは四姉妹全員がマナーロ・スタジアムに併設されたポケモンセンターに集結。ロトム図鑑もこれをアップデート収集した。
第7シリーズ
新無印では話ごとに舞台となる地方が異なるため、各地方のジョーイが登場している。
ガラル地方のジョーイの登場は27話と遅かった。
束ねた輪を左に寄せた髪型。制服はグレーの膨らんだ袖に白のロングエプロンとクラシカルなデザインになっている。ガラル地方のモデルとなったイギリスは看護師の祖フローレンス・ナイチンゲールの出身地であることから、昔の看護師をモチーフとしたのだろうか。
アシスタントは♂と♀のイエッサン。
第8シリーズ
第3話でカントー~DP編のデザインの人物が登場したことで、世界観が一新した本作でも彼女(もしくは彼女達)は健在であることが判明した。CVはモリーと兼役の真堂圭。
第23話では上記のガラル地方のジョーイも登場し、同じく♂と♀のイエッサンがアシスタントを務めていた。
因みにパルデア地方のジョーイに関してはスタンド式ポケセンの描写が意図的に避けられている(58話では看板が描写されるが、ポケセン本体は森に隠されて描写されなかった)為に現状登場していない。
上記以外のジョーイ
ジョーイ一家
第3シリーズ28話では一家でポケモンセンターで暮らしているジョーイ達が登場している。
ジョーイ(苗字不明)
森のポケモンセンターで一家で暮らしていて、娘二人には将来ジョーイさんになる為に仕事を手伝わせている。特に手のかかるマイのあやし方は上手く、わがままを言い始めると別の事に興味を持たせたりして上手くかわす。
マイ・フランソワ・ジョーイ
CV:日笠山亜美
森のポケモンセンターのジョーイ一家の末娘。人のマネをするのが好き。年齢は7歳前後。
サヤカ・フランソワ・ジョーイ
CV:能登麻美子
森のポケモンセンターのジョーイ一家の長女。やんちゃな妹と違いしっかりしている。口調がややおっとり気味。将来はジョーイさんを目指すため母親の手伝いをしている。
カズオ
CV:川島得愛
森のポケモンセンターのジョーイ一家の父親。仕事は近くの風力発電所の職員でその関係かデンリュウを持っている。
娘2人の名前から見ての通り「ジョーイ」は名字であるらしく、本名は○○○○・ジョーイとなる模様。
またこの回で初めてジョーイと結婚している男性が登場した。
またこの2人から生まれた子供は2人とも女性で顔や髪型もジョーイと全く同じ顔で、夫から受け継がれた要素は(少なくとも外見上では)全くないので如何にこの一族のDNAが凄いかが分かるだろう。
「XY&Z」のジョーイ師長
第5シリーズの「XY&Z」3話では一家でジョーイの回想で登場した人物。
アニポケシリーズのジョーイでは初の御婆ちゃんジョーイ。
この回に登場したジョーイにベテランクラスのタブンネを助手として授けている。
「めざせポケモンマスター」編にジョーイ
サトシ編最終章第に登場したジョーイでジュペッタ(=ジョーイが溺愛していたぬいぐるみ)がパートナー
この回では普通のピンク髪の少女からジョーイになる過程が初めて描写された。
歴代の担当声優
- 白石文子:第1シリーズ(第230話まで)
- 山口由里子:第1シリーズ(第231話以降)~第3シリーズ
- 井上喜久子:上記期間の一部代役
- 藤村知可:第4シリーズ(みんなの物語/ミュウツーの逆襲EVOLUTIONも兼任)
- 赤﨑千夏:第5シリーズ
- 清水理沙:第6シリーズ
- 真堂圭:第7シリーズ以降のテレビアニメ版
- 中川翔子:キミにきめた!
関連タグ
ラッキー ハピナス タブンネ プクリン キュワワー イエッサン
インフィ:髪型が共通点。
アンナ:同じ任天堂のゲームで顔や姿がほぼ同じの姉妹が沢山いるという設定のキャラクター。